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6 そういえ話
112 真夜中のお茶会
あれは私が5才の頃。
2つ年上のお姉様がお昼寝の後『怖い夢を見たの』と言ってお母様に抱きついた。
お母様は『可哀想に…もう大丈夫よ』と言ってお姉様をギュッと抱きしめた。
兄姉たちが『お母様、僕も』『私も』と言ってお母様を取り囲んだ。
お母様が『まぁ、みんな甘えん坊さんね、いいわ、並んで。順番にギュッとしてあげる』と仰ったから、兄姉たちは並んだ。
私も一番後ろに並んだ。
お兄様、お姉様たちが次々にギュッとしてもらって『キャァ』と歓声を上げている。
ドキドキしながら待って、待って、次はやっと私の番!
――と思ったのに…
『はい、終わり!』
お母様は私に気付かなかった?
私はギュッとしてもらえなかった…
『お母様、もう一回!』
誰かが叫んで、『しょうがないわね、ふふっ、じゃあ並んでね?』とお母様が優しく微笑んだ。
こ、今度こそ!
『はい、今度こそ本当に終わり!』
…また私だけギュッとしてもらえなかった…
その日から、それは続いた。
私は何とかしてお母様に気付いてもらおうと飛び跳ねてみたりしたけどやっぱり気付いてもらえない。
兄姉たちは2巡目、3巡目を並ぶとき私の顔をニヤニヤしながら覗き込んだり、邪魔だと押したり、足を踏んだりした。
勝ち誇った得意気な顔の醜さが悲しかった。
ある日、いつもの様に並ぼうとした時、腕を後ろにクイクイと引っ張られた。
振り向くと一つ下の弟レケンスが黙って首を横に振っている。
レケンスは不思議な子。
いつも静かで真っ直ぐな澄んだ瞳をしていて、年下なのに泣いたりしない。
レケンスの瞳を見たらやっと諦めがついた。
――そうだよね。
ワザとだよね――
レケンスと部屋を出るとき、背後から熱の下がる気配がした。
その後、『順番にギュッとしてもらう』は無くなった。
私を苦しめる為の『遊び』だったのだ。
そう言えば、私が悲しさに耐えきれず泣き出せば終了となっていたっけ…
その金色の人は絶望の瞬間現れた。
自分の美しい金色の目を突いて弟を救ってくれたその人は、『いらっしゃい』と両手を広げ、弟は吸い寄せられるようにその人に抱きついた。
その瞬間、5年前のあの『遊び』を思い出した。
私は――
気付いてもらえない
だけどその人は直ぐに私にやさしい瞳を向けてくれた。
右手でレケンスを抱きしめ、開いたままの左手を軽く振って私を促してくれた。
信じられなかった。
必死に抱きついた。
やさしく抱きしめられて色々なものが溢れだした。
自分なんかの声をこの人は真剣に聞いてくれる…!
――夢かもしれない
もしかして自分はもう死んでいて、ここは――この人の腕の中は天国なのかもしれない…
ふと隣を見るとレケンスが安らかな顔をしている。
小さな頃から無表情だったレケンスのこんな顔は初めてだ。
良かった…私達良かったね、レケンス…
その日の夜。
柔らかなベッドにあっという間に眠りに落ちて――
夜中に目が覚めた。
隣のベッドに寝ているはずのレケンスがいない。
丁度ドアを出て行くところだ。
左に行った。
トイレじゃない…
そ~っと後をつける。
建物を出てしまった。
すごく大きな修道院でまだ案内もされてないのにレケンスは迷いなく歩いていく。
レケンスは不思議な子で、私や他の人には見えないものが見えたりするから道も分かるのかもしれない。
レケンスは家で私よりも酷い扱いを受けていた。
普通なら死んでしまう様な環境で死ななかったのも不思議な子だからかもしれない。
庭園を通り抜け塔のような形の建物に入る。
…レケンス、私に気付かないなぁ…
こんな風に後を付けたりすればいつもならすぐに気付くのに…
緩やかな螺旋階段を上り、3階ぐらいの部屋のドアに立って――
レケンス固まってる?
顔赤くない?
