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第5章 メテオストライク
メテオストライク 32
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「レイ、黙って行くな。ちゃんと騎士団に断りを入れて退団しろ」
トーブがサッとレイとアルマーマの近くに寄ってきた。
「俺も頭を冷やした。だから思ったんだが。勝手に抜けると破門になるぞ。そうなるとお尋ね者だ。この地区では自由に活動できない。そればかりか下手すると刺客を差し向けられる」
「分かってる」
「だったら。……いや、俺はまだレイが、その力を諦めるのを願ってるよ。だけど、それでも諦めないのなら、せめて破門にならないように、ちゃんと話をして除名してもらい退団しろ」
「話して分かってもらえればいい。だが拘束される恐れだってあるだろ。許可がおりないかもしれない。故意に禁術を封印させられる可能性もある」
「……俺がなんとかする。だから、……だから、破門にはなるな!」
「なんとかできるようなことじゃない」
「する!!!」
トーブはレイに歩み寄った。
「俺だけで無理なら、ノアだって、ここにいない盾仲間だって。アルマーマ班長だって」
トーブが泣きそうな顔でアルマーマをみた。
「協力するわ。……でも、それでもどうなるかは分からない。レイの言うように。もっとも確実なのは黙って抜けること。それは確か」
スッと厩舎の影からノアが現れた。
トーブがノアをみて話す。
「ノアにだけ話した。どうしてもお前を止めたくて。他には話してない」
トーブがサッとレイとアルマーマの近くに寄ってきた。
「俺も頭を冷やした。だから思ったんだが。勝手に抜けると破門になるぞ。そうなるとお尋ね者だ。この地区では自由に活動できない。そればかりか下手すると刺客を差し向けられる」
「分かってる」
「だったら。……いや、俺はまだレイが、その力を諦めるのを願ってるよ。だけど、それでも諦めないのなら、せめて破門にならないように、ちゃんと話をして除名してもらい退団しろ」
「話して分かってもらえればいい。だが拘束される恐れだってあるだろ。許可がおりないかもしれない。故意に禁術を封印させられる可能性もある」
「……俺がなんとかする。だから、……だから、破門にはなるな!」
「なんとかできるようなことじゃない」
「する!!!」
トーブはレイに歩み寄った。
「俺だけで無理なら、ノアだって、ここにいない盾仲間だって。アルマーマ班長だって」
トーブが泣きそうな顔でアルマーマをみた。
「協力するわ。……でも、それでもどうなるかは分からない。レイの言うように。もっとも確実なのは黙って抜けること。それは確か」
スッと厩舎の影からノアが現れた。
トーブがノアをみて話す。
「ノアにだけ話した。どうしてもお前を止めたくて。他には話してない」
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