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餼羊編
ep3 作戦開始
しおりを挟むリータ/アリシアside
「ミクさんっ!………起きてくださいっ!」
1人保健室へ戻った私は
奥のベッドで寝ているミクさんを揺さぶる
「うーん… どうしたの、、? 」
昨日夜遅くまで皆の怪我の治療をしていたせいか
ミクさんはまだ眠そうだった
なんとなく目がトロンとして見える
「巨大なゾンビが… 出現したと……
皆さんは飛び出していきました、、 」
「えっ………… 本当っ……!? 」
スイッチが入ったのか彼女は
飛び起きて細い足に力を入れて立ち上がり
「リータちゃん…! すぐに行くよっ! 」
そう言って保健室のドアを開け外へ飛び出した
私もすぐにその後ろ姿を追いかける
(ミクさんはその巨大なゾンビが
何処に居るか把握してないはず………… )
なんとか追いついた私は先導するように
彼女の前を走るなかで
(なんだろう…… 凄く嫌な予感がする…………
何かが 迫ってくるような、、 )
そう思いながら私は向かった
セイシロウさん達が待つその場所へと………
しかし………
「リータちゃん…少し寄り道していこう!」
突然ミクさんにそう提案され立ち止まる
私には意図が読めなかった
~~~~~~~~~~~
誠士郎side
「そうなれば話は早い
なら俺が奴の注意を引くぜー? 」
即決すぎて同意も得てないが
楽斗はそう言うと共に歩道橋を降りていった
まぁもともと頼むつもりだったので
「楽斗っ…! 今回も生き残ろうぜっ! 」
自分がそう伝えると
楽斗が右腕を上に突き上げた
ソレはいわゆる 了解 の合図だった
(何にしろ奴の体長は7m程あるのだ
用心しなければならない………)
やはりどうしても不安が付きまとい
流石に鬱陶しく思っていると東真は眉をひそめ
「相手が未知だよ……… 」
「うん、とりあえずこの歩道橋は残したい
だから楽斗には回り道をしてもらうことになる
奴の横を素通りするのは無謀だしね 」
「そうだよね
ならとりあえずここで待機? 」
先程までの焦りは大分収まってきたらしい
かなり冷静に話す様子を見て自分は安心しながら
「うん そういうこと」
そう応えたあと
そのまま位置情報と作戦を再確認することにした
とても重要なことである
まず自分と東真は歩道橋にいる
少し先には7m程のゾンビが背中を向けている
そこに楽斗が周り道をして
奴の目の前に囮として現れる
楽斗は闘わずに
そのまま学校から奴を遠ざけるように
奴の注意を引きながら逃げ続ける
そしてゾンビが楽斗を狙っているところを
自分と東真が奴の背後から狙う…………
一通りの確認を終えて待っていると
パァアアンッ、、!!!
標的がデカすぎるせいで楽斗の姿は見えないけど
自分達の目の前から確かに銃声が聞こえきた
自分は木刀を握りしめ覚悟を決める
「東真、そろそろ行こうか……… 」
「え、楽斗は拳銃を持ってるの……? 」
「ん? 持ってないよ? 」
「え、ならあの銃声は、、?? 」
陸上部である自分や楽斗や美九は馴染み深いけど
そうでない彼には見当がつかないのも理解できる
自分は左手の親指と人差し指を伸ばし
それ以外の指を全て握り拳銃の形を作って
「スターティングピストルだよ 」
後ろで納得する東真を自分は先導するように
先に歩道橋の階段を降りていく
「さぁ……
奴を背後から攻撃しようっ!……… 」
~ ep3完 ~
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