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5 予知夢というには膨大な
1度目の人生で経験した事柄と、前世のノベルの知識とを、思い出せるだけ書き出してみたところ、、、、。
「予知夢というには膨大な量の情報だわ~。」
両親とお兄様は信じてくれるかしら。
ううん、絶対信じてもらわなくちゃ。
だって私1人の力じゃ太刀打ちできそうにないもの。
さぁ、プレゼンの始まりね。
拳を握って気合を入れる。
公爵令嬢には有るまじきポーズだけれども。
7日目の朝、久しぶりにしっかりと身支度をして食堂に向かう。
すでに家族は席に着いて待っていてくれた。
「お父様、お母様、お兄様。おはようございます。」
「ミリアンナ!もう大丈夫なのかい?」
にっこり笑って挨拶をすると、
お兄様が席を立って駆け寄ってきてくれた。
私の態度が変化したのに気付いたみたい。
「はい、もう大丈夫です。ご心配をおかけしました。」
「そう、ならよかった。ミリアンナさえ無事なら心配なんていくらしたって平気だよ。」
そう言って席までエスコートしてくれる。
ああ、幸せね。
前世は一人っ子だったし、両親も亡くなっていたけれど、今世はこんなに愛してくれる家族がいる。
「お父様、お母様、お兄様。お時間沢山かかると思うけど聞いて欲しい事があります。」
「もちろんだ。幾らでも時間を作るよ。」
「今まで眠り続けた事と関係あるのね?」
父母が即座に答えてくれる。
「じゃぁ、まずはしっかりご飯を食べよう。話はそれからね?」
「はい、ありがとうございます。」
にっこり笑って返事をする。
皆んな私の笑顔を見て安心してくれたみたい。
私が席に着くと、メイド達が給仕を始めた。
ふわふわの焼き立てのパンや、新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダ、チーズのかかったとろっとろのオムレツにパリッとした食感のソーセージ。
本日も大変美味です!
シェフの皆さんありがとう!
ラノベでよく見る素食の世界観じゃなくてよかった!
だって私に料理チートは無理だもん!
嬉しそうにパクパク食べる私を、家族みんなが優しい瞳で見守ってくれていた。
食事が終わると一旦解散して、父と母はこの後時間を作る為にスケジュールの調整をしに行った。
忙しい人達なのにごめんなさい。
でも、何の躊躇もなく私の為に時間を作ってくれるのがとても嬉しい。
愛してもらっていると実感する。
そしてお兄様は私をエスコートして、ひと足先に談話室に向かった。
エストロジアの邸は広大だ。
部屋数は200を超える。
中央の本館に翼を広げたように左右に別館が連なる。
その佇まいに、巷では鵬翼の館と呼ばれているそうだ。
左の別館には客間が整えられ、右の別館は使用人の部屋と調理室や洗濯室、倉庫といった作業部屋となっており、中央の本館は、舞踏室や晩餐室に応接室などが下層階にあり、上層階は家族の居室となっている。
団欒室も本館上層階にあり、家族がいつも寛いでいる居心地の良い部屋だ。
落ち着いたボルドーのソファにお兄様にエスコートされて腰掛ける。
横にはお兄様が優雅な所作で座った。
「うん、顔色も悪くは無いね?ずっと夢を見ていたと言っていたけど、きちんと休めてはいたの?」
「大丈夫です。心配かけてごめんなさい。」
「お前が無事ならいいんだよ。それで、理由は教えてくれるんだね?」
「はい、信じられないかもしれないけど、聞いて下さいね。」
「この僕がお前を信じないなんて事があるわけ無いだろう?」
「お兄様。」
にこりと微笑んで頭を優しく撫でてくれる。
お兄様、シスコンを自称されてるもんね~。
ブレないわぁ~。
「ありがとうお兄様、大好きよ。」
「僕も愛してるよ。」
チュっと頭のてっぺんにキスしてくれる。
わぁ~、なんてご褒美!
超イケメンからの甘やかし!
神様ありがとうございます。
ぜーったい皆んなを守らなくちゃ!
