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第5章 メテオストライク
メテオストライク 34
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レイは、まず隊長のストラスブルにシエンナ騎士団を退団する旨を告げた。驚きと共にその理由を聞かれ、レイは禁術のことを話した。なかなか話の内容を信じてもらえずらちがあかなかったが、トーブとアルマーマの協力もあり、ひとまず魔法部隊隊長セイセルーに繋いでもらうこととなった。
書物に囲まれたセイセルー部屋の中、レイは片隅の椅子に座っていた。ストラスブルと違いセイセルーすぐに内容を理解した。
「だってタートゥールの事をそんなけ詳細に知っていれば疑いようがないだろ。それに勝負して勝ったんだろ」
「はい、レスリングで」
「レスリング!? よくあのタートゥール相手にそんな危険な事をしたな。ちなみに僕はチェスで勝負をしタートゥールに勝ったがね」
「はぁ」
……とにかく勝てば良かったのか。何でも良いとは知らなかった。
窓辺に腰掛けたセイセルーが、ため息をついて話し始る。
「レイ君。きみ、甘いよ。甘い。そんな簡単にシエンナ騎士団を脱退なんてできないよ」
「それは、もちろん……」
「それに、禁術もそんなに甘くない」
「……」
書物に囲まれたセイセルー部屋の中、レイは片隅の椅子に座っていた。ストラスブルと違いセイセルーすぐに内容を理解した。
「だってタートゥールの事をそんなけ詳細に知っていれば疑いようがないだろ。それに勝負して勝ったんだろ」
「はい、レスリングで」
「レスリング!? よくあのタートゥール相手にそんな危険な事をしたな。ちなみに僕はチェスで勝負をしタートゥールに勝ったがね」
「はぁ」
……とにかく勝てば良かったのか。何でも良いとは知らなかった。
窓辺に腰掛けたセイセルーが、ため息をついて話し始る。
「レイ君。きみ、甘いよ。甘い。そんな簡単にシエンナ騎士団を脱退なんてできないよ」
「それは、もちろん……」
「それに、禁術もそんなに甘くない」
「……」
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