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第十一話 落
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「大丈夫ですか!?」
近くにいた使用人が駆け寄り、倒れ込んだリリーナに声をかける。
階段の上では、ヘレヴィアが顔を青くさせ、その場で震えていた。ハッとすると、慌ててリリーナの元へ駆け寄る。
「あなた……! 大丈夫!? どうしましょう、わ、わたくしが……」
そのとき――階段を駆け下りる靴音。
「リリーナ!!」
駆けつけたカイルは、倒れた彼女を見て顔色を変える。彼はすぐに跪き、脈と呼吸を確かめた。
「……大丈夫だ。脈も呼吸もある。医務室はどこだ。僕が運ぶ」
落ち着いているように見えたが、その指先はわずかに震えていた。使用人がすぐに頷き、医務室へと案内する。
カイルはリリーナをそっと抱き上げ、医務室へと急いだ。
***
リリーナは右手にやわらかな温もりを感じ、ゆっくりと瞼を上げた。
「リリーナ! よかった……!」
「……カイル? 私……」
目が覚めた瞬間、涙をこらえたようなカイルの顔があった。ここは医務室の白い天井――リリーナはベッドに横たわっていると気づく。
その声に気づいた医師が近づいてきて、穏やかな声で問いかけた。
「一時間ほど気を失っていたんだよ。痛むところは? 手足のしびれはないかな?」
「肩と……ちょっと頭が少し。しびれはありません。」
「ぶつけた場所だね。頭は少し腫れているけれど、命に関わるようなものではないよ。」
医師は丁寧に検査を続け、最後に優しくまとめた。
「数日は安静に。無理さえしなければ大丈夫だ。自宅で様子を見ておくといい。」
カイルはその間ずっとリリーナの手を離さずに聞き入っていた。医師が去ると、彼は大きく息を吐き、胸を押さえる。
「……君が目を覚まして、本当に良かった。生きた心地がしなかったよ。」
「心配かけて、ごめんなさい……」
「謝ることなんてない。無事でいてくれればそれでいいんだ。」
少しして、リリーナが眉をひそめた。
「そうだわ……ヘレヴィア様は、大丈夫だったかしら。気にやんでいないといいけれど……」
カイルは困ったように笑う。
「君は本当に……自分がこんな状態でも人の心配ばかりして。ヘレヴィアなら、今も廊下で待っているよ。会うかい?」
カイルの問いかけにリリーナが頷くと、彼はそっと手を離し、廊下へ出ていった。
しばらくして、医務室のドアが勢いよく開く。そこに立っていたのは、顔を青ざめさせ、完璧に整ったはずの美しい顔を涙でぐしゃぐしゃにしたヘレヴィアだった。
「ヘレヴィアさ――」
リリーナが呼びかけようとした声を、甲高い泣き声がかき消す。
「ごめんなさい~~~!!!」
ヘレヴィアは大粒の涙をぼたぼたと落としながらリリーナに駆け寄った。
「本当に……本当にごめんなさい! 落とすつもりなんてなかったの! あなたを傷つけるつもりなんて……! い、いえ……こんなの言い訳よね……。本当に……どう言ったらいいか……ごめんなさい……!」
ぐしゃぐしゃに泣き崩れるヘレヴィアを見て、リリーナは思わず目を瞬かせた。これまで感じていた苦手意識や距離は、その姿の前でどこか遠くへ消えていった。
「ヘレヴィア様、大丈夫ですよ。」
リリーナはそっと微笑み、落ち着かせるように声をかける。
「あれは私が足を滑らせたんです。ヘレヴィア様は悪くありません。」
すると逆に、ヘレヴィアはさらに肩を震わせて泣き出した。
「ちがうの……そうじゃないの……! 私……今までたくさん、あなたに嫌なことしたわ……!」
リリーナは横に座り込んだヘレヴィアの背中をゆっくり撫でた。ヘレヴィアは泣きながら、胸の奥にしまっていた気持ちを吐き出すように続ける。
「私……ずっとカイルのことが好きだったの……。だから、あなたを認めたくなくて……強がって、意地張って……全部、見栄だったの……! こんなことしても何にもならないって、分かってたのに……ごめんなさい……」
リリーナは“まあ、だろうな”と心の中でそっと思いながらも、優しく微笑んだ。
