神様の遊びは趣味が悪い

柊 亮

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水族館に行って来た1

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第16話 水族館に行って来た1

ファルス『ここが…水族館と言う場所なのか…』
ファルス『まるで…海の中に入ったみたいだ。』

ドラゴン『まだ入り口だけどね…入ってすらないわ…』

ファルス『先ずは、イメージから入るタイプなんだ…』

ドラゴン『へぇ…』
ドラゴン『それで…なんでわざわざ…私まで?』

ドラゴン『メインキャラの登場頻度を合わせるためなの?』
ドラゴン『私は、ギャラが高いわよ…』

ファルス『メタ的な発言はやめろ!ドラゴン!』

ドラゴン『こんな場所より…私に任せてくれれば…「ドラゴンパンチ」で、数分は海の中に入れるわよ…』
ドラゴン『私の炎だと…海の中の生き物まで、傷つけるからね…』

クラーケン『水族館とは、どういった場所なのですか?』

ドラゴン『クラーケンは、聞かない方がいいわ…涼しい場所で待機してなさい…』

瑠華『この水族館…小さかった時以来です。』
瑠華『そんなことより…』

千鶴『そんなことより…』

未彩『そんなことより?』

ファルス『ああ…なんだ…このアンバランスは…』

男子1 女子5

ドラゴン『そう?丁度良くない?』
クラーケン『親睦を深めるのは、とても良いことです。』

千鶴『まあ…こう言う時って、いつも男子は気まずいよね…』

未彩『まさか…瑠華からあんな計画を聞かされるなんて…驚いたね…』
未彩『部長は、いつも張り切ってる…』

瑠華『この後は、動物園とテーマパークにも向かいますので…』
瑠華『1泊2日を予定しています。』

ファルス『夏休みも…もうすぐ終わるからな…』
ファルス『後はどう…楽しむかだ。』

ドラゴン『普通に昼寝でもしてれば終わるんでしょ…私の場合は、いつも火山に湧き出るマグマで温泉気分を楽しんだり…適当な島でバカンスを楽しんでたわ…』

クラーケン『私は、海の中で探索を中心にしておりました。』
クラーケン『この前は、海底に沈む「沈没船」やかなりの広さの「遺跡」を見つけて探索が捗りましたね…』

ファルス『歴史的発見だぞ…それ…』

ドラゴン『クラーケンって…海の中でも鮮明に視認できるからね…』
ドラゴン『まっ…私もできるけど…』

スタッフA『ようこそ!館内は、左の入り口からお進みください!』
スタッフA『また、館内では段差や暗い場所がありますので…足元にご注意下さい…』

ファルス『おっ!案内では、もうすぐシャチによるショーが始まるみたいだな…』

ドラゴン(しゃち?)

クラーケン『しょー?』

千鶴『この暗さ…テンションが上がる!』
千鶴『特に、水族館の通路って通っててワクワクするのよね…』

未彩『それ…分かる…』

スタッフB『岩礁フロアへようこそ!』
スタッフB『此処では、岩礁で暮らすお魚さんと触れ合えます。また、お魚さんたちは大変音に敏感ですので水槽を叩いたりしないで下さいね…』

スタッフB『しっかりとマナーを守り…館内をお楽しみ下さい…』
スタッフB(と言っても…お魚さんが片隅で固まっておりますが…)

ファルス『何も見えないと思ったら…水槽の片隅に居たわ…』

千鶴『あるあるね…』

未彩『うんうん…』

クラーケン『ドラゴンちゃん…』

ドラゴン『あっ…やべぇ…』
ドラゴン『あれが始まる~』

ファルス『うん?あれ?』

クラーケン『やはり…人間たちの皆さんには、「海の洗礼」を味合わって貰わないといけませんね…』
コボッコボッ…

ファルス(水槽の水が反応している…そんなことより!)
ファルス『待て待て!クラーケン!どんな能力かは知らないが…これには事情があるんだよ!大きな事情が!』

瑠華『クラーケンさんの様子が変です。』

ファルス『ああ…怒ってしまった様だ。』

クラーケン『この件には、深い事情があるみたいですね…話を聞きましょう…神様さん…』

ファルス「収まってる!?」

ファルス『ああ…それなんだが…此処は「水族館」と言って…人間たちが、川の中や海の中に暮らす生き物に触れ合うための施設なんだ。』
ファルス『もちろん…人間たちが、生き物の栄養バランスや体調バランスを管理して水槽の掃除や設備の確認を日々怠りなく行っている…』

ファルス『なあ?瑠華!』

瑠華『はい!もちろん!』

クラーケン『ふむふむ…大体の事情は理解しました。』

トンッ
クラーケン『この確かな怯えは…ドラゴンちゃんによるものですね…』

ドラゴン「バレてた~」

クラーケン『後は…「お魚さん」達に聞いてみるだけですね…』

千鶴「ゴクリ…」
未彩(きいてみる?)

ファルス「!」
ファルス「まさか!?」

ファルス『それだったら!広い場所で聞いてみることにしよう!』
ファルス『ほら…もっと沢山の魚たちの意見を聞けるしどうだ?』

クラーケン『良いですよ…』
クラーケン『それまで…一旦は「保留」です。』

皆んな「確かに怖ぇー」
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