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召喚獣管理法 第24条。
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「...のぉ...当主との夜はどうやった?のぉ?」
「はは...それは、秘密です。」
「のぉのぉ...ワシだけに話してみぃ、それかひんむきながら話すか?」
「はははは....ツゥ..ったく....マジで勘弁してくれ....)
物置部屋近くで、才亮は口臭が死んでる親指みたいなおっさんに諸々揉まれながら迫られていた。
時は、少し遡り、龍型召喚獣とその召喚主の一時保護の許可と手続きを終わらせた才亮は
「...とりあえず、持って2週間になるが月葉は召喚獣管理省関東庁が一時保護することになった。」
「あら、早いですね。もっとかかると思いましたが」
「な...え?どうやったんですか?」
いくら裁量のある即応科科長といえども、龍型召喚獣とその召喚主の一時保護を取り付けたのはいくらなんでも早すぎであった。
「あぁ、庁官と話をつけた。」
「!....えぇ...一体どんな手を...」
関東庁庁官からの許可を得たというのは、そうひょうひょうと答えられるようなものではないと、時雨は何かコネかゆすりでもしたのかと懸案した。
「...知りたいか?」
恐る恐る聞く時雨を揶揄うように、才亮は悪人ヅラでニヤリを笑いながらそう言った。
「いえっ!結構です!」
「こら、あんまり脅かしちゃダメですよ。才亮さん。」
「あぁ....悪い悪い。で、多少の猶予は出来たとして、本間寺を決定的に崩すにはどうするか...だが...」
これまでは想定通りとして、本間寺を崩せなければ、今度こそ徹底的に月葉たちの自由が奪われ厄介な寺のネットワークがより強力になってしまう。
「「「うーん....」」」
チクタクと時計の針が進み、会議はステップ始めた。
「...シゲシゲさんという人から、情報を全てとまではなくとも、いくつか瓦解できるものは持っているでしょう?」
「シゲシゲは特に知らされてないと思う。私との関係性が長いから」
汐留は月葉の生い立ちを聞いた中から登場した彼女の付き人から情報を得ようと提案したが、寺内で、問題児であった彼女とまともな関係性を構築していた彼は初めから寺の幹部らには信用されていないようだった。
「シゲシゲは今何してるんだ?」
「...わからない。けど、多分....シゲシゲが私を逃すようにしたか、とかは聞かれてはいると思う。」
シゲシゲとは良い関係性だったのだろうと唯一の心残りとして彼を置いてきてしまった事を後ろめたさを覚えていた。
「....そうですか」
時雨は落ち着いて大人びではいるものの、まだまだ小さな背中を優しくさすった。
「...時雨ならどうする?」
その様子を見ていた才亮は彼女が今回の件に関してどういった案を出すのか気になった。
「んぅ....そうですね....偽情報を流して、内部崩壊させる...とか?」
「っ...結構な事考えますね...」
汐留はカエサルみたいな方策が時雨の可愛い口から出てきたのにショックを受けていた。
「筋がいいな。だが、二週間では厳しい。」
普通に有効な方策で感心していた才亮であったが、情報を流すにはその情報の質を担保するために、タイミングと流入方法を精査し何より時間をかける必要があったため、今回はそれは採用されなかった。
「うーん、そうですよね。」
「2週間に叩き潰さないと、月葉さんたちが他の勢力に持ってかれる余地ができますからね。そこがネックですね...」
「やっぱ、寺ごと焦土に....」
「「っ!」」
大人たちが考えあぐねているのを感じた月葉は短絡的な方法を呟き、屋上でお昼寝しているツキヨノのエンジンの起動圧が内務室にまで及んだ。
「こらこら」
「っ....」
汐留が彼女の頭を撫でて宥めると、月葉は不満げにフイッと顔を逸らした。
(....やはり、2週間が期限か...まぁ、落ち着け。仮に2週間超過してもなんとかする。」
ただ純粋になんとかしたいという思いが見透かされている汐留と時雨には、月葉は心を許し始めていたため、才亮は少なくとも関東庁で引き受けを延長させれば彼女らの暴走を抑えられると考えていた。
