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第12話 聖域の入り口、バステンの鼻歌
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1995年8月26日、午前10時30分。
八王子少年サッカー大会の決勝会場となる、東京・稲城市中央公園総合グラウンド。
駐車場に停まったアズーロ八王子ジュニアのマイクロバスから降り立った瞬間、悠作の五感を襲ったのは、むせ返るような夏の熱気と、それ以上に強烈な「生命の匂い」だった。
目の前に広がるのは、当時の少年サッカー界では極めて珍しい、完璧に手入れされた天然芝のピッチ。1993年にJリーグが開幕し、フットボールが「産業」として認識され始めたこの時代においても、小学生が公式戦でこれほど贅沢な緑の舞台を与えられることは、稀有な出来事だった。
(……いい匂いだ。やっぱり、フットボールは土の上じゃなく、この緑の上でやるべきものだな)
悠作は深く息を吸い込み、若草の香りを肺の奥まで送り込んだ。鼻腔をくすぐる芝の香りは、かつて2009年の引退試合で感じたあの感触と、残酷なまでに同じだった。だが、今の彼の脚は、もう「終わって」などいない。11歳の無垢で強靭な肉体が、新しいスパイクの中で力強く蠢いている。
周囲では、初めて踏む天然芝の感触に浮足立ち、わざとスライディングをして芝を散らしたり、寝転がって感触を確かめるアズーロ八王子ジュニアのチームメイトたちがいた。彼らにとって、この芝生は遊園地のアトラクションのようなものだった。
悠作はそんな彼らの浮ついた空気を、冷徹な一言で切り裂いた。
「おい、浮かれるな。一度立ち上がれ」
25歳の知性が宿る悠作の言葉には、小学生とは思えないほどの静かな重圧があった。騒いでいた少年たちが、弾かれたように背筋を伸ばす。
「芝が深いってことは、ボールの走りが土とは全く違う。パスの強弱をいつもより1割強めに設定しておけ。インフロントで転がせば芝に食われ、ショートパスは相手に届く前に死ぬぞ。……でないと、読売のプレスに一瞬で食われる。ここで遊びたいなら勝手にしろ。だが、勝ちたいならこの緑の特性を1分以内に脳に叩き込め」
その卓越した分析力と威圧感に、チームメイトたちは「あ、ああ……わかったよ悠作」と、気圧されるようにして練習に戻っていった。悠作は、その様子を冷めた目で見送った後、隣に立つ菊雄に視線を移した。
菊雄は、ベンチに座り、氷嚢を当てた左膝をじっと見つめていた。その瞳には、出られない悔しさと、それ以上に「未来を壊さない」という冷徹な決断が入り混じっていた。
その時だった。
向こう側のピッチから、どこか聞き覚えのある、けれど今の時代には、あるいはこの少年サッカーという枠組みにはあまりに不釣り合いなメロディが聞こえてきた。
「……You'll Never Walk Alone……」
リバプール、あるいはドルトムントの聖地で歌い継がれる世界一有名な応援歌を、完璧な音程の鼻歌で口ずさみながら、一人の少年がこちらへ向かって歩いてくる。
古萱任三郎。
後に日本代表の10番を背負い、「八王子の白鳥」と謳われることになる男。
11歳の彼は、188センチまで伸びることになる長身の片鱗をすでに見せており、スラリとした手足でボールを器用にリフティングしながら、まるで重力という概念が存在しないかのような軽やかなステップで、悠作と菊雄の前にやってきた。
彫刻のように整った顔立ち。その涼しげな目元には、エリート組織である『読売』で英才教育を受ける者特有の、気高い自信が満ち溢れていた。
「悠作! 菊雄! 久しぶりだね。今日は本当に楽しみにしてたんだ。読売のコーチたちが、君たちのことをすごく警戒しててさ。特に菊雄、君の左足には特別に『警戒警報』が出てるよ」
任三郎の態度は、後の「聖者」としての気難しさなどは微塵もなく、純粋に同級生のライバルとの再戦を喜ぶ少年のそれだった。彼にとってのサッカーは、まだ「神聖な遊び」の域を出ていない。
「……任三郎。悪いが、今日は俺の左足はお休みだ。膝にちょっとガタがきててな。監督に出るなって言われちまったよ」
菊雄が、悔しさを押し殺した不敵な笑みを浮かべて告げた。
その瞬間、任三郎の表情が、まるでおもちゃを取り上げられた子供のように劇的に崩れた。
