20 / 43
第2章:七重奏のヒロイン・カオス編
第20話 鋼鉄の女王、襲来
しおりを挟む
土曜日の夜。
カニ鍋パーティーで盛り上がっていた鈴木悠作のアパート『ひまわり荘』203号室は、一瞬にして戦場のような緊張感に包まれた。
原因は、たった今、物理的に破壊された玄関ドアと、その向こうに仁王立ちする一人の女性――S級ポーター、山田しずかだ。
背中には冷蔵庫サイズの鋼鉄製コンテナ。
足元には、ひしゃげたドアの残骸。
舞い上がる土煙の中、彼女は鋭い眼光で俺を見据えていた。
「……貴方が、鈴木悠作ね」
低い、腹の底に響くような声。
俺は箸で摘んだままのカニの身を見つめ、深いため息をついた。
せっかくの至福の時間が、暴力的な隙間風と共に吹き飛んでしまった。
「……誰だ、あんた。俺の家のドアを壊した自覚はあるのか?」
俺は不機嫌さを隠そうともせずに言った。
相手がS級だろうが何だろうが、食事の邪魔をする奴は敵だ。
「私は山田しずか。S級ポーターよ」
しずかは土足のまま一歩踏み込み、ドスンとコンテナを床に下ろした。
アパート全体が悲鳴を上げ、ちゃぶ台の鍋が大きく揺れる。
「動画を見たわ。……あの時の荷物の重心移動、納得がいかないの」
彼女は挨拶もそこそこに、本題を切り出した。
その瞳には、狂気にも似た探究心が渦巻いている。
「ミノタウロス戦の直前。貴方がリュックを背負ったまま回避行動をとった時、貴方は左肩をわずかに下げて重心を逃がしたわね? ……私の計算では、あの速度で回避した場合、遠心力で荷物は右に0.5センチずれるはずなの。それなのに、動画の中の荷物は微動だにしていなかった」
しずかは一歩、また一歩と俺に近づく。
そのプレッシャーに、部屋にいた女性陣――すず、ゆき子、瞳、みのりが息を呑む。
彼女たちは直感していた。この女は、ヤバいと。
「魔法で固定していたわけでもない。……どうやったの? 重力を無視したとしか思えない。説明しなさい」
「……はあ?」
俺は呆れた。
ドアをぶち破って入ってきて、開口一番にする話が「重心移動の理論」か。
この女もまた、間違いなく「変人」の住人だ。
「企業秘密だ。それより、ドアの修理代と、こぼれた出汁の弁償をしてもらうぞ」
「お金なら払うわ。でも、その前に……」
しずかは懐から一枚の革手袋を取り出し、バシンッ! と俺の目の前のちゃぶ台に叩きつけた。
決闘の申込みだ。
「私と勝負しなさい。種目は『荷運び』よ」
「断る。飯の途中だ」
俺が即答すると、しずかは眉を吊り上げた。
「逃げる気? 私を納得させたければ、私より重い荷物を持って、私より速く、そして美しく歩いてみせなさい!」
「あんたな、人の話を聞けよ。俺は今、カニを食ってるんだ。それ以上に重要なことなんてない」
俺はカニの爪をポン酢に浸し、口に放り込んだ。
……美味い。
冷めてしまったが、それでも濃厚な甘みは健在だ。
俺の態度に、しずかがカチンときた顔をする。
彼女が俺の胸ぐらを掴もうと手を伸ばした、その時だった。
「グルルゥ……!」
部屋の隅から、低い唸り声が聞こえた。
白い毛玉――フェンリルの幼体であるポチが、毛を逆立てて威嚇していたのだ。
自分の縄張りと、ご主人様を脅かす侵入者に対し、野生の本能を剥き出しにしている。
「……あら?」
しずかの手が止まった。
彼女の視線が、ポチに注がれる。
その瞬間、彼女の氷のような表情が、ふわりと緩んだ。
「……可愛いわね。フェンリル?」
「ワフッ!(寄るな!)」
ポチが吠える。
だが、しずかは気にする様子もなく、その場でしゃがみ込んだ。
その動作は、意外なほど滑らかで、そして慈愛に満ちていた。
「怖くないわよ。……おいで」
しずかが手を差し出す。
大きく、分厚い手だ。数々の重量物を運んできた職人の手。
彼女の声色は、俺に対する刺々しいものとは打って変わって、甘く優しいものだった。
「……!」
部屋にいた全員が固唾を呑む。
あの「鋼鉄の女王」が、犬相手にデレている。
これは意外な弱点か?
