5 / 5
閉鎖都市ナラク
しおりを挟む
あの人型ロボット内の人が言っていた情報通り、山を越えたところには大きな都市が広がっていた。ナラクという名前らしい。ただでさえ地盤が相当低いところの石を削りに削って円の形作られており、物々しい雰囲気を醸し出していた。如何にもという感じの機械都市で、視界に入るだけでも相当数の歯車が目に入る。大きさに差はあれども、その一つ一つが休まず動き続けていた。鉄と鉄が擦れる事によって響き出される不協和音は正直言って騒音以外の何物でもない。
「それにしても……」
なぜ人の気配がほとんどしないのだろうか。
ゲンシは軽く耳を押えながら辺りを見回す。歯車などの機械は騒音をまき散らしながらも動いているのだが、人が見当たらない。機械が動いているから住民がいないというわけではないだろうが、それでもゲンシにはここが人っ子一人いない、死んだ都市のように感じた。
「まあ、きっと地面が石でできていて、冷たい印象があるからそう感じているだけなんだろうけどな」
そう、きっとそうである。
石の地面を鳴らすのはゲンシの足音だけ。歯車が回る音に合わせて靴底で音を立てて歩いてみたりしてみる。
ひとまず、情報通な人間を見つけなければ。案内なんかをしてくれる人だったら、なお嬉しいが。
仕方がない。まずは宿屋を探すことにでもしよう。
そう決めるとゲンシはアイシャに向かって一言。
「アイシャ。一番近い宿屋を探してくれ」
即座に鏡が反応する。探査の命令を発信する際に起こる蒼い光が夜の街路を照らし、宿屋までの道のりを示す……。
「え?」
はずなのだが、生憎アイシャには何にも反応がなかった。鏡の面には検索結果無しとしか表示されておらず、時間がたてばその文字すらも消えてただの光を放つ鏡となってしまっていた。
いつのまにか日は沈んでいた。ナラクが山脈に囲まれていて、日が差し込んで来ないというのもあるだろうが、それ以上に魔物狩りに没頭していたということのほうがゲンシにとっては早く夜が訪れる大きな影響のように感じていた。
今でこそ魔物狩りをする理由が、創造神の失敗作を排除するためなんていう大層なものだが、元々は素材を集め、売り、生活を送るための収入源として行なっていたのだ。
死にものぐるいで狩らなければ明日の飯すら食べることは出来ない。その時身に付いた魔物を殺す時の集中力は空が暗くなっても分からないぐらいにするものだった。
――いつかそれはお前を殺すぞ――
何度も彼女から告げられた宣告。
「だけど、変えられない性分なんだよな」
ゲンシは星が瞬く空を仰ぎながら呟く。そういえば彼女は星が好きだったな。
「しっかし、どうしたものかなあ」
アイシャがここらへんには宿がないといっているから実際そうなのだろう。そういえばここ、ナラクは閉鎖都市だった。旅人を受け入れる施設がないのも仕方がないだろう。
となるとなぜ先ほど自分が訪れた時は入口の門が開かれていたのだろうか。それ以前になぜあの操縦主は閉鎖都市なんかを進めたのだろうか。
腑に落ちてこない。
「まあ、何とかなるだろう」
やや不審に思うゲンシだが、せっかく来たのだ。門も開いていたのだ。自分は悪くないとと割り切ることにする。
それにしてもこの後どうするべきなのだろうか。
誰かの家に頼み込んで一晩休ませてもらおうか。それとも石壁を背に野宿でもするべきなのだろうか。
「うーむ」
ゲンシは途方に暮れ、思わずカリカリと頭を掻く。癖なのだ。
そんな感じで悶々としていたゲンシは突如どこかから声が聞こえ、アイシャの光を向けた。
「おや?なんだいなんだい?君のアーティファクトは」
ポニーテールがよく映える若い女だった。声は活発な感じを思わせ、事実彼女の服装は動きやすそうなものだった。というか彼女の場合、流石に布面積が少なすぎる気がする。
なんと胸と尻以外にはどこも隠していないのだ。簡単な胸当てに、ハーフパンツ。やや小麦色の肌が光に照らされてなんだか妖艶なものを感じた。見た目のあどけなさと大人びた感じが程よく入り混じった感じは14とか15とかその辺りなのに。
正直なところ目のやり場に困る。
「えーと?あんたはだ、誰なんだ?」
彼女から視線を外しながら質問する。いくつになっても、例え神になってもそういう所は変わってくれないのだ。
「え?私?私はエクス。そこいらで鍛冶屋を営んでいる三姉妹の次女さ」