「....また、一体どんな手を..」
異様に説得力のある彼の言葉に、時雨は嫌に背筋が冷えた。
「まぁ...色々だ」
「あまりその辺は聞かない方が良いですよ。」
目を伏せて顔を逸らしながらそういう才亮に加え、今回は汐留も何か知っているような口ぶりだった。
「えっ...汐留さんまで...」
「っ....っはははは、時雨。ビビりすぎ」
時雨はいつの間にか自分が共犯者にされていないかと頭を抱えていると、裏表のない彼女の反応を見た月葉に笑顔が灯った。
その後はやはり会議は踊り、日当たりの良い内務室に差し込んでいた日光は、雲によって阻まれ即応科内務室の室温が下がり始めていたた。
『...んなぁ..』
「ん...寒いですか?クゥさん。」
室温変化に敏感なほぼ黒猫のクゥさんは暖を取ろうと時雨のジャケットの懐に入り込み、それをほんわかと見ていた汐留にひらめきが降りた。
「なら一度、寺に潜入してみますか」
「ん」
「え....いやいやいや...私たちにそんな権限ないですよ?!」
彼女の提案に才亮の眉がぴくりと動き、時雨は研修内でやった記憶に新しい召喚獣管理官の裁量と権限の条文から索引して速攻否定したが、才亮は乗り気であった。
「....いや、アリだな。」
「ちょっと!才亮さん...管理官は警察からの要請がない場合は、あくまで召喚獣に関するものでの該当召喚獣の保護....」
ーーー召喚獣管理法 一部抜粋
第四編 調査および権限
第二十四条(立入調査権と令状の特例) 召喚獣管理官は、違法な召喚および使役が行われている疑いがある場所、または召喚獣の生命・尊厳が著しく損なわれているおそれがある場所について、必要と認める場合は、裁判官の発する令状を待たずに立ち入り、調査を行うことができる。
からして、一応は召喚獣管理官という立場から、令状なしでの潜入調査の正当性を満たすことは可能であった。
「...って...え、そんなのありですか?」
「えぇ...月葉さん。寺内で、寺の関係者が召喚獣に暴力を振るったのを見た事がありますか?」
「ん...あーでも、あれはドラエモが勝手に突っ...」
定期検診が義務化されている時点で日本国内でバレずにそういった事が難しく、その際にが不可解な傷跡がついていた場合、事故に近いものであっても説明義務が生じるため、より困難であった。
「....あったかも?」
彼女は自身に求められているのは事案を成立させるだけの証拠ではなく、そこそこの疑惑が必要であると察した。
「なら、決まりですね。」
この日本において、召喚獣と関わってないモノやヒト、組織などなく、いくらでも付け入りようはあってしまった。
「そうですね....あ」
「...ん?」
玄道が居たとしても彼のガタイでは目立ち過ぎており、武田は一応のツキヨノの目付け役になっているため今回は厳しい、だからと言って潜入経験が浅い時雨も適任ではなく、自動的に才亮へとバトンが渡ってしまった。
とりあえず、潜入して調べようという方針に決まり、汐留が変装スライムのこしらえに腕を鳴らしていた。
「ふふっ...たまには、女の子になってみますか....そうですね....この子とか」
「っぅ...俺って、こう見られてるのか?」
本間寺の資料をホワイトボード一面に貼り付け、汐留はその中から茶髪のきつめの女を指さしてきた。
「おー良いですね。」
才亮の後ろから顔を出してその写真を見た時雨はおおむね汐留と解釈一致であった。
「あー...その子は最近辞めた子。」
「えー、そうなんですか....」
「なんで残念そうなんだよ...」
「うーん、そうですね。まぁ少し弄れば背も誤魔化せますけど....」
身長的にも他で才亮が変装できそうなのと、汐留好みの変装対象の女は絞られてきていた。
「ん....あ、この人とかどうです?」
左から下へ順々にじっくりと見ていた時雨はとある女性に目が止まり、そこを指差した。
「..っぅ....どうだろうな...」
一転して清楚な感じの黒髪ロングの女こと瀬戸 椎奈で身長的にも問題ない対象だったが、嫌に知人と雰囲気が似過ぎており才亮は微妙な顔をしていた。
「えー嫌ですか?良いと思いますが...」
