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復讐編
ep24 愉悦と続行
しおりを挟む血飛沫が飛んで自分の顔にかかった
奴は後ろに倒れ悶ている
「 あががぁっ………… ゔがぁぁ…………」
( 前田は喉を搔き切られたせいで
声が出にくくなってしまったのだろうか?… )
呻きながら前田は四つん這いになった
辺りは大量の血で紅く染まっていた
その姿を見て自分は笑わずにはいられなかった
「あの頃の自分以上に惨めだなぁ…… 」
自分は語りかけるように呟く
悶えながら前田はまだ悲痛の叫びを上げていた
「耳障りなんだよっ!… 」
言葉とは程遠い呻き声にイラついて
そう怒鳴って自分は奴に何発も蹴り入れた
ドガァ、、ドガァ、、ドガァ、、
ドガァ、、ドガァ、、ドガァ、、!!
昔イジメていた奴から
顎先を蹴られ鼻を蹴り潰され何発も蹴られるのだ
さぞ屈辱的なことだろう
「こんな所で寝そべってたら汚れるよ?…
まぁ血だらけの奴に言ってもだけど………」
ついに前田は仰向けに倒れる
眼球にも数発入り顔も血だらけだった
(まだ終わらせねーよ… 今まで自分が受けたのは
こんなものでは済まなかった………… )
劣等感を抑えつつ奴の目にナイフを突き立て
奴のポケットからスマホを取り出し
「画面ロックを解除しろ
そしたら自分はお前にこれ以上の危害を加えない」
命の危機に迫っている人間は
やはりどうやっても助かりたいらしい
前田は血まみれの震えた手でロックを解除した
それを自分は確認したあと受け取り
自分はスターターピストルを取り出し
銃口を空へと向け血だらけの奴を睨みつける
「がっ……岩"見っ……………!? 」
「約束は…
<自分>がお前に危害を加えないこと……
ソレはきちんと守ることにするよ」
奴は過呼吸気味になりながら青ざめた
自分の行為が何を意味するのかを理解したからだ
匍匐前進のようにうつ伏せのまま倒れる奴は
必死に右腕を伸ばして自分の右足首を掴み
「 ぎゃめ"ろっっ…!
ぎゃめ"でぐれぇ"え"え"え"っ……!! 」
「 ………汚い手だな…
決して血で染まっているからとかではなく
それ以前からお前らは汚いんだよ… 」
奴の右手首を左脚で思いっきり踏みつけ
踵を軸にして何度もグリグリと左右に回す
顔を歪ませながら奴は悶絶している
「 それと最初に喉を切り裂いたのに…………
まだ話すことができるとは驚きだね…… 」
「会話は人間の為にあるもの…
お前みたいな人外にあっていいものじゃない…
まして人を傷つける為に使う貴様らには……」
スターターピストルとは
運動会などでスタートを合図する為に使う
銃みたいな形をしている道具だった
顔から上半身が真っ赤に染まった前田を見下ろし
自分は無言のままトリガーを引いた
パァアアンッ…!!
手に持つ銃から凄まじい破裂音が響く
そして数分後に数体のゾンビが湧いて出てきた
聴覚に優れた奴らの習性を利用したのだ
「確かに約束は守ったよ
お前は血だらけ同士達と仲良く遊んでろよ 」
そう自分は言って校舎の方へ歩き出した
後方から肉が引き千切られるような音が鳴り
生々しい咀嚼音と悲鳴が聞こえてくる
「岩見"ィッ…アガガガガッガガガッ…………!!………
ギャァ"ア"アメデェエエ""ッッ!!………… 」
彼の最期の断末魔が聞こえた
しかし自業自得なのだ
過去の自身の行いを一生後悔するがいい
違うな…一生ってコイツもう死ぬんだったね
~ ep24完 ~
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