どうやら容姿に違わず活発な性格らしい。フレンドリーな性格はこちらとしてもありがたい。
「エクス……へえエクスね。で、こんな夜遅くまで何をしていたんだ?」
「ああ、仕事だよ。こんなものを作っていたんだ」
マキナが背負っているバックを下ろし、中から機械のようなものを取り出す。
「……アーティファクトか」
「そう!」
珍妙な形だった。球の形をしていて、そこから六本の足が体を支えている。さしずめ大きなクモといったところだった。
「これは、鉱石探査をするアーティファクトだよ。探窟家から頼まれたんだ」
実にシンプルなデザインだった。素人目だが、それでもとても精巧に作られているということぐらいわかる。よく磨かれており、なめらかな球はアイシャから放たれる光を反射するまであった。
「うまいものだな。探窟家も喜ぶんじゃないか?」
「だといいねー!」
褒められて嬉しいのか満面の笑みで返す。屈託のない、人を引き付ける笑顔であった。
そんなことを考えていたら、今まで何も動きがなかった彼女のアーティファクトがいきなり動き出す。球が赤い光を灯し、内蔵されているらしいブザーが鳴る。
彼女の声が固くなったのを感じた。ゲンシも眉をひそめる。何が起きたのかわからなかったのだ。
「え?え?まさかそのアーティファクト、代償遺物デルタファクト?」
どうやら、赤色はデルタファクトを示す色だったらしい。うっかり踏み込んではいけない領域に入ってしまったというエクスの表情がありありとわかってしまった。
ゲンシもなんと答えればいいかわからず頭を掻く。
世の中にある遺物は人が作るものだけではない。神や、人の欲望で作られるものもある。
代償遺物デルタファクト。別名は欲の遺物。使用者の大切な何かを犠牲にして作られるまさに欲の顕現。
エクスのアーティファクトはどうやら優秀らしい。確かにアイシャは代償遺物なのだ。
「いや、まあ、そうっちゃそうだけど……」
「ご、ごめんね?私、そういうところちょっと疎くて……」
彼女はバツが悪そうな表情で謝罪の言葉を口にする。
エクスの反応はごくごく一般的なものだった。何かを犠牲にして作られるデルタファクトの性能はそこらのアーティファクトなんかとは比べものにもならない。
例え外れだったとしても人工遺物よりは数段勝る能力を持つ。例を挙げると、同じ範囲を索敵できる能力を持ったアーティファクトとデルタファクトがあったとする。しかしその距離を索敵すると得られる情報量が圧倒的に違うのだ。
アーティファクトが生体反応を持った生き物、その場所の気温、湿度がわかるとしたら、デルタファクトはそれに加え地質、反応があった生物の形容、筋力、弱点などがわかるのだ。その差は歴然としている。
だからこそ、デルタファクトは恐れられる。人の欲として挙げられるのは大抵誰かを恨むなどの攻撃的なものが多く、それに伴い代償遺物も攻撃的なものが多くなる。
ゲンシが把握しているだけでも何十の国が数個の代償遺物によって滅んでいるのだ。聞くだけで苦手意識を覚えるのも無理はない。
まあ、ゲンシの場合はちょっとケースが違うのだが、結果として代償遺物。弁論しようにも言葉が見つからず、反論できないゲンシを見てマキナも本物だと理解する。
「ああ、でも大丈夫だぞ?俺はそんな大層なよくなんて持ち合わせてなんかいないしそもそもこれは……」
声にかぶせるようにエクスが早口で言う。
「あ、ええと私、そろそろ家に帰らなくちゃいけないんだ。だからじゃ、じゃあね?」
一気に手のひらを返し、そそくさと足を速めて帰っていくエクスを見つめながらゲンシは大きく息をつく。アイシャは絶えず蒼い光で道を照らしていた。
さすが機械都市。アーティファクトには詳しいものだな。噂が広がって頼みすら聞いてくれないぐらいに怯えられたら自分の魔物殲滅計画もおじゃんとなる。
それだけは勘弁したいものだ。仕方がないからアイシャに向かって命令する。
「アイシャ、姿を消してくれ」
少々無理な頼みだったのではないだろうかなどと危惧したのだが、どうやらアイシャの事を甘く見ていたらしい。即座に透明化するアイシャを見て、それを実感させられる。
欲の遺物とはよく言ったものだ。願いの大体を叶えてくれる。
まだ夜は長い。眠くなるまでいかに効率良く魔物を滅することができるか考えでもしようではないか。