「えっ……? 出ないの? なんで! 今日勝つために、僕がどれだけビデオを観て君を研究したと思ってるんだよ。……そんな、膝、大丈夫なの? 病院は? ちゃんと良い先生に診てもらった? 読売の提携病院を紹介しようか?」
任三郎は本気で残念がり、さらに心配そうに菊雄の膝を覗き込んできた。その過剰なまでの優しさと狼狽ぶり。
悠作は、その様子を見て、2009年の記憶の中の「古萱任三郎」を鮮明に思い出した。
(そうだ。任三郎は、一度懐に入れた人間に対しては驚くほどウェットで、情にもろい男だった。以前、俺たちとの練習試合で負けた時、誰もいない更衣室の裏で、あいつは声を殺して一人で泣いていた。強靭なエゴイストに見えて、その実、繊細すぎるほどの情熱家タイプなんだ。あいつの『美しさ』への執着は、その弱さを隠すための鎧だったのかもしれない)
悠作は、11歳の古萱任三郎の澄んだ瞳の奥を見つめた。
2009年の「代表10番」としての風格に引っ張られそうになる自分を、必死で現在の肉体に繋ぎ止める。今の彼は、まだ選ばれたばかりのエリート候補生に過ぎない。けれど、この先彼が辿る栄光と挫折、そしてあの危うい着地ですべてを失う運命のすべてを「知っている」悠作にとって、目の前の少年の輝きはあまりに眩しく、そして儚かった。
「任三郎、残念だったな。だが、菊雄がいないからってアズーロが弱いと思ったら大間違いだ。……今日、お前を絶望させるのは、この俺だ」
悠作が放った冷徹な宣戦布告に、任三郎は一瞬だけたじろいだ。
「……悠作。君、今日はなんだか怖いね。オーラが、いつもの君じゃないみたいだ。でも、いいよ。君がその気なら、僕も本気でいく。……10番が誰に相応しいか、ピッチで決めよう」
任三郎はチームメイトに呼ばれ、「じゃあ後でね!」と優雅に手を振って、読売のミーティングへと戻っていった。
「……相変わらず、お坊ちゃん気質だな」
「……ああ。だが、あのリフティングの重心の置き方、2009年の時よりキレてやがるぜ。あいつ、この時期が一番体が動いてたんじゃねえか?」
悠作と菊雄は、去りゆくライバルの後ろ姿を、それぞれの「未来の記憶」という特殊なフィルターを通して短く評した。二人の会話は、もはや小学生のそれではなく、スカウティングを行うプロの指導者のようだった。
「悠作、菊雄! ミーティングを始めるぞ! クラブハウス前の日陰に集合だ!」
ケビン・ファロンコーチの野太い声が、スタジアムの空気を震わせた。
アズーロ八王子ジュニアの指揮を執るのは、若き日の道利監督だ。彼は後にJ1の監督まで登り詰め、緻密な戦術で知られるようになる智将だが、今はまだ、地域密着のクラブを育てることに情熱を燃やす、血気盛んな三十代の指導者だった。
道利監督は、戦術ボードを叩きながら、選手たちを熱い眼差しで睨みつけた。
「いいか、相手は読売だ。あいつらはエリートだが、所詮は組織の歯車に過ぎない。俺たちの自由なフットボールを見せてやれ。特に悠作、今日は菊雄がいない分、お前が全責任を負え。……できるな?」
「……。もちろんです」
悠作は静かに頷いた。
1995年。
関東にはヴェルディ川崎や横浜マリノスといった「Jの巨人」たちの下部組織が乱立し、バブルの余韻を残しながら、少年たちの憧れが「プロ」という具体的な職業として、一気に現実味を帯びて目の前に現れた時代。
三浦知良がブラジルから凱旋し、ラモス瑠偉がピッチを支配していたあの狂乱の季節。
だからこそ、目の前に広がるこの天然芝の深い緑と、読売ジュニアという巨大な権威との一戦が、悠作にとっては人生のやり直しなどという言葉では片付けられない、やけに重く、大きな節目に感じられた。
(2009年の俺が、10万円の手取りで、ボロボロの膝を抱えて見ていた夢。……それを今、この完璧な肉体で具現化する)
悠作は、新品のアディダスのスパイクで芝生を強く踏みしめた。
夏の陽光がピッチに降り注ぎ、歴史の改変を祝福するように芝生が青々と輝いている。
1995年。八王子の夏。
世界一の才能を持つ男が、11歳の少年として、再び「魔法」の幕を開けようとしていた。
歴史の歯車は、悠作の第一歩とともに、本来あるはずのない音を立てて回り始めた。
