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10 心からの想い
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「イブ!
命は助けてやるわ!
今すぐ立ち去るならね!」
「‥!」
「聞いているわよ。
お前、ブルーベルの婚約の為に奔走していたそうね。
昨夜も言ったけど、ブルーベルは最初からこの私との結婚が決まっていたの。
だから安心して消えなさい!」
「私はお前と結婚しない!
イブと共に生きる!」
絶句するイブの代わりにブルーベルが叫ぶ。
チッ!
ラミアは舌打ちして。
「イブ、お前が居ると私とブルーベルの子作りに支障があるみたい。
消えないなら殺すまでよ!」
「それがいいです!
殺すべきです!」
「煩いぞボース!
お前が死ね!」
「そ、そんなッ!
ブルーベル様ッ…」
(‥たく外野が煩い!
イブは目を真ん丸にして立ち尽くしているだけだし)
「イブ!
聞いているの!?」
「わ、私は――」
イブはハッとして
ずっとモヤモヤして来た問題に
自分自身に対峙する。
そうだ、私は――
この5年間…
ベル様の幸せの為にと
それだけを胸に生きて来た。
自分の事は横に置いて。
だって5年前の私は
体は18才でも
心は11才の子供で
どうしたらいいか分からなくて
5年前、母国を出てイマーゴー王国へ入国して。
運良く直ぐにメイドの仕事を得た。
丁度プテロプース伯爵家がメイドや下男など下働きの者を大募集していたのだ。
そして出会った。
ブルーベル・プテロプース伯爵令息に。
静かな瞳の奥の哀しみに
『自分と同じだ』と思った。
言葉も無く見つめてしまった彼の瞳の奥に
ふわり光が灯った瞬間
イブの奥のイービスが反応した――
それはイブの意識外の事であったが。
不思議と力が湧いて来て
生きる気力に満たされて
頑張ろうと思えた――
「ベル様…」
「イブ…」
振り向くブルーベル。
視線が合う。
イブがぽろぽろと涙を零す。
「初めて会った時
私は恋に落ちたんだと思います」
だけど心は幼過ぎて
18才の体は恋愛対象外で
自分自身を誤魔化した
そうするしかなかった
「ああ。
君の瞳に灯った光が私を温めてくれた」
いつも冷静な低い声が震えている。
「あなたの瞳を見て
今、やっと分かった…
あなたの瞳の奥にはいつも静かな情熱があった。
その光を感じる度に
私は目覚め
想いは育ち
そして今
私はもう自分を誤魔化せないまでに…」
「イブ…君は…」
ブルーベルは眩しそうにイブを見る。
「ずっと可愛いと思って来た。
だけど今の君は…
とても美しい…」
瞳の奥
情熱の光を強くして
夢見る様に呟くブルーベル。
イブはサッと頬を染めて
何だかペコッと小さなお辞儀をして?
(*どう反応していいか分からなかったらしい)
歪めた表情のラミアに視線を移す。
何を見せられているのだと思っていたラミア。
ピクリと眉を動かす。
(何だ!?
雰囲気が変わった?)
「私は勿論ベル様の幸せを願ってる!
だけど…
ベル様が婚活お茶会に出掛けた時も
あなたと結婚すると聞いた時も
喜ぶべきなのに
心がモヤモヤして
苦しかった
だって――」
イブは5年前横に置き
無視して来たもの
自分の心を自分の真ん中に
心からの想いを言葉にする
「だって私でなければ!
ベル様の隣を温めるのは
ベル様を幸せにするのは
ベル様と共に生きるのは
私でなければ嫌だ!」
「イブ――!!」
ブルーベルの瞳がキラキラと輝いてイブを捉える――
イブは自分の瞳も同様に輝いているのかもと気付き‥
同時に頭の中で何かが鳴り出す?
「ええいッ!
プランBよ!
かかれッ!」
甲高いラミアの号令!
騎士達が襲い掛かって来る!
「イブ!下がっていて!
タウルス動けるか?」
「勿論です!
命に代えてもお二人を守ります!」
実は静かに失恋していたタウルスだが。
命を懸けて守るべき相手が二人に増えたのは5年前。
それは変わらない。
自分は自分がやるべきことをするだけだ――
イブの応急手当は見事だった。
剣を握れる!
ぐうたらな振りをして隠れて鍛錬して来たブルーベル様。
素晴らしい剣士であるが多勢に無勢。
早く加勢しなくては!
カン、カン、キィン!
見事な剣技のブルーベルとタウルス。
大勢の騎士達をたった二人で押し返していく。
だが――
「わぁッ!?」
「「‥ッ!?」」
イブが捕まってしまった!
