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89話 第4のボス[4]

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「っし!取り敢えず第1段階突破!さぁて、取り敢えず説明していくから適当に攻撃し続けてくれ」

〖お?おう〗

そういって精霊たちに連撃の指示を出し、相手の動きを封じつつ彼は全員に大蛇の説明を始めた。

「まず、チュートリアルで見た記憶以外にもなって情報が入ってきたが…
 まず1つ目。大蛇は全匹、2割毎に無敵が入ること」

〖…さきほどの状態ですね。
となると、解除方法は…〗

「ああ、別種類での攻撃だ。さっきは、3属性の攻撃だったから問題はない。
だが、次の無敵状態だと2種の攻撃を同時に当てなければいけない。
しかも、それは5体分全員違うやつだから…
えっと、例えば火と水、水と風、風と土…火と風、火と土…って感じで混ぜていけば問題ないはず。
 んで、次に2つ目。2つ目は、継続的にダメージを与え続けなければ大技がくること…ただでさえさっきから魔法とか鱗攻撃とかしてる上、その大技がまた厄介でな…
そもそも、この大蛇は似たようでそれぞれ違う役割を持っているんだ。
 まず1体目、左から順に説明していくが…あいつは再生の大蛇だ。
そして、その大技は大蛇全員に再生力の効果と、慈悲の蛇魂と呼ばれるものを召喚すること。
慈悲の蛇魂の効果は、破壊されない間大蛇のHPを全回復判定とすることで、破壊条件は大蛇のHPを元々削っていた分まで削り切るか、慈悲の蛇魂に一定数以上ダメージを与えるか…
しかし、慈悲の蛇魂の回復スピードは1分に一度だから…」

〖蛇魂の破壊の方が効率的ってわけだな〗

「そんで、2体目。2体目は暴風の大蛇。
暴風の大蛇は、パッシブ効果で物理攻撃判定のある飛び道具の無効化…まぁ、弓矢とか銃とかだな。
んで、大技は何種類かあるんだが、1個目が吸嵐…飛び回る竜巻なんだが、それに捕まると30秒間行動不可状態になるんだ。
まぁ、ダメージが一切ないのが幸いか…」

〖僕の力も入らないっていうことは、あれは風属性の竜巻じゃないみたいなんだよね~〗

「2個目の大技が狂嵐、フィールド内全域に高速で飛び回る嵐で、継続ダメージなんだが…俺のHPでさえ、1回で2、3割は削られる。
んじゃ、3体目だ。3体目は重力の大蛇で、無敵状態の時に攻撃に干渉する重力のフィールドを成長したり、飛んでくるものに対して重力で操ったり…」

〖再生の次に厄介だ〗

「だから、あいつは優先的に倒していこう。
4体目は、一閃の大蛇。
連撃速度自体は遅いんだが、一撃の速度が俺の俊敏力とほぼ同程度かそれ以上のスピードで、威力も一撃必殺級…ただし、その強さから大技しか出せない。
んで、最後のあの中央の5体目…こいつがいちばん厄介で、ほか4体を討伐するまで動かないが、その分全部の能力を持っていることに加え、大技のリキャストがない」

〖じゃあどうやって回避するんだ?〗

誰かがそういった瞬間、少し悩んでから彼は憶測のように語った。

「恐らく…無敵状態と同じ感じで特定の攻撃方法を当て続ければおそらくは…」

〖!やべ、すまん!こっち4割目だ!〗

「大丈夫、全員ピッタリと削った」
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