スタジアムに、運命を告げる開始1時間前の放送が流れ、蝉時雨がさらに激しさを増していく。悠作は、ベンチで静かに膝を冷やす菊雄の、祈るような視線を受け流し、ピッチへと向かった。
八王子少年サッカー大会の決勝会場となる、東京・稲城市中央公園総合グラウンド。
駐車場に停まったアズーロ八王子ジュニアのマイクロバスから降り立った瞬間、悠作の五感を襲ったのは、むせ返るような夏の熱気と、それ以上に強烈な「生命の匂い」だった。
目の前に広がるのは、当時の少年サッカー界では極めて珍しい、完璧に手入れされた天然芝のピッチ。1993年にJリーグが開幕し、フットボールが「産業」として認識され始めたこの時代においても、小学生が公式戦でこれほど贅沢な緑の舞台を与えられることは、稀有な出来事だった。
(……いい匂いだ。やっぱり、フットボールは土の上じゃなく、この緑の上でやるべきものだな)
悠作は深く息を吸い込み、若草の香りを肺の奥まで送り込んだ。鼻腔をくすぐる芝の香りは、かつて2009年の引退試合で感じたあの感触と、残酷なまでに同じだった。だが、今の彼の脚は、もう「終わって」などいない。11歳の無垢で強靭な肉体が、新しいスパイクの中で力強く蠢いている。
周囲では、初めて踏む天然芝の感触に浮足立ち、わざとスライディングをして芝を散らしたり、寝転がって感触を確かめるアズーロ八王子ジュニアのチームメイトたちがいた。彼らにとって、この芝生は遊園地のアトラクションのようなものだった。
悠作はそんな彼らの浮ついた空気を、冷徹な一言で切り裂いた。
「おい、浮かれるな。一度立ち上がれ」
25歳の知性が宿る悠作の言葉には、小学生とは思えないほどの静かな重圧があった。騒いでいた少年たちが、弾かれたように背筋を伸ばす。
「芝が深いってことは、ボールの走りが土とは全く違う。パスの強弱をいつもより1割強めに設定しておけ。インフロントで転がせば芝に食われ、ショートパスは相手に届く前に死ぬぞ。……でないと、読売のプレスに一瞬で食われる。ここで遊びたいなら勝手にしろ。だが、勝ちたいならこの緑の特性を1分以内に脳に叩き込め」
その卓越した分析力と威圧感に、チームメイトたちは「あ、ああ……わかったよ悠作」と、気圧されるようにして練習に戻っていった。悠作は、その様子を冷めた目で見送った後、隣に立つ菊雄に視線を移した。
菊雄は、ベンチに座り、氷嚢を当てた左膝をじっと見つめていた。その瞳には、出られない悔しさと、それ以上に「未来を壊さない」という冷徹な決断が入り混じっていた。
その時だった。
向こう側のピッチから、どこか聞き覚えのある、けれど今の時代には、あるいはこの少年サッカーという枠組みにはあまりに不釣り合いなメロディが聞こえてきた。
「……You'll Never Walk Alone……」
リバプール、あるいはドルトムントの聖地で歌い継がれる世界一有名な応援歌を、完璧な音程の鼻歌で口ずさみながら、一人の少年がこちらへ向かって歩いてくる。
古萱任三郎。
後に日本代表の10番を背負い、「八王子の白鳥」と謳われることになる男。
11歳の彼は、188センチまで伸びることになる長身の片鱗をすでに見せており、スラリとした手足でボールを器用にリフティングしながら、まるで重力という概念が存在しないかのような軽やかなステップで、悠作と菊雄の前にやってきた。
彫刻のように整った顔立ち。その涼しげな目元には、エリート組織である『読売』で英才教育を受ける者特有の、気高い自信が満ち溢れていた。
「悠作! 菊雄! 久しぶりだね。今日は本当に楽しみにしてたんだ。読売のコーチたちが、君たちのことをすごく警戒しててさ。特に菊雄、君の左足には特別に『警戒警報』が出てるよ」
任三郎の態度は、後の「聖者」としての気難しさなどは微塵もなく、純粋に同級生のライバルとの再戦を喜ぶ少年のそれだった。彼にとってのサッカーは、まだ「神聖な遊び」の域を出ていない。
「……任三郎。悪いが、今日は俺の左足はお休みだ。膝にちょっとガタがきててな。監督に出るなって言われちまったよ」
菊雄が、悔しさを押し殺した不敵な笑みを浮かべて告げた。
その瞬間、任三郎の表情が、まるでおもちゃを取り上げられた子供のように劇的に崩れた。
「えっ……? 出ないの? なんで! 今日勝つために、僕がどれだけビデオを観て君を研究したと思ってるんだよ。……そんな、膝、大丈夫なの? 病院は? ちゃんと良い先生に診てもらった? 読売の提携病院を紹介しようか?」
