マジックアイテム「すま~ほ」異世界だって稼ぎます!

八木小町

文字の大きさ
11 / 11
第一章 異世界で生き抜くチュートリアル

10 異世界旅行のお値段「How much?」

しおりを挟む
 朝だー!!バッチリ稼いで1WGO貯めるぞー!今日の私は昨日までの私とは違うんだから!なんといっても水と食料問題が解決したし、川で身体も洗って気持ちが清々しいです!今ならなんでもできちゃう気がする!

 そんなわけで、朝からテンション高くテントの前で両手の拳を突き上げた。

「がんばるぞー、えいえいおー!」

 さて、昨日ナビ助にもナンシーにも鑑定アプリ使うように言われたっけ。まずは確認してっと

虫眼鏡のマーク「見えてます」
鑑定アプリ…100GO

 ダウンロードするのに100GOかかる昨日11GO稼いだから残り89GO…これならすぐ稼げそうだし、ナンシーには申し訳ないけど、ちょっと働いてもらおう。

 ちょうどテントの周りを綺麗にしたかったしね。

ただの雑草(魔素含む)100g×10…10GO
ただの石(魔素含む)大小合わせて×46…56GO
ただの砂(魔素含む)100g×30…30GO

合計96GO

これで、総合計が11+96=107GO

早速ダウンロード。(∞)

(虫眼鏡)ポチっ

「見えてます」の使い方について…
対象物に合わせて「すま~ほ」のカメラを向けてシャッターを押してください。対象物の鑑定が画像に合わせて写し出されます。一度鑑定したものは登録されて2回目以降は画像に写すだけで鑑定内容が出るようになります。

 かんたーん!って、「すま~ほ」カメラ機能あったんだ……まぁ、いいや使ってみよ。

 さっき送った砂に向けてみる。
カシャッ!カメラの音は普通だった。

 神島の砂(魔素豊富)…。へー、ただの砂からちょっと名前付きになった!

 これを、タイGOにも連携して…っと

 もう1回砂送ってみよ!

 神島の砂(魔素豊富)100g×1


「すま~ほ」が激しく振動している。
タイGOからなにかあるようだ。(T)ポチっ


『アイリ様ー!わたくし、アイリ様はすごい方なんだって信じていました!例えゴミみたいな物を送られていても耐えて頑張れば報われる!って』

ナンシーしょっぱなからハイテンションだな~、今まで送っていたものゴミと思われてたか…

『アイリ様がまさか、神島に関係されている方なんて思いもしませんでした!どおりで、ただの砂や石にしては魔素豊富で売れるな。と思っていました。ほほほ』

「私がどこにいるかとかは、そっちではわかってなかったんだ?」

『近頃個人情報には利用者の皆様敏感でいらっしゃっいまして匿名希望や、住所を知られたくない!という方がほとんどでございます。ですので最初に登録頂いたお客様情報にも住所は頂いておりません』

 タイGO、意外と色々考えられてるんだな。


「鑑定もしないで色々送っててごめんねナンシー」

『気になさらないで下さい。もう全てがチャラですわ!神島の物はほとんど流通がございませんの、砂だろうが石だろうが神島のものなら通常の金額よりも高値で売れます!ドンドン送って来てくださいませ!』

 ナンシーのメガネが久しぶりにキラーン!と光った。

「オッケー、頑張るね。これからもよろしくナンシー」

 ナンシーは、出会ってから初めてではないかと思われるほどの、もふもふな満面の笑みを見せて手をふりながら、去っていった…

「すごいよ、ナンシーGOが儲かるってわかって態度が急変した」

 ブレないナンシーちょっと好き。油断はできないけど

 神島の砂(魔素豊富)100g×1

 なんと10GOで売れた。

!!!?すごい10倍だよ、信じられない。これなら1WGOまで早いかもしれない。


 よ~し!色々売ってみよう!

神島の石・大小(魔素豊富)×10…100GO
神島の貝殻・桃色(魔素豊富)×2…200GO
神島の貝殻・乳白色(魔素豊富)×10…1000GO

神島の果物(魔素豊富)×1…5000GO
神島の光苔(魔素豊富)10g×5…1000GO
神島の水(魔素豊富)500g×1…5000GO

合計12,300GO

 あ、お試しの神島の砂が10GOとさっきの残りが7GOだから

 総合計が12,317GOか

 おおお~すごいー!!あっという間に稼いだ!
 
 これでハイパートラベルがダウンロードできる!


一一一一一一一



深呼吸して、スーハー、スーハー。よし!


(∞)ポチっ

(HTB)…ハイパートラベル。1WGO…ポチっ

心臓がドキドキする、これで私が家に帰れるかどうか決まる、お願い神様!サンタ様!私を家に帰して!!

