神様の遊びは趣味が悪い

柊 亮

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文化祭で盛り上がった1

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第22話 文化祭で盛り上がった1

ーーー

「今年も…この特大イベントを盛り上げよう!」
「もちろん!皆んなの力でだ!」

「ヨッ!学級委員長!」

「それで…今年は何をするんだ?」
「確か…去年はカラオケだったよな…」

「ああ…甘咲さんが言い出したんだけど…」
「ボリューム調整が出来てなくて…後で怒られた。」

瑠華(ああ…掘り返される!)

「歌が上手い奴も…他のクラスに居たんだけど…」
「反響音とか…音割れとか凄くて…」

「アレは…アレで…楽しかったけどな…」
「お客さんも結構来てくれたよね!」

ーーー

神様『ヨッ!部長!』

瑠華『反省してます…』

「別に…攻めてるわけじゃ無いよ…」

「俺たちが協力して…失敗したんだ。」
「今年は、それを活かせば良い…」

「甘咲さんも…良いアイデア考えてよ!」

「私たちも頑張るから…」

瑠華『皆んな…』

ドラゴン『それで…文化祭って何?』

神様『お前は…そこからか…』

クラーケン『お祭りか…ナニかでしょうか?』

神様『おっ…大体合ってるぞ…』
神様『文化祭ってのは…学校全体の雰囲気を表現する行事だ。』

神様『もちろん…生徒達がそれを表現しないといけない…』

ドラゴン『ふ~ん…じゃあ…』
ドラゴン『私は…自由を題して…何もしない…を提案するわ…』

クラーケン『ココは…ドラゴンちゃんの趣味嗜好に合わせて…レストランはどうでしょうか?』

ドラゴン『そうね…一流のシェフを呼べば…皆んな遊べるでしょ…』

神様『勝手に決めてるけど…俺たち何もしてなくね?』

ドラゴン『皿洗いとかあるよ…』

瑠華『定番と言えば…たこ焼きや焼き鳥でしょうか?』

「確か…料理できたよな?」

「まあ…できるけど…」
「一流のシェフが作る…料理を食べてみたいのはある…」

「そうだよなぁ…」
「それと、代金をいくらにするかだけど…高いのはダメだろ…」

千鶴『お化け屋敷