許嫁幼馴染が弟に純愛寝取られたので、俺は変わることにした。

wakaba1890

文字の大きさ
1 / 40

スタートライン。

しおりを挟む
 
 俺には許嫁がいる。


「清澄っ!だーいすきっ!!」

「おい、くっつくなよ」

「待ってよぉ~兄さんっ」

 彼女の名は、桜楼羽美(おうろう うみ)。

 彼女とは物心ついた時から小学校高学年に差し掛かるまで、大体一緒にいることが多く、弟と俺と彼女とで過ごす時間はそこそこ楽しかった。

 そして、何を見計らったのか両親達で彼女を許嫁とする取り決めが勝手に行われた。後から、事の経緯を聞くと下らぬ気遣いの他に、何やら数世代越しの願いとか、なんとか..ちょっと何言ってるかよく分からぬ事をほざいていた。

 どちらにせよ、彼女は正直兄弟か義妹か、どちらかというと腐れ縁に近い存在で、私パパと結婚するのっ!と同じような軽い冗談だと思い正直、桜楼との関係性が変わるわけでもなかったので、特に気に留めていなかった。

 そのため、彼女が許嫁である事を10歳の時に告げられたのち、何不自由なく、平和に暮らしていた。

 そのため、高校一年の夏休みの初日、事件のその日まですっかりその事を忘れていた。



「ーー・・ごめん。兄貴、俺たち付き合うことになったんだ。」

 目の前には、腹違いかと疑うほど顔と頭とか身体能力とか、人望とか、人間性とかあ...まぁ、もういいか、ともかく何もかも出来が違う弟が俺の許嫁と仲睦まじく腕を組んでいた。
 
「.....」

(あー....芝春はこいつの事ずっと好きだったもんな...そういえば、こんな流れだったか....)


 説明しよう!

 時は遡る事、十五年前。

 俺は大学の単位を取り終え、ゲームや小説、アニメ、SNSにどっぷり使っていた日々を過ごしていた。

 すると、いつものように寝落ちするまでFFをプレイしていた次の日、目が覚めると、丁度自我が芽生える二歳くらいに、このギャルゲー世界の主人公の兄・海道 清澄に転生していた。

 しかし、彼は「もう22年遊べるどんっ!」とカマにかけて、ゲームにアニメ、漫画、小説三昧で人生を謳歌しており、今の今まで、この世界がギャルゲー世界であるすっかり失念しておったのだ。


「.....。」
(正直、前の日本と変わらない日々で忘れてた.....)

 むしろ前の日本よりも、より平和で健全な日本だったこともあり、彼はその空気にのんびりと浸かっていたのが弊害として起因していた。


「ねぇーっ...わざわざ報告しなくても良くない?」

「ちょっと、一応兄さんの許嫁な訳だし、何も言わないというのは...」

「.....。」

 (まぁーあ、見ての通り...俺が転生した先のキャラの風貌は、メガネかけたキモデブオタなので、当然と言えば当然か、しっかし、芝春は奥手過ぎるだろ、とっくに付き合ってると思ったわ。)

 シナリオ通りに進んでいる中、実際この立場に立っている彼にとっては、妙に納得した結果であった。


(そういや、許嫁のこいつも中学に差し掛かった時に、思春期故なのか明らかに俺を避けてたもんな....完全に生理的に無理だったんだろう。)

 実際には、成長の早い女子ゆえか小学校高学年あたりで結構な距離を取られていた。

「ねぇー、もう良くない?一応報告したんだし...」

「うん。ちょっと待ってね。あの...兄さん...ショックだよね...いきなりこんなの...」

 桜楼はさっさとこの場を終わらせたがっていたが、芝春は一応の筋を通そうとしていた。

「.....。」
(まぁ、結局、遺伝子レベルで顔の作りが違う弟の方に惹かれたんだろう。当然の結果か..)

