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56 断罪
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王城に着き、謁見の間に向かう。
情けないけれど、緊張で指が震える。
と、ディアンジェロ様が手を握ってくれた。
「大丈夫だよ。何があっても君を守るからね。」
「ありがとうございます。」
ふわりと笑って言ってくれる瞳はとても優しくて。
どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう?
同情?正義感?
愛情、、、だったらいいのに、、、な。
謁見の間には沢山の貴族達も呼ばれていた。
公開での断罪なの?
「僕達は目立たない所で見ていようね。」
「はい。」
ああ、お兄様達もいらっしゃる。
ユリア様も。
やがて、国王陛下とアレク殿下、王妃陛下にミランダ妃、フランクリン王子までもがいらっしゃった。
陛下が玉座につく。
その場にいた貴族達が一斉に頭を下げた。
「皆、楽にしてくれ。急な招聘に応じてくれ感謝する。我が国ひいてはラジアン王国にも及ぶ重大な犯罪が明るみとなった。皆にはその顛末を見届けて欲しい。」
ざわめきが上がる。
ラジアンに及ぶ重大な犯罪?
ええ?聞いてないんですけど⁈
パッとディアンジェロ様を見上げると、またあの綺麗なお顔でニコっと微笑まれた。
いや、ニコッじゃないんだけどね⁈
絶対その顔狡くないですか⁈
「罪人を!」
アズロ宰相が指示を出すと、カルヴァン伯爵とアズロ公爵が拘束された状態で連れて来られた。
グレンと騎士団長のガイまで⁈
ざわめきが大きくなる。
心臓がドキドキしすぎて口から出そう!
思わず両手で口を押さえると、隣に立ってたディアンジェロ様が、背中から回した手で腰を支えてくれた。
「心配要らないから、ちゃんと見届けようね。」
「、、、はい!」
、、、別の意味でドキドキしそうなんだけども。
「この者達は、事もあろうに隣国ラジアンの商人と結託し、アズロ領内において違法薬物の原料となる薬草を栽培し精製、国内外に流布させた。更にそれを元に禁制品の密輸もしていたと報告されている。どちらも極刑に値する行為である!」
宰相閣下の説明に、更にざわめきが大きくなり、悲鳴も上がる。
え、待って?そんなの聞いてないんですけど⁈
再びディアンジェロ様を見上げると、またあの綺麗なお顔でニコっと微笑まれた。
いや、だからニコッじゃないんだけどね⁈
「申し開きがあれば聞こう。」
「何かの間違いです!これは罠だ‼︎エストロジアが私に罪を被せようとしているんだ!」
カルヴァン伯爵が叫ぶ。
えええ~、どの口が言うの?
「薬物も密輸品も大量に貴殿の邸から押収されている。売買契約書も見つかった。これ以上の証拠はなかろう?」
「だから、エストロジアが運び込んだんだ!」
「どうやってあの大量の荷物を?」
「それは、、、あ、あいつだ!奴はエストロジアの執事です!あいつがやったんだ!」
そう言って指さしたのはグレンで。
えええ~、仲間割れ~?
「ふざけるなよ、親父!そもそもあんたが命令してきたんだろうが!エストロジアに潜り込んで潰せって!今回だって俺はヤバいって言ったのに無理やり押し切ったくせに、人になすりつけんなよ!」
「あっ、馬鹿!」
不毛な暴露の言い合いが続く。
えええ~この2人親子なの⁈
修羅場~、引くわぁ。
そしてまたディアンジェロ様を見上げると、、、だからニコッじゃないのよ!
「語るに落ちたな。」
「、、、。」
カルヴァン伯爵がガックリと両手をついて跪いた。
彼が全ての元凶だった、、、?
「さて、アズロ公爵、貴殿の領地に禁止植物の広大な畑と薬物の精製所があったのは認めるな。」
「っ知りませんでした!恐らくそこのカルヴァン伯爵が勝手に我が領地で行っていたのだと!」
「は!今更自分だけ助かろうとするな!そもそもエストロジアを潰す相談をしてきたのはそっちじゃないか!」
「何を!」
「もう良い、良い加減にせよ。こちらには証人がいる。ラジアン王国がロイエンタール公爵家嫡子フレドリック殿。」
「はい、陛下。」
今度はロイエンタールですって⁈
何が何だかわかんないんですけど⁈
「失礼、フレドリック・フォン・ロイエンタールが証言致します。我が騎士団がアズロ領との国境付近にて薬草畑と精製所を発見、作業員を確保、尋問した所アズロ家配下と認めました。連行してきておりますゆえ身柄はお引き渡し致します。」
「くぅ、、、。」
「諦めよ。、、、アズロ家カルヴァン家による此度の犯行、誠に重大。よって両家は廃爵、家門は連座とする。連れて行け。」
「「ヒィッ!」」
ざわめきと共に上がった悲鳴は関係者のものなのか。
当人のアズロ公爵とカルヴァン伯爵は、散々喚きながら騎士達に引きずられ出ていった。
これで事実上アズロとカルヴァンの名は貴族籍から消え去る。
それだけの事をしたんだから仕方ない。
でも、関係ない人もいるんだろうな。
やるせ無い気持ちでいると、それに気づいたディアンジェロ様がそっと教えてくれる。
「大丈夫だよ。無関係の者には救済措置を用意してるからね。そんな悲しい顔をしなくても良いよ?」
なんで分かっちゃったの?
