アレハタレドキ [彼は誰時]

えだまめ

文字の大きさ
14 / 89
復讐編

ep13 勝利と旧友

しおりを挟む


自分が気を失ったあと
楽斗たちは店から出てきたゾンビ達を
上手く誘導して


自分を吹っ飛ばしたあの大柄なゾンビの
妨害をさせていたらしい


周りを見ると
上半身と下半身がパックリ断たれている
ゾンビの亡骸が2~3体転がっていた

ほかにも 
手や首が切断されているゾンビの亡骸もあった

それは楽斗が
自慢の刀で切ったんだろうと推測できる

そんなことを考えながら 
俺は全速力で走りポケットの中の
折りたたみ式ナイフを取り出し


( 喰らえっ……!! )


素早く開き刃先を 親指 と 人差し指 で
挟み 大柄なゾンビに向かって投げた…



ヒュッ、、グジュ……!!



そのゾンビの目に入る 
ゾンビが前かがみになって目を抑える…


( 視覚は… 奪えた、、? )


その間に距離を詰め、木刀を剣道でいう
上段の構えから一気に振り下ろす
木刀の先が奴の首辺りに触れた瞬間に



バギィッ!!、、



どうやら木刀が折れたようだ
そのまま右足を前にだして踏み込み
奴の左足と比べて 細い右足 を蹴った


ドガァッ!!、、


ゾンビは少しよろめくぐらいだった


( ……効果はないのか、、? )


蹴りが入ったとき、
地面とかコンクリとかとは違う
少し柔らかい感触が伝わり…


このゾンビもかつては人間だった


という考えを呼び覚ます…


( 体力的にも精神的にも…
あまり… 長くは戦えなさそうだ、、 )


ゾンビは細い左手で顔を抑えながら
太い右手を真上に上げて 垂直 に振り下ろし
地面に叩きつけるように攻撃してきた…



スドァアアン!!、、



「あぶねぇっ……!! 
地面が衝撃で揺れているっ… !」 


その時…大柄なゾンビが膝を地面につけた
やはりバランスが悪いと倒れやすくなる
それに奴のその攻撃は


「重心の移動が不安定なため 
次の攻撃までにタイムラグがあるっ!… 」


今だっ…!! 


でも今自分の武器は折れた木刀しかない
今が好機なのは変わらないのにっ…


( どうすればっ…… )


そう思ったとき


「やっと首が狙える高さになったぜっ…!!」



ズバァッッ………!! 



楽斗の刀が ゾンビの首 にめり込む
その姿はまさに 時代劇とかでよくある
切腹の最後に首を飛ばす介錯の様だった


「首が太くて切れねえっ!誠っ!……」 


楽斗がそう叫んだ
自分は考えるよりも先に走り出して


「ぁあああ"あ"あ"っ!!」


そう叫びながら
俺は奴の後ろに回り込んだ



筋繊維が悲鳴を上げている



奴の首にめり込んでいる楽斗の刀を蹴り上げ
残ってた全部の力を 
蹴りにのせて 楽斗の刀 に伝えた



ドスッ!!………



大型ゾンビの首が飛んだ
その後奴はうつ伏せに倒れて痙攣していた


「よっしゃぁあああっ………!!」


楽斗が喜びのあまり叫んでいる
自分はそれを聞きながら倒れ込んだ 


「誠ちゃんっ! 大丈夫…!?」


美九が側まで駆け寄って心配してくれるなか
楽斗がニヤケながら


「そんなんで 
へばるよーなやつじゃないだろ? 」


そんな呑気や彼の挑発に
自分は一言。


「疲れた 」


そう言うのが精一杯だった
数分経ったあと


「こんなに
足がでけえから跳んでこれたんだろうな」


楽斗が納得したように
そのゾンビの死骸を覗き込みながら言う
いや、ゾンビは元々死んでいるんだっけ……?
まぁどうでもいっか


「怖かった、、
2人とも無事で本当に良かったっ…」


と美九も言っている
とりあえず 3人は店の中に入った

中にゾンビはいなかったから助かった
すると店の奥から 声 がした



「誠士郎、、?」



その声は何処かで聞き覚えがあった
3人は振り向くとそこには……


~ ep13完 ~

しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

復讐は、冷やして食すのが一番美味い

Yuito_Maru
ファンタジー
3度目の人生を生きるピオニー・レノドン。 1度目の人生は、愛した幼馴染と家族に裏切られ、無垢で無力のまま命を落とした。 2度目は、剣を磨き、王太子の婚約者となるも、1度目より惨めに死んでいった。 3度目は、微笑の裏で傭兵団を率い、冷たく復讐の刃を研ぐ。 狙うは、レノドン伯爵家、そして王家や腐った貴族たち。 「復讐とは、怒りを凍らせて成就する歪んだ喜びだ」――ピオニーは今、その意味を体現する。 ----- 外部サイトでも掲載を行っております

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」

裏切者には神罰を

夜桜
恋愛
 幸せな生活は途端に終わりを告げた。  辺境伯令嬢フィリス・クラインは毒殺、暗殺、撲殺、絞殺、刺殺――あらゆる方法で婚約者の伯爵ハンスから命を狙われた。  けれど、フィリスは全てをある能力で神回避していた。  あまりの殺意に復讐を決め、ハンスを逆に地獄へ送る。

処理中です...