37 / 77
お前の正体を知っている1
しおりを挟む
「社くん、みんながバタバタしてるうちに十年前の事故現場を調べに行こうよ」
そう提案してきたのは華ちゃんだった。お互い身軽というか、特に運ぶほどの荷物もなく時間を持て余していたところだった。
「そうだね。なんだか今回の一連の騒動、過去と関係がありそうだし」
社と華ちゃんの二人は、今はパーティー会場であったホール、かつての事故現場に向かっていた。通りすがらの黄水晶の間では、湯布院さんがガラスまみれの掛布団を馬虎さんにはたいてもらっているようだった。あれ、証拠インメツとかしてないといいんだけど。
「停電に火事騒ぎ、ドリアン騒動も十年前に起こってるんだろ?」
「停電と火事は分かるけど、ドリアン騒動ってどういうことなんだろ」
普通、ドリアンなんてそうそうそこらには転がっていない。それが事故現場前に落ちていたという。
「聞いてみよっか?ちょうどそこに馬虎さんがいるし」
どうにもガラス片が繊維内に入り込んでしまったのか、布団が使えなくなった湯布院さんが怒鳴っていてうるさい。馬虎さんはそれに動じず、自分の部屋である瑠璃の間から布団を出して湯布院さんに渡していた。いくらここの従業員だからってあんまりかわいそうだな、と思っていたら、その馬虎さんと目が合った。
「大変ですね。湯布院さん、自分でシャンデリア落としたくせに」
そう決めかかるのは華ちゃんだ
「ええ、まあ……いえ、実際何があったのかはまだわかりませんし」
一方馬虎さんは大人だ。あいまいに誤魔化して微笑んだ。
「馬虎さん、お忙しいところ申し訳ないんですが、一つ教えて欲しいことがあるんですけど」
同じくあいまいな微笑みを浮かべて社は聞いた。
「あの、ドリアンなんですけど」
「ドリアン?ああ、犬尾様のお部屋にあったものは臭って仕方がないので、一度ホール下の厨房に戻しておきましたが」
「いえ、今回のではなくて、十年前の」
「十年前?」
「はい。なんでも、あの事故の時にも、ドリアンでなにか騒ぎがあったとか」
「ああ、そういえば」
「どんな騒ぎだったんですか?」
「騒ぎというほどのことではないかと思います。その、ちょうどこの瑠璃の間の前あたりですかね、そこにドリアンが落ちておりまして」
「はあ、廊下にドリアンが……ですか?」
「おそらく、この城の従業員の誰かが撤収の際に落としただけなのだと思います。ただ落ちていたのを見つけたのが、例の事故が起こった際で……」
「あの、天井が落下してきたときですか?」
「ええ。その日の日中婚礼の儀が行われ、夕方一度パーティーは解散となりました。その後帰れなくなったお客さま方をお部屋にご案内した際にはそんなものはなかった」
記憶の底をさらうかのように、馬虎さんは深く目を瞑っている。
「だからその後、パーティー会場の撤収を行っていた際に落ちてしまったのだと思われます。そのまま誰にも気が付かれず、明け方事故が起こった。そして、それは大きな音に驚いて駆けつけた湯布院様らによって発見されまして」
だからかつての招待客らは妙に怯えていたのかもしれない。次は天井が落ちてくるような、そんな凄惨な事故が起こるのかもしれないと予感を抱いたのではなかろうか。現に湯布院さんの部屋では、天井に張られた鏡でこそないものの、シャンデリアが落ちている。
「じゃあ別に、それの臭いでやれガス騒ぎだのなんだのがあったわけじゃないんですね」
「ええ、まあ。幸いというか、残されたお客さま方は大浴場側のお部屋にお泊り頂きましたから、そこまで臭いが届かなかったのかもしれません」
「ああ、夜中に身内だけで何かしてたんでしたっけ、そこのホールで」
そう言って華ちゃんがすぐそばの大きな扉を指さした。
「馬虎さんは、そこで何が行われているのかは知らないんですよね?」
「一族のものしか、入ることは出来ませんから」
「その儀式ですけど、ギシキで使うものは全部鈴鐘家の人が用意したんですか?」
そこで社が疑問に思って口をはさむ。なんの儀式だか知らないが、万一怪しげな呪術の儀式を行うにしても準備がいるはずだ。実家の神社だって、やれ祭壇を整えたり、供え物を用意したりだのととにかく準備することが多くて面倒なのだ。その準備を身内だけでやるのも大変だろう。