「それにまだ終わってないよ。」
「え?」
「さて、皆も知っている通り、我が側妃はアズロ家の者でありロイド・アズロの娘である。此度のアズロ家の罪の責を取り廃妃とする。これに伴いフランクリン第二王子も王家の籍を抜く。更に我がエスト国より追放とする。」
ざわめきが大きくなった。
そりゃ、父親が大罪を犯したんだもの側妃とは言え無罪にはならないと思ったけど!
「僕も、フランクリンの罰はこれじゃ甘いと思うんだけどね。」
ディアンジェロ様が憮然として言う。
私が不満に思ってると思ったのかしら?
でも現時点で彼はまだ何もしてないのよね、、、。
「後で姉上から説明があると思うよ。」
「、、、はい。」
「また、此度のアズロ家、カルヴァン家の凶行は元々エストロジア家簒奪を企てたものである事が判明、対処はしたが世を大きく騒がせたとしてエストロジア公爵は責任を取り爵位を子息に譲る事となった。」
えええ~⁈
ちょっとほんとに聞いてないんですけど⁈
流石にキッとディアンジェロ様を睨むと、
「後でね?」
だからニコッじゃなくてね⁈
「最後に、この様な不祥事を許したのは全て私の不徳によるものである。よって、全ての問題が片付いた後、私は責任を取り王位を退き、アレクサンダーに譲位するものとする。」
更にざわめきが大きくなった。
陛下の退位⁈
うわぁ、更におおごと~!
いくらなんでも、16歳の国王に同じ歳の筆頭公爵ってありなの⁈
驚きの連続の中、断罪劇は幕を閉じた。
情けないけれど、緊張で指が震える。
と、ディアンジェロ様が手を握ってくれた。
「大丈夫だよ。何があっても君を守るからね。」
「ありがとうございます。」
ふわりと笑って言ってくれる瞳はとても優しくて。
どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう?
同情?正義感?
愛情、、、だったらいいのに、、、な。
謁見の間には沢山の貴族達も呼ばれていた。
公開での断罪なの?
「僕達は目立たない所で見ていようね。」
「はい。」
ああ、お兄様達もいらっしゃる。
ユリア様も。
やがて、国王陛下とアレク殿下、王妃陛下にミランダ妃、フランクリン王子までもがいらっしゃった。
陛下が玉座につく。
その場にいた貴族達が一斉に頭を下げた。
「皆、楽にしてくれ。急な招聘に応じてくれ感謝する。我が国ひいてはラジアン王国にも及ぶ重大な犯罪が明るみとなった。皆にはその顛末を見届けて欲しい。」
ざわめきが上がる。
ラジアンに及ぶ重大な犯罪?
ええ?聞いてないんですけど⁈
パッとディアンジェロ様を見上げると、またあの綺麗なお顔でニコっと微笑まれた。
いや、ニコッじゃないんだけどね⁈
絶対その顔狡くないですか⁈
「罪人を!」
アズロ宰相が指示を出すと、カルヴァン伯爵とアズロ公爵が拘束された状態で連れて来られた。
グレンと騎士団長のガイまで⁈
ざわめきが大きくなる。
心臓がドキドキしすぎて口から出そう!
思わず両手で口を押さえると、隣に立ってたディアンジェロ様が、背中から回した手で腰を支えてくれた。
「心配要らないから、ちゃんと見届けようね。」
「、、、はい!」
、、、別の意味でドキドキしそうなんだけども。
「この者達は、事もあろうに隣国ラジアンの商人と結託し、アズロ領内において違法薬物の原料となる薬草を栽培し精製、国内外に流布させた。更にそれを元に禁制品の密輸もしていたと報告されている。どちらも極刑に値する行為である!」
宰相閣下の説明に、更にざわめきが大きくなり、悲鳴も上がる。
え、待って?そんなの聞いてないんですけど⁈
再びディアンジェロ様を見上げると、またあの綺麗なお顔でニコっと微笑まれた。
いや、だからニコッじゃないんだけどね⁈
「申し開きがあれば聞こう。」
「何かの間違いです!これは罠だ‼︎エストロジアが私に罪を被せようとしているんだ!」
カルヴァン伯爵が叫ぶ。
えええ~、どの口が言うの?
