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1章 運命の始まり
1-5 サネカズラとミッション
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ブーッ
パーカーの右ポケットで
バイブの通知音と共に閉じていたスマホの画面が点灯する。
【新着メール:1件】
ポケットからスマホを取り出し、確認する。
一通のメールが届いたらしい。
そっと通知をタップする。
【件名:御機嫌よう】
【差出人:スーパーウサギ様☆】
何故メールアドレスを知っているのか…頭に浮かんだ疑問を口内の水分と共にゴクリと飲み込む。
そして咄嗟に、画面に映し出された通知を無視して、
ホーム画面を開きスマホを伏せる。
メールを見る前に心の準備が必要だった。
だってーーーー
先ほど映し出された通知を思い出す。
件名は「御機嫌よう」であった。
だが、それは内容の核心を突くものではない。
先程ウサギから言われた言葉が頭をよぎる。
『ウブでコミュ障で意気地なしな君にチャンスをあ・げ・る♡』
【チャンス】とは、
物事をするのによい機会。好機を指す。
人はこれを幾度となく望む。
何を基準としているのか、誰目線なのか
そんなことを考えてしまうのは野暮だろうか。
ただはっきりとしていることが一つある。
ーーーー今、俺には“チャンス“が与えられるのだ。
まぁ、あのウサギによるとだがな。
俺に与えられるチャンスは本当にチャンスなのか?
そして、それと引き換えに与えられるミッションは何だ?
次々と疑問が浮かび、容易にメールを開くことができなかった。
スッと一つ息を吸い、徐に視線をスマホの画面に移す。
緊張からだろうか。顔が強張り、スマホを持つ右手が小刻みに震える。
気持ちを落ち着かせるように、長く息を吐いた。
溢れる不安とほんの少しの期待を込めて、その通知をタップする。
__________________________________________
おはこんばんにちは。
スーパーウサギ様です。
本日はモブキャラの貴方にチャンスをあげましょう!
「ゆるふわメイドお姉さんとデート」をプレゼントいたします。
もちろんタダでとはいいませんよ?
貴方にはミッションを課します。
ミッションは随時デート中にお知らせしますのでお楽しみに♡
__________________________________________
なんてお節介なやつ。
でも今回はちょっと嬉しいかもしれない。
いや、大分喜んでいるのが事実だ。
緩む口を隠すように手で覆う。
でもまてよ…どうやってデートに?
俺が誘うのか?
それともウサギが何かするのか?
もし、何か意識をウサギがいじれるとしたら…
それは嫌だ。
機械みたいじゃないか。
お姉さんだってそんなの望んでいない。
いや、俺ともデートなんてもってのほかだろうが。
俺はイケメン、高身長、高学歴なんていうオプションは付いていない。
家電でいうなら大学生の一人暮らしとかが買う炊飯機能しかついてないシンプルで安いやつだ。
はぁ…とため息が溢れる。
二酸化炭素と共に希望や願いは吐き出され、”絶望”それだけが空気中に漂っていた。
ブーッ
そのときだった。
静まり返った部屋の中、その音は意味ありげに響いていた。
【新着メール:1件】
手の中で振動、点灯するスマホ。
反射的に画面をタップする。
【件名:なし】
【差出人:スーパーウサギ様☆】
__________________________________________
お兄さん、ちょっと浮かれすぎててキモーい。
あっ、そうそう。
言い忘れてたことあったんだよね。
目の前に何がある?
p.s. プリン食べたい
__________________________________________
悪口とプリンを華麗に無視して、視線を画面から目の前に移す。
そこは…
「こんにちは」
パーカーの右ポケットで
バイブの通知音と共に閉じていたスマホの画面が点灯する。
【新着メール:1件】
ポケットからスマホを取り出し、確認する。
一通のメールが届いたらしい。
そっと通知をタップする。
【件名:御機嫌よう】
【差出人:スーパーウサギ様☆】
何故メールアドレスを知っているのか…頭に浮かんだ疑問を口内の水分と共にゴクリと飲み込む。
そして咄嗟に、画面に映し出された通知を無視して、
ホーム画面を開きスマホを伏せる。
メールを見る前に心の準備が必要だった。
だってーーーー
先ほど映し出された通知を思い出す。
件名は「御機嫌よう」であった。
だが、それは内容の核心を突くものではない。
先程ウサギから言われた言葉が頭をよぎる。
『ウブでコミュ障で意気地なしな君にチャンスをあ・げ・る♡』
【チャンス】とは、
物事をするのによい機会。好機を指す。
人はこれを幾度となく望む。
何を基準としているのか、誰目線なのか
そんなことを考えてしまうのは野暮だろうか。
ただはっきりとしていることが一つある。
ーーーー今、俺には“チャンス“が与えられるのだ。
まぁ、あのウサギによるとだがな。
俺に与えられるチャンスは本当にチャンスなのか?
そして、それと引き換えに与えられるミッションは何だ?
次々と疑問が浮かび、容易にメールを開くことができなかった。
スッと一つ息を吸い、徐に視線をスマホの画面に移す。
緊張からだろうか。顔が強張り、スマホを持つ右手が小刻みに震える。
気持ちを落ち着かせるように、長く息を吐いた。
溢れる不安とほんの少しの期待を込めて、その通知をタップする。
__________________________________________
おはこんばんにちは。
スーパーウサギ様です。
本日はモブキャラの貴方にチャンスをあげましょう!
「ゆるふわメイドお姉さんとデート」をプレゼントいたします。
もちろんタダでとはいいませんよ?
貴方にはミッションを課します。
ミッションは随時デート中にお知らせしますのでお楽しみに♡
__________________________________________
なんてお節介なやつ。
でも今回はちょっと嬉しいかもしれない。
いや、大分喜んでいるのが事実だ。
緩む口を隠すように手で覆う。
でもまてよ…どうやってデートに?
俺が誘うのか?
それともウサギが何かするのか?
もし、何か意識をウサギがいじれるとしたら…
それは嫌だ。
機械みたいじゃないか。
お姉さんだってそんなの望んでいない。
いや、俺ともデートなんてもってのほかだろうが。
俺はイケメン、高身長、高学歴なんていうオプションは付いていない。
家電でいうなら大学生の一人暮らしとかが買う炊飯機能しかついてないシンプルで安いやつだ。
はぁ…とため息が溢れる。
二酸化炭素と共に希望や願いは吐き出され、”絶望”それだけが空気中に漂っていた。
ブーッ
そのときだった。
静まり返った部屋の中、その音は意味ありげに響いていた。
【新着メール:1件】
手の中で振動、点灯するスマホ。
反射的に画面をタップする。
【件名:なし】
【差出人:スーパーウサギ様☆】
__________________________________________
お兄さん、ちょっと浮かれすぎててキモーい。
あっ、そうそう。
言い忘れてたことあったんだよね。
目の前に何がある?
p.s. プリン食べたい
__________________________________________
悪口とプリンを華麗に無視して、視線を画面から目の前に移す。
そこは…
「こんにちは」
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