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第1章 監獄の住人17-30
26ーA
しおりを挟むギデオン邸
「で、殿下、なぜここに。」
ギデオンが声を上げた。
「わたくしがいてはいけないのですか。謀反相談でも。」
シオンが笑顔を向けると。
ギデオン卿はハイヤーハムシェルを睨みつけてきた。
「王女殿下、彼の力量はいかがですか。」
相変わらずギデオンはハイヤーを睨む。
「非常に優秀で、優れた人格を持つ、」
シオンは周囲を見回し全員を見終えるとこう付け加えた。
「友人です」
ギデオンはあまり気乗りしなさそうに会議を始めた。
「では、ハッペンハイム卿、本日の議題について
説明していただきたい。」
ハッペンハイムは平常運転、宮廷ユダヤ人だけあって面の皮が厚い。
「大量の宝石を持っていたものがおり、話を聞きだそうとしましたが
その者は見つからず、妹は何も知らないようです。妹の身柄は確保しております。」
ギデオンが発言した。
「ふむ、盗まれた宝石は近年起きているゲットー襲撃事件と関係あるのは
まず間違いない。だがそれを我々ユダヤ人を介さずどう処分されるのかが問題だ。」
「前例が無いからな。」
一同が沈黙する。
「発言をよろしいでしょうか。」
ギデオンはあごをしゃくって認める。
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