 勘ぐり始めている彼らを側に、彼は続けて自然の摂理に則っての結果である事に腑に落ちていた。


「っ!!」

 そのはずが、この体は違った。

「あっ...ちょっ!!兄さんっ!!」

 体は勝手にその場を離れ、どんどんと弟の声が遠くなる中、この体から一方的に振られた事による悲しみや虚しさ以上に、揺るぎない怒りを感じた。


「はぁっ....はぁっ!....はぁ!」

 それは、まんまと弟に出し抜かれた己の間抜けさなのか、恐らくこのギャルゲー世界でハーレム確約されている弟にこれからも更にリア充を見せつけられる事か、そもそも弟ほど分かりやすく優秀に生まれなかった事か、今の今までわかり切っていた事に目を背けていた事か、その全てか、もう居ないはずの海道清澄という男の体は己自身に慟哭を煮えたぎらせていた。


 そして、この体から溢れ出る怒りに触れ、俺の中に、このギャルゲーをプレイした時の丁度今の場面で、このギャルゲーの主人公である弟視点から見える....こいつの最後の足掻きのような、泣きたくても人前では絶対泣かないぞという苦悶の表情が脳裏に強烈に映される。

「はぁっ....はっ...ああぁ...くそっ!」

 俺自身、この場面に鉢合うまで許嫁の事もギャルゲー世界の事も正直に忘れていた。

(普通に弟たちを祝福して、ファイナルフワンタジーを徹夜でプレイして、明日にはすっかり忘れて、また今までのように自由気ままに、平穏に暮らせればそれでよかった)



(....だけど....それだとこいつが...)

 
 当てもなくただ、際限のない情緒を吐き出していると、いつの間にか、街が一望できる峠に達した。

「ーー・・はぁっ....はぁ...まあ....」

 そして、峠からをただ一点見つめ、せめて叶うことのなかった。


「..乗り掛かっちまった船だ...海道。お前の無念、必ず晴らす。」

 せっかく、ギャルゲー世界に居ても最後までモブキャラでしかなかった、海道清澄の童貞卒業を届く事のない、前の世界と変わらずどこまでも清らかで澄んだ空へ誓った。






 とは意気込んだものの、テキトーに風俗で捨て、恋愛自体が大したのもではないと思い知らせる事も考えたが、海道がしたかったのはそういうのじゃないだろうし、それは最終手段として、俺はまず贅沢を費やした、たるんだ体の肉体改造から掛かった。

 思い立ったが吉日、峠から家に直帰し、すぐに自転車を走らせ近所のゴールディングジムに登録して、その日にまずは3から5キロ走った。

 それから、休息日を挟んで無理せず腕立て、腹筋ローラー、懸垂、四股踏みから始めて、日に日に徐々に回数そして、セット数を増やしていった。
 また、健全な体作りのために欠かせない、タンパク質を豊富に含んだ魚や野菜を中心に、栄養バランスの良い食事を積極的に摂取した。

 そして、次に並行して、前世からゲームと半端な知識を使う位にしか使ってなかった頭脳を鍛える事にした。

 まずは、久しく握っていないペンを握り、簡単な問題集や参考書から取り掛かかった。

 初めは一時間も経たぬ内に集中力が切れていたが、本要約動画から25分勉強し、5分休憩するポモロード?法を取り入れた事で、一日中パフォーマンスを維持することができた。

「ふっ...ふっ...朝は勉強に当てた方がいいか...」

 また、ランニング中に聞き流していた本要約動画から、朝の起床してからの4時間が最高のパフォーマンスを発揮する事を知り、歯ブラシのシャワーを最低限に済まして、朝は勉強に注視した。


「...瞑想と、読書、運動がストレス軽減に効果的か。」

「..スマホより、メモ帳の方が頭に残るな。いっそ、やめるか。」

「..没頭できる環境、場所と、仕組みを設ければ自然と、目の前の事柄への興味が湧き出るか、やはり図書館が最も最適か。」
 そうして、トレーニングの時間も並行して本要約動画を聞く事で、効果的な勉強法や時間管理法、基礎的な栄養への知識、トレーニング方法を頭に入れ、実行するといったサイクルが出来、ステータス値が上がっていく音が聞こえるくらいメキメキとレベルアップしていた。