と、もう一度、心に固く誓った。
「予知夢というには膨大な量の情報だわ~。」
両親とお兄様は信じてくれるかしら。
ううん、絶対信じてもらわなくちゃ。
だって私1人の力じゃ太刀打ちできそうにないもの。
さぁ、プレゼンの始まりね。
拳を握って気合を入れる。
公爵令嬢には有るまじきポーズだけれども。
7日目の朝、久しぶりにしっかりと身支度をして食堂に向かう。
すでに家族は席に着いて待っていてくれた。
「お父様、お母様、お兄様。おはようございます。」
「ミリアンナ!もう大丈夫なのかい?」
にっこり笑って挨拶をすると、
お兄様が席を立って駆け寄ってきてくれた。
私の態度が変化したのに気付いたみたい。
「はい、もう大丈夫です。ご心配をおかけしました。」
「そう、ならよかった。ミリアンナさえ無事なら心配なんていくらしたって平気だよ。」
そう言って席までエスコートしてくれる。
ああ、幸せね。
前世は一人っ子だったし、両親も亡くなっていたけれど、今世はこんなに愛してくれる家族がいる。
「お父様、お母様、お兄様。お時間沢山かかると思うけど聞いて欲しい事があります。」
「もちろんだ。幾らでも時間を作るよ。」
「今まで眠り続けた事と関係あるのね?」
父母が即座に答えてくれる。
「じゃぁ、まずはしっかりご飯を食べよう。話はそれからね?」
「はい、ありがとうございます。」
にっこり笑って返事をする。
皆んな私の笑顔を見て安心してくれたみたい。
私が席に着くと、メイド達が給仕を始めた。
ふわふわの焼き立てのパンや、新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダ、チーズのかかったとろっとろのオムレツにパリッとした食感のソーセージ。
本日も大変美味です!
シェフの皆さんありがとう!
ラノベでよく見る素食の世界観じゃなくてよかった!
だって私に料理チートは無理だもん!
嬉しそうにパクパク食べる私を、家族みんなが優しい瞳で見守ってくれていた。
食事が終わると一旦解散して、父と母はこの後時間を作る為にスケジュールの調整をしに行った。
忙しい人達なのにごめんなさい。
でも、何の躊躇もなく私の為に時間を作ってくれるのがとても嬉しい。
愛してもらっていると実感する。
そしてお兄様は私をエスコートして、ひと足先に談話室に向かった。
エストロジアの邸は広大だ。
部屋数は200を超える。
中央の本館に翼を広げたように左右に別館が連なる。
その佇まいに、巷では鵬翼の館と呼ばれているそうだ。
左の別館には客間が整えられ、右の別館は使用人の部屋と調理室や洗濯室、倉庫といった作業部屋となっており、中央の本館は、舞踏室や晩餐室に応接室などが下層階にあり、上層階は家族の居室となっている。
団欒室も本館上層階にあり、家族がいつも寛いでいる居心地の良い部屋だ。
落ち着いたボルドーのソファにお兄様にエスコートされて腰掛ける。
横にはお兄様が優雅な所作で座った。
「うん、顔色も悪くは無いね?ずっと夢を見ていたと言っていたけど、きちんと休めてはいたの?」
「大丈夫です。心配かけてごめんなさい。」
「お前が無事ならいいんだよ。それで、理由は教えてくれるんだね?」
「はい、信じられないかもしれないけど、聞いて下さいね。」
「この僕がお前を信じないなんて事があるわけ無いだろう?」
「お兄様。」
にこりと微笑んで頭を優しく撫でてくれる。
お兄様、シスコンを自称されてるもんね~。
ブレないわぁ~。
「ありがとうお兄様、大好きよ。」
「僕も愛してるよ。」
チュっと頭のてっぺんにキスしてくれる。
わぁ~、なんてご褒美!
超イケメンからの甘やかし!
神様ありがとうございます。
ぜーったい皆んなを守らなくちゃ!
と、もう一度、心に固く誓った。
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