久遠の鼓動

神楽冬呼

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第5章 刻印

指先の微熱と律動


確かに、「仕込んで」とは言ったけれど…
葵はパーカーを脱ぎ、何もないフローリングの床に座る。
軽く40畳はある家具一つないリビング。
スローネの5階6階はシェアハウスとして作られていて今は住人はなく無人、5階のリビングは簡易的なジムスペースとなっている。
時折、葵はここで要から護身術を習っている。
今夜はここで瞑想をするのだと言うのだけれど、何もない部屋の中央に座ると、急に不安が押し寄せた。
全く生活感のない空間、冷え切ったフローリング、タンクトップとハーフパンツの自分、使い道の分からない水の注がれたコップ……この状況、どうしたら良いのか。
要に言われ準備したけど、要はまだ来ないし、心許ない。
コップを手に座り込んでいると、玄関の開く音がして、ドカドカと存在感のある足音がリビングに向かってきた。
「葵ちゃん、アドバイスにきったよ」
勢いよく扉を開けて祥吾が入ってくる。
「祥吾さんがアドバイスですか?!」
要の姿はなく祥吾のみ、葵は戸惑いながらパーカーを羽織った。
「要が玲香女史に捕まって足止め食ってるのさ。それに満琉にここのテレビ直せって言われてね」
祥吾がそう言いながら天井を指差す。
見上げると可動式の天吊り液晶テレビがあった。
祥吾は隣の部屋から脚立と工具箱を持ってくると、ガタガタと脚立を広げて登る。
「ウォーキングしながら映画鑑賞したいんだとさ」
リビングの隣は可動式パーテーションで仕切られジムさながらのマシーンが並んでいるのだ。
スローネの住人は時間を見つけてはここに来て汗を流す。
そのマシーンの調整も祥吾の役目なのだと前に満琉が言っていた。
「まぁ、要の事だから俺がここに来た事に気づいてすぐに来るさ」
ドライバーを片手に祥吾が作業を始めている。
実際、祥吾は頼れる存在なのだと、葵はぼんやりと思った。
祥吾は飄々としながら軽くふざけたりもしていて、真面目な顔を見せることは少ないけれど、その背中はいつもとても広く見える。
前世では色々あったし、その事で避けてしまう時期があったから嫌な思いもさせたはずなのに、祥吾は変わらず優しい。
「祥吾さん、さっきはありがとうございました」
葵はその背中に声をかける。
「ん?……ああ、マジで俺が仕込んでもいいと思ったけどね」
肩越しに振り返り祥吾はニヤリと笑った。
「だけど、祥吾さんって能力使ってるイメージないんですけど」
「痛いところつくなぁ…」
「祥吾さんも瞑想とかするんですか?」
「俺は妄想専門だな」
ぷっ、と葵は堪えきれずに吹き出す。
「祥吾さんっぽい」
「妄想は任せとけ!葵ちゃんも難しく考えずに、やりたいようにやりなさい」
手を止め、祥吾が見下ろして来た。
その顔が驚くくらい穏やかな微笑みを浮かべていて、葵は意表を突かれる。
「俺がいつだって味方でいるからね」
優しい声が降ってきて、葵は頷くことしか出来なかった。
祥吾は海斗が架南を蹂躙した前世に、今でも罪の意識を強く抱いている。
『今は嫌われようが憎まれようが何だろうが、側にいる…葵ちゃんを守るよ』
その前世が発覚した際に祥吾から聞いた懺悔。
『祥吾はね、生涯かけて葵ちゃんに償うつもりでいるから』
満琉の言葉が同時に過ぎる。
西園寺グループを継ぐ事をあんなに嫌がっていたのに、急に会社のトップに立った理由がその贖罪の一端に思えてならない。
自分はそれに甘えていていいのだろうか。
「葵ちゃんは葵ちゃんらしく、やりたい事を」
脚立を降りてきた祥吾がポンポンと葵の肩を叩き、手を置いた。
コホン、と背後から咳払いが聞こえ祥吾がびくりと肩を震わせる。
「焚きつけるような事は言わないで貰いたい」
気づくと要がリビングの扉を開けていた。
「あら、要くん、相変わらず気配がないね……」
祥吾が情けなく笑い葵の肩から手を避ける。
「まるで忍者だな」
ぼそっと呟き、祥吾は脚立と工具箱を手にした。
「要くん、玲香さんは?」
「帰しましたよ。明日出直すそうです」
葵が声をかけると要はいつもの静かな微笑みで返してくる。
「もう少し落ち着いたら和希もここに連れて来ますから、その打ち合わせをしに来たんです」
「ほんとに?!」
「ええ、ここは聖域なので傷の治りが早いですし、葵さんの良い練習台になりますよ」
「和希くんに治癒能力使っていいの?!」
「但し、きちんと約束は守って貰います。いいですね?」
「守る守る!ありがと、要くんっ」
葵は嬉しくて思わず要に抱き着いた。
「…………甘やかしてんの、どっちなんだか」
祥吾が独り言ちるのを聞いて、葵は慌てて要から離れる。
一瞬、祥吾がいることを忘れていた。
「惚れた弱みだねぇ」
「人の事、言えますか?」
祥吾の言葉に要が冷ややかに返す。
「なんの事だろか」
「さあ、何の事ですかね」
二人共、静かに微笑み合っているけれど、交わす視線の中に火花が見えてきそうだ。
葵はハラハラと二人を交互に見やった。
「さて、テレビは部品ないと直せんし、葵ちゃんの可愛い太腿拝めたから退散するかな」
いつものヘラヘラとふざけた笑みを浮かべ、祥吾が手を振る。
「さっさと消えてください」
「ヘイヘイ……」
顔をしかめる要に、祥吾は肩越しにウィンクを投げた。


「気を取り直して……」
要が座布団をフローリングに置き、そこへ座った。
向き合うように置かれた座布団に葵も座る。
「瞑想、精神統一の方法はそれぞれですが、分かりやすい方法で形から入りますね」
そう言うと、要が坐禅のスタイルを教えてくれる。
坐り方、姿勢、呼吸、手の組み方…
「本来の坐禅は目を閉じませんが、葵さんは目を閉じてください」
そのまま、数分間沈黙が生まれ、葵は要に言われた様に腹式呼吸を繰り返す。
「そのまま聞いてください」
目を閉じて聞く要の声は、水滴が湖面に落ち広がる波紋のように染み入る、柔らかい感覚だった。
「天使えの一族は、始祖は人ではありません。故に、一族が有する特殊能力は人の体には負担が大きいのです。まずはそこを念頭に置いてください」
以前、和希の銃創を癒し数日間昏倒した。
恐らく、自分が能力を使う事に要が反対する理由の一つだ。
治癒能力は自分の体に跳ね返る負荷が大きい。
「まずは、感覚を探ります。瞑想で掴んで欲しいのは、体の中にある流れ……耳を澄ませるのは、己の体の中にある音」
言われる通り、やってみるが…
(……わ、わからない)
最初から能力を操れるとは思っていなかったが、何だかスタート地点にも立っていないような気になってくる。
焦り出すと自分の動悸ばかり聞こえてきてしまう。
「……今、焦ってますね」
「…………」
要に気付かれてしまい更に動悸が跳ね上がった。
「それが当たり前です。急にはできませんよ」
「そうなの?」
そっと目を開けると、頷く要が見えた。
「葵さんは前世の夢を見る頻度も少なく覚醒は緩やかです。しかも、治癒能力は感覚の制御が極めて難しい」
そう言うと要は二人の間に置かれたコップへと片手のひらを向ける。
「水や炎と言った自然界に存在する物質を操るのとは訳が違います。こうして、目に見えた物質へと意識を集中し」
コポコポとコップの中の水が揺らぎ、コップが震えた。
「治癒能力は、このように目に見えて具現化できません」
コップの水が緩々ととぐろを巻き、一筋の水の柱を立てると先端が曲線を描き蛇の頭を形造る。
チロチロと細い舌までも鮮明に、そして双眸が葵を見つめた。
「治癒能力を具現化で操ろうとしたら、医学の知識が必要となりますからね。それがない以上は感覚に全て頼ることになります」
要が手のひらを下ろすと水蛇がコップの中に隠れるように消える。
「葵さんが凄いのは、まぐれとは言え、鍛練もなく感覚のみで銃創を治したことですが、火事場の馬鹿力並みの荒業なので感心できません」
「はい……」
「制御には状況や場面に左右されない意識が不可欠です。己の限界を知り、制御する。鍛練で必ずできるようになりますよ」
状況や場面に左右されない意識、確かにいちいち動揺していたら集中も何もあったもんじゃない。
「……やってみるね」
目を閉じ、呼吸を整えていると、組んだ手のひらにコップを差し込まれた。
「集中する媒体に」
要の声が近い。
「感じる様を、素直にそのまま受け止め、感覚を研ぎ澄ませてみてください」
背後に要の体温を感じる。
じんわりと浸透していく柔らかな温もり。
(素直に、そのまま…)
研ぎ澄ますってどうすればいいのかわからないけれど、温もりを感じている背中に意識を集中してみる。
……とくん。
鼓膜の直ぐ近くで聞こえるような、律動。
「鼓動の速さ…」
律動にリンクするような要の囁きに耳を澄ませていると、両肩を手のひらで包み込まれた。
鼓動が僅かに跳ねる。
「肌への刺激、体温、そして血流」
指先が肩から二の腕へと滑り降りた。
この感覚は以前感じたことがある、この触れ方、指先の感触……初めて要に抱かれた時の。
(……変な声、出ちゃいそう)
要の指先が熱く感じる。
そうじゃない…触れられた自分の肌が熱を帯びてる?
二の腕から肘、肘から前腕、手の甲へと指先と一緒に熱が移る。
「一族の能力は血に宿ります。血流がそのまま能力ちからの流れです。血の流れを感じ、イメージしてください」
「……………っ!」
耳朶に要の息がかかり、肩が震えた。
(まるで、前戯みたい)
微かに息が乱れ、慌てて意識を要の指先に戻す。
