久遠の鼓動

神楽冬呼

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第2章 遺言

昼下がりの蜜月 (注※R18)

そのまま要の唇が胸の頂へ。
舌が頂を這い、口に含まれるとその尖りに舌が絡みつく。
「あっ…」
電流が走るような快感に、腰が浮いた。
「…要くん、待って……あっ」
要の舌が動く度に甘い刺激が走る。
「…明る過ぎて、だめっ」
クスクスと要は笑う。
「土曜の昼ですよ、明るくて当たり前です」
「だって…」
要が体を寄せ耳元で囁く。
「…綺麗ですよ」
耳朶から耳珠へと舌が滑る。
「………んっ」
要の熱い息が耳の奥に届いてしまいそうなほどの耳への愛撫に、愛液が溢れ出るのがわかった。
胸の膨らみが要の体に潰され、胸の鼓動が伝わるのではと思うほど激しく波打つ。
それが伝わったのか、要はそっと葵の額に口付けてから、鼻先が触れそうな距離で葵の瞳を覗き込んだ。
「葵さんが30台のうちに4人は欲しいですね」
唐突にそんな事を言われ、葵は思わず笑ってしまう。
「4人は辛いなぁ」
笑った拍子に唇が掠めた。
そのまま葵は唇を自分から重ねる。
入り込んでくる要の舌を招き入れると、太腿の奥底、下腹部で熱が込み上げてくる。
それを押し込めるように太腿を擦り合わせると、要の右手が太腿の内側へと滑り込んだ。
「……あっ」
ショーツの上から敏感な部分に触れられ、堪らず声が上がる。
愛液で濡れているのがわかってしまいそうで恥ずかしい。
止まない口付けに気を取られていると、ショーツがずらされ要の長く細い指が、じっとりと愛液を滲ませた割れ目をなぞった。
「んんっ……」
頭の芯が一瞬鮮明になるような、そんな刺激が突き抜ける。
指先がくちゅくちゅと卑猥な水音を立て、愛液を肉芽に馴染ませてゆく。
「あっ…、ああっ」
声が堪え切れず、キスどころではなくなる。
ビリビリと足の指先まで突き抜けていく快感に、葵は縋るものを求め要の肩に手を回した。
「はぁ…あ、んっ」
首筋を要の舌が這う。
要の指先が肉芽を擦るたびに衝動が高まり、込み上げてきて、何がなんだかわからない。
「あっ!んんっ……!!」
頭の中が真っ白になり、一気に体中が弛緩した。
浅く早い息を繰り返す葵の頬に要は口付けると、葵の中へと中指を差し入れる。
ひだを分け入り入ってくる感覚に、葵は声にならない息を吐いて身をよじった。
自分の膣内がヒクヒクと痙攣しているのがわかる。
先程の絶頂の余韻がまだ引かずに残っていて、指を一本迎い入れただけなのに、愛液が滴るのを感じた。
「痛くないですか?」
「…全然大丈夫」
痛みは全くなくて、寧ろ、押し寄せる快感を追うことに必死になっている。
「馴らさなくても大丈夫ですね」
要が指を抜き、太腿を掴み上げた。
「挿れますよ」
葵の反応を見る間も無く、要が秘部を開き押し入れてくる。
ヌルリといやらしく愛液が滑り、熱い違和感がひだを押し広げ侵入してはいってきた。
「…あっ!」
膣の入り口で感じた刺激に膝が小さく震える。
ゆっくりと侵入してくる圧迫感で、子宮の奥が熱くなるのを感じた。
本能がそれを待っているんだ、と葵は思う。
愛おしくて、欲しくて欲しくて、堪らない。
全身で要を求めてる。
ぐっ、と更に深く要が侵ってくる。
びくんと中がうねる。
ふいに擦れた場所が、鈍く生温い刺激を走らせた。
まるで尿意を我慢するような不思議な感覚。
堪らず、葵は頭の下のクッションを掴み、唇を噛んだ。
その位置で要が抽挿してくるので、葵は下腹部に力を込めた。
「…葵さん、締め過ぎ」
「だって…そこ、なんか…だめっ、んっ…」
「いい反応ですね」
要が動くのを止め、ソファに手をつくと葵の上に覆い被さる。
乱れて顔にかかった髪を優しく除ける要の指に気づいて、葵は目を開いた。
微かに息を切らせ、頬を蒸気させた要の顔にドキッとする。
「数をこなすと色々と良くなりますよ」
「…そうなの?」
今でも訳がわからなくなるくらい気持ちがいいのに、これよりもなんて想像がつかない。
「そう、例えば…まだ半分くらいしか侵ってません」
「…え?」
要は微笑みを左側の口角に浮かべ、グイッと一気に奥まで突いた。
「……あっ!!」
膣の奥底に鋭い快感が生まれ、葵は強く要の腕を掴んだ。
目の前がチカチカするような刺激。
要が動く度に、奥をノックするような刺激が繰り返し押し寄せる。
甘くねっとりとした声が喉の奥から漏れ続け、抑制なんかできなくなった。
溢れる愛液が音を立てる。
律動で生じる快感が下腹部に溜まるような、高まる衝動がまた襲ってくる。
「…あ、だめっ」
葵は要の首筋に縋り付き、肩口へと唇を押し当てた。
「っんん!!……」
行き場を求める衝動が爆発して突き抜けていく感覚に、体中に力が入る。
前戯の時の絶頂よりも深い脱力感。
気づくと要も達していたようで、膣の中の圧迫感が若干減っていた。
荒い息遣いのまま、口付けを落としてくる。
柔らかく労わるような優しいキス。
愛おしくて堪らない。
もっと欲しいと思ってしまう。
もっともっと愛して欲しいと願ってしまう。
なんて、依存性の高い麻薬。



