RPG009 ペットはボコってHP1割以下にしてテイムします 改良版

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第1章

8そして、はじまりの村へ

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第7話

英島がふと気が付いたのだが、俺たちは生産者として登録はしているが、
冒険者として登録していないのだった。ラグスブルグの街で
冒険者登録をしようとしたのだが、ビギニングビレッジでのみ
新規登録をしているらしく、ここではできないらしい。
ひたすら薬草を採集し続けているところに、突然、英島がもうけ話を
持ってきたのだから当然だ。

「私も同行してよろしいのでしょうか?」
亡国の姫エステルは戸惑いながら俺に質問してきた。
「あんたが生きている限り、エスタ帝国本国から援軍が送られてくる。
ピレス将軍が王女を連行中にモンスターの群れの餌食になったと
偽装しているんだ。あんたが居たらまずいだろう。」
「俺はともかく、露原はあんたを置き去りにできるタイプじゃないからな。」

ドラキチにリュックのような籠を装備させて、空路で移動できるようにした。
もともとこの街に来る際もドラキチに乗ってきたが、超人3人と
かよわい『お姫様』では同じ扱いはできない。
「まるでランドセルを背負う小学生だな。」
そう、英島が発言すると、それは私のことかと露原は恥ずかしがっている。

準備が整ったので出発すると間もなく、上空から何かが舞い降りてきた。
「!!!!!」お姫様が叫んだ。
「我が名はバフォメット。至高にして最強の竜王。」
自称でなく本物の竜王は露原に呼びかけた。
「拙者はドラキチ。エンシェント種のウルティメットドラゴンでござる。
何の用件でござるか。」

「このあたりで竜騎士がエスタ軍を救ったと聞いているが貴公か?」
露原はドラキチに言っていると思っていたのか無視していた。
「そこの雑魚の竜族に聞いているのではない。貴様だ。御者。」
露原でも聞いたことがあるくらい有名な竜バフォメットだが、
正直、年老いた弱い竜にしか見えない。
「うん、結果的には助けたよ。」
「事情を聴きたいのだが同行してくれまいか?」
「無理、用事があるから。また今度ね。」

「小娘、舐めているのか。」
竜王は怒りをあらわにした。
「じゃあ、リュック背負った状態のドラキチを叩き落したら
同行してあげる。」
竜王バフォメットは種族的には確かに強い。ドラキチは極竜種。
確かに強いが雑魚で最強の竜族だ。まともに戦って勝てないはずだ。

だが竜王は見落としていた。ここにいるドラキチは数十万の同胞を
喰らってきた化け物じみた経験をした個体であることを。
気が付いてた時には竜王バフォメットは海に滑落していた。
ドラキチはすでに水平線の彼方だ。
「化け物か!」バフォメットの意識は途絶えた。

ラクスブルグからビギニングビレッジは惑星の正反対の位置にある。
竜王というちょっとした邪魔は入ったが、13時間ほどで到着した。

「さて、冒険者ギルドに登録に行くか。」
お姫様は疲れ切っているようで、それを察した、英島が「とりあえず休憩」
と宿屋に向かうことにした。
「俺はテイマー、露原が竜騎士、お姫様はどうする?無職?」
「そんなわけないだろ。」と英島が真剣に言う。
「お姫様、得意な技とか魔法あるの?」
「回復魔法ならある程度はできます。」
「このパーティー、ヒーラーいなかったしちょうどいいや。入る?」
スラリンの存在は伏せて置いた。
「私たちに付いてきたらすぐに熟練になるよ。」
露原がやさしく言った。
当然、ウルティメットドラゴンを狩り殺す作業だ。

翌日、朝飯をみんなで食っていると、英島が背乗りのごとく
お姫様の身分証明書を持ってきた。今日からお姫様は
『大仏 実』だ。
「よろしく、おさらぎさん。」

冒険者ギルドは、村の役場の窓口に過ぎなかった。
本来ここは冒険者見習いや商人見習い、戦士、盗賊
など基本職を選ぶ場所なので、お姫様以外はオーバースペックすぎた。

露原は窓口に行き、堂々とした態度で 「竜騎士」を宣言した。
しかし、2次職である竜騎士は次の街ビギニングブルグに行かないと
なれないので、公式に槍戦士となった。周囲にあざ笑われ、頭に来た露原は
俺にドラキチを出してくれと言われたがさすがにそれは断った。
大仏は白魔法使いを選択した。ちなみに白魔法使いは
どんなにレベルアップしても蘇生できたりはしない。
おれはそのまま、テイマーになるつもりだったが、
テイマーは職業ではなく、テイムスキルを持っている人のことだと判明した。
つまりおれは今まで、『無職』だったというわけだ。
単純作業の好きなおれは、どうも魔法は向いてない気がするので
戦士を選択した。2次職でタンクに転職するつもりだ。
正直タンクは一番苦しい職業だ。削られるため装備の修理費が半端ない。
だが、金銭的に豊かなのでそこのところは問題ない。

受け付けのお姉さんは笑顔でこう言った。
米原さんはレベル1ですね。
「レベル5じゃないんですか?」
「生産者レベルは5ですが冒険者レベルは1です。
露原さんはレベル15、英島さんはレベル25です。」
おさらぎは当然、冒険者レベル1だ。
冒険者レベルとは職業レベルのことであり、これが上がらないと
上位職に就けない。これはモンスターを倒して経験値を得ることでは上がらず
冒険者ギルドの仕事をコツコツこなすことで上がるらしい。

おれは冒険者ギルドの掲示板を見ながら仕事を探していた。
①魔法が封印されたため生活ができません。
②山賊を討伐してください。
③呪いの剣を封印してください。
④マグロを冷凍して運搬してください。

④のマグロの冷凍運搬の報酬にある。「小さい種」というのが気になって
受付嬢に聞いてみると、食肉用のモンスターを育てて大きくするときに
「大きい種」というものを使うらしい。ずいぶん前に開発されたらしい。
ついでにできたのが「小さい種」でネコなどの
ペットを小さくするために使うらしい。

ドラキチは移動用で大きくてもいいのだが、最大戦力である
古代種の極竜を普段呼び出せないのは困る。
俺はまずこれを受けることにした。
新しい極竜あたりに大量に使ってスライムサイズにしてみよう。





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