帰宅部ですか。帰宅部ですよ。

安眠マクラ

文字の大きさ
9 / 37
第一章 帰宅部

これが帰宅部です

しおりを挟む
 帰宅部部員最後の一人。

「誰何ですか、最後の一人って。」
「月島弥蓮(つきしまみはす)、二年だ。三好とは小学生の頃からの仲だ。」
「まあ、そうなんですけどね、何て言うかあいつ高校デビューしたっていうかそれをはき違えてるっていうか。」
「どうして帰宅部に来てないんですか?」
「分からないんだなそれが、そもそも学校にも来てないからねあいつ。まあ出たら出たで学校の噂になるだろうし。」

 なるほど不登校か、問題児だなそりゃ。
 三好は部長に言われて何か玄関辺りを探り出した。

「あった!有りましたよ部長。」
「ほう。ならさっそく頼むよ。」
「了解でーす。」
 
 三好は鍵を手に持っていた。どうして鍵の場所が分かったのか、多分小学生からの仲の三好なら教えてもらってたんだろう。そう思う事にした、だから決して不法侵入じゃない、不法侵入じゃない。

「さ、開きましたよ中へ入りましょ。」

 三好の先導で家の中へ一人ずつ入った。そして三好は勝手に中にはいる、みんなそれに続く。おいおい、まるで自分の家のようだな。廊下を少し行った先の部屋で三好は止まった。

「弥蓮入るよー。」

 三好がドアを開ける。

「良く来たな、勇者ども。私が現魔王、ディアモール・ルセ・ステイル。この世界を征服し覇権を握る者!我が野望のため邪魔する者はここで死んでもらう!ヘルズレルムレ...」
「いい加減にしろ。」
「いたっ!」

 最後の最後で中二病か、面倒臭いなおい。
 三好先輩に頭を叩かれた魔王は頭をおさえて悶えている。

「...技名も言わずっ...攻撃するとは、なんと姑息な、しかしそんな技ではこの私は倒れんぞ!」
 
絶対痛がってるな、相当。

「いい加減にしろって言ってんだろ。」

 こうして魔王は討伐された。






「ひどいよ晋也、暴力反対!」
「お前が倒してみろって言ったんだ、倒されて本望だろ。」
「結果はそうでも過程が大事なの!ちゃんとセリフを言ってカッコ良く死なせてよ。」

 何よこの中二病はスイッチが随分とはっきりしてるな。

「月島、私に何か言うことがあるんじゃない?」
「...うう、調子に乗ってすみませんでした部長。」 
「まあ、そこは許してやろう。何はともあれこれで全員揃ったな、自己紹介といこうじゃないか。」
「帰宅部に新しく入ることになりました、四宮直人です。」
「我が名はディアモール・ルセ・ステ...っいて!」
「そろそろ止めろ。」 
「すみませんでした。」

 大丈夫この人?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~

山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」 母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。 愛人宅に住み屋敷に帰らない父。 生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。 私には母の言葉が理解出来なかった。

処理中です...