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第5章 メテオストライク
メテオストライク 22
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レイはブロードソードを引き抜き再び身構えたが、子供の格好のタートゥールにどうしても剣を振り抜こうという気になれなかった。
「じゃ、こっちから行くよ」
タートゥールはそう言ったかと思うと、次の瞬間にはレイの懐に入っていた。フッとレイの体が浮き投げ飛ばされる。なんとか受身を取り頭部を守ったレイだったが、背中を派手に打ち付けた。
「どう? 本気になった?」
それを見てノアが素早くタートゥールに向かったが、「待て!!」というレイの鋭い声で動きを止める。レイは立ち上がると、ブロードソードを地面に突き立てた。そして、身につけていた鎧を外していく。
「何してんの?」
「倒せば封印を魔力の解いてもらえるのか?」
「さあね。……武器も防具も捨ててどうする気?」
「本気になったんだ」
レイは全ての装備を外し身軽になると、素手でタートゥールに飛びかかった。タートゥールがサッと横にかわすのと一緒にレイも横に飛びタートゥールをつかむ。そのまま、押し倒そうとしたが、びくともしなかった。逆に押し返されバランスを崩す。しかし、その反動を殺さず腕をきめ引きつけることに成功すると、転ばすまではできなかったが、しっかり組み合う形になった。
「シエンナのレスリングだ」
「いい動きしてるね。それにいい力だよ。でも、僕の相手じゃない」
「知ってるか? 肩や背中や尻を地面に着けると負けだ」
「へぇ~。じゃ、僕を一度でも倒せたら合格でいいや」
「じゃ、こっちから行くよ」
タートゥールはそう言ったかと思うと、次の瞬間にはレイの懐に入っていた。フッとレイの体が浮き投げ飛ばされる。なんとか受身を取り頭部を守ったレイだったが、背中を派手に打ち付けた。
「どう? 本気になった?」
それを見てノアが素早くタートゥールに向かったが、「待て!!」というレイの鋭い声で動きを止める。レイは立ち上がると、ブロードソードを地面に突き立てた。そして、身につけていた鎧を外していく。
「何してんの?」
「倒せば封印を魔力の解いてもらえるのか?」
「さあね。……武器も防具も捨ててどうする気?」
「本気になったんだ」
レイは全ての装備を外し身軽になると、素手でタートゥールに飛びかかった。タートゥールがサッと横にかわすのと一緒にレイも横に飛びタートゥールをつかむ。そのまま、押し倒そうとしたが、びくともしなかった。逆に押し返されバランスを崩す。しかし、その反動を殺さず腕をきめ引きつけることに成功すると、転ばすまではできなかったが、しっかり組み合う形になった。
「シエンナのレスリングだ」
「いい動きしてるね。それにいい力だよ。でも、僕の相手じゃない」
「知ってるか? 肩や背中や尻を地面に着けると負けだ」
「へぇ~。じゃ、僕を一度でも倒せたら合格でいいや」
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