「ヘレヴィア様は、直接的に私を傷つけたことなんてしてません。今こうして謝ってくださって……それで十分ですよ。」
リリーナがそう微笑むと、ヘレヴィアの大きな瞳にまた涙が溜まり、ぽろぽろと溢れ出した。
「ヘレヴィア様、そんなに泣いてはその綺麗な瞳が溶けてしまいますわ」
リリーナは微笑みながらヘレヴィアをふわりと抱き寄せ、安心させるように背中をぽんぽんと優しく叩く。
震える腕が、そっとリリーナの背に回された。
「リリーナ様……ありがとう。そして……ごめんなさい……
私、ずっと……あなたが羨ましかったの……」
「もう大丈夫です。今回のことも、私は大怪我をしたわけではありませんし……これで終わりにしましょう。これからは……良い関係を築いてくれますか?」
「はい……!」
鼻をぐすっと鳴らしながらも、ヘレヴィアはしっかりと頷いた。泣き腫らした顔のままでも、その表情はどこか晴れやかだ。
リリーナ自身も同じだった。ずっと心の奥にあった澱がすうっと消えていき、胸の内が不思議なほど晴れやかだった。
(痛い思いをしたけれど……得たものもあったな、なんてね)
小さく笑いそうになるのをこらえながら、その考えはカイルには内緒にしておこう、とリリーナはそっと思った。
ヘレヴィアと、後日文を交わす約束をしてヘレヴィアは退出した。それと入れ替わるように、廊下で待っていたカイルが医務室に入ってきた。
カイルはリリーナの横にしゃがみ込み、そっと頬を撫でる。
「こんなに僕を心配させたのに……君はすっきりとした顔をしているね」
「ふふ、お友達ができたの」
「そうか。リリーナは強いな」
「知らなかったの?」
リリーナはおどけたように笑いながら言った。
その後、心配そうにしていた両親が一緒に帰ろうとするのを、リリーナはやんわりと制した。
「大怪我じゃないし、大丈夫だから」と言って納得させ、先にカイルと共に屋敷へと戻ることにした。
屋敷に到着し、馬車から降りたリリーナは名残惜しそうにカイルの腕に手を添える。
「まだ……少しだけ、一緒にいたいな」
「でも、君は今日大変だったんだ。早く休まないと」
カイルは心配そうに視線を落とす。二人の意見は少し対立したが、やがてカイルは小さく息を吐き、少しの時間なら、と妥協した。
二人は庭へ向かい、噴水前のベンチに腰を下ろす。王宮の華やかさと喧騒から離れ、ここにはブロッサム家の柔らかな灯と、穏やかに流れる噴水の水音が広がっていた。
二人はそっと寄り添いながら、夜空を見上げていた。
「リリーナ」
カイルに名前を呼ばれると、次の瞬間、そっと抱きしめられた。ぶつけた箇所に負担がかからないように、気を配るその仕草に、リリーナは改めてカイルの優しさを感じる。
「君は今、平気な顔をしているけれど……もし君に、何かあったらと思うと、怖くて仕方がなかったんだ」
カイルの絞り出すような声に、リリーナの胸がぎゅっと締め付けられた。
リリーナはそっと目を閉じ、カイルの胸に顔を埋めた。ドクンドクンと少し速い鼓動と、体温の温もりがリリーナを優しく包む。
「カイル、ありがとう。怖がらせちゃってごめんなさい」
リリーナの小さな声に、カイルは優しく微笑む。
「君が無事でよかった。本当に……」
カイルはリリーナの背を、そっと撫でながら温もりを確かめるようにして言った。
二人はしばらくそのまま静かに過ごしたが、やがてカイルが口を開く。
「体が冷えるといけない。そろそろ屋敷に戻ろう」
名残惜しさを感じながらも、リリーナは頷く。
「今日はゆっくり休んで。また、明日来るよ」
カイルはそう言い残し、ドゥヴァル家へと帰っていった。
屋敷に戻り、一通りの身支度を終えると、メイドのサラが退出し、部屋には静寂とともに一人の時間が戻ってきた。
(今日は、本当に色々あったな……)
リリーナは王宮での出来事に思いを巡らせる。初めての煌びやかな王宮、カイルの衣装と自分のドレス、忘れられないダンス、そして――階段での事故。もしかして、あの忠告はあの階段のことだったのだろうか。
(名無しさんに、報告しなくちゃ)
そう思い、リリーナはエメラルドのノートを開いた。
次の瞬間――