「ーー・・まだだ...足りない...」

 それでも、俺の体から溢れる怒りは収まる気配がなく、90はレップした懸垂マシンのマットに滴る汗が、新たなシナリオに脈々と時を刻んでいた。



 そうして、夏休みの峠を迎えたある日。

 前日の筋肉痛を解し、寝癖を軽く整わせながら洗面台に向かうと、ふと鏡に映る自分が目に入った。

「ーー・・ふぁ...あ、少し減らすか....あっ」

そこにいる者は明らかに前の自分とは違っていた。


「....こんなに、変わるもん?」

 ゲーム時間やスマホをダラダラ見ている時間が減り、少し目が良くなった裸眼でもわかる程、日々の悪習慣で常に浮腫んでいた顔はシュッとし、油ぎっていた肌は新陳代謝が良くなったことで、小学生の時のようなきめ細かさを取り戻し、メガネの度で湾曲していた目は凛とした鋭い目つきになっていた。

 そして、何よりここ1ヶ月で自分の目線が高くなったのに驚いた。

「..前は確か170位だったよな、今は180はありそうだな」

「あっ...そうか、筋肉痛に成長痛が紛れてたのか」ポンっ!

 一人で手を叩きながら、妙に納得していると母親が起きてきた。

「はぁー、おはよう。って、あれ...少し痩せた?それに身長も...」

 寝起きで覚めきっていなかった母の意識は、彼の劇的な変貌を前にして一気に醒めた。

「...へぇ」

「....あぁー俺っ...ちゃんと血繋がってたんだな...」

 実際に、親子2人並んでみると、裸眼でも雰囲気は似ている気がした。また、鏡越しに、2人して彼の変わりようを感心していた。

「当たり前よ。目元とか特に似てるわよ。」

「そうか?...でも芝春とは似てないんだよな....」

 痩せた今であっても、やはり弟の芝春とは似ても似つかなかった。

「それはそうよ。清澄はお父さんより義隆じーちゃん似で、芝春はお父さん似ね。」

 事実、弟の芝春は父と似て、少し中性的で今風の美男子で、俺は母方の爺さんのような渋い良さが似ていた。

「あーっ、そういえば俺がメガネを拭いている時に、よう言ってたな..」

 痩せる前でも、俺がメガネを吹いている時に、母によくお爺ちゃんに似ているねと、よく言われていた。
 

『ーー・・清澄。お前は最高の孫だ。』

(じぃーちゃん、優しかったな。最後にあった時も渋くてかっこよかった...それに九州良いところだったな、毎日馬刺しと刺身食って楽しかったなぁ)

 母さんから発せられた懐かしい名から、心優しくも強かさと、威厳があった母方の爺さんとの想い出を呼び起こした。

 
「ちょっと、用が済んだならそろそろ退きなさいよ、横幅が狭くなったと思ったら、一回り大きくなって、もっとコンパクトに進化しないのかしら」

 前世では居なかった祖父の思い出に浸っていると、外側が変わろうと良くも悪くも対応が変わらない母に理不尽気味にいなされてしまった。

「んな、無茶な。」

 その後、俺はいつものように朝勉のため近くの大学図書館に向かった。


 

「ーー・・ふぅ...」

(さて、あとはジムでアクティブレストして昼飯食うか。)

  午前の勉強を終えた彼はジャージに着替え、ウォーミングアップがてらフードを深く被って、ゆるく体を温めながらジムへと向かうが、その途中あまりにもベタな展開にでくわした。

「...や、やめてくださいっ!」

「いいじゃんか...」

「どうせ清楚ななりして遊びまくってんだろ」

(いや、まさかだよな...)

 路地裏で、同世代くらいの女性が、わかりやすい不良っぽい男に絡まれている様子に彼は困惑していた。

(さすが、ギャルゲー世界。でも、あんな女居たっけな...)