初住民から即恐れられている時点でこの先の道のりの長さはわかったようなものだが。
「まあ、深く考えても仕方がない。住民の一人ぐらいは毛嫌いせずに聞いてくれるだろうし、うん」
今日は野宿にしようか。
呑気にそう思った。
「それにしても……」
なぜ人の気配がほとんどしないのだろうか。
ゲンシは軽く耳を押えながら辺りを見回す。歯車などの機械は騒音をまき散らしながらも動いているのだが、人が見当たらない。機械が動いているから住民がいないというわけではないだろうが、それでもゲンシにはここが人っ子一人いない、死んだ都市のように感じた。
「まあ、きっと地面が石でできていて、冷たい印象があるからそう感じているだけなんだろうけどな」
そう、きっとそうである。
石の地面を鳴らすのはゲンシの足音だけ。歯車が回る音に合わせて靴底で音を立てて歩いてみたりしてみる。
ひとまず、情報通な人間を見つけなければ。案内なんかをしてくれる人だったら、なお嬉しいが。
仕方がない。まずは宿屋を探すことにでもしよう。
そう決めるとゲンシはアイシャに向かって一言。
「アイシャ。一番近い宿屋を探してくれ」
即座に鏡が反応する。探査の命令を発信する際に起こる蒼い光が夜の街路を照らし、宿屋までの道のりを示す……。
「え?」
はずなのだが、生憎アイシャには何にも反応がなかった。鏡の面には検索結果無しとしか表示されておらず、時間がたてばその文字すらも消えてただの光を放つ鏡となってしまっていた。
いつのまにか日は沈んでいた。ナラクが山脈に囲まれていて、日が差し込んで来ないというのもあるだろうが、それ以上に魔物狩りに没頭していたということのほうがゲンシにとっては早く夜が訪れる大きな影響のように感じていた。
今でこそ魔物狩りをする理由が、創造神の失敗作を排除するためなんていう大層なものだが、元々は素材を集め、売り、生活を送るための収入源として行なっていたのだ。
死にものぐるいで狩らなければ明日の飯すら食べることは出来ない。その時身に付いた魔物を殺す時の集中力は空が暗くなっても分からないぐらいにするものだった。
――いつかそれはお前を殺すぞ――
何度も彼女から告げられた宣告。
「だけど、変えられない性分なんだよな」
ゲンシは星が瞬く空を仰ぎながら呟く。そういえば彼女は星が好きだったな。
「しっかし、どうしたものかなあ」
アイシャがここらへんには宿がないといっているから実際そうなのだろう。そういえばここ、ナラクは閉鎖都市だった。旅人を受け入れる施設がないのも仕方がないだろう。
となるとなぜ先ほど自分が訪れた時は入口の門が開かれていたのだろうか。それ以前になぜあの操縦主は閉鎖都市なんかを進めたのだろうか。
腑に落ちてこない。
「まあ、何とかなるだろう」
やや不審に思うゲンシだが、せっかく来たのだ。門も開いていたのだ。自分は悪くないとと割り切ることにする。
それにしてもこの後どうするべきなのだろうか。
誰かの家に頼み込んで一晩休ませてもらおうか。それとも石壁を背に野宿でもするべきなのだろうか。
「うーむ」
ゲンシは途方に暮れ、思わずカリカリと頭を掻く。癖なのだ。
そんな感じで悶々としていたゲンシは突如どこかから声が聞こえ、アイシャの光を向けた。
「おや?なんだいなんだい?君のアーティファクトは」
ポニーテールがよく映える若い女だった。声は活発な感じを思わせ、事実彼女の服装は動きやすそうなものだった。というか彼女の場合、流石に布面積が少なすぎる気がする。
なんと胸と尻以外にはどこも隠していないのだ。簡単な胸当てに、ハーフパンツ。やや小麦色の肌が光に照らされてなんだか妖艶なものを感じた。見た目のあどけなさと大人びた感じが程よく入り混じった感じは14とか15とかその辺りなのに。
正直なところ目のやり場に困る。
「えーと?あんたはだ、誰なんだ?」
彼女から視線を外しながら質問する。いくつになっても、例え神になってもそういう所は変わってくれないのだ。
「え?私?私はエクス。そこいらで鍛冶屋を営んでいる三姉妹の次女さ」
どうやら容姿に違わず活発な性格らしい。フレンドリーな性格はこちらとしてもありがたい。
「エクス……へえエクスね。で、こんな夜遅くまで何をしていたんだ?」
「ああ、仕事だよ。こんなものを作っていたんだ」
マキナが背負っているバックを下ろし、中から機械のようなものを取り出す。
