偽りの勇者

鷲野ユキ

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第三章

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『以前からお伝えしております遺体破損遺棄事件ですが、本日新たな動きがありました。昨日当局へ〈自称勇者〉を名乗る人物より、残りの遺体を破棄した場所をほのめかせる電話がありました。警察に連絡し捜索したところ、本日16時10分、立川市内の昭和記念公園内の男性用トイレのごみ箱の中から、頭部と思われる個所が発見されました』
『昭和記念公園、ですか。最初に足が見つかったのは高尾山ですし、いずれも人の多い場所に犯人は遺体を棄てているんですね。さらに遺棄場所を自らひけらかすというのは、やはり愉快犯による犯行なのでしょうか』
『そうですね、最初の電話の段階では先に遺体が見つかっていましたから、単なるいたずらの可能性もあったのですが。けれど今度はここに捨てたから探してごらん、とご丁寧にネタバラシまでし始めた。最初の電話の〈自称勇者〉と、今回の電話の人物が同一かはまだ明確にはわかりませんが、少なくとも今回電話をしてきた方は犯行に関わっていると考えて間違いないと思います』
『もしかしたら自分の犯罪を誰かに横取りされるのが嫌で、自ら名乗り出てきたのでしょうか。けれどあまりにリスクの高い行為だと思わさざるを得ませんが……』
『高尾山も昭和記念公園もよく行くんですけどアタシ。そんなとこにバラバラの死体を置いてくなんて、怖くて信じられません!』
『世をパニックに陥れたい願望があるのかもだけど。けれど名乗り出てくるのなら、前回電話したのは偽物だって言うんじゃないですか?それをわざわざまた、自分のことを勇者なんて言っちゃってるんでしょう?この犯人。やっぱり最初の電話と今回の電話は同一人物だとみるのがナチュラルじゃない?』
『しかしそれにしても、大胆な行動に出ましたね、この〈自称勇者〉。昭和記念公園じゃ、監視カメラだってあるでしょう。そこをノコノコと頭を抱えてきたわけでしょう?』
『場所が場所ですから、カモフラージュは簡単だったのかもしれません。袋に入れてしまえば、ボールにでも見えるでしょうし』
『犯人は男なんですかね?ほら、頭部は男性用トイレに捨てられていましたし。いくらボールに偽装したとしても、わざわざ女性が一人でボール持って公園来るって浮きますよね』
『それもありますし、まだ身元の特定はできていないようですが、被害者は男性の様です。その身体を切断し、様々な場所に運んで隠す、というのは女性では難しいのではないでしょうか』
『ですが、運びやすくするために小さくしたのかもしれませんよ?バラバラにしてしまえば、女性だって持ち運びくらいできるでしょう。さすがに公共の交通機関は使わないでしょうが、車があればどこだって』
『もしくは複数人なのかもしれません』
『勇者は何人もいると?』
『ええ。一般的にバラバラ殺人などという猟奇殺人では、その遺体破棄の範囲はそこまで広くない場合が多いんです。女性でも時間をかければ身体を切断することも出来ますが、そこまで労力をかける理由は隠匿するため。これが一番多いんです』
『ああ、そういえば、細かいパーツはトイレに流した、とかっていうのもありましたね』
『そうです。それでも処分に困る大きなパーツは、自分で持ち続けてるなんて気持ち悪いから外に捨てるんです。もちろん、見つからないような場所に。車などの機動力があればそこそこ広範囲にばら撒けますが、けれど猟奇的犯罪とはいえ、なにも犯人は殺しが好きでやってるわけではない』
『あくまでも隠したいから、バラバラにした。ですよね』
『そうです。そもそも本当に殺人が好きなのならば、わざわざばらけさせる合理性がない。なに、山にでも埋めておけないいんです。そんなまどろっこしいことなどしていないで、どんどん殺していけばいい』