岩に隠れて背後に回った騎士…
ああ、
最悪な事にボースに!
命は助けてやるわ!
今すぐ立ち去るならね!」
「‥!」
「聞いているわよ。
お前、ブルーベルの婚約の為に奔走していたそうね。
昨夜も言ったけど、ブルーベルは最初からこの私との結婚が決まっていたの。
だから安心して消えなさい!」
「私はお前と結婚しない!
イブと共に生きる!」
絶句するイブの代わりにブルーベルが叫ぶ。
チッ!
ラミアは舌打ちして。
「イブ、お前が居ると私とブルーベルの子作りに支障があるみたい。
消えないなら殺すまでよ!」
「それがいいです!
殺すべきです!」
「煩いぞボース!
お前が死ね!」
「そ、そんなッ!
ブルーベル様ッ…」
(‥たく外野が煩い!
イブは目を真ん丸にして立ち尽くしているだけだし)
「イブ!
聞いているの!?」
「わ、私は――」
イブはハッとして
ずっとモヤモヤして来た問題に
自分自身に対峙する。
そうだ、私は――
この5年間…
ベル様の幸せの為にと
それだけを胸に生きて来た。
自分の事は横に置いて。
だって5年前の私は
体は18才でも
心は11才の子供で
どうしたらいいか分からなくて
5年前、母国を出てイマーゴー王国へ入国して。
運良く直ぐにメイドの仕事を得た。
丁度プテロプース伯爵家がメイドや下男など下働きの者を大募集していたのだ。
そして出会った。
ブルーベル・プテロプース伯爵令息に。
静かな瞳の奥の哀しみに
『自分と同じだ』と思った。
言葉も無く見つめてしまった彼の瞳の奥に
ふわり光が灯った瞬間
イブの奥のイービスが反応した――
それはイブの意識外の事であったが。
不思議と力が湧いて来て
生きる気力に満たされて
頑張ろうと思えた――
「ベル様…」
「イブ…」
振り向くブルーベル。
視線が合う。
イブがぽろぽろと涙を零す。
「初めて会った時
私は恋に落ちたんだと思います」
だけど心は幼過ぎて
18才の体は恋愛対象外で
自分自身を誤魔化した
そうするしかなかった
「ああ。
君の瞳に灯った光が私を温めてくれた」
いつも冷静な低い声が震えている。
「あなたの瞳を見て
今、やっと分かった…
あなたの瞳の奥にはいつも静かな情熱があった。
その光を感じる度に
私は目覚め
想いは育ち
そして今
私はもう自分を誤魔化せないまでに…」
「イブ…君は…」
ブルーベルは眩しそうにイブを見る。
「ずっと可愛いと思って来た。
だけど今の君は…
とても美しい…」
瞳の奥
情熱の光を強くして
夢見る様に呟くブルーベル。
イブはサッと頬を染めて
何だかペコッと小さなお辞儀をして?
(*どう反応していいか分からなかったらしい)
歪めた表情のラミアに視線を移す。
何を見せられているのだと思っていたラミア。
ピクリと眉を動かす。
(何だ!?
雰囲気が変わった?)
「私は勿論ベル様の幸せを願ってる!
だけど…
ベル様が婚活お茶会に出掛けた時も
あなたと結婚すると聞いた時も
喜ぶべきなのに
心がモヤモヤして
苦しかった
だって――」
イブは5年前横に置き
無視して来たもの
自分の心を自分の真ん中に
心からの想いを言葉にする
「だって私でなければ!
ベル様の隣を温めるのは
ベル様を幸せにするのは
ベル様と共に生きるのは
私でなければ嫌だ!」
「イブ――!!」
ブルーベルの瞳がキラキラと輝いてイブを捉える――
イブは自分の瞳も同様に輝いているのかもと気付き‥
同時に頭の中で何かが鳴り出す?
「ええいッ!
プランBよ!
かかれッ!」
甲高いラミアの号令!
騎士達が襲い掛かって来る!
「イブ!下がっていて!
タウルス動けるか?」
「勿論です!
命に代えてもお二人を守ります!」
実は静かに失恋していたタウルスだが。
命を懸けて守るべき相手が二人に増えたのは5年前。
それは変わらない。
自分は自分がやるべきことをするだけだ――
イブの応急手当は見事だった。
剣を握れる!
ぐうたらな振りをして隠れて鍛錬して来たブルーベル様。
素晴らしい剣士であるが多勢に無勢。
早く加勢しなくては!
カン、カン、キィン!
見事な剣技のブルーベルとタウルス。
大勢の騎士達をたった二人で押し返していく。
だが――
「わぁッ!?」
「「‥ッ!?」」
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