「いや、何が良いんだよ」
どうしても知人の顔がチラつく中で、良いやつではあるが性格が悪いそいつのどこが良いのかと反射的に返してしまった。
「うむぅ...月葉ちゃんはどうです?」
「....あー、いいね。せっちゃんはいつでも触らせてくれるから、好き。」
不服そうな時雨はクゥさんと遊んでいる月葉にも聞いてみると、どういう関係性なのかわからない返ししてきた。
「....どういう事だよ...瀬戸。」
なんか勝手に話が進んでいる中、月葉の知るぼんきゅっぽんの目に悪いその女の正体を思案した。
(..ん?....いや、寺だしな...一応仏教徒だから、ないだろ....うん。)
もしやとわかってしまった瀬戸という女の立ち位置を、頭の端っこに追いやったがすぐに目の前に現れるのであった。
ーーーあとがきーーーー
召喚獣管理法 一部抜粋。
第一編 総則
第三条(警察庁との関係および優越) 召喚獣に起因する事案、または召喚獣が関与する蓋然性が高い事案において、召喚獣管理省およびその職員は、警察官に対し技術的助言および捜査協力を行うものとする。 2 前項の規定にかかわらず、召喚獣の保護および管理の根幹に関わる事態においては、召喚獣管理官の判断が警察権の行使に優先する。これは召喚獣管理省が警察組織の歴史的背景からなる元母体であり、召喚獣に関する祭祀・管理の全権を建国時より委任されていることに由来する。
第四編 調査および権限
第二十四条(立入調査権と令状の特例) 召喚獣管理官は、違法な召喚および使役が行われている疑いがある場所、または召喚獣の生命・尊厳が著しく損なわれているおそれがある場所について、必要と認める場合は、裁判官の発する令状を待たずに立ち入り、調査を行うことができる。
第二十五条(潜伏調査および身分秘匿) 前条の調査において、証拠の隠滅、召喚獣の隠匿、または暴走による甚大な被害が予測される場合、召喚獣管理官はその身分を秘匿し、一般市民または関係者を装い、対象組織および施設内部における情報収集活動(通称:生態観測任務)を行うことができる。 2 本条に基づく活動は、警察職務執行法におけるおとり捜査とは区別され、あくまで「召喚獣の生態保護」を目的とした措置とみなす。
「はは...それは、秘密です。」
「のぉのぉ...ワシだけに話してみぃ、それかひんむきながら話すか?」
「はははは....ツゥ..ったく....マジで勘弁してくれ....)
物置部屋近くで、才亮は口臭が死んでる親指みたいなおっさんに諸々揉まれながら迫られていた。
時は、少し遡り、龍型召喚獣とその召喚主の一時保護の許可と手続きを終わらせた才亮は
「...とりあえず、持って2週間になるが月葉は召喚獣管理省関東庁が一時保護することになった。」
「あら、早いですね。もっとかかると思いましたが」
「な...え?どうやったんですか?」
いくら裁量のある即応科科長といえども、龍型召喚獣とその召喚主の一時保護を取り付けたのはいくらなんでも早すぎであった。
「あぁ、庁官と話をつけた。」
「!....えぇ...一体どんな手を...」
関東庁庁官からの許可を得たというのは、そうひょうひょうと答えられるようなものではないと、時雨は何かコネかゆすりでもしたのかと懸案した。
「...知りたいか?」
恐る恐る聞く時雨を揶揄うように、才亮は悪人ヅラでニヤリを笑いながらそう言った。
「いえっ!結構です!」
「こら、あんまり脅かしちゃダメですよ。才亮さん。」
「あぁ....悪い悪い。で、多少の猶予は出来たとして、本間寺を決定的に崩すにはどうするか...だが...」
これまでは想定通りとして、本間寺を崩せなければ、今度こそ徹底的に月葉たちの自由が奪われ厄介な寺のネットワークがより強力になってしまう。
「「「うーん....」」」
チクタクと時計の針が進み、会議はステップ始めた。
「...シゲシゲさんという人から、情報を全てとまではなくとも、いくつか瓦解できるものは持っているでしょう?」
「シゲシゲは特に知らされてないと思う。私との関係性が長いから」
汐留は月葉の生い立ちを聞いた中から登場した彼女の付き人から情報を得ようと提案したが、寺内で、問題児であった彼女とまともな関係性を構築していた彼は初めから寺の幹部らには信用されていないようだった。