『先生、ちょっと、過激な内容は』
『ああ、失礼しました。けれど考えてもみてください。とりわけ殺しを好むわけでもないような人間が、切り落とされた手足と共にドライブなんかしたいですか?嫌でしょう。それに万一、検問でもしてたらどう言い訳するんですか。だもんで、案外遠くまで捨てに行くのは難しいんですよ』
『はあ、なるほど』
『けれど複数人なら場合が違う。それぞれがバラバラな方向に捨てに行けば、範囲は広がります。それに一人あたりの心理的抵抗が減る。秘密を共有し合うことで、うかつに自白などしないよう、互いの心に蓋をすることが出来る』
『ですが〈自称勇者〉は違いますよね?自らの犯行を大体的にアピールしている』
『もしかしたらその集団の中で、自己顕示欲の一段と強い奴がいるのかもしれません。あるいはそいつがリーダー格か。一度テレビ局にいたずら電話を装ったら思いのほか反響があった。自分の起こしたことに世の中が反応してくれた』
『けれどそんなことしたら、仲間が黙ってないんじゃないですか?』
『しかし騒ぎ立てて目を付けられて困るのは誰もが一緒です。そんなに悪目立ちしたいのなら、そいつが犯人として捕まってしまえばいい。自分は関係ない、もしくは強制させられただとでも言っておけば、自分の罪は軽くなる。そうとも考えたんじゃないですか』
『可能性はありますね』
『ですが最近、もっとショッキングな事件も起こったでしょう?』
『えーと、美人秘書バラバラ殺人事件』
『なんだか三文サスペンスみたいですけど』
『この事件は〈自称勇者〉は関係ないんですかね?似たような手口ですが』
『断定はできないようです。今のところ被害者の不倫相手、もしくは弟が捜査線上に上がっているそうですが』
『でもこの姉弟、過去にも似たような事件に巻き込まれてますよね?』
『ええ、この被害者の女性のご両親も、過去に殺されてバラバラにされたそうで』
『ならば弟さんの可能性は低いんじゃないですかね?』
『いや、過去に体験した行為を無意識におこなったのかもしれませんよ』
『とまあ、こんなように世の関心・同情をかっさらっているわけでして』
『それを面白くないと思っての、今回の無謀ともいえる告白ということですかね』
『そうかもしれませんね。ですが、なぜ犯人は勇者を名乗ったのでしょう。CMの後、引き続き議論致します』

シャワーを浴びて、けれどまだ寝るにも早いと思い、なんとはなしに付けたテレビ。
そこではアナウンサーやら知識人やら、元警察官だの医学博士だの、果ては東大卒グラビアアイドルだのが好き勝手に〈自称勇者〉についての考察を述べている。
聡子は昔からこの手の内容を、テレビや雑誌で取り上げる意味がよくわからなかった。
そんなの、本職が必死に調べているのだから無理にしゃしゃり出てくることないのに。
そこであなた方が討論・考察したところで、それこそまさしく机上の空論。彼らは確実な証拠も証言も持っていないのだし、寄せ集めのちぐはぐなピースを繋いで無理に形を作ったところでそんなもの、つついてやればすぐ壊れるに決まってる。
いたずらに事件を面白おかしく、それこそ犯人の思うようにエンターテイメント化しているだけじゃない。
そう思う聡子ではあるが、けれどどうしても引っ掛かるものがあった。
勇者。そもそもコイツが先に言いだしたんじゃない、自分のことを〈勇者〉だなんて。
彼が見たという勇者のニュース。やっぱりこれなんじゃないかしら。濡れた頭をガシガシとタオルで拭きながら聡子は思案する。
クラスメイトもゲームも関係ない。なぜだかは知らないけれど、このニュースを見て、慧くんは勇者なるものが本当に存在するのだと思ってしまった。
朝七時ごろの、時計のキャラクターが出てくるニュース。『こちらのテレビ局に勇者を名乗る男から連絡があり、この事件に関与していることをほのめかした、とのことです』真面目な顔をしてキャスターが読み上げる。勇者?なにそれ。そんなのいるの?俺が知らないだけで?
