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初めての青空荘
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そしてまたまた場面は変わり
春川高校を卒業した日に処女を卒業したアホの恵は今現在、
キンキラキンのサファイアホテルのスイートルームの以下略の、
めっちゃ広い泡だらけの風呂の湯船の以下略で、
どう考えても『ゆきずり』だとしか思えない、彰と言う名の美しい男にバックハグをされながら
やたらとオシャレなボディブラシで身体を優しく洗われていたのだが……
*****
そんな事よりも何故か彰は恵の髪を綺麗にシャンプーした後で
突然ニコニコと微笑みながら、
『俺は貴女の身体をとても気に入りましたから
俺が飽きる迄の間は何ヶ月でも何年でも
可愛い恵を囲う事に決めましたよ?嬉しいですか?』
と儚い夢を語りだしたので、
鬼嫁から今すぐ逃げたい安月給の既婚者が
怪しいネットでよく使っている『囲う』の言葉を聞いた恵は勿論この直後、
(彰さん、アウトー!)
勿論この場で彰と別れる覚悟を決めたので、
彰よりも先にお風呂を出てすぐに、リビングのソファーで冷たいウーロン茶を飲みながら
どう考えても『ゆきずり』の彰に向かって、超~長い別れの手紙を書いていたけれど、
自分でも何を書いているのかサッパリ訳が分からない文章をダラダラと綴っている最中に……
(綺麗で豪華な龍崎コーポのマンションで愛人生活かぁ、
ぶっちゃけ次の仕事が決まる迄の間だけは……
その綺麗なマンションに行こうかなぁ…って一瞬思ったけどさ?
でも彰さんは何度も何度もハッキリと、俺が飽きる迄の期間限定で、
無職になった私の面倒を見ると言ったんだから、それってつまり、
明日飽きたら明後日にはマンションから放り出されるって意味なんだし、
そもそも毎晩夜中の2時に、刃渡り30センチの包丁を持った怖い年配の鬼嫁が、
私の旦那を返してよ~!って叫びなから乗り込んでくる様な所に行ける訳がないじゃん!)
こうして今日も冴え渡る残念な脳内で、
早くも男女のハードな修羅場を経験したので
きっと今年で還暦を迎える鬼嫁から逃げたい彰を励ます為に、
何かをプレゼントしようと思ったバカ子の恵は手紙をちゃんと書き終えた後、
本当は捨てようと思っていた安物のブレスレットを鞄の中から取り出して、
そして何くわぬ顔で封筒の上におもちゃのブレスを置いた後でソファーから立ち上がり……
「さようなら彰さん、鬼嫁の奥様と幸せになって下さいね」
と小さな声で呟いた後すぐに
パウダールームから聞こえるドライヤーの音をBGMにして、
まるでシンデレラのお城みたいにキラキラと輝くスイートルームを一人で静かに出ていった。
*****
こうしてトットとサファイアホテルを出た恵はこのままの勢いで、
とにかく駅を目指して歩いていたのだが、この後めっちゃ運が良い事に
(あーっ!あんな所に駅発見!)
なんとサファイアホテルから
たったの3分歩いただけで綺麗な駅を見つけたので、
このあと急いで初めての電車に乗った恵はドキドキしながら目的地の駅に向かい、
そして無事に最寄りの駅へと到着した後で、コレまた結構大きな駅のバス乗り場に行って
(えっと確か、あそこの28系統のバスに乗ればいいんだよね?)
と自分自身に問いかけながら、
夢が丘公園のバス停を目指して帰りのバスに乗り込んで
お一人様の席に座ってバスの窓から都会の景色を見ていたら
この後たったの15分も経たないうちに
「次は夢が丘の公園、夢が丘の公園前です、バスをお降りのお客様はーーー」
とバスのスピーカーからアナウンスが流れてきたので
(あっ、ここで降りなきゃ!)