「おいで。いい子ね……」
しずかがじりじりと距離を詰める。
ポチは「ヒッ」と小さな悲鳴を上げ、後ずさりした。
動物の勘は鋭い。
しずかからは「可愛がりたい」というオーラと同時に、「捕まえたら絶対に逃さない」という危険な気配が漂っているのだ。
「クゥーン……」
「さあ、おいで。抱っこしてあげる」
しずかの手が、ポチに届く距離に迫る。
ポチは絶体絶命の危機を感じ、助けを求めるように視線を巡らせた。
そして、見つけた。
唯一の安全地帯を。
タタタッ!
ポチは脱兎のごとく駆け出し、しずかの横をすり抜けた。
向かった先は――。
ドスッ!
俺の背中だった。
ポチは俺の背後に回り込み、股の間から顔を覗かせた。
俺の作業着の裾を前足でギュッと掴み、ブルブルと震えている。
「ワフゥ……(親分、あいつヤバい)」
「……お前なぁ」
俺は苦笑いしながら、足元のポチの頭を撫でてやった。
ポチは安心したように俺の手に頭を擦り付け、しずかに向かって「ベーッ」と舌を出した。
性格の悪い犬だ。誰に似たんだか。
「……あ」
しずかの手が空を切る。
彼女は固まったまま、俺の足元に隠れるポチを凝視した。
その顔には、明らかなショックの色が浮かんでいた。
「……どうして? 私はただ、撫でようと……」
「殺気が出てるんだよ、あんた」
俺は呆れながら指摘した。
「荷物と同じ感覚で扱おうとしただろ? 『絶対に落とさない』『ガッチリ掴む』っていう圧が強すぎるんだよ。動物はそういうのに敏感なんだ」
「……圧?」
「ああ。もっと力を抜け。……まあ、こいつは俺以外には懐かないけどな」
俺が言うと、ポチは「そうだそうだ!」とばかりに俺の足にスリスリし、勝ち誇った顔でしずかを見上げた。
「……っ」
しずかが立ち上がる。
その顔が、悔しさと恥ずかしさで赤く染まっていた。
動物に拒絶されたこと、そして悠作に懐いていることへの嫉妬。
プライドの高い彼女にとって、それは許しがたい屈辱だった。
「……悔しいわね」
しずかは再び、冷徹な仮面を被り直した。
だが、その瞳の奥には、先ほどまでとは違う種類の炎が燃え上がっていた。
「勝負よ、鈴木悠作。……荷運びだけじゃない。この犬がどちらを選ぶか、それも含めて勝負よ!」
「話が飛躍しすぎだろ」
「明日の朝、ダンジョン前で待ってるわ。……もし逃げたら、このアパートごと担いで連行するから」
しずかは捨て台詞を残し、破壊されたドアの残骸を踏み越えて去っていった。
去り際、俺の足元にいるポチを未練がましくチラリと見たが、ポチは俺の影に隠れて目を合わせようとしなかった。
嵐が去った部屋に、再び静寂が戻る。
ただし、ドアがないので寒い。
「……最悪だ」
俺はドカリと座り込んだ。
壊れたドアから夜風が吹き込んでくる。
ポチが「行ったか?」と恐る恐る顔を出す。
「あらあら。ドアの修理代、それに明日の勝負の立会人としての手数料……請求項目が増えましたわね」
この状況下で唯一、平常運転なのが骨董店主・加藤茜だった。
彼女は懐から電卓を取り出し、目にも止まらぬ速さでキーを叩いている。
「ねえ茜。……あいつ、何だったの?」
すずが呆然と呟く。
「S級ポーター、山田しずか様ですわね。……ふふ、悠作様を取り巻く環境が、また一つ『賑やか』になりましたわ」
茜は悪魔のような笑みを浮かべた。
俺は頭を抱えた。
カニ鍋の続きを食べる気力も失せた。
「……解散だ。今日はもう寝る」
俺は立ち上がった。
これ以上、起きているとロクなことがない気がした。
女性陣を追い返し、俺は五右衛門を広げて、壊れたドアの代わりに玄関を塞いだ。
『旦那ァ、俺っちはセキュリティシステムじゃねえんでヤンスけど……』
「文句言うな。隙間風が入るんだよ」
俺はポチを抱えて、煎餅布団に潜り込んだ。
ポチの温かさと重みが、冷えた心を少しだけ癒やしてくれる。
「……明日は決戦か」
俺は目を閉じた。
相手はS級。生半可な覚悟では、文字通り「潰される」だろう。
だが、負けるわけにはいかない。
俺の平穏な生活と、ポチの飼い主としての威厳を守るために。
こうして、怒涛の週末の夜は更けていった。
激闘が待ち受けているとも知らずに、俺は短い眠りについたのだった。
カニ鍋パーティーで盛り上がっていた鈴木悠作のアパート『ひまわり荘』203号室は、一瞬にして戦場のような緊張感に包まれた。
原因は、たった今、物理的に破壊された玄関ドアと、その向こうに仁王立ちする一人の女性――S級ポーター、山田しずかだ。
背中には冷蔵庫サイズの鋼鉄製コンテナ。
足元には、ひしゃげたドアの残骸。
舞い上がる土煙の中、彼女は鋭い眼光で俺を見据えていた。
「……貴方が、鈴木悠作ね」
低い、腹の底に響くような声。
俺は箸で摘んだままのカニの身を見つめ、深いため息をついた。
せっかくの至福の時間が、暴力的な隙間風と共に吹き飛んでしまった。
「……誰だ、あんた。俺の家のドアを壊した自覚はあるのか?」
俺は不機嫌さを隠そうともせずに言った。
相手がS級だろうが何だろうが、食事の邪魔をする奴は敵だ。
「私は山田しずか。S級ポーターよ」
しずかは土足のまま一歩踏み込み、ドスンとコンテナを床に下ろした。
アパート全体が悲鳴を上げ、ちゃぶ台の鍋が大きく揺れる。
「動画を見たわ。……あの時の荷物の重心移動、納得がいかないの」
彼女は挨拶もそこそこに、本題を切り出した。
その瞳には、狂気にも似た探究心が渦巻いている。
「ミノタウロス戦の直前。貴方がリュックを背負ったまま回避行動をとった時、貴方は左肩をわずかに下げて重心を逃がしたわね? ……私の計算では、あの速度で回避した場合、遠心力で荷物は右に0.5センチずれるはずなの。それなのに、動画の中の荷物は微動だにしていなかった」
しずかは一歩、また一歩と俺に近づく。
そのプレッシャーに、部屋にいた女性陣――すず、ゆき子、瞳、みのりが息を呑む。
彼女たちは直感していた。この女は、ヤバいと。
「魔法で固定していたわけでもない。……どうやったの? 重力を無視したとしか思えない。説明しなさい」
「……はあ?」
俺は呆れた。
ドアをぶち破って入ってきて、開口一番にする話が「重心移動の理論」か。
この女もまた、間違いなく「変人」の住人だ。
「企業秘密だ。それより、ドアの修理代と、こぼれた出汁の弁償をしてもらうぞ」
「お金なら払うわ。でも、その前に……」
しずかは懐から一枚の革手袋を取り出し、バシンッ! と俺の目の前のちゃぶ台に叩きつけた。
決闘の申込みだ。
「私と勝負しなさい。種目は『荷運び』よ」
「断る。飯の途中だ」
俺が即答すると、しずかは眉を吊り上げた。
「逃げる気? 私を納得させたければ、私より重い荷物を持って、私より速く、そして美しく歩いてみせなさい!」
「あんたな、人の話を聞けよ。俺は今、カニを食ってるんだ。それ以上に重要なことなんてない」
俺はカニの爪をポン酢に浸し、口に放り込んだ。
……美味い。
冷めてしまったが、それでも濃厚な甘みは健在だ。
俺の態度に、しずかがカチンときた顔をする。
彼女が俺の胸ぐらを掴もうと手を伸ばした、その時だった。
「グルルゥ……!」
部屋の隅から、低い唸り声が聞こえた。
白い毛玉――フェンリルの幼体であるポチが、毛を逆立てて威嚇していたのだ。
自分の縄張りと、ご主人様を脅かす侵入者に対し、野生の本能を剥き出しにしている。
「……あら?」
しずかの手が止まった。
彼女の視線が、ポチに注がれる。
その瞬間、彼女の氷のような表情が、ふわりと緩んだ。
「……可愛いわね。フェンリル?」
「ワフッ!(寄るな!)」
ポチが吠える。
だが、しずかは気にする様子もなく、その場でしゃがみ込んだ。
その動作は、意外なほど滑らかで、そして慈愛に満ちていた。
「怖くないわよ。……おいで」
しずかが手を差し出す。
大きく、分厚い手だ。数々の重量物を運んできた職人の手。
彼女の声色は、俺に対する刺々しいものとは打って変わって、甘く優しいものだった。
「……!」
部屋にいた全員が固唾を呑む。
あの「鋼鉄の女王」が、犬相手にデレている。
これは意外な弱点か?