「シゲシゲは今何してるんだ?」
「...わからない。けど、多分....シゲシゲが私を逃すようにしたか、とかは聞かれてはいると思う。」
シゲシゲとは良い関係性だったのだろうと唯一の心残りとして彼を置いてきてしまった事を後ろめたさを覚えていた。
「....そうですか」
時雨は落ち着いて大人びではいるものの、まだまだ小さな背中を優しくさすった。
「...時雨ならどうする?」
その様子を見ていた才亮は彼女が今回の件に関してどういった案を出すのか気になった。
「んぅ....そうですね....偽情報を流して、内部崩壊させる...とか?」
「っ...結構な事考えますね...」
汐留はカエサルみたいな方策が時雨の可愛い口から出てきたのにショックを受けていた。
「筋がいいな。だが、二週間では厳しい。」
普通に有効な方策で感心していた才亮であったが、情報を流すにはその情報の質を担保するために、タイミングと流入方法を精査し何より時間をかける必要があったため、今回はそれは採用されなかった。
「うーん、そうですよね。」
「2週間に叩き潰さないと、月葉さんたちが他の勢力に持ってかれる余地ができますからね。そこがネックですね...」
「やっぱ、寺ごと焦土に....」
「「っ!」」
大人たちが考えあぐねているのを感じた月葉は短絡的な方法を呟き、屋上でお昼寝しているツキヨノのエンジンの起動圧が内務室にまで及んだ。
「こらこら」
「っ....」
汐留が彼女の頭を撫でて宥めると、月葉は不満げにフイッと顔を逸らした。
(....やはり、2週間が期限か...まぁ、落ち着け。仮に2週間超過してもなんとかする。」
ただ純粋になんとかしたいという思いが見透かされている汐留と時雨には、月葉は心を許し始めていたため、才亮は少なくとも関東庁で引き受けを延長させれば彼女らの暴走を抑えられると考えていた。
「....また、一体どんな手を..」
異様に説得力のある彼の言葉に、時雨は嫌に背筋が冷えた。
「まぁ...色々だ」
「あまりその辺は聞かない方が良いですよ。」
目を伏せて顔を逸らしながらそういう才亮に加え、今回は汐留も何か知っているような口ぶりだった。
「えっ...汐留さんまで...」
「っ....っはははは、時雨。ビビりすぎ」
時雨はいつの間にか自分が共犯者にされていないかと頭を抱えていると、裏表のない彼女の反応を見た月葉に笑顔が灯った。
その後はやはり会議は踊り、日当たりの良い内務室に差し込んでいた日光は、雲によって阻まれ即応科内務室の室温が下がり始めていたた。
『...んなぁ..』
「ん...寒いですか?クゥさん。」
室温変化に敏感なほぼ黒猫のクゥさんは暖を取ろうと時雨のジャケットの懐に入り込み、それをほんわかと見ていた汐留にひらめきが降りた。
「なら一度、寺に潜入してみますか」
「ん」
「え....いやいやいや...私たちにそんな権限ないですよ?!」
彼女の提案に才亮の眉がぴくりと動き、時雨は研修内でやった記憶に新しい召喚獣管理官の裁量と権限の条文から索引して速攻否定したが、才亮は乗り気であった。
「....いや、アリだな。」
「ちょっと!才亮さん...管理官は警察からの要請がない場合は、あくまで召喚獣に関するものでの該当召喚獣の保護....」
ーーー召喚獣管理法 一部抜粋
第四編 調査および権限
第二十四条(立入調査権と令状の特例) 召喚獣管理官は、違法な召喚および使役が行われている疑いがある場所、または召喚獣の生命・尊厳が著しく損なわれているおそれがある場所について、必要と認める場合は、裁判官の発する令状を待たずに立ち入り、調査を行うことができる。
からして、一応は召喚獣管理官という立場から、令状なしでの潜入調査の正当性を満たすことは可能であった。
「...って...え、そんなのありですか?」
「えぇ...月葉さん。寺内で、寺の関係者が召喚獣に暴力を振るったのを見た事がありますか?」
「ん...あーでも、あれはドラエモが勝手に突っ...」
定期検診が義務化されている時点で日本国内でバレずにそういった事が難しく、その際にが不可解な傷跡がついていた場合、事故に近いものであっても説明義務が生じるため、より困難であった。