「いえ、特に準備することもなかったようです。ただ、儀式の為に場所を開けるよう言われておりまして。日中の結婚式で使った来賓客用の椅子や祭壇……あの時はカトリックの神父様をお呼びしていたかと思います、なので十字架を掲げた祭壇なども用意してあったのですが、式が終わりレストランで食事を皆様方に振る舞っている間に撤収し、何もない状態に戻しておきました」
「わざわざそんなものまで設置して、式が終わったら片しちゃたんですか?」
驚きの声を上げたのは華ちゃんだった。「すごい、ドラマのセットみたい。それに披露宴までこのお屋敷でできちゃうなんて、まるで結婚式場じゃない」
「カトリック式の結婚式を挙げられたようですが、鈴鐘家の宗派がそうだったんですか?」
気になって社は聞いた。自分のお祈りが効かなかったのは萌音が魔女だからだとか、怪しい宗教に属していたからだのと憶測してしまったが、もしかしたら敬虔なカトリック信者だったのだろうか。ならば話は簡単だ、吹雪が止んだら神父を呼べばいい。
およそ社の出る幕ではない、けれど返されたのは、
「特にそう言うわけではないようです。今だってそうでしょう、ドレスを着たいから教会、白無垢を着たいから神社。それだけの理由のようですよ」
「はあ、そうなんですか」
それだけの理由で、城内に祭壇まで作るのは相当なものだと思うけれど。とそこまで思って社は違和感を覚えた。
「あの、レストランって前からあったんですか?」
四十八願さんから聞いた話だと、レストランはてっきり寿社長が後から作ったのだと思っていた。
「ええ、レストランというよりは、一族の皆様がお食事をとられる場所でございましたが」
「じゃあ、レストランの地下にある厨房もあったんですか?」
「今ほど広くはありません、言うならば普通の家庭にある台所を、少し広くした程度のものでした。そこを拡張したのは寿様です」
「でも、ホールの下にもあったんですよね?厨房が」
「そこは、パーティーなどを行う際に、提供する料理を作るための場所だと聞いております」
「はあ、なるほど」
金持ちの家だっただけある。
「でもそうなると、ギシキっていうのは何もない空間で行われてたってことなんですかね」
華ちゃんが首を傾げ考えるように言った。「何してたんだろ、こんな広い空間で。……舞踏会とか?」
「そんな優雅なものだったら、ひた隠ししなくてもいいような気がするけれど」
「あの、申し訳ございません、宮守様。他のお客様のお手伝いもしなければなりませんで……」
考え込み始めてしまった社らに、馬虎さんが申し訳なさそうに口を開いた。
「ああ、すみません、お忙しいところを引き留めてしまって」
「いえ、こちらこそあまりお役にたてず申し訳ございません。それに、他のお客様の警護までさせてしまうだなんて。本来は私の役目でしょうに」
「はあ、まあ。乗りかかった船ですから」
本当は嫌で仕方がないのを、社は無理やり喉の奥にねじ込んだ。
「けれどこれだけは言わせてください。佐倉様は幽霊……萌音お嬢様がなにか悪さをしているのだと仰っておりましたが、それだけはあり得ません」
寿社長が言っていた通り、どうにも萌音お嬢様を溺愛しているらしい、かつてこの城の執事であった馬虎さんは力強く言う。
「仮に万一お嬢様の仕業だとしても、お嬢様はあの三人とは特に関係がないはずです」
「湯布院さんたちですか?」
「ええ、あくまでも金雄様のお仕事関係の方々です。萌音お嬢様はまだ一六歳でした、お父様である金雄様の仕事内容などなにもご存じなかったでしょう」
「でも、単にこの城に来た部外者を排除しようとしているだけ、とかだったら?」
「ならば真っ先に宮守様に危害を与えたでしょう。まして過去を調べろだなんて依頼をするはずがない」
それもそうだ。
「まあ僕たちだってそんなことは思ってませんよ。状況的に、人間がやったことだって説明したほうが自然です」
「そうです。むしろお嬢様は被害者なのですから。早く、こんなことをする人が誰なのか特定できればいいんですけど」
この城の中にいる誰かがしでかしたことなのだ。それはそれで、気分の良いものでもなかったが。
仕事に戻る馬虎さんに別れを告げ、社らはホールへの扉を開いた。