「……アーティファクトか」
「そう!」
珍妙な形だった。球の形をしていて、そこから六本の足が体を支えている。さしずめ大きなクモといったところだった。
「これは、鉱石探査をするアーティファクトだよ。探窟家から頼まれたんだ」
実にシンプルなデザインだった。素人目だが、それでもとても精巧に作られているということぐらいわかる。よく磨かれており、なめらかな球はアイシャから放たれる光を反射するまであった。
「うまいものだな。探窟家も喜ぶんじゃないか?」
「だといいねー!」
褒められて嬉しいのか満面の笑みで返す。屈託のない、人を引き付ける笑顔であった。
そんなことを考えていたら、今まで何も動きがなかった彼女のアーティファクトがいきなり動き出す。球が赤い光を灯し、内蔵されているらしいブザーが鳴る。
彼女の声が固くなったのを感じた。ゲンシも眉をひそめる。何が起きたのかわからなかったのだ。
「え?え?まさかそのアーティファクト、代償遺物デルタファクト?」
どうやら、赤色はデルタファクトを示す色だったらしい。うっかり踏み込んではいけない領域に入ってしまったというエクスの表情がありありとわかってしまった。
ゲンシもなんと答えればいいかわからず頭を掻く。
世の中にある遺物は人が作るものだけではない。神や、人の欲望で作られるものもある。
代償遺物デルタファクト。別名は欲の遺物。使用者の大切な何かを犠牲にして作られるまさに欲の顕現。
エクスのアーティファクトはどうやら優秀らしい。確かにアイシャは代償遺物なのだ。
「いや、まあ、そうっちゃそうだけど……」
「ご、ごめんね?私、そういうところちょっと疎くて……」
彼女はバツが悪そうな表情で謝罪の言葉を口にする。
エクスの反応はごくごく一般的なものだった。何かを犠牲にして作られるデルタファクトの性能はそこらのアーティファクトなんかとは比べものにもならない。
例え外れだったとしても人工遺物よりは数段勝る能力を持つ。例を挙げると、同じ範囲を索敵できる能力を持ったアーティファクトとデルタファクトがあったとする。しかしその距離を索敵すると得られる情報量が圧倒的に違うのだ。
アーティファクトが生体反応を持った生き物、その場所の気温、湿度がわかるとしたら、デルタファクトはそれに加え地質、反応があった生物の形容、筋力、弱点などがわかるのだ。その差は歴然としている。
だからこそ、デルタファクトは恐れられる。人の欲として挙げられるのは大抵誰かを恨むなどの攻撃的なものが多く、それに伴い代償遺物も攻撃的なものが多くなる。
ゲンシが把握しているだけでも何十の国が数個の代償遺物によって滅んでいるのだ。聞くだけで苦手意識を覚えるのも無理はない。
まあ、ゲンシの場合はちょっとケースが違うのだが、結果として代償遺物。弁論しようにも言葉が見つからず、反論できないゲンシを見てマキナも本物だと理解する。
「ああ、でも大丈夫だぞ?俺はそんな大層なよくなんて持ち合わせてなんかいないしそもそもこれは……」
声にかぶせるようにエクスが早口で言う。
「あ、ええと私、そろそろ家に帰らなくちゃいけないんだ。だからじゃ、じゃあね?」
一気に手のひらを返し、そそくさと足を速めて帰っていくエクスを見つめながらゲンシは大きく息をつく。アイシャは絶えず蒼い光で道を照らしていた。
さすが機械都市。アーティファクトには詳しいものだな。噂が広がって頼みすら聞いてくれないぐらいに怯えられたら自分の魔物殲滅計画もおじゃんとなる。
それだけは勘弁したいものだ。仕方がないからアイシャに向かって命令する。
「アイシャ、姿を消してくれ」
少々無理な頼みだったのではないだろうかなどと危惧したのだが、どうやらアイシャの事を甘く見ていたらしい。即座に透明化するアイシャを見て、それを実感させられる。
欲の遺物とはよく言ったものだ。願いの大体を叶えてくれる。
まだ夜は長い。眠くなるまでいかに効率良く魔物を滅することができるか考えでもしようではないか。
初住民から即恐れられている時点でこの先の道のりの長さはわかったようなものだが。
「まあ、深く考えても仕方がない。住民の一人ぐらいは毛嫌いせずに聞いてくれるだろうし、うん」
今日は野宿にしようか。
呑気にそう思った。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる