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エイス
復讐からはじまる
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しばらく、お互い無言になった。
大男が椅子に腰かけた際に舞いあがった埃が、チラチラと光の中を踊りながら落ちていく。テーブルの上に、少し傷んだ木の床に、眠そうにあくびをしている受付がいる階下に、ちらちらと落ちながら消えていく。その光景を二人は黙って見ていた。
「一つ、提案があるのだが」
やがて、ミッドが声を低くして、声をこぼした。
「なんだ」
「ここに来ている、あの、馬鹿みたいな依頼。受けてみたらどうだ」
ミッドは下の階にいる受付をあごで指しながら、静かに言った。
「依頼?」
ラトスも下をのぞき込んだ。何度目かのあくびをして、今にも眠りそうな受付の男が目に入る。
「まさか、王女のか」
「そうだ」
「馬鹿なことを」
ラトスはそう言って一蹴した。
今、エイスの有力なギルドに、人捜しの依頼が入っている。その依頼の報奨金は巨額だった。つつましく生きれば、一生働かなくてもいいほどだ。ただの人捜しにそれだけの報奨金が出ることなどなどありえない。そのため、一獲千金をねらう者が何十人も城を出入りしているという。
捜索する人物とは、この国ただ一人の王位継承者である、王女だ。
馬鹿げたことだと、ラトスは大きく息をはきだした。
このような依頼は、国の恥だ。普通ではない。ミッドが馬鹿みたいな依頼と言ったように、ラトス以外の多くの者もそう思っているはずだ。
おそらく、最初は城中の者だけで探したのだろう。
だが、どうにもならなくなったのだ。彼らは恥をしのび、城外にも頼りだした。その結果、いくつかの有力者や実力のある団体へ秘密裏に依頼をだした。そのいくつかの一つに、ラングシーブもふくまれていた。
当初は、ラングシーブのギルド内でも話題となったようだ。誰もが、簡単そうな仕事だと思ったのだ。きっと、ただの誘拐ではないかとして、依頼を受ける前に調べまわった者もいたらしい。いたらしいのだが、行方不明以外には、事故にあったとか、人さらいだとか、亡命したとか、誰かと駆け落ちしたなど、根拠もない情報しか見つからなかったのだという。
そもそも王女がいなくなったこと自体公表されず、秘密裏に出ている依頼なのだ。誰彼構わず聞くことは出来ない。まともな情報など得られるはずがなかった。そして、捜索依頼がでてから一月も経った今でも、信憑性のない話に尾ひれが付いたものしかラトスの耳には入っていない。
そういうわけで、ラングシーブの者で、この依頼を正式に受けたという話は聞かなかった。まともな団体なら、他のところでも同じだろう。こんな依頼に手をだしている奴は、金に目がくらんだ馬鹿だけだ。
「そんな気分じゃない」
ラトスは目をほそめてミッドをにらみつけると、すぐに顔をそむけた。
まず、金が欲しいわけではない。
それよりも今は、考えなくてはならないことがあった。先ほど懐に入れた紙には≪黒い騎士≫と書かれていた。それはミッドが見つけてきた、妹を殺した犯人のことだ。
ラトスが考えつづけていることは、復讐だった。
やっと得た手掛かりなのだ。この≪黒い騎士≫とやらが何者なのかを調べあげ、なんとしても、殺さねばならない。
ラトスは半年間、ずっと無気力にすごしていた。いや、感情が無かったと言うべきだろうか。独りきりになった家の中で、世界から色が少しずつ消えていくのを、ただじっと見て、何もしていなかった。
心が死んでいくというのは、こういうことなのだろうか。
妹が死んでから、ラトスは何度も妹の夢を見た。夢の中の妹は、いつもじっとこちらを見ていた。その目は暗く、何かをうらんでいるようにも見えた。早く復讐してほしいのだろうか? それとも早くこっちに来いと言っているのだろうか?
夢の中の妹は、いつも最後に何か言っていた。それはいつも聞き取れなかったが、その表情はいつも悲しい顔だった。
ならば、やってやる。
今、目の前にいる友人ミッドの助力を得て、屍同然であった自分に、やるべきことがはっきりとできたのだ。それ以外のことに、自分の魂が力を出せるのだろうか。ラトスは自身の手のひらをじっと見つめて、考えてみた。だが、湧きあがる復讐心に応える以外、まったく関心を示せる気がしなかった。
「その気分は分かった上で、だ」
ミッドは、ラトスの懐を指差して言った。
ラトスはミッドの指先をにらむようにしばらく見ると、ゆっくりと大男の顔に目線を向けた。
「まず、依頼を受ければ、城に出入りする機会を得られるだろう?」
にらむラトスの視線を無視して、ミッドはそう言うと、埃のつもったテーブルを指でなぞって円をえがいた。城のつもりなのだろう。それを指しながら説明をはじめた。
まず、自分たちのような下流区画を出入りする者は、城には入れない。城に住む者、勤める者はみな、王族か貴族なのだ。生きている世界が完全に違うのである。城仕えの下女ですら、貴族の端くれだった。
エイスの国では、貴族以上の者は強く保護されている。一般人は許可なく近付くことも声をかけることも出来ない。王侯貴族が城外に出るときは、多数の護衛に囲まれる。隙は一つもない。それほど厳重なのに、用もなく城内に侵入するなど、もっての外だ。何もできずに、すぐ殺されるだろう。
だが、この馬鹿げた依頼を受ければ、交渉事や情報交換などで城に入ることができるだろうとミッドは太い腕を組みながら言った。それはそうだろうと、ラトスはにがい顔をしてうなずいた。依頼の内容的に、城外で交渉するなど絶対にあり得ないことだ。
「ラトス。それは、城の外では何も出来やしない」
ミッドはもう一度ラトスの懐を指差して、少し強い口調で言った。
その言葉にラトスは顔をしかめ、懐に手を当てた。受け取った小さな紙に書かれている文字、≪黒い騎士≫というのは、城仕えの騎士のことに違いない。
ラトスが知るかぎりでは、エイスガラフ城には、「黒の騎士団」と呼ばれる暗部の騎士団があるという。だが、その騎士団が本当に存在するかどうかは不確かなものだった。実際、噂程度も知られてはいない。ラトスとミッドがこの騎士団のことを知っているのは、単に幅広く国内外に諜報活動をおこなっているからだ。このようなことを城外に生きる一般人が細かく調べることなど普通はできない。
普通はできないことを駆使して、やっとの思いで騎士の位である貴族が、妹を殺したと分かったのだ。ラトスはここで、足踏みはしたくはなかった。
しかしミッドの言う通り、ラトスが心に秘めている復讐を果たすためには、いくつかの段階が必要だ。最初の一歩として、城中深くに身を入れなければならない。そこまでしなければ、≪黒い騎士≫とやらが、本当に騎士なのかどうかをふくめ、それが何者なのかをはっきりと調べることなどできないだろう。完全な部外者のままでは困難をきわめるに違いないのだ。
「そうだな」
ラトスはしばらく考えていたが、やがてうなずいた。
「馬鹿もやらなくては」
ラトスは声を低くこぼして、ゆっくりと立ち上がる。
身体を動かしたいきおいで、再び埃が舞いあがった。光に照らされながら左右にチラチラとゆれる。
ミッドはしばらく、立ちあがったラトスを見なかった。光の中を踊っている小さな埃を見ていた。やがてそれは光からはずれ、テーブルの上に落ちて見えなくなった。そのテーブルにミッドがえがいた円をラトスが指差した。ミッドはその指先を見て、目をほそめた。
「必ず、殺すためだ」
殺意の言葉を隠さず、ラトスは無表情なまま言い切った。
その瞬間、ラトスの色褪せた世界に、黒い靄のようなものがかかりはじめた。
立ち眩みだろうかとも思ったが、そうではないようだった。黒い靄は視界をうばうようにして広がっていくが、ふらついたりするような感覚は身体にあらわれなかった。やがて、頭の中と胸の奥底でも、黒い何かがにじみでてきて、ゆっくりと渦巻きはじめるのを感じた。
思考が黒く塗りつぶされていく。
突然の現象にラトスは少し驚いたが、これは自分の望みそのものなのだと思った。
このまま、黒く染まってしまえばいい。
頬の傷を引きつらせながら、ラトスの瞳は鈍く輝くのだった。
大男が椅子に腰かけた際に舞いあがった埃が、チラチラと光の中を踊りながら落ちていく。テーブルの上に、少し傷んだ木の床に、眠そうにあくびをしている受付がいる階下に、ちらちらと落ちながら消えていく。その光景を二人は黙って見ていた。
「一つ、提案があるのだが」
やがて、ミッドが声を低くして、声をこぼした。
「なんだ」
「ここに来ている、あの、馬鹿みたいな依頼。受けてみたらどうだ」
ミッドは下の階にいる受付をあごで指しながら、静かに言った。
「依頼?」
ラトスも下をのぞき込んだ。何度目かのあくびをして、今にも眠りそうな受付の男が目に入る。
「まさか、王女のか」
「そうだ」
「馬鹿なことを」
ラトスはそう言って一蹴した。
今、エイスの有力なギルドに、人捜しの依頼が入っている。その依頼の報奨金は巨額だった。つつましく生きれば、一生働かなくてもいいほどだ。ただの人捜しにそれだけの報奨金が出ることなどなどありえない。そのため、一獲千金をねらう者が何十人も城を出入りしているという。
捜索する人物とは、この国ただ一人の王位継承者である、王女だ。
馬鹿げたことだと、ラトスは大きく息をはきだした。
このような依頼は、国の恥だ。普通ではない。ミッドが馬鹿みたいな依頼と言ったように、ラトス以外の多くの者もそう思っているはずだ。
おそらく、最初は城中の者だけで探したのだろう。
だが、どうにもならなくなったのだ。彼らは恥をしのび、城外にも頼りだした。その結果、いくつかの有力者や実力のある団体へ秘密裏に依頼をだした。そのいくつかの一つに、ラングシーブもふくまれていた。
当初は、ラングシーブのギルド内でも話題となったようだ。誰もが、簡単そうな仕事だと思ったのだ。きっと、ただの誘拐ではないかとして、依頼を受ける前に調べまわった者もいたらしい。いたらしいのだが、行方不明以外には、事故にあったとか、人さらいだとか、亡命したとか、誰かと駆け落ちしたなど、根拠もない情報しか見つからなかったのだという。
そもそも王女がいなくなったこと自体公表されず、秘密裏に出ている依頼なのだ。誰彼構わず聞くことは出来ない。まともな情報など得られるはずがなかった。そして、捜索依頼がでてから一月も経った今でも、信憑性のない話に尾ひれが付いたものしかラトスの耳には入っていない。
そういうわけで、ラングシーブの者で、この依頼を正式に受けたという話は聞かなかった。まともな団体なら、他のところでも同じだろう。こんな依頼に手をだしている奴は、金に目がくらんだ馬鹿だけだ。
「そんな気分じゃない」
ラトスは目をほそめてミッドをにらみつけると、すぐに顔をそむけた。
まず、金が欲しいわけではない。
それよりも今は、考えなくてはならないことがあった。先ほど懐に入れた紙には≪黒い騎士≫と書かれていた。それはミッドが見つけてきた、妹を殺した犯人のことだ。
ラトスが考えつづけていることは、復讐だった。
やっと得た手掛かりなのだ。この≪黒い騎士≫とやらが何者なのかを調べあげ、なんとしても、殺さねばならない。
ラトスは半年間、ずっと無気力にすごしていた。いや、感情が無かったと言うべきだろうか。独りきりになった家の中で、世界から色が少しずつ消えていくのを、ただじっと見て、何もしていなかった。
心が死んでいくというのは、こういうことなのだろうか。
妹が死んでから、ラトスは何度も妹の夢を見た。夢の中の妹は、いつもじっとこちらを見ていた。その目は暗く、何かをうらんでいるようにも見えた。早く復讐してほしいのだろうか? それとも早くこっちに来いと言っているのだろうか?