あれかな?
深く考えずに行動しちゃって自分で自分にビックリしてる感じ?
いつもは深く考えて何もしないレケンスが珍し過ぎる…
あ?
突っ立ったままノックもしてないのにドアが開いた…
あぁ!あの人だ!
レケンスったら抜け駆けずるいッ
『まぁ…ここまで遠かったでしょう…眠れないの?』
『い、いえ、目が覚めて…ごめんなさい、戻ります!』
『せっかく来たのだからお入りなさいな、ほら、すっかり冷えてしまっているわ』
はッそう言えば寒い…
私もレケンスも薄い寝間着のままでガウンも着ていない。
――そもそもレケンスはガウンも知らないはずよね…
『いえ、戻ります!‥こ、こんな夜中に女性の部屋を訪れてしまうなんて…』
レケンスが真っ赤な顔で何か言ってる…
『ふふ、レケンスは紳士なのね…でも大丈夫よ、二人きりというわけではないのだし…ね、アザレア?』
『え?姉上?』
あっ……
『は…はい…』
また…
気付いてもらえた…!
隠れていた柱から出て二人の側まで行くとレケンスが赤い顔でポカンとしている。
いつもは小さい兄みたいなレケンスが弟に見える。
あぁ…金色の人はやっぱり女神様みたいに綺麗…
『可愛いお客様達、わたくしと悪い事をしませんこと?』
『えッ!?』
『わ、悪い事って‥』
『真夜中のお茶会よ』
『『!!』』
な、何て魅惑的な響き…ドキドキしちゃう!
『真夜中に甘い物を食べるのはいけない事なのよ。でも、今夜は特別ね?』
甘くてサクサクのクッキーにミルクティー。
『内緒よ』
私にとってもレケンスにとっても『初めてのお茶会』はくすぐったい様な甘さの素敵な時間――三人だけの秘密…
私、このお茶会の事、一生忘れないわ。
レケンスもそうよね?
‥ハッ‥
レケンスは真っ直ぐな瞳で金色の女神…アス様を見つめている。
いつも真っ直ぐな瞳だけどいつもと違う――
レケンス、あなたは…
2つ年上のお姉様がお昼寝の後『怖い夢を見たの』と言ってお母様に抱きついた。
お母様は『可哀想に…もう大丈夫よ』と言ってお姉様をギュッと抱きしめた。
兄姉たちが『お母様、僕も』『私も』と言ってお母様を取り囲んだ。
お母様が『まぁ、みんな甘えん坊さんね、いいわ、並んで。順番にギュッとしてあげる』と仰ったから、兄姉たちは並んだ。
私も一番後ろに並んだ。
お兄様、お姉様たちが次々にギュッとしてもらって『キャァ』と歓声を上げている。
ドキドキしながら待って、待って、次はやっと私の番!
――と思ったのに…
『はい、終わり!』
お母様は私に気付かなかった?
私はギュッとしてもらえなかった…
『お母様、もう一回!』
誰かが叫んで、『しょうがないわね、ふふっ、じゃあ並んでね?』とお母様が優しく微笑んだ。
こ、今度こそ!
『はい、今度こそ本当に終わり!』
…また私だけギュッとしてもらえなかった…
その日から、それは続いた。
私は何とかしてお母様に気付いてもらおうと飛び跳ねてみたりしたけどやっぱり気付いてもらえない。
兄姉たちは2巡目、3巡目を並ぶとき私の顔をニヤニヤしながら覗き込んだり、邪魔だと押したり、足を踏んだりした。
勝ち誇った得意気な顔の醜さが悲しかった。
ある日、いつもの様に並ぼうとした時、腕を後ろにクイクイと引っ張られた。
振り向くと一つ下の弟レケンスが黙って首を横に振っている。
レケンスは不思議な子。
いつも静かで真っ直ぐな澄んだ瞳をしていて、年下なのに泣いたりしない。
レケンスの瞳を見たらやっと諦めがついた。
――そうだよね。
ワザとだよね――
レケンスと部屋を出るとき、背後から熱の下がる気配がした。
その後、『順番にギュッとしてもらう』は無くなった。
私を苦しめる為の『遊び』だったのだ。
そう言えば、私が悲しさに耐えきれず泣き出せば終了となっていたっけ…
その金色の人は絶望の瞬間現れた。
自分の美しい金色の目を突いて弟を救ってくれたその人は、『いらっしゃい』と両手を広げ、弟は吸い寄せられるようにその人に抱きついた。
その瞬間、5年前のあの『遊び』を思い出した。
私は――
気付いてもらえない
だけどその人は直ぐに私にやさしい瞳を向けてくれた。
右手でレケンスを抱きしめ、開いたままの左手を軽く振って私を促してくれた。
信じられなかった。
必死に抱きついた。
やさしく抱きしめられて色々なものが溢れだした。
自分なんかの声をこの人は真剣に聞いてくれる…!
――夢かもしれない
もしかして自分はもう死んでいて、ここは――この人の腕の中は天国なのかもしれない…
ふと隣を見るとレケンスが安らかな顔をしている。
小さな頃から無表情だったレケンスのこんな顔は初めてだ。
良かった…私達良かったね、レケンス…
その日の夜。
柔らかなベッドにあっという間に眠りに落ちて――
夜中に目が覚めた。
隣のベッドに寝ているはずのレケンスがいない。
丁度ドアを出て行くところだ。
左に行った。
トイレじゃない…
そ~っと後をつける。
建物を出てしまった。
すごく大きな修道院でまだ案内もされてないのにレケンスは迷いなく歩いていく。
レケンスは不思議な子で、私や他の人には見えないものが見えたりするから道も分かるのかもしれない。
レケンスは家で私よりも酷い扱いを受けていた。
普通なら死んでしまう様な環境で死ななかったのも不思議な子だからかもしれない。
庭園を通り抜け塔のような形の建物に入る。
…レケンス、私に気付かないなぁ…
こんな風に後を付けたりすればいつもならすぐに気付くのに…
緩やかな螺旋階段を上り、3階ぐらいの部屋のドアに立って――
レケンス固まってる?
顔赤くない?
あれかな?
深く考えずに行動しちゃって自分で自分にビックリしてる感じ?
いつもは深く考えて何もしないレケンスが珍し過ぎる…
あ?
突っ立ったままノックもしてないのにドアが開いた…
あぁ!あの人だ!
レケンスったら抜け駆けずるいッ
『まぁ…ここまで遠かったでしょう…眠れないの?』
『い、いえ、目が覚めて…ごめんなさい、戻ります!』
『せっかく来たのだからお入りなさいな、ほら、すっかり冷えてしまっているわ』
はッそう言えば寒い…
私もレケンスも薄い寝間着のままでガウンも着ていない。
――そもそもレケンスはガウンも知らないはずよね…
『いえ、戻ります!‥こ、こんな夜中に女性の部屋を訪れてしまうなんて…』
レケンスが真っ赤な顔で何か言ってる…
『ふふ、レケンスは紳士なのね…でも大丈夫よ、二人きりというわけではないのだし…ね、アザレア?』
『え?姉上?』
あっ……
『は…はい…』
また…
気付いてもらえた…!
隠れていた柱から出て二人の側まで行くとレケンスが赤い顔でポカンとしている。
いつもは小さい兄みたいなレケンスが弟に見える。
あぁ…金色の人はやっぱり女神様みたいに綺麗…
『可愛いお客様達、わたくしと悪い事をしませんこと?』
『えッ!?』
『わ、悪い事って‥』
『真夜中のお茶会よ』
『『!!』』
な、何て魅惑的な響き…ドキドキしちゃう!
『真夜中に甘い物を食べるのはいけない事なのよ。でも、今夜は特別ね?』
甘くてサクサクのクッキーにミルクティー。
『内緒よ』
私にとってもレケンスにとっても『初めてのお茶会』はくすぐったい様な甘さの素敵な時間――三人だけの秘密…
私、このお茶会の事、一生忘れないわ。
レケンスもそうよね?
‥ハッ‥
レケンスは真っ直ぐな瞳で金色の女神…アス様を見つめている。
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レケンス、あなたは…
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