そのほうがまだ整合性がある。
古今東西、ファンタジーだのゲームだのの世界の中で、本来正義の味方であるはずの勇者様。
けれどその勇者が、このようなおぞましい犯行に走ってしまった。あろうことか、被害者の四肢をばら撒くなんてようなことを。
だから彼は、姉も勇者に殺されてしまったのだと考えた。同時期の、似たような殺され方。そうそうあってたまるもんか、バラバラ殺人なんて。同じやつがやったに違いない。そう思ったって別に不自然ではない。
ならばなぜこの〈自称勇者〉はこの事件についてはなにも語らないのだろう。目立ちたがりの勇者様。わざわざ遺棄場所をアナウンスして、右往左往する世間を見て楽しんでいる勇者様。その勇者様がなぜこの件に関しては傍観を決めているのか。
それとも勇者は何人もいるというのだろうか、テレビの中の人が言うように。
わからない。これじゃあ私も、このしたり顔で話してるコメンテーターらとなんら変わりない。所詮は机上の空論。
ええそうですよ、そもそも私の仕事は犯人探しじゃなんだもの。だって彼が私のこと刑事さん、だんて勘違いするもんだから。
けれどこのままでは彼は救われまい。藁にもすがる気持ちで、聡子は番組の続きを待った。

『激討!〈自称勇者〉とは――その犯人像にせまる!!』
暑苦しいタイトルで番組が再び始まった。急な展開に慌てて特番を組んだのだろう、どこかで見たことのあるようなセットに、したり顔のコメンテーターらが腰かけている。
夜七時。世の中では家族団らんで過ごしているであろう時間帯。
こんな時間にやる内容でもないだろうに。世の関心が大きい事件だ、だから視聴率のとれる時間に放送するべきだ、そういう魂胆なのだろう。
だが下手に子どもが感化されたらどうするのだろうか。
俺は勇者だ。勇者は何をしたって許されるんだ。人を殺してバラバラにだってするんだぜ!
PTAからのクレームが凄そうだ。とはいえ子どもだって真面目に九時に寝る子も少なかろう。
現に実家のお姫さまは、いくら正月だとはいえ、日付が変わっても元気いっぱい跳ね回ってたものだ。自分なんて九時までに寝なかったら死ぬかもしれないと怯えていたほどなのに。それほど夜というものは恐るべき存在だったのに。
仕方ない、時代は変わるものなのだ。
テレビの中では神妙な顔をして、さきほどと変わらぬメンツがそれぞれの憶測を好き勝手に言っている。
『未成年のイジメの延長じゃあないんですかね。被害者は若い男ってとこまでは分かってるんでしょ?』
うーん、とさも考えに考え抜いた結果とでも言うように、年配の男がそう導きだす。
イジメね、殺人が起こるようなことはイジメの延長だなんて思わないけれど。立派な暴行・傷害罪じゃない。
軽々しくイジメという言葉で片してしまうから、こういうことが時々本当に起こる。
だがそういう世界に生きる人たちは、本当にそう思ってるから始末に追えない。そういうのに限って聡子らのところに回ってくる。
ちょっと刺しただけ、殴っただけ。まさか死ぬとは思わなかった。
こう言ってるんだがこいつに責任能力はあるのか、と。
まったく、人間が鉄で出来てるとでも思ってるのかしら、ロボットじゃあるまいし。そう思うなら自分で試してみなさい。血が出るし、痛いわよ。
そんなことも知らないなんて、ただのバカなんじゃないの?
