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アル
11 何か大人達が揉め始めた様です
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「ここよ。
この部屋でやるわ」
義母は一つの部屋の前に立つと、ガチャリとドアを開け、部屋へ入る。
義母は慣れた動きで暗い部屋の四方の壁にある魔石ランプに灯りをともす。
だだっ広いだけで家具らしきものは何もない、粗末な部屋だ。
「その天井の梁にロープを掛けて、この子の両手を吊るして。
ああ、その前にこの子の両手にそこのベルトを装着して。
頭にも袋を被せるのよ。
そこのそれよ」
義母がテキパキと指示を出す。
ここは、拷問部屋?
義母は以前にもここで誰かを拷問した?
使用人達は義母の命令通り、僕の腕にベルトを装着し、頭に袋を被せ、天井から掛けたロープの両端にある金具を僕の両腕のベルトに取り付けてある金具に嵌め込み、僕を吊るす。
金具の部分でロープの長さを調整され、足が背伸び状態になるまで腕を吊られる。
頭から被された袋は異臭がして、呼吸も苦しい。
これだけでも、結構キツイ。
だが使用人達は、不満を露わにする。
「‥‥ッ、奥様、これじゃあ、綺麗な顔が苦しみに歪むのが見えねえですよ?
泣き喚く声だって、くぐもっちまう。
先ず、俺達に思いっきりいたぶらせてくれませんかねぇ?」
「そうですよ、奥様はコレに関しちゃ素人だ。
天井に吊られるより、四つん這いにさせられた方が、より屈辱を味わわせてやれるんです。
貴族の坊ちゃまが、四つん這いにされて、平民の俺達に散々ヤられまくる‥‥
体だけじゃねえ、精神もズタボロに出来ます。
俺達が、奥様が納得できるよう、タップリ可愛がってやりますよ‥‥」
この使用人達は、貴族に恨みがあるのか‥‥
で、僕は貴族代表で拷問されるのか‥‥
「何言ってるの?
あなた達はここまで。
もう行っていいわ!」
義母が吐き捨てる様に言うと、部屋の空気が殺気を帯びる。
「‥‥奥様?
話が違うんじゃねえですかね?」
「奥様の方こそ、慣れねえ事は俺達に任せて、お茶でも飲んでて下せえ。
さぁ、そのドアから、早くッ‥‥」
「は? お前達、私に出て行けというの?
何言って‥‥ちょっと!
こっちへ来ないで!
私に触らないで頂戴ッ!
汚らわしいッ!」
あれ?
頭に袋を被せられているから見えないけど‥‥
義母、ピンチじゃない?
殺気だった使用人達は、もはや主従関係などどうでもいい感じ。
手の付けられない、凶暴な空気を放ちながら、義母に食ってかかる。
「触りませんよ?
奥様なんか頼まれたってゴメンでさぁ!
俺達が嬲りてえのは、坊ちゃまですからねぇ。
坊ちゃまの、白くてしなやかな、柔らけえ体‥‥
早くッ、メチャメチャに弄んでやりてえッ‥‥」
「分かったら、早く出てって下せえ!
俺達ゃ、もう、爆発寸前ッ‥‥
この部屋でやるわ」
義母は一つの部屋の前に立つと、ガチャリとドアを開け、部屋へ入る。
義母は慣れた動きで暗い部屋の四方の壁にある魔石ランプに灯りをともす。
だだっ広いだけで家具らしきものは何もない、粗末な部屋だ。
「その天井の梁にロープを掛けて、この子の両手を吊るして。
ああ、その前にこの子の両手にそこのベルトを装着して。
頭にも袋を被せるのよ。
そこのそれよ」
義母がテキパキと指示を出す。
ここは、拷問部屋?
義母は以前にもここで誰かを拷問した?
使用人達は義母の命令通り、僕の腕にベルトを装着し、頭に袋を被せ、天井から掛けたロープの両端にある金具を僕の両腕のベルトに取り付けてある金具に嵌め込み、僕を吊るす。
金具の部分でロープの長さを調整され、足が背伸び状態になるまで腕を吊られる。
頭から被された袋は異臭がして、呼吸も苦しい。
これだけでも、結構キツイ。
だが使用人達は、不満を露わにする。
「‥‥ッ、奥様、これじゃあ、綺麗な顔が苦しみに歪むのが見えねえですよ?
泣き喚く声だって、くぐもっちまう。
先ず、俺達に思いっきりいたぶらせてくれませんかねぇ?」
「そうですよ、奥様はコレに関しちゃ素人だ。
天井に吊られるより、四つん這いにさせられた方が、より屈辱を味わわせてやれるんです。
貴族の坊ちゃまが、四つん這いにされて、平民の俺達に散々ヤられまくる‥‥
体だけじゃねえ、精神もズタボロに出来ます。
俺達が、奥様が納得できるよう、タップリ可愛がってやりますよ‥‥」
この使用人達は、貴族に恨みがあるのか‥‥
で、僕は貴族代表で拷問されるのか‥‥
「何言ってるの?
あなた達はここまで。
もう行っていいわ!」
義母が吐き捨てる様に言うと、部屋の空気が殺気を帯びる。
「‥‥奥様?
話が違うんじゃねえですかね?」
「奥様の方こそ、慣れねえ事は俺達に任せて、お茶でも飲んでて下せえ。
さぁ、そのドアから、早くッ‥‥」
「は? お前達、私に出て行けというの?
何言って‥‥ちょっと!
こっちへ来ないで!
私に触らないで頂戴ッ!
汚らわしいッ!」
あれ?
頭に袋を被せられているから見えないけど‥‥
義母、ピンチじゃない?
殺気だった使用人達は、もはや主従関係などどうでもいい感じ。
手の付けられない、凶暴な空気を放ちながら、義母に食ってかかる。
「触りませんよ?
奥様なんか頼まれたってゴメンでさぁ!
俺達が嬲りてえのは、坊ちゃまですからねぇ。
坊ちゃまの、白くてしなやかな、柔らけえ体‥‥
早くッ、メチャメチャに弄んでやりてえッ‥‥」
「分かったら、早く出てって下せえ!
俺達ゃ、もう、爆発寸前ッ‥‥
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