そう提案してきたのは華ちゃんだった。お互い身軽というか、特に運ぶほどの荷物もなく時間を持て余していたところだった。
「そうだね。なんだか今回の一連の騒動、過去と関係がありそうだし」
社と華ちゃんの二人は、今はパーティー会場であったホール、かつての事故現場に向かっていた。通りすがらの黄水晶の間では、湯布院さんがガラスまみれの掛布団を馬虎さんにはたいてもらっているようだった。あれ、証拠インメツとかしてないといいんだけど。
「停電に火事騒ぎ、ドリアン騒動も十年前に起こってるんだろ?」
「停電と火事は分かるけど、ドリアン騒動ってどういうことなんだろ」
普通、ドリアンなんてそうそうそこらには転がっていない。それが事故現場前に落ちていたという。
「聞いてみよっか?ちょうどそこに馬虎さんがいるし」
どうにもガラス片が繊維内に入り込んでしまったのか、布団が使えなくなった湯布院さんが怒鳴っていてうるさい。馬虎さんはそれに動じず、自分の部屋である瑠璃の間から布団を出して湯布院さんに渡していた。いくらここの従業員だからってあんまりかわいそうだな、と思っていたら、その馬虎さんと目が合った。
「大変ですね。湯布院さん、自分でシャンデリア落としたくせに」
そう決めかかるのは華ちゃんだ
「ええ、まあ……いえ、実際何があったのかはまだわかりませんし」
一方馬虎さんは大人だ。あいまいに誤魔化して微笑んだ。
「馬虎さん、お忙しいところ申し訳ないんですが、一つ教えて欲しいことがあるんですけど」
同じくあいまいな微笑みを浮かべて社は聞いた。
「あの、ドリアンなんですけど」
「ドリアン?ああ、犬尾様のお部屋にあったものは臭って仕方がないので、一度ホール下の厨房に戻しておきましたが」
「いえ、今回のではなくて、十年前の」
「十年前?」
「はい。なんでも、あの事故の時にも、ドリアンでなにか騒ぎがあったとか」
「ああ、そういえば」
「どんな騒ぎだったんですか?」
「騒ぎというほどのことではないかと思います。その、ちょうどこの瑠璃の間の前あたりですかね、そこにドリアンが落ちておりまして」
「はあ、廊下にドリアンが……ですか?」
「おそらく、この城の従業員の誰かが撤収の際に落としただけなのだと思います。ただ落ちていたのを見つけたのが、例の事故が起こった際で……」
「あの、天井が落下してきたときですか?」
「ええ。その日の日中婚礼の儀が行われ、夕方一度パーティーは解散となりました。その後帰れなくなったお客さま方をお部屋にご案内した際にはそんなものはなかった」
記憶の底をさらうかのように、馬虎さんは深く目を瞑っている。
「だからその後、パーティー会場の撤収を行っていた際に落ちてしまったのだと思われます。そのまま誰にも気が付かれず、明け方事故が起こった。そして、それは大きな音に驚いて駆けつけた湯布院様らによって発見されまして」
だからかつての招待客らは妙に怯えていたのかもしれない。次は天井が落ちてくるような、そんな凄惨な事故が起こるのかもしれないと予感を抱いたのではなかろうか。現に湯布院さんの部屋では、天井に張られた鏡でこそないものの、シャンデリアが落ちている。
「じゃあ別に、それの臭いでやれガス騒ぎだのなんだのがあったわけじゃないんですね」
「ええ、まあ。幸いというか、残されたお客さま方は大浴場側のお部屋にお泊り頂きましたから、そこまで臭いが届かなかったのかもしれません」
「ああ、夜中に身内だけで何かしてたんでしたっけ、そこのホールで」
そう言って華ちゃんがすぐそばの大きな扉を指さした。
「馬虎さんは、そこで何が行われているのかは知らないんですよね?」
「一族のものしか、入ることは出来ませんから」
「その儀式ですけど、ギシキで使うものは全部鈴鐘家の人が用意したんですか?」
そこで社が疑問に思って口をはさむ。なんの儀式だか知らないが、万一怪しげな呪術の儀式を行うにしても準備がいるはずだ。実家の神社だって、やれ祭壇を整えたり、供え物を用意したりだのととにかく準備することが多くて面倒なのだ。その準備を身内だけでやるのも大変だろう。