こうして慌ててバスを降りた恵はレッドレトリバーの鞄を肩に掛けながら
もうすっかり暗くなった夢が丘の街を10分くらい歩いた後で、
ようやく遂に初めての自宅アパートに到着したけれど、
到着早々、両目の視力が1・5もある恵の瞳に映った衝撃の建物は……
「えっ?ここが青空荘なの?…って言うかホラー映画じゃん!」
と思わず本音が口から漏れてしまう位に残念で
とにかく今にも何か出そうなガタガタの古い木造アパートだったから
もちろん恵は一瞬ひるみそうになったけど、
そうは言っても青空荘の二階の角部屋が、今日から自分のお城になるのだから
次の瞬間いつもの様に、
「じゃあ一緒に帰ろうね~、お婆ちゃん」と明るく元気な声で、
心の中のお婆ちゃんに挨拶をした恵は今日もニコニコと微笑みながら、
ガタガタのアパートに向かって颯爽と歩き始めていたけれど
そんな事よりも この後わずか3分も経たないうちに………
*****
今にも崩れそうな古いアパートの階段をギシギシと音を立てて上がった先で、
自分の部屋である201号室の玄関ドアを開けた恵がその目でバッチリと見た者は……
なんと、もう既に死んでいるアオダイショウだったから!
これが普通の若い女子ならば、ビックリしすぎて腰を抜かしているところだが、
ヒーロー研究会の会長である恵は基本的に全ての生物を全く恐れていないので
(はぁああ?どうして201の玄関に……
めっちゃ大きな蛇の死骸が置いてあるの~?)
と至って冷静な態度でサッサと靴を脱ぎながら
狭い玄関でデカデカと絶命しているアオダイショウを華麗に避けた後すぐに
こんな時の為に用意していた体育館シューズを鞄の中から取り出して、
そしてトットとシューズを履いて、埃だらけの廊下をテクテクと歩いていたけれど、
まるで犬神家の様に辛気くさい廊下の床をよく見ると……
(もしかしてこの部屋は、絶対に検索してはいけない的な廃墟なの?
だって廊下の床とか台所のシンクに、血の跡みたいな赤いシミが沢山あるし……)
と文句を呟いてしまう位に部屋全体が荒れていたので
(いやいやいやいや、いくらなんでもこれはちょっと酷すぎるから、
今すぐ窓を全~部あけて、本気の掃除をしないと布団も敷けないし、
…って事で今夜は朝まで気合を入れて大掃除をするよ~お婆ちゃん!)
こうして今夜も無駄に燃え上がってきた恵はこのままの勢いで
全ての窓をガラガラと一気に開けた後すぐに、気合を入れて部屋の掃除を始める事にした。
春川高校を卒業した日に処女を卒業したアホの恵は今現在、
キンキラキンのサファイアホテルのスイートルームの以下略の、
めっちゃ広い泡だらけの風呂の湯船の以下略で、
どう考えても『ゆきずり』だとしか思えない、彰と言う名の美しい男にバックハグをされながら
やたらとオシャレなボディブラシで身体を優しく洗われていたのだが……
*****
そんな事よりも何故か彰は恵の髪を綺麗にシャンプーした後で
突然ニコニコと微笑みながら、
『俺は貴女の身体をとても気に入りましたから
俺が飽きる迄の間は何ヶ月でも何年でも
可愛い恵を囲う事に決めましたよ?嬉しいですか?』
と儚い夢を語りだしたので、
鬼嫁から今すぐ逃げたい安月給の既婚者が
怪しいネットでよく使っている『囲う』の言葉を聞いた恵は勿論この直後、
(彰さん、アウトー!)
勿論この場で彰と別れる覚悟を決めたので、
彰よりも先にお風呂を出てすぐに、リビングのソファーで冷たいウーロン茶を飲みながら
どう考えても『ゆきずり』の彰に向かって、超~長い別れの手紙を書いていたけれど、
自分でも何を書いているのかサッパリ訳が分からない文章をダラダラと綴っている最中に……
(綺麗で豪華な龍崎コーポのマンションで愛人生活かぁ、
ぶっちゃけ次の仕事が決まる迄の間だけは……
その綺麗なマンションに行こうかなぁ…って一瞬思ったけどさ?
でも彰さんは何度も何度もハッキリと、俺が飽きる迄の期間限定で、
無職になった私の面倒を見ると言ったんだから、それってつまり、
明日飽きたら明後日にはマンションから放り出されるって意味なんだし、
そもそも毎晩夜中の2時に、刃渡り30センチの包丁を持った怖い年配の鬼嫁が、
私の旦那を返してよ~!って叫びなから乗り込んでくる様な所に行ける訳がないじゃん!)
こうして今日も冴え渡る残念な脳内で、
早くも男女のハードな修羅場を経験したので
きっと今年で還暦を迎える鬼嫁から逃げたい彰を励ます為に、
何かをプレゼントしようと思ったバカ子の恵は手紙をちゃんと書き終えた後、
本当は捨てようと思っていた安物のブレスレットを鞄の中から取り出して、
そして何くわぬ顔で封筒の上におもちゃのブレスを置いた後でソファーから立ち上がり……
「さようなら彰さん、鬼嫁の奥様と幸せになって下さいね」
と小さな声で呟いた後すぐに
パウダールームから聞こえるドライヤーの音をBGMにして、
まるでシンデレラのお城みたいにキラキラと輝くスイートルームを一人で静かに出ていった。
*****
こうしてトットとサファイアホテルを出た恵はこのままの勢いで、
とにかく駅を目指して歩いていたのだが、この後めっちゃ運が良い事に
(あーっ!あんな所に駅発見!)
なんとサファイアホテルから
たったの3分歩いただけで綺麗な駅を見つけたので、
このあと急いで初めての電車に乗った恵はドキドキしながら目的地の駅に向かい、
そして無事に最寄りの駅へと到着した後で、コレまた結構大きな駅のバス乗り場に行って
(えっと確か、あそこの28系統のバスに乗ればいいんだよね?)
と自分自身に問いかけながら、
夢が丘公園のバス停を目指して帰りのバスに乗り込んで
お一人様の席に座ってバスの窓から都会の景色を見ていたら
この後たったの15分も経たないうちに
「次は夢が丘の公園、夢が丘の公園前です、バスをお降りのお客様はーーー」
とバスのスピーカーからアナウンスが流れてきたので
(あっ、ここで降りなきゃ!)
こうして慌ててバスを降りた恵はレッドレトリバーの鞄を肩に掛けながら
もうすっかり暗くなった夢が丘の街を10分くらい歩いた後で、
ようやく遂に初めての自宅アパートに到着したけれど、
到着早々、両目の視力が1・5もある恵の瞳に映った衝撃の建物は……
「えっ?ここが青空荘なの?…って言うかホラー映画じゃん!」
と思わず本音が口から漏れてしまう位に残念で
とにかく今にも何か出そうなガタガタの古い木造アパートだったから
もちろん恵は一瞬ひるみそうになったけど、
そうは言っても青空荘の二階の角部屋が、今日から自分のお城になるのだから
次の瞬間いつもの様に、
「じゃあ一緒に帰ろうね~、お婆ちゃん」と明るく元気な声で、
心の中のお婆ちゃんに挨拶をした恵は今日もニコニコと微笑みながら、
ガタガタのアパートに向かって颯爽と歩き始めていたけれど
そんな事よりも この後わずか3分も経たないうちに………
*****
今にも崩れそうな古いアパートの階段をギシギシと音を立てて上がった先で、
自分の部屋である201号室の玄関ドアを開けた恵がその目でバッチリと見た者は……
なんと、もう既に死んでいるアオダイショウだったから!
これが普通の若い女子ならば、ビックリしすぎて腰を抜かしているところだが、
ヒーロー研究会の会長である恵は基本的に全ての生物を全く恐れていないので
(はぁああ?どうして201の玄関に……
めっちゃ大きな蛇の死骸が置いてあるの~?)
と至って冷静な態度でサッサと靴を脱ぎながら
狭い玄関でデカデカと絶命しているアオダイショウを華麗に避けた後すぐに
こんな時の為に用意していた体育館シューズを鞄の中から取り出して、
そしてトットとシューズを履いて、埃だらけの廊下をテクテクと歩いていたけれど、
まるで犬神家の様に辛気くさい廊下の床をよく見ると……
(もしかしてこの部屋は、絶対に検索してはいけない的な廃墟なの?
だって廊下の床とか台所のシンクに、血の跡みたいな赤いシミが沢山あるし……)
と文句を呟いてしまう位に部屋全体が荒れていたので
(いやいやいやいや、いくらなんでもこれはちょっと酷すぎるから、
今すぐ窓を全~部あけて、本気の掃除をしないと布団も敷けないし、
…って事で今夜は朝まで気合を入れて大掃除をするよ~お婆ちゃん!)
こうして今夜も無駄に燃え上がってきた恵はこのままの勢いで
全ての窓をガラガラと一気に開けた後すぐに、気合を入れて部屋の掃除を始める事にした。
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