夢の中の妹は、いつも最後に何か言っていた。それはいつも聞き取れなかったが、その表情はいつも悲しい顔だった。
ならば、やってやる。
今、目の前にいる友人ミッドの助力を得て、屍同然であった自分に、やるべきことがはっきりとできたのだ。それ以外のことに、自分の魂が力を出せるのだろうか。ラトスは自身の手のひらをじっと見つめて、考えてみた。だが、湧きあがる復讐心に応える以外、まったく関心を示せる気がしなかった。
「その気分は分かった上で、だ」
ミッドは、ラトスの懐を指差して言った。
ラトスはミッドの指先をにらむようにしばらく見ると、ゆっくりと大男の顔に目線を向けた。
「まず、依頼を受ければ、城に出入りする機会を得られるだろう?」
にらむラトスの視線を無視して、ミッドはそう言うと、埃のつもったテーブルを指でなぞって円をえがいた。城のつもりなのだろう。それを指しながら説明をはじめた。
まず、自分たちのような下流区画を出入りする者は、城には入れない。城に住む者、勤める者はみな、王族か貴族なのだ。生きている世界が完全に違うのである。城仕えの下女ですら、貴族の端くれだった。
エイスの国では、貴族以上の者は強く保護されている。一般人は許可なく近付くことも声をかけることも出来ない。王侯貴族が城外に出るときは、多数の護衛に囲まれる。隙は一つもない。それほど厳重なのに、用もなく城内に侵入するなど、もっての外だ。何もできずに、すぐ殺されるだろう。
だが、この馬鹿げた依頼を受ければ、交渉事や情報交換などで城に入ることができるだろうとミッドは太い腕を組みながら言った。それはそうだろうと、ラトスはにがい顔をしてうなずいた。依頼の内容的に、城外で交渉するなど絶対にあり得ないことだ。
「ラトス。それは、城の外では何も出来やしない」
ミッドはもう一度ラトスの懐を指差して、少し強い口調で言った。
その言葉にラトスは顔をしかめ、懐に手を当てた。受け取った小さな紙に書かれている文字、≪黒い騎士≫というのは、城仕えの騎士のことに違いない。
ラトスが知るかぎりでは、エイスガラフ城には、「黒の騎士団」と呼ばれる暗部の騎士団があるという。だが、その騎士団が本当に存在するかどうかは不確かなものだった。実際、噂程度も知られてはいない。ラトスとミッドがこの騎士団のことを知っているのは、単に幅広く国内外に諜報活動をおこなっているからだ。このようなことを城外に生きる一般人が細かく調べることなど普通はできない。
普通はできないことを駆使して、やっとの思いで騎士の位である貴族が、妹を殺したと分かったのだ。ラトスはここで、足踏みはしたくはなかった。
しかしミッドの言う通り、ラトスが心に秘めている復讐を果たすためには、いくつかの段階が必要だ。最初の一歩として、城中深くに身を入れなければならない。そこまでしなければ、≪黒い騎士≫とやらが、本当に騎士なのかどうかをふくめ、それが何者なのかをはっきりと調べることなどできないだろう。完全な部外者のままでは困難をきわめるに違いないのだ。
「そうだな」
ラトスはしばらく考えていたが、やがてうなずいた。
「馬鹿もやらなくては」
ラトスは声を低くこぼして、ゆっくりと立ち上がる。
身体を動かしたいきおいで、再び埃が舞いあがった。光に照らされながら左右にチラチラとゆれる。
ミッドはしばらく、立ちあがったラトスを見なかった。光の中を踊っている小さな埃を見ていた。やがてそれは光からはずれ、テーブルの上に落ちて見えなくなった。そのテーブルにミッドがえがいた円をラトスが指差した。ミッドはその指先を見て、目をほそめた。
「必ず、殺すためだ」
殺意の言葉を隠さず、ラトスは無表情なまま言い切った。
その瞬間、ラトスの色褪せた世界に、黒い靄のようなものがかかりはじめた。
立ち眩みだろうかとも思ったが、そうではないようだった。黒い靄は視界をうばうようにして広がっていくが、ふらついたりするような感覚は身体にあらわれなかった。やがて、頭の中と胸の奥底でも、黒い何かがにじみでてきて、ゆっくりと渦巻きはじめるのを感じた。
思考が黒く塗りつぶされていく。
突然の現象にラトスは少し驚いたが、これは自分の望みそのものなのだと思った。
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