「おいで。いい子ね……」
しずかがじりじりと距離を詰める。
ポチは「ヒッ」と小さな悲鳴を上げ、後ずさりした。
動物の勘は鋭い。
しずかからは「可愛がりたい」というオーラと同時に、「捕まえたら絶対に逃さない」という危険な気配が漂っているのだ。
「クゥーン……」
「さあ、おいで。抱っこしてあげる」
しずかの手が、ポチに届く距離に迫る。
ポチは絶体絶命の危機を感じ、助けを求めるように視線を巡らせた。
そして、見つけた。
唯一の安全地帯を。
タタタッ!
ポチは脱兎のごとく駆け出し、しずかの横をすり抜けた。
向かった先は――。
ドスッ!
俺の背中だった。
ポチは俺の背後に回り込み、股の間から顔を覗かせた。
俺の作業着の裾を前足でギュッと掴み、ブルブルと震えている。
「ワフゥ……(親分、あいつヤバい)」
「……お前なぁ」
俺は苦笑いしながら、足元のポチの頭を撫でてやった。
ポチは安心したように俺の手に頭を擦り付け、しずかに向かって「ベーッ」と舌を出した。
性格の悪い犬だ。誰に似たんだか。
「……あ」
しずかの手が空を切る。
彼女は固まったまま、俺の足元に隠れるポチを凝視した。
その顔には、明らかなショックの色が浮かんでいた。
「……どうして? 私はただ、撫でようと……」
「殺気が出てるんだよ、あんた」
俺は呆れながら指摘した。
「荷物と同じ感覚で扱おうとしただろ? 『絶対に落とさない』『ガッチリ掴む』っていう圧が強すぎるんだよ。動物はそういうのに敏感なんだ」
「……圧?」
「ああ。もっと力を抜け。……まあ、こいつは俺以外には懐かないけどな」
俺が言うと、ポチは「そうだそうだ!」とばかりに俺の足にスリスリし、勝ち誇った顔でしずかを見上げた。
「……っ」
しずかが立ち上がる。
その顔が、悔しさと恥ずかしさで赤く染まっていた。
動物に拒絶されたこと、そして悠作に懐いていることへの嫉妬。
プライドの高い彼女にとって、それは許しがたい屈辱だった。
「……悔しいわね」
しずかは再び、冷徹な仮面を被り直した。
だが、その瞳の奥には、先ほどまでとは違う種類の炎が燃え上がっていた。
「勝負よ、鈴木悠作。……荷運びだけじゃない。この犬がどちらを選ぶか、それも含めて勝負よ!」
「話が飛躍しすぎだろ」
「明日の朝、ダンジョン前で待ってるわ。……もし逃げたら、このアパートごと担いで連行するから」
しずかは捨て台詞を残し、破壊されたドアの残骸を踏み越えて去っていった。
去り際、俺の足元にいるポチを未練がましくチラリと見たが、ポチは俺の影に隠れて目を合わせようとしなかった。
嵐が去った部屋に、再び静寂が戻る。
ただし、ドアがないので寒い。
「……最悪だ」
俺はドカリと座り込んだ。
壊れたドアから夜風が吹き込んでくる。
ポチが「行ったか?」と恐る恐る顔を出す。
「あらあら。ドアの修理代、それに明日の勝負の立会人としての手数料……請求項目が増えましたわね」
この状況下で唯一、平常運転なのが骨董店主・加藤茜だった。
彼女は懐から電卓を取り出し、目にも止まらぬ速さでキーを叩いている。
「ねえ茜。……あいつ、何だったの?」
すずが呆然と呟く。
「S級ポーター、山田しずか様ですわね。……ふふ、悠作様を取り巻く環境が、また一つ『賑やか』になりましたわ」
茜は悪魔のような笑みを浮かべた。
俺は頭を抱えた。
カニ鍋の続きを食べる気力も失せた。
「……解散だ。今日はもう寝る」
俺は立ち上がった。
これ以上、起きているとロクなことがない気がした。
女性陣を追い返し、俺は五右衛門を広げて、壊れたドアの代わりに玄関を塞いだ。
『旦那ァ、俺っちはセキュリティシステムじゃねえんでヤンスけど……』
「文句言うな。隙間風が入るんだよ」
俺はポチを抱えて、煎餅布団に潜り込んだ。
ポチの温かさと重みが、冷えた心を少しだけ癒やしてくれる。
「……明日は決戦か」
俺は目を閉じた。
相手はS級。生半可な覚悟では、文字通り「潰される」だろう。
だが、負けるわけにはいかない。
俺の平穏な生活と、ポチの飼い主としての威厳を守るために。
こうして、怒涛の週末の夜は更けていった。
激闘が待ち受けているとも知らずに、俺は短い眠りについたのだった。
78
あなたにおすすめの小説
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる