2 / 5
キルノート編
転生させる力
しおりを挟む
あー15年ぶりの外だっていうのに早速労働とか聞いてないんだが。
まあ、こんな精液まみれのクレイジー野郎なんかを雇ってくれる奴なんていないんだろう。
この点ばかりは俺の友人に感謝をするしかないのかと思ってしまった。
15年ぶりにする運転。
緊張するぜ。
えーとこっちがブレーキだな。とりあえずブレーキを踏んで行くぞ!
「今からブレーキ踏むぞ! 」
「おう! 」
友人が目の前にたっている状況でブレーキを踏んだ。
踏んだはずだった。
ギュイイイイイアイイイイ!!!!!
猛烈なエンジンとともにひとつの断末魔が聞こえた。
なにが起こった……?
恐る恐るトラックから降りるとそこにはケチャップを被った友人が倒れていた。
しかも息をしていない。
「俺の人生……オワタ……」
その瞬間、目の前が真っ暗になる。
「……ここは……? 」
意味のわからない白い世界の中心に立っていた。
ふと閃光がひとつ、鳴り響いたあと、目の前に10歳ぐらいの男の娘が突っ立っていた。
「私は神だ。貴様に異世界転生の能力をやろう」
自称神は微笑みながら言った。
俺はなんだクソガキと思いながらも、異世界転生という言葉に感銘を受けてしまった。
何せ若い頃から異世界転生に夢を持っていたからだ。
ただ、こんなひょんなことから出来てしまったということが嬉しい。
「遂に俺も異世界転生できるのか……」
余韻に浸っていた俺に釘を刺すような言葉が舞い込んできた。
「いや……お前がこれから異世界転生させる側の神になるんだよ」
「……は? 」
「だからお前が神になるんだ。分かる? 」
「転生して神になるんじゃなくて……? 」
「ああ、転生するんじゃない。よくいる手違いで人を殺して異世界に飛ばすあいつらだ」
「……ファ!? 」
「ふふふ。驚いてるね。きみにはそういう資質があるのさ」
「資質とは? 」
「見た瞬間確信したんだ。そのトラックに乗った時の黄金比。全てが震えるほどの震えるほどのハーーーーーモニィイイイイイイイイ!!! トラックと君は融合し、資質という名の神の力を手に入れたのさ!」
「なるほど。訳が分からない」
「ふはははは! そのうち理解出来るさ! 」
話が一向に通じない神と対話をし、早1時間。
俺はどうすればいいのかわからなかった。
知ったことと言えばこの神は困っていて色んな人を転生させて世界を救って欲しいらしい。
そのためには生きた人間をトラックで轢き殺し、資質を持った人間の力を使って異世界転生させるしかないとか。
色々聞いてデタラメなところもあるのではないかと考えることもあった。
ただ、この力は本物なんだということしか。
それぐらいはいいだろう。
とりあえず、人の異世界転生した後にどうなるかを知りたい。
「神。異世界転生させたそいつを見ることはできるのか? 」
「出来るさ。そいつの生涯を見ることがな」
これは強い。
ということは、今からさっき轢き殺したやつの転生したあとの人生が始まるって訳か。
「最後に言っておく。力をさずけるのも全てお前次第だ。たくさん転生させて色んな人に夢を与え、世界を救うがいい! 」
神は刃渡り1000mのナイフを俺に突き出し、そのまま暗闇へと放り投げたのであった。
まあ、こんな精液まみれのクレイジー野郎なんかを雇ってくれる奴なんていないんだろう。
この点ばかりは俺の友人に感謝をするしかないのかと思ってしまった。
15年ぶりにする運転。
緊張するぜ。
えーとこっちがブレーキだな。とりあえずブレーキを踏んで行くぞ!
「今からブレーキ踏むぞ! 」
「おう! 」
友人が目の前にたっている状況でブレーキを踏んだ。
踏んだはずだった。
ギュイイイイイアイイイイ!!!!!
猛烈なエンジンとともにひとつの断末魔が聞こえた。
なにが起こった……?
恐る恐るトラックから降りるとそこにはケチャップを被った友人が倒れていた。
しかも息をしていない。
「俺の人生……オワタ……」
その瞬間、目の前が真っ暗になる。
「……ここは……? 」
意味のわからない白い世界の中心に立っていた。
ふと閃光がひとつ、鳴り響いたあと、目の前に10歳ぐらいの男の娘が突っ立っていた。
「私は神だ。貴様に異世界転生の能力をやろう」
自称神は微笑みながら言った。
俺はなんだクソガキと思いながらも、異世界転生という言葉に感銘を受けてしまった。
何せ若い頃から異世界転生に夢を持っていたからだ。
ただ、こんなひょんなことから出来てしまったということが嬉しい。
「遂に俺も異世界転生できるのか……」
余韻に浸っていた俺に釘を刺すような言葉が舞い込んできた。
「いや……お前がこれから異世界転生させる側の神になるんだよ」
「……は? 」
「だからお前が神になるんだ。分かる? 」
「転生して神になるんじゃなくて……? 」
「ああ、転生するんじゃない。よくいる手違いで人を殺して異世界に飛ばすあいつらだ」
「……ファ!? 」
「ふふふ。驚いてるね。きみにはそういう資質があるのさ」
「資質とは? 」
「見た瞬間確信したんだ。そのトラックに乗った時の黄金比。全てが震えるほどの震えるほどのハーーーーーモニィイイイイイイイイ!!! トラックと君は融合し、資質という名の神の力を手に入れたのさ!」
「なるほど。訳が分からない」
「ふはははは! そのうち理解出来るさ! 」
話が一向に通じない神と対話をし、早1時間。
俺はどうすればいいのかわからなかった。
知ったことと言えばこの神は困っていて色んな人を転生させて世界を救って欲しいらしい。
そのためには生きた人間をトラックで轢き殺し、資質を持った人間の力を使って異世界転生させるしかないとか。
色々聞いてデタラメなところもあるのではないかと考えることもあった。
ただ、この力は本物なんだということしか。
それぐらいはいいだろう。
とりあえず、人の異世界転生した後にどうなるかを知りたい。
「神。異世界転生させたそいつを見ることはできるのか? 」
「出来るさ。そいつの生涯を見ることがな」
これは強い。
ということは、今からさっき轢き殺したやつの転生したあとの人生が始まるって訳か。
「最後に言っておく。力をさずけるのも全てお前次第だ。たくさん転生させて色んな人に夢を与え、世界を救うがいい! 」
神は刃渡り1000mのナイフを俺に突き出し、そのまま暗闇へと放り投げたのであった。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる