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第4章 禁術の魔法
禁術の魔法 17
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アルマーマの返事はなかった。
トーブが一歩前にでて片膝をたてひざまづいた。
「いい風は来ます。必ず来ます。だから、今は風をつかむ準備を全力で。それまで、俺は、アルマーマ班長、護衛の騎士として命を捧げます」
と頭を下げた。
その時、不意に周りが騒がしくなり人が行き交った。「来たぞー!」「援軍だ」「モンペリ軍務長たちが来た!!」と言う声が響き渡る。
建物の影からレイ達が出ると、中央の小さな広場に、漆黒の馬に乗ったモンペリ軍務長を先頭に、百騎あまりの正装したシエンナ騎士団が入ってきた。騎士団の体、馬から白い湯気が立ち上り熱気が周りを包み込む。
「皆のもの待たせたな。我らはシエンナの騎士! このシエンナの地で暮らす、シエンナの人々を守るための騎士だ。明日の戦いに全てをかけよ。引くな! 守り抜け! そして生きよ! 我はそのために来た。共に戦うぞ!」
剣を振り上げ叫ぶモンペリ軍務長の声に、周りのみなが「オオーー!!」と反応し、地響きの如く歓声が沸き起こった。
「もしかしたら、いい風が……」
ノアが呟いて隣のレイを見た。
トーブが一歩前にでて片膝をたてひざまづいた。
「いい風は来ます。必ず来ます。だから、今は風をつかむ準備を全力で。それまで、俺は、アルマーマ班長、護衛の騎士として命を捧げます」
と頭を下げた。
その時、不意に周りが騒がしくなり人が行き交った。「来たぞー!」「援軍だ」「モンペリ軍務長たちが来た!!」と言う声が響き渡る。
建物の影からレイ達が出ると、中央の小さな広場に、漆黒の馬に乗ったモンペリ軍務長を先頭に、百騎あまりの正装したシエンナ騎士団が入ってきた。騎士団の体、馬から白い湯気が立ち上り熱気が周りを包み込む。
「皆のもの待たせたな。我らはシエンナの騎士! このシエンナの地で暮らす、シエンナの人々を守るための騎士だ。明日の戦いに全てをかけよ。引くな! 守り抜け! そして生きよ! 我はそのために来た。共に戦うぞ!」
剣を振り上げ叫ぶモンペリ軍務長の声に、周りのみなが「オオーー!!」と反応し、地響きの如く歓声が沸き起こった。
「もしかしたら、いい風が……」
ノアが呟いて隣のレイを見た。
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