「いえ、特に準備することもなかったようです。ただ、儀式の為に場所を開けるよう言われておりまして。日中の結婚式で使った来賓客用の椅子や祭壇……あの時はカトリックの神父様をお呼びしていたかと思います、なので十字架を掲げた祭壇なども用意してあったのですが、式が終わりレストランで食事を皆様方に振る舞っている間に撤収し、何もない状態に戻しておきました」
「わざわざそんなものまで設置して、式が終わったら片しちゃたんですか?」
驚きの声を上げたのは華ちゃんだった。「すごい、ドラマのセットみたい。それに披露宴までこのお屋敷でできちゃうなんて、まるで結婚式場じゃない」
「カトリック式の結婚式を挙げられたようですが、鈴鐘家の宗派がそうだったんですか?」
気になって社は聞いた。自分のお祈りが効かなかったのは萌音が魔女だからだとか、怪しい宗教に属していたからだのと憶測してしまったが、もしかしたら敬虔なカトリック信者だったのだろうか。ならば話は簡単だ、吹雪が止んだら神父を呼べばいい。
およそ社の出る幕ではない、けれど返されたのは、
「特にそう言うわけではないようです。今だってそうでしょう、ドレスを着たいから教会、白無垢を着たいから神社。それだけの理由のようですよ」
「はあ、そうなんですか」
それだけの理由で、城内に祭壇まで作るのは相当なものだと思うけれど。とそこまで思って社は違和感を覚えた。
「あの、レストランって前からあったんですか?」
四十八願さんから聞いた話だと、レストランはてっきり寿社長が後から作ったのだと思っていた。
「ええ、レストランというよりは、一族の皆様がお食事をとられる場所でございましたが」
「じゃあ、レストランの地下にある厨房もあったんですか?」
「今ほど広くはありません、言うならば普通の家庭にある台所を、少し広くした程度のものでした。そこを拡張したのは寿様です」
「でも、ホールの下にもあったんですよね?厨房が」
「そこは、パーティーなどを行う際に、提供する料理を作るための場所だと聞いております」
「はあ、なるほど」
金持ちの家だっただけある。
「でもそうなると、ギシキっていうのは何もない空間で行われてたってことなんですかね」
華ちゃんが首を傾げ考えるように言った。「何してたんだろ、こんな広い空間で。……舞踏会とか?」
「そんな優雅なものだったら、ひた隠ししなくてもいいような気がするけれど」
「あの、申し訳ございません、宮守様。他のお客様のお手伝いもしなければなりませんで……」
考え込み始めてしまった社らに、馬虎さんが申し訳なさそうに口を開いた。
「ああ、すみません、お忙しいところを引き留めてしまって」
「いえ、こちらこそあまりお役にたてず申し訳ございません。それに、他のお客様の警護までさせてしまうだなんて。本来は私の役目でしょうに」
「はあ、まあ。乗りかかった船ですから」
本当は嫌で仕方がないのを、社は無理やり喉の奥にねじ込んだ。
「けれどこれだけは言わせてください。佐倉様は幽霊……萌音お嬢様がなにか悪さをしているのだと仰っておりましたが、それだけはあり得ません」
寿社長が言っていた通り、どうにも萌音お嬢様を溺愛しているらしい、かつてこの城の執事であった馬虎さんは力強く言う。
「仮に万一お嬢様の仕業だとしても、お嬢様はあの三人とは特に関係がないはずです」
「湯布院さんたちですか?」
「ええ、あくまでも金雄様のお仕事関係の方々です。萌音お嬢様はまだ一六歳でした、お父様である金雄様の仕事内容などなにもご存じなかったでしょう」
「でも、単にこの城に来た部外者を排除しようとしているだけ、とかだったら?」
「ならば真っ先に宮守様に危害を与えたでしょう。まして過去を調べろだなんて依頼をするはずがない」
それもそうだ。
「まあ僕たちだってそんなことは思ってませんよ。状況的に、人間がやったことだって説明したほうが自然です」
「そうです。むしろお嬢様は被害者なのですから。早く、こんなことをする人が誰なのか特定できればいいんですけど」
この城の中にいる誰かがしでかしたことなのだ。それはそれで、気分の良いものでもなかったが。
仕事に戻る馬虎さんに別れを告げ、社らはホールへの扉を開いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる