豪雨の中での秘密話

yagimina

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始まり

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「ポタ…ポタ…」
卒業が間近の私達はみんなで遊ぶことになった。
雨は降っていたけど、少々のことだからと気にしなかった。
集合場所は中央公園。
長い坂道を登り、やっと着いた。
あれ?
みんな来てないな。
って事は私一人か。
公園の中心の広場のベンチに私は腰をかける。
そして、スマートフォンでLIN〇というアプリを開いてみんなと連絡を取る。
私は携帯電話は便利だといじるたびに思う。
「今日遊べる??」
で始まり
「また遊ぼー!」
で終わる。
携帯の画面を閉じてゆっくりと目を瞑る。
あぁ、自然の音が耳に入る。
木の揺れる音に雨の音。
様々な音が組み合わさって自然の音楽のように聞こえる。
この感覚がここちいい。
そして私は、ここで自然と目を瞑って深く考えてみることの大事さを知った。
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