「薬物も密輸品も大量に貴殿の邸から押収されている。売買契約書も見つかった。これ以上の証拠はなかろう?」
「だから、エストロジアが運び込んだんだ!」
「どうやってあの大量の荷物を?」
「それは、、、あ、あいつだ!奴はエストロジアの執事です!あいつがやったんだ!」
そう言って指さしたのはグレンで。
えええ~、仲間割れ~?
「ふざけるなよ、親父!そもそもあんたが命令してきたんだろうが!エストロジアに潜り込んで潰せって!今回だって俺はヤバいって言ったのに無理やり押し切ったくせに、人になすりつけんなよ!」
「あっ、馬鹿!」
不毛な暴露の言い合いが続く。
えええ~この2人親子なの⁈
修羅場~、引くわぁ。
そしてまたディアンジェロ様を見上げると、、、だからニコッじゃないのよ!
「語るに落ちたな。」
「、、、。」
カルヴァン伯爵がガックリと両手をついて跪いた。
彼が全ての元凶だった、、、?
「さて、アズロ公爵、貴殿の領地に禁止植物の広大な畑と薬物の精製所があったのは認めるな。」
「っ知りませんでした!恐らくそこのカルヴァン伯爵が勝手に我が領地で行っていたのだと!」
「は!今更自分だけ助かろうとするな!そもそもエストロジアを潰す相談をしてきたのはそっちじゃないか!」
「何を!」
「もう良い、良い加減にせよ。こちらには証人がいる。ラジアン王国がロイエンタール公爵家嫡子フレドリック殿。」
「はい、陛下。」
今度はロイエンタールですって⁈
何が何だかわかんないんですけど⁈
「失礼、フレドリック・フォン・ロイエンタールが証言致します。我が騎士団がアズロ領との国境付近にて薬草畑と精製所を発見、作業員を確保、尋問した所アズロ家配下と認めました。連行してきておりますゆえ身柄はお引き渡し致します。」
「くぅ、、、。」
「諦めよ。、、、アズロ家カルヴァン家による此度の犯行、誠に重大。よって両家は廃爵、家門は連座とする。連れて行け。」
「「ヒィッ!」」
ざわめきと共に上がった悲鳴は関係者のものなのか。
当人のアズロ公爵とカルヴァン伯爵は、散々喚きながら騎士達に引きずられ出ていった。
これで事実上アズロとカルヴァンの名は貴族籍から消え去る。
それだけの事をしたんだから仕方ない。
でも、関係ない人もいるんだろうな。
やるせ無い気持ちでいると、それに気づいたディアンジェロ様がそっと教えてくれる。
「大丈夫だよ。無関係の者には救済措置を用意してるからね。そんな悲しい顔をしなくても良いよ?」
なんで分かっちゃったの?
「それにまだ終わってないよ。」
「え?」
「さて、皆も知っている通り、我が側妃はアズロ家の者でありロイド・アズロの娘である。此度のアズロ家の罪の責を取り廃妃とする。これに伴いフランクリン第二王子も王家の籍を抜く。更に我がエスト国より追放とする。」
ざわめきが大きくなった。
そりゃ、父親が大罪を犯したんだもの側妃とは言え無罪にはならないと思ったけど!
「僕も、フランクリンの罰はこれじゃ甘いと思うんだけどね。」
ディアンジェロ様が憮然として言う。
私が不満に思ってると思ったのかしら?
でも現時点で彼はまだ何もしてないのよね、、、。
「後で姉上から説明があると思うよ。」
「、、、はい。」
「また、此度のアズロ家、カルヴァン家の凶行は元々エストロジア家簒奪を企てたものである事が判明、対処はしたが世を大きく騒がせたとしてエストロジア公爵は責任を取り爵位を子息に譲る事となった。」
えええ~⁈
ちょっとほんとに聞いてないんですけど⁈
流石にキッとディアンジェロ様を睨むと、
「後でね?」
だからニコッじゃなくてね⁈
「最後に、この様な不祥事を許したのは全て私の不徳によるものである。よって、全ての問題が片付いた後、私は責任を取り王位を退き、アレクサンダーに譲位するものとする。」
更にざわめきが大きくなった。
陛下の退位⁈
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