コップを持つ手を包み込むように、要の手のひらが覆っていた。
いつしか要の体が背中に密着し、背後から抱きすくめられている状態だった。
ときめきと安らぎが混在する、いつもの距離。
目を閉じていると、それがより強く感じられる。
「自分の指先に能力ちからが流れ込んでいることを意識してみてください」
血の流れ、血に宿る能力、天使えの血…
天使えの一族は、その血族にのみ転生する。 
いずれ転生者はいなくなる。
薄れゆくその血を深めようとする、一族再興派。
墓守はかもりがなぜ存在するか、わかる?血を残し、転生者が宿る器を作り続け、天使えの能力を守る為』
堂形 深鈴の声が脳裏を過る。
「葵さん、余計な事を考えてますね?」
「……なんでわかるんだろ」
「さあ、なぜでしょう」
クスッと要が耳元で笑った。
「……ここに」
要の指先が葵の指の間をなぞる。
思いがけず背筋をぞくりと衝動が走った。
「先程まで集まっていた熱が散ったので、集中が切れたのだろうと」
「要くん、見えるの?」
「血流も水分ですからね、感じとれます」
「水の能力ってすごいね」
「能力にはそれぞれ善し悪しがあるので、それを把握できると強いですよ」
要の能力には強味しか見えないけれど、それはきっと要がうまく使いこなしているからなのだろう。
「いいですか?もう一度……」
要が再び両肩に手を添える。
「うん」
感じる様を、素直にそのまま…
要の手のひらが触れる肌の熱、指先の感触。
鼓動が刻む律動、血の流れに意識を集中する。
とくん、とくん、と流れる温もり。
熱を帯び腕を降りていく要の指先が、先程よりしっかりと感じられる。
「指先に宿る熱を感じてください」
要の指先の熱を感じるように言われていると思ったが、葵はそれは違うのだと気づいた。
自分の指先が熱い…
「感じられるようになれば、次はその熱量を手のひら全体に溜め込むイメージで、焦らずにゆっくりですよ」
熱を溜め込む、そのイメージがある時と重なり、葵は動揺した。
(何だかまるで…SEXの)
律動で生じる快感が下腹部に溜まるような、熱の集まり方。
「惜しい、もうちょっとですね」
要の声にドキッとする。
顔が見られない体勢で良かった。
「熱量を一定に保つ維持、その制御ができれば、熱量の濃さも調整できてきます」
「練習、してみる……」
あの時のことを思い出してしまうと意識してしまい、胸が高鳴り出す。
「SEXに似てますよね」
するりと葵の腹部へと腕を回し、要が頸へと唇を当てた。
感覚が鮮明になっているせいか、それだけで堪らない衝動が下腹部へと走る。
「治癒能力は己の感覚に意識を投じる傾向が強いので、衝動に身を任せる行為と重なる点があるんです」
要の舌が肌に触れ、唇が吸い付き甘い痛みと痺れるような快感が滲んだ。
「感覚が研ぎ澄まされている今なら普段よりも深い快感を得られますよ。試してみますか?」
満琉が以前、要は草食系の皮を被った肉食系だと言っていたけれど、最近、それがとても頷ける。
「要くんのエッチ」
「男なんて皆んなそう言うものです」
葵が呟くと要がタンクトップの中に手を滑り込ませた。
「ここじゃだめっ!」
葵は身を捩りその手を止める。
コップが邪魔で思うように動けない。
「防音なので大丈夫」
要の舌が頸から背中へと這い、思わず吐息が漏れた。
こんな出入り自由みたいな場所で行為に耽る訳にはいかない。
いかないのだけれど、確かに体中至る所が敏感になっているようで、要の指先にも舌にも過剰なくらい反応してしまう。
ショーツの中に入った要の指先が秘部の愛液に埋まり、水音をたてた。
「あっ……!」
恥ずかしさと甘い疼きに声を上げた瞬間、背後で硬い何かがぶつかる衝撃音と振動が床に響き、とっさに振り返る。
黒く四角い物体がフローリングの床に突き刺さっていた。
コロコロと葵の手から落とされたコップが床を転がり、水溜りを広げる。
それが天吊の液晶テレビだと気づくまで葵は要の腕にしがみつき茫然と瞬いた。
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