人魚姫とよばれた美少女は、王子様を助けた為に魔女にゴブリンにされましたが全く問題ありません

ハートリオ

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第三章

3の18 ゴブリン・モード?

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「ヒッ!?
あ‥‥私にか‥‥
えーと、そ、そう、
王妃の言う通り、私は聖女に興味を持った事など一度も無い。
特に3年前の私は母上を亡くしたばかりで寂しくて年上の熟女‥‥
お、王妃よ、やっと会えた息子の前でこんな話、勘弁して‥‥」

「――にも拘らずそんな嘘が真実に聞こえてしまうのは!
陛下の日頃の行いがあってこそ!
見境なく女性に手を出すのがいけないのです!
そんな事が無ければレイだって騙されなかったはず!
悪いのは、陛下の異常な女好きよ!
狡猾な女に付け入るスキを与えたのは陛下よ!」



容赦の無い糾弾を続ける王妃。

どんどん縮こまっていく国王。


大国ブルーフィン王国の国王陛下と王妃陛下を目の前に、ゴブリン・シレーヌはポカンとしている。


お若い。
お美しい。
でも‥‥



「エイしゃまの方が貫禄あゆでちゅ‥‥はッ!」

「「「‥‥!」」」

「わ‥‥ごめんしゃい!
わーち、ゴブインなってかや、思った事しゅぐに言っちゃう‥‥あッ、あわわ」



(や、やってしまった!
どうしてゴブリンになってからの私はこうなの!?
こ‥‥殺される‥‥
不敬罪で殺され‥‥
あ‥‥)



隣りに座っているゴブリン・レイがゴブリン・シレーヌの頭を優しく撫でる。

蕩ける様な優しい笑顔で。

ほわわわわん‥‥

ゴブリン・シレーヌ、蕩けるッ!



「大丈夫だよ。
ほら‥‥」



促されて見れば‥‥


え。


国王陛下は赤い顔で俯き、王妃陛下は‥‥悶えてる?

どうやら必死に笑いを堪え‥



「ブハッブハハァッ!
そう、そうなのよッ!
レイの方が、
よっぽど国王‥
ブハッハハハッ!」



(お‥‥王妃陛下‥‥
たおやかで美しい王妃陛下なのにその笑い方は‥‥
‥‥とっても親近感覚えますッ!)
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