ノートから眩しい光が溢れ出し、リリーナを包み込む。あたりは白い光に覆われ、瞬きをすると、いつのまにか王宮の大階段に立っていた。
近くにいた使用人が駆け寄り、倒れ込んだリリーナに声をかける。
階段の上では、ヘレヴィアが顔を青くさせ、その場で震えていた。ハッとすると、慌ててリリーナの元へ駆け寄る。
「あなた……! 大丈夫!? どうしましょう、わ、わたくしが……」
そのとき――階段を駆け下りる靴音。
「リリーナ!!」
駆けつけたカイルは、倒れた彼女を見て顔色を変える。彼はすぐに跪き、脈と呼吸を確かめた。
「……大丈夫だ。脈も呼吸もある。医務室はどこだ。僕が運ぶ」
落ち着いているように見えたが、その指先はわずかに震えていた。使用人がすぐに頷き、医務室へと案内する。
カイルはリリーナをそっと抱き上げ、医務室へと急いだ。
***
リリーナは右手にやわらかな温もりを感じ、ゆっくりと瞼を上げた。
「リリーナ! よかった……!」
「……カイル? 私……」
目が覚めた瞬間、涙をこらえたようなカイルの顔があった。ここは医務室の白い天井――リリーナはベッドに横たわっていると気づく。
その声に気づいた医師が近づいてきて、穏やかな声で問いかけた。
「一時間ほど気を失っていたんだよ。痛むところは? 手足のしびれはないかな?」
「肩と……ちょっと頭が少し。しびれはありません。」
「ぶつけた場所だね。頭は少し腫れているけれど、命に関わるようなものではないよ。」
医師は丁寧に検査を続け、最後に優しくまとめた。
「数日は安静に。無理さえしなければ大丈夫だ。自宅で様子を見ておくといい。」
カイルはその間ずっとリリーナの手を離さずに聞き入っていた。医師が去ると、彼は大きく息を吐き、胸を押さえる。
「……君が目を覚まして、本当に良かった。生きた心地がしなかったよ。」
「心配かけて、ごめんなさい……」
「謝ることなんてない。無事でいてくれればそれでいいんだ。」
少しして、リリーナが眉をひそめた。
「そうだわ……ヘレヴィア様は、大丈夫だったかしら。気にやんでいないといいけれど……」
カイルは困ったように笑う。
「君は本当に……自分がこんな状態でも人の心配ばかりして。ヘレヴィアなら、今も廊下で待っているよ。会うかい?」
カイルの問いかけにリリーナが頷くと、彼はそっと手を離し、廊下へ出ていった。
しばらくして、医務室のドアが勢いよく開く。そこに立っていたのは、顔を青ざめさせ、完璧に整ったはずの美しい顔を涙でぐしゃぐしゃにしたヘレヴィアだった。
「ヘレヴィアさ――」
リリーナが呼びかけようとした声を、甲高い泣き声がかき消す。
「ごめんなさい~~~!!!」
ヘレヴィアは大粒の涙をぼたぼたと落としながらリリーナに駆け寄った。
「本当に……本当にごめんなさい! 落とすつもりなんてなかったの! あなたを傷つけるつもりなんて……! い、いえ……こんなの言い訳よね……。本当に……どう言ったらいいか……ごめんなさい……!」
ぐしゃぐしゃに泣き崩れるヘレヴィアを見て、リリーナは思わず目を瞬かせた。これまで感じていた苦手意識や距離は、その姿の前でどこか遠くへ消えていった。
「ヘレヴィア様、大丈夫ですよ。」
リリーナはそっと微笑み、落ち着かせるように声をかける。
「あれは私が足を滑らせたんです。ヘレヴィア様は悪くありません。」
すると逆に、ヘレヴィアはさらに肩を震わせて泣き出した。
「ちがうの……そうじゃないの……! 私……今までたくさん、あなたに嫌なことしたわ……!」
リリーナは横に座り込んだヘレヴィアの背中をゆっくり撫でた。ヘレヴィアは泣きながら、胸の奥にしまっていた気持ちを吐き出すように続ける。
「私……ずっとカイルのことが好きだったの……。だから、あなたを認めたくなくて……強がって、意地張って……全部、見栄だったの……! こんなことしても何にもならないって、分かってたのに……ごめんなさい……」
リリーナは“まあ、だろうな”と心の中でそっと思いながらも、優しく微笑んだ。
「ヘレヴィア様は、直接的に私を傷つけたことなんてしてません。今こうして謝ってくださって……それで十分ですよ。」
リリーナがそう微笑むと、ヘレヴィアの大きな瞳にまた涙が溜まり、ぽろぽろと溢れ出した。