『ようこそ!ハイパートラベルへ。ハイパートラベルでは世界のどこへでも、ご希望のプランでのご旅行をご提供しています!現在のプランにない旅行先もご相談に乗ることができますので、お気軽にお問い合わせください!』

うんうん。それで、それで!?先が気になりすぎて「すま~ほ」を覗き込んでしまう。

『それでは行き先を選択ください。行き先によってGOが変動いたします』

画面が選択画面になった…「異世界旅行」…検索!

パッ!と検索され画面に出てきた異世界旅行は

行き先「異世界惑星地球」
旅行先「応相談」

こちらの、旅行は異世界日時の設定をしてその時期への旅行となります。各地のイベントなどに合わせたご旅行が可能です。なお行き先は今後増える予定です。

旅行GO…10.000.000.000GO(100WWGO)

 
 地球…


 地球って書いてある。地球だよ、見つけた…帰るための方法!

 あきらめない。と決めたけど、夜になると不安でもうダメなんじゃないか…この島でずっと暮らすんじゃないかって、考えては泣いたりした日もあったけど、本当に良かった…じんわり涙がにじんだけど、感傷に浸ってる場合じゃない!内容をしっかり確認しなくちゃ!!ごしごしと目元をこする。

 旅行先は相談できるとなっている。それなら地球の日本とかにしたらいいのかな?異世界日時に合わせて行けるとなっているから、これは私がトリップした日に合わせることができるんじゃないかな。行方不明とかになるかと思ったけど、これならその心配はクリアできる。

 家に帰れる!!良かった、あともう少しここで頑張ればいいんだ、鑑定もできるようになって神島のものは高く売れるし、意外と早く帰れちゃうんじゃない!


 100万GOくらいかな?なんか0いっぱいあるけど?

 0が123456…7…8……9…………10?

 えっ、まって、123456789…10?

 いちじゅうひゃくせんまん…指をおりながら計算する、え…億?



「おっ、億!!ひゃっ100億ーーー!!!!?」




 浮かれた気分だったのが、その場で膝から崩れ落ちた。とんでもなく高かったー。

 噓でしょ…



一一一一一一一


 崩れ落ちた姿勢から…

「あははははは!しんじらんなーい、めちゃ高いじゃん」

 その場で笑い転げた、現実味が無さすぎて逆に爆笑だった、笑いすぎて涙が出てきたのを指でぬぐいながら



「はぁ~あ、笑ったわ…100億か、100億ね…」





「上等よ!このヤロー!帰れないって聞いた時の絶望思い出せば100億あれば帰れるんだって思えばなんてことないわよ!稼げばいいんでしょ稼げば!私にはナンシーっていう師匠もいるんだから!」

 この時から、私の異世界旅行を目指して100億GO貯める長い戦いが始まった。

 朝とは違った意味で気合いを入れて、両手を拳にして天高く突き上げた。

「コンチクショー!!負けないんだからー!!」

一一一一一一一

 妙な気合いが入り鼻息荒く、やってやるー!となったが…

 残金2317GO、すっかりナンシーに支払う月々の10%の手数料を忘れており一悶着ひともんちゃくあったりした。

『忘れてた、では済まされません!分割してでも払っていただきます!』



「………頑張って稼ぎまーす」

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
ここまで、読んでくださりありがとうございました。これにて第一章完結です。














しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉
ファンタジー
あらすじ 異世界の片隅にある小さな村「エルム村」。この村には魔物もほとんど現れず、平和な時間が流れている。主人公のフィオは、都会から引っ越してきた若い女性で、村ののどかな雰囲気に魅了され、素材採取を日々の楽しみとして暮らしている。 草原で野草を摘んだり、森で珍しいキノコを見つけたり、時には村人たちと素材を交換したりと、のんびりとした日常を過ごすフィオ。彼女の目標は、「世界一癒されるハーブティー」を作ること。そのため、村の知恵袋であるおばあさんや、遊び相手の動物たちに教わりながら、試行錯誤を重ねていく。 しかし、ただの素材採取だけではない。森の奥で珍しい植物を見つけたと思ったら、それが村の伝承に関わる貴重な薬草だったり、植物に隠れた精霊が現れたりと、小さな冒険がフィオを待ち受けている。そして、そんな日々を通じて、フィオは少しずつ村の人々と心を通わせていく――。 --- 主な登場人物 フィオ 主人公。都会から移住してきた若い女性。明るく前向きで、自然が大好き。素材を集めては料理やお茶を作るのが得意。 ミナ 村の知恵袋のおばあさん。薬草の知識に詳しく、フィオに様々な素材の使い方を教える。口は少し厳しいが、本当は優しい。 リュウ 村に住む心優しい青年。木工職人で、フィオの素材探しを手伝うこともある。 ポポ フィオについてくる小動物の仲間。小さなリスのような姿で、実は森の精霊。好物は甘い果実。 ※異世界ではあるが インターネット、汽車などは存在する世界

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...