「....あったかも?」
彼女は自身に求められているのは事案を成立させるだけの証拠ではなく、そこそこの疑惑が必要であると察した。
「なら、決まりですね。」
この日本において、召喚獣と関わってないモノやヒト、組織などなく、いくらでも付け入りようはあってしまった。
「そうですね....あ」
「...ん?」
玄道が居たとしても彼のガタイでは目立ち過ぎており、武田は一応のツキヨノの目付け役になっているため今回は厳しい、だからと言って潜入経験が浅い時雨も適任ではなく、自動的に才亮へとバトンが渡ってしまった。
とりあえず、潜入して調べようという方針に決まり、汐留が変装スライムのこしらえに腕を鳴らしていた。
「ふふっ...たまには、女の子になってみますか....そうですね....この子とか」
「っぅ...俺って、こう見られてるのか?」
本間寺の資料をホワイトボード一面に貼り付け、汐留はその中から茶髪のきつめの女を指さしてきた。
「おー良いですね。」
才亮の後ろから顔を出してその写真を見た時雨はおおむね汐留と解釈一致であった。
「あー...その子は最近辞めた子。」
「えー、そうなんですか....」
「なんで残念そうなんだよ...」
「うーん、そうですね。まぁ少し弄れば背も誤魔化せますけど....」
身長的にも他で才亮が変装できそうなのと、汐留好みの変装対象の女は絞られてきていた。
「ん....あ、この人とかどうです?」
左から下へ順々にじっくりと見ていた時雨はとある女性に目が止まり、そこを指差した。
「..っぅ....どうだろうな...」
一転して清楚な感じの黒髪ロングの女こと瀬戸 椎奈で身長的にも問題ない対象だったが、嫌に知人と雰囲気が似過ぎており才亮は微妙な顔をしていた。
「えー嫌ですか?良いと思いますが...」
「いや、何が良いんだよ」
どうしても知人の顔がチラつく中で、良いやつではあるが性格が悪いそいつのどこが良いのかと反射的に返してしまった。
「うむぅ...月葉ちゃんはどうです?」
「....あー、いいね。せっちゃんはいつでも触らせてくれるから、好き。」
不服そうな時雨はクゥさんと遊んでいる月葉にも聞いてみると、どういう関係性なのかわからない返ししてきた。
「....どういう事だよ...瀬戸。」
なんか勝手に話が進んでいる中、月葉の知るぼんきゅっぽんの目に悪いその女の正体を思案した。
(..ん?....いや、寺だしな...一応仏教徒だから、ないだろ....うん。)
もしやとわかってしまった瀬戸という女の立ち位置を、頭の端っこに追いやったがすぐに目の前に現れるのであった。
ーーーあとがきーーーー
召喚獣管理法 一部抜粋。
第一編 総則
第三条(警察庁との関係および優越) 召喚獣に起因する事案、または召喚獣が関与する蓋然性が高い事案において、召喚獣管理省およびその職員は、警察官に対し技術的助言および捜査協力を行うものとする。 2 前項の規定にかかわらず、召喚獣の保護および管理の根幹に関わる事態においては、召喚獣管理官の判断が警察権の行使に優先する。これは召喚獣管理省が警察組織の歴史的背景からなる元母体であり、召喚獣に関する祭祀・管理の全権を建国時より委任されていることに由来する。
第四編 調査および権限
第二十四条(立入調査権と令状の特例) 召喚獣管理官は、違法な召喚および使役が行われている疑いがある場所、または召喚獣の生命・尊厳が著しく損なわれているおそれがある場所について、必要と認める場合は、裁判官の発する令状を待たずに立ち入り、調査を行うことができる。
第二十五条(潜伏調査および身分秘匿) 前条の調査において、証拠の隠滅、召喚獣の隠匿、または暴走による甚大な被害が予測される場合、召喚獣管理官はその身分を秘匿し、一般市民または関係者を装い、対象組織および施設内部における情報収集活動(通称:生態観測任務)を行うことができる。 2 本条に基づく活動は、警察職務執行法におけるおとり捜査とは区別され、あくまで「召喚獣の生態保護」を目的とした措置とみなす。
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