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復讐編
ep23 嗤いと実行
しおりを挟む手には銃の反動が残っていた
目の前にはうつ伏せになった串間の死体………
串間を殺した、、
その実感が後から
ジワジワと這い上がってくるように思えた
気分は悪くなくむしろ爽快だった
( とりあえず遺体を処理しないと、、)
そう思い自分は
串間の 死体 を引きずるように動かすと…
カラン…
気になって音がした方向を覗き込む
串間のポケットから落ちたのであろう
スマホが地面に転がっていた
( この世界でも使えるのか………?)
スマホの電源を入れた
するとロック画面に移り
パスワードを入力する画面が表示された
「やっぱりそうだよな、、」
露骨に落胆していると音がして
メールの受信を知らせる通知が画面に表示された
( 誰だろう? ………)
と思った自分は
思い切ってその通知をタップしてみた
すると、、
省太→
学校に住んでる奴らを脅すのは終ったの?
というメッセージが表示された
省太という名前も見覚えがあり寒気がした
( 何か……このメッセを利用できないかな )
そう思ってスマホをタップする
負の感情が芽生え始めイライラした
前田 省太…
こいつも自分のことを最後までバカにし続けた
絶対に許せない奴だった
上の奴にはペコペコして下の奴には容赦しない
最低な奴だった………
奴の通知を横にスライドし
返信 と書いてあるアイコンをタップして
文字を打ち込んだ
これならロックを解除しなくても返信できる
気づけば自分は嗤っていた
「思ったより学校に住んでいる人が多い
だから状況を確認するために
今すぐ来てくれ 校門 で待っている 」
2度ほど読み直した後で送信ボタンを押す
それが復讐が始まる合図だった
時間は午前9時を過ぎていた
午後2時には楽斗らが帰ってくるから
( あと 4時間ぐらいしかない、、)
とりあえず自分は
串間の死体を学校の横の川に流したあと
校門の側にある木々に入り前田を待つことにした
20分後、前田が姿を現した
串間を探しているのだろう
キョロキョロしながら周りを見ている
「なんて単純な奴なんだろう?……」
そう呟いて自分は立ち上がり
堂々と奴の視界に入るように歩いていく
心に殺意の火を灯しながら………
「い、岩見か…!? お前よく生きてたな…………
ところで串間知らねえか?」
呑気にそう話しかけてきた
掌の上で踊らされていることに気づいていない
自分は笑いを堪えるので必死だった
( 役者は揃った……… あとは演じるだけだ )
コイツって
結構周りのウケを優先するバカな奴だから
1対1の時は何もしてこないんだよな……
しかし許すつもりは毛頭ない
クソみたいな気分を味合わせて殺してあげよう
自分は息を吸って
「串間は死んだよ 」
「は?? 嘘はいらねーよ
本当の事なら証拠を見せてみろよ」
自分を全く信じる気配はない
それもそれで滑稽だが今は耐えることに専念する
(まぁー無理もないか、、 )
そう思いながら自分は大声を出して嗤った
困惑した前田は
「な、何がおかしいんだよっ??
キモいんだよっ………!!」
ムキになったのか暴言を吐く
自分はそれを無視して近づきこう言った
「証拠は、、これだよ 」
ズブシャアッッ!!………
自分は大型ナイフを奴の首元に刺し込んで
思いっきり右へなぎ払った…
~ ep23完 ~
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