この前まで処女だったのに、この快楽への溺れぶりはいかがだろうか…
葵は洗濯機の前で一人、クールダウンに努める。
(恥ずかしい…)
洗濯機の中でクルクルと回るソファカバーを眺め、まだ蒸気している頬に手を当てる。
気持ち良さが半端じゃない…
ソファカバーを汚してしまった。
実際、要はうまい・・・のだと思う。
気持ち良さの中、あっという間に訳がわからなくなる。
コンコン、と洗面所の扉がノックされ、間を置いてから要が開いた。
「済みました?」
「あ、うん…ごめんね。ちょっとボーっとしてた」
背後から腕を回してきた要の胸の中に、葵はスッポリと収まってしまう。
「まだ足りないですか?」
要が葵の髪を避け、首筋に唇を寄せる。
「…そんな、ことは」
ごにょごにょと語尾を誤魔化し、葵は唇が触れる感覚を遣り過した。
「続きは夜にしましょう」
すっかり快楽に溺れていることを見透かされた気がして、葵は恥ずかしくなり耳まで赤く染める。
(話を逸らさないと…)
「か、要くん…」
今なら顔が見えないし、聞ける気がして、葵は切り出してみる。
「要くん、さっき『数をこなすと』って言っていたけど、要くんは色んな人とこなしてきたの?……経験数とか」
数秒間、沈黙が生まれ、洗濯機の音だけが響いた。
「…さあ、どうかな」
要が誤魔化すようにぎゅーっと抱き締めてくる。
「満琉さんが待ってるので行きましょうか」
そしてあっさりと腕を離し、洗面所を出て行った。
(…分かり易すぎる)
何だか、あからさま過ぎて面白くさえなってきた。
葵が遅れて洗面所を出ると、携帯電話の画面を見ながら、要が靴を履いているところだった。
そう言えば、この数時間携帯を確認していない…
葵もポケットから携帯電話を取り出し、LINEを確認する。
案の定、『お昼ご飯いらないの?』との満琉からのメッセージが届いていた。
お昼ご飯を抜いて情事に耽ってました、とは言えない。
「満琉さん、心配してるかな?」
靴を履きながら葵は呟く。
「まぁ、察しはつくと思いますよ」
フッと小さく笑い要が玄関を開けた。
「それはそれでやだ…」
続いて玄関を出ようとする葵の前に立ちはだかり、要は扉を背中で止めると葵の胸元へと両手を伸ばした。
おもむろにパーカーのチャックを一番上まで閉める。
「見えないとは思いますが、注意を」
「…あ、うん」
トンッと胸の谷間に指先で触れ要が悪戯な笑みを浮かべる。
二人だけの秘密にしている朱色の『証』。
そう言えば、楓のこともあり忘れていたが、詠一はどうなったんだろうか。
あれから和希に会っていない。
ずっと詠一を張り込んでいるのだろうか…
和希は父親が短命かもしれないと知りながら家出をしているのだろうか。
「…どうかしました?」
エレベーターに乗り込んでも黙り込んでいる葵に要が声をかける。
「和希くんに会ってないな、って思って」
「大丈夫、今下にいますよ」
「そっか、それならいいんだ」
エレベーターが1階に到着し、ロビーに降りると、要が足を止めた。
「心配ですか?」
「…うん。お父さん、短命かもしれないでしょう?家出していて、いいのかな?って」
「ああ、確かに…相良氏は確か、48才くらいですね」
「仲直りはしておいたほうがいいんじゃないかな、とか考えちゃって」
「………」
要が眉根を寄せて黙り込む。
そして細めた瞳を葵に向けた。
「葵さんは、知りたいですか?本当の両親のことを」
「……え?」
あまりにも唐突な質問に思えた。
なぜこのタイミングなのだろうと、不思議には思ったけれど、さして考えずとも答えられるものだった。
「家族に憧れて凄く知りたいと思ったこともあったけど、今はここにいる皆んなが私の家族だから、そんなに思わないよ」
葵は要の手を取る。
「これから、要くんと新しい家族を作るしね」
葵が笑いかけると、要が頬を緩ませ安堵の息を吐いた。
「そうですね…それを聞いて部屋に戻りたくなりました」
「…要くんのスケベ」
さっきまでの情事が脳裏に蘇り、葵は頬を染め早足に歩き出す。
何となくだが、葵は要が自分の両親の事を知っているんだと気がついた。
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