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13 帝国?

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「シルフ」

《不確定なんだけどなぁ…まあ良いよ》

「ありがとうね。さてと…こういう死にそうな時は大抵強い人が助けてくれるのだけれど…まあ、別に良いわ。さて…ザシュッ」

「キキッ!?」

「…まずは1本。さぁ、始めましょ。さっさと終わらせて甘いお菓子でも頬張りましょ」

《賛成!》

《我は肉が良いのだが…》

「あら、それなら…折角パーティするのだからみんなが喜ぶものを用意しましょ」

「ウキッ…逃げる、情報、引き渡す、部下、行け」

「…あら、逃がさないわよ?」

…へぇ、特定の相手だけ攻撃を当てないって言うのも出来るみたいね。

「キキッ…部下が、死んだ?」

「さてと…後は貴方だけね」

「キキッ…に、逃げないと…」

「彼の者を縛れ…さて、情報を吐いてもらうわよ…
従いなさい」

「ウキッ…」

「…先程、帝国と言っていたようだけれど、このスタンピードは王国と敵対する為に命令されたのかしら?」

「ウキッ…戦力、削る、願い」

「なるほど、それじゃあ次よ。黒幕は帝国かしら?」

「そうだ」

「貴方以外にも従えている魔物は居るのかしら?」

「ウキッ…居ない。
術者、俺、従えた。
でも、それ、精一杯」

「なるほど…なら、あなたが死んだらまた別の魔物を従えることが出来るのね…(精霊たち、この魔物との繋がりを探して、遠隔で攻撃は出来るかしら?)」

《それならば、水と風の精霊だ》

「(そう、ならお願いね)…さて、今度は帝国が相手になりそうだけれど…これは完全に敵対したということで良さそうね…だけど、王国に味方するのも嫌なのよね」

《姫、現在の総力図だと、王国、帝国、姫の3陣営となっているのだ》

「あら、そうなの?」

《妖精姫ってのは王だからな》

「そ、なら良いわ」

うーん…帝国…何かイベントがあった気がするんだよね…この時期の帝国の動き…

「…ああ、そうだったわね…確か、王位継承がまだ終わっていないにも関わらず、第2王子が独断で軍を動かしたのよね。そして、戦争になり…第2王子は捕虜となり、王国側は勝利する…でも、戦争はしてほしくないのよね」

《止めることだって出来るよ?》

「わかってるわ。でも、それは私が介入した場合だけよ。それじゃあ駄目なのよね…まあ、一応考えておくけれど、
無理そうなら戦争を私が止めようかしら」

《…相手に繋がったようだけどどうする?》

「そうね…こうするのよ…ドゴンッ…」

《…ああ、遠隔で心臓ごと爆破したんだね》

「これで取り敢えずは大丈夫かしら…それじゃあ、貴方にはもう用が…あら?」

《…転移の魔法石で逃げたようだ》

「そ、なら追い掛けましょ。ついでに帝国の基地でもあったら潰しておきましょうか」

《それじゃあ、風の霊剣に乗ってくれる?こっちの方が早いし》

「乗る…これでいいかしら」
 
《それじゃあ、出発するよ!》

「ビュンッ…あら、本当に早いわね」
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