「ヘレヴィア様、そんなに泣いてはその綺麗な瞳が溶けてしまいますわ」
リリーナは微笑みながらヘレヴィアをふわりと抱き寄せ、安心させるように背中をぽんぽんと優しく叩く。
震える腕が、そっとリリーナの背に回された。
「リリーナ様……ありがとう。そして……ごめんなさい……
私、ずっと……あなたが羨ましかったの……」
「もう大丈夫です。今回のことも、私は大怪我をしたわけではありませんし……これで終わりにしましょう。これからは……良い関係を築いてくれますか?」
「はい……!」
鼻をぐすっと鳴らしながらも、ヘレヴィアはしっかりと頷いた。泣き腫らした顔のままでも、その表情はどこか晴れやかだ。
リリーナ自身も同じだった。ずっと心の奥にあった澱がすうっと消えていき、胸の内が不思議なほど晴れやかだった。
(痛い思いをしたけれど……得たものもあったな、なんてね)
小さく笑いそうになるのをこらえながら、その考えはカイルには内緒にしておこう、とリリーナはそっと思った。
ヘレヴィアと、後日文を交わす約束をしてヘレヴィアは退出した。それと入れ替わるように、廊下で待っていたカイルが医務室に入ってきた。
カイルはリリーナの横にしゃがみ込み、そっと頬を撫でる。
「こんなに僕を心配させたのに……君はすっきりとした顔をしているね」
「ふふ、お友達ができたの」
「そうか。リリーナは強いな」
「知らなかったの?」
リリーナはおどけたように笑いながら言った。
その後、心配そうにしていた両親が一緒に帰ろうとするのを、リリーナはやんわりと制した。
「大怪我じゃないし、大丈夫だから」と言って納得させ、先にカイルと共に屋敷へと戻ることにした。
屋敷に到着し、馬車から降りたリリーナは名残惜しそうにカイルの腕に手を添える。
「まだ……少しだけ、一緒にいたいな」
「でも、君は今日大変だったんだ。早く休まないと」
カイルは心配そうに視線を落とす。二人の意見は少し対立したが、やがてカイルは小さく息を吐き、少しの時間なら、と妥協した。
二人は庭へ向かい、噴水前のベンチに腰を下ろす。王宮の華やかさと喧騒から離れ、ここにはブロッサム家の柔らかな灯と、穏やかに流れる噴水の水音が広がっていた。
二人はそっと寄り添いながら、夜空を見上げていた。
「リリーナ」
カイルに名前を呼ばれると、次の瞬間、そっと抱きしめられた。ぶつけた箇所に負担がかからないように、気を配るその仕草に、リリーナは改めてカイルの優しさを感じる。
「君は今、平気な顔をしているけれど……もし君に、何かあったらと思うと、怖くて仕方がなかったんだ」
カイルの絞り出すような声に、リリーナの胸がぎゅっと締め付けられた。
リリーナはそっと目を閉じ、カイルの胸に顔を埋めた。ドクンドクンと少し速い鼓動と、体温の温もりがリリーナを優しく包む。
「カイル、ありがとう。怖がらせちゃってごめんなさい」
リリーナの小さな声に、カイルは優しく微笑む。
「君が無事でよかった。本当に……」
カイルはリリーナの背を、そっと撫でながら温もりを確かめるようにして言った。
二人はしばらくそのまま静かに過ごしたが、やがてカイルが口を開く。
「体が冷えるといけない。そろそろ屋敷に戻ろう」
名残惜しさを感じながらも、リリーナは頷く。
「今日はゆっくり休んで。また、明日来るよ」
カイルはそう言い残し、ドゥヴァル家へと帰っていった。
屋敷に戻り、一通りの身支度を終えると、メイドのサラが退出し、部屋には静寂とともに一人の時間が戻ってきた。
(今日は、本当に色々あったな……)
リリーナは王宮での出来事に思いを巡らせる。初めての煌びやかな王宮、カイルの衣装と自分のドレス、忘れられないダンス、そして――階段での事故。もしかして、あの忠告はあの階段のことだったのだろうか。
(名無しさんに、報告しなくちゃ)
そう思い、リリーナはエメラルドのノートを開いた。
次の瞬間――
ノートから眩しい光が溢れ出し、リリーナを包み込む。あたりは白い光に覆われ、瞬きをすると、いつのまにか王宮の大階段に立っていた。
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