「良いから、お兄さん達と仲良くしよぉ~よ」

「いやっ..」

 呑気に考えている彼を傍に、女は腕を掴まれ逃げ道を塞がれ、事態は悪化していた。


「ーー・・その辺にしとけ」

 未だ、海道の中ではゲーム画面越しの出来事として認識しており、意外と体が動き男の腕を掴んだ。

「あぁ”?なんだ、テメェ....ぇ」

 男は横槍されて不服そうな態度を示していたが、掴まれた腕の先を見ると顔色が青冷めていった。

「?」ミシッ

「痛っぇ....ぁ...す...すみませんでしたぁぁぁ」

 予想していた反応とは異なり、海道は疑問符を浮かべながら男の腕を無自覚に握ると男はその場を勢いよく立ち去った。


「「.....。」」

 残された女と俺は、あっさりとした急な展開に呆気に取られていた。

「....あー...俺はこれで」

「あっ、あのっ!」

 本来の用事を思い出した海道は、遠くなる声を無視して我が聖地ゴールディングジムへと向かった。

 


 その後も、日々の日課を積み立ていたが、一人での自己研鑽のみでは実際的な経験などが不足すると見て、古くから関わりのある人から金融、経済、政治など幅広い分野に関する指南を受けていた。

「ーー・・ここは、どういう仕組みになってるんですか?」

「あぁ、ここは必要因子に呼応して、事象が確定される。」

「ほぉ・・ーー」


 そして、二ヶ月間と短いようで長かった夏休みが終わる頃には、かつて度出っ腹も、買ってから数日でレンズに傷がついたメガネも無くなり、代わりに強靭な肉体とタフな精神力、そして包括的な見通しと、いついかなる状況でも柔軟な判断を瞬時に可能とする冷えた頭脳などを得た。

「うむ、ちょっとやりすぎたかもな....」

 夏休み最終日、逆立ち腕立てをしながら日記を見返していると、初日と最終日との総合記録数値の振れ幅が異様だった。

 多分、童貞卒業への道として、できる限りの事はすべきというのは正しいものの、思ったより素質が豊穣であった事と、沸き続ける尽きぬ知や力への渇望のお陰で、特に身体能力に関しては、明らかに世界観の違う域に達していた。

「...やろうと思えば、カメハメ波とは出せそうだな...」

 ついには、変な万能感まで芽生えそうになっていた。


 それから、カメハメ波は未だ出せずにいるが、無事に夏休み明け、最初の一日を迎えた。

「ーー・・よしっ。」

 いつものように朝の日課を終えた俺は玄関に腰掛け、ジョーダンシューズの靴紐を結び、新たな一歩を踏み出すために玄関のドアを開けた。

「...いくか。」

 新たな門出を祝福するかのような太陽に迎えられ、彼は新調してもらった制服を身に纏い、軽く気崩しながら、サンデル教授「実力も運のうち 能力主義は正義か?」(2021)という本を読み耽っていた。

 その中で、一つ有益な事が知れた。

 そう、遺伝子は裏切らない。

 ーー・・海道清澄。

 お前の怒りは、お前が勝手に見限った可能性を呼び起こした。

 悪いが、有り難く享受させてもらうぞ。











後書き

全然関係ない話かもしれないですが、最後の一文に付け加えて、ほぼ確実に、日本人の遺伝子はピカイチです。
一時的な快楽と距離を取るか、一切やめれれば、あなたは努力できる人間です。
まず目の前の事に集中すれば、結果は後からついてきます。必ず。



海道 清澄
右投げ左打ち
193cm 95kg 

イメージ


使用させてもらったAIイラストアプリ
https://apps.apple.com/jp/app/ai%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88-animejourney/id1672451991


参考文献
サンデル教授「実力も運のうち 能力主義は正義か?」(2021)

サトマイ統計学「日本の強みはユーモアにあり【日本人が得意のSNS戦略】つまらない企業公式SNSを、くだらなくする方法について解説します」
<URL>https://www.youtube.com/watch?v=9RBe1iOOFDg
<最終アクセス日 2023/12/23>
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた

夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。 数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。 トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。 俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。

久野真一
青春
 羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。  そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。  彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―  「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。  幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、  ある意味ラブレターのような代物で―  彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。  全三話構成です。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...