そんな聡子の思惑など画面の向こうの男に通じるわけもなく、彼はペラペラと喋り続け、さらに自信ありげにこうも続ける。
『クラスの弾きものである被害者を静粛する、と言う意味で自分を勇者などと言ったのではないか』
『いや、そもそも勇者とは、悪を倒し、弱きを助ける存在ですよね?逆じゃないですかそれじゃあ』
むちゃくちゃな理論に待ったをかけたのは、この番組のMCであるニュースキャスターだ。
どうやらこの番組内で本気で犯人像を特定するつもりはないらしい。極端に走った意見が出れば、彼がすかさずそれを止めに入る。
ならなおさらこんな討論、する必要なんてないのに。
『そういえば、高尾山では確か左足が薬王院、右足が山頂で見つかりましたよね?』
そこで話を変えるべく、白々しく白衣を着たいかにもな医学博士が口を開いた。
『ええ、おっしゃる通りです。よりによって目につきやすい薬王院になんて捨てたんでしょうね、そんな罰当たりなこと』
『神への捧げ物のつもりだったのではないでしょうか。』
『神?』
『被害者の身元が判明しない以上断定はできませんし、あくまでも可能性ですが。被害者は本当は悪いやつだったんじゃないですか。例えば逆にいじめていた側だとか。だから悪いやつを粛清してやった。それを神に捧げた。だから自分は勇者なのだと』
『いじめられっこがいきなり殺人……あまつさえバラバラになんてしますかね。それに、まだ被害者のことがわからない状態でそんなことをおっしゃるのは』
いかにも思案げな顔ぶれも曇ってきた。
ちょっとそれはまずいんじゃない?いくら憶測で好き勝手話していいって言われてるからって、死んだ人のことを悪く言うのはまずくない?
なんだか雲行きが怪しくなってきた。
さすがにこの発言にはテレビ局側も驚いてしまったらしい。キャスターが慌ただしく「一旦CM入ります」と伝えるや否や、画面が切り替わってしまった。
セキュリティ会社のコマーシャル。あなたの身の回りには悪いやつばっかりなんですよ。自分の家や財産は自分で守りましょう。
有名人が颯爽と現れるそのCMの途中で、聡子はテレビの電源を落とした。伸びっぱなしのショートボブがだいぶ乾いていた。
死人に口なし、とはよくいったものである。
半乾きの髪にドライヤーを当てながら聡子は考えていた。
この大先生は、結局こう言いたいのではないか。
殺される理由があったんだろ、殺されるような悪いことをしていたんだろ、と。
だって犯人はまだ捕まっていないのだ。あの番組を、得意気に見ているのかもしれない。まだ誰か殺したいのかもしれない。こんなにすぐ捕まらないのなら、もう一人くらい殺しても大丈夫じゃない?そう思っているのかもしれない。
きっと怖いのだ。自分だって殺されてしまう可能性だって無くはないのだ。犯人の気まぐれで、もしかしたらさんざんイジメという名の暴行を受けたあげくに、バラバラにされてしまうのかもしれないのだ。
だから殺された側にはなにか理由があるのだろう。だから大丈夫、私は殺されるような悪いことしてないもの。そう思いたいのかもしれない。
けれどそんなものは一方的な希望的観測なだけだ、それを死者に押し当てて、逃げられたような気になっているだけだ。
もし本当に、下らないイジメなどと言うものによって殺されてしまっていたとしたら、この大先生はなんというのだろう。
自衛もできないような弱い存在は、淘汰されるのが自然の摂理です。とでも?
どんな理由であれ、殺していい理由などないというのに。殺されていい理由などないのに。
いったい何を躍起になって、正当化しようとしているのだろう。
自分のことを〈勇者〉と名乗ったこの犯人。こいつも所詮、自分のことを正当化したいだけなのだ。
ならば慧くん。あなたは何を見たの?なぜお姉さんを勇者に殺されたなんて思ったの?それは正当化されてもかまわないって思ったの?
ボーッとしていたものだから、身体は日常の動作を無意識に行ってしまったらしい。
ああ、まだ夕飯食べてないのに。歯を磨いちゃったじゃない。
けれど食欲も今さら湧かなかった。時計は8時を指していた。子どもだってまだ起きてる時間だ。いい大人が寝るには早すぎる。
でも疲れているのは確かだった。心につられて、身体が疲れている。そんな気がした。
いっそ今日は早く寝てしまおう。睡眠不足は健康にも美容にもよくありません。そんなの医者に言われなくってもわかっている事実。けれど実践しがたい現状。
ならばたまには実行してみせましょう。そう思いベッドに横たわった彼女は、それでも彼のことを思わずにはいられなかった。
あの子は今、あの白い部屋で一人、どうしているのだろう。どんな夢を見ているのだろう。
現実を受け入れつつある彼は、なにを夢見ているのだろう。なぜこうも私は、あの子に肩入れしてしまうのだろう、と。
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