任三郎は本気で残念がり、さらに心配そうに菊雄の膝を覗き込んできた。その過剰なまでの優しさと狼狽ぶり。
悠作は、その様子を見て、2009年の記憶の中の「古萱任三郎」を鮮明に思い出した。
(そうだ。任三郎は、一度懐に入れた人間に対しては驚くほどウェットで、情にもろい男だった。以前、俺たちとの練習試合で負けた時、誰もいない更衣室の裏で、あいつは声を殺して一人で泣いていた。強靭なエゴイストに見えて、その実、繊細すぎるほどの情熱家タイプなんだ。あいつの『美しさ』への執着は、その弱さを隠すための鎧だったのかもしれない)
悠作は、11歳の古萱任三郎の澄んだ瞳の奥を見つめた。
2009年の「代表10番」としての風格に引っ張られそうになる自分を、必死で現在の肉体に繋ぎ止める。今の彼は、まだ選ばれたばかりのエリート候補生に過ぎない。けれど、この先彼が辿る栄光と挫折、そしてあの危うい着地ですべてを失う運命のすべてを「知っている」悠作にとって、目の前の少年の輝きはあまりに眩しく、そして儚かった。
「任三郎、残念だったな。だが、菊雄がいないからってアズーロが弱いと思ったら大間違いだ。……今日、お前を絶望させるのは、この俺だ」
悠作が放った冷徹な宣戦布告に、任三郎は一瞬だけたじろいだ。
「……悠作。君、今日はなんだか怖いね。オーラが、いつもの君じゃないみたいだ。でも、いいよ。君がその気なら、僕も本気でいく。……10番が誰に相応しいか、ピッチで決めよう」
任三郎はチームメイトに呼ばれ、「じゃあ後でね!」と優雅に手を振って、読売のミーティングへと戻っていった。
「……相変わらず、お坊ちゃん気質だな」
「……ああ。だが、あのリフティングの重心の置き方、2009年の時よりキレてやがるぜ。あいつ、この時期が一番体が動いてたんじゃねえか?」
悠作と菊雄は、去りゆくライバルの後ろ姿を、それぞれの「未来の記憶」という特殊なフィルターを通して短く評した。二人の会話は、もはや小学生のそれではなく、スカウティングを行うプロの指導者のようだった。
「悠作、菊雄! ミーティングを始めるぞ! クラブハウス前の日陰に集合だ!」
ケビン・ファロンコーチの野太い声が、スタジアムの空気を震わせた。
アズーロ八王子ジュニアの指揮を執るのは、若き日の道利監督だ。彼は後にJ1の監督まで登り詰め、緻密な戦術で知られるようになる智将だが、今はまだ、地域密着のクラブを育てることに情熱を燃やす、血気盛んな三十代の指導者だった。
道利監督は、戦術ボードを叩きながら、選手たちを熱い眼差しで睨みつけた。
「いいか、相手は読売だ。あいつらはエリートだが、所詮は組織の歯車に過ぎない。俺たちの自由なフットボールを見せてやれ。特に悠作、今日は菊雄がいない分、お前が全責任を負え。……できるな?」
「……。もちろんです」
悠作は静かに頷いた。
1995年。
関東にはヴェルディ川崎や横浜マリノスといった「Jの巨人」たちの下部組織が乱立し、バブルの余韻を残しながら、少年たちの憧れが「プロ」という具体的な職業として、一気に現実味を帯びて目の前に現れた時代。
三浦知良がブラジルから凱旋し、ラモス瑠偉がピッチを支配していたあの狂乱の季節。
だからこそ、目の前に広がるこの天然芝の深い緑と、読売ジュニアという巨大な権威との一戦が、悠作にとっては人生のやり直しなどという言葉では片付けられない、やけに重く、大きな節目に感じられた。
(2009年の俺が、10万円の手取りで、ボロボロの膝を抱えて見ていた夢。……それを今、この完璧な肉体で具現化する)
悠作は、新品のアディダスのスパイクで芝生を強く踏みしめた。
夏の陽光がピッチに降り注ぎ、歴史の改変を祝福するように芝生が青々と輝いている。
1995年。八王子の夏。
世界一の才能を持つ男が、11歳の少年として、再び「魔法」の幕を開けようとしていた。
歴史の歯車は、悠作の第一歩とともに、本来あるはずのない音を立てて回り始めた。
スタジアムに、運命を告げる開始1時間前の放送が流れ、蝉時雨がさらに激しさを増していく。悠作は、ベンチで静かに膝を冷やす菊雄の、祈るような視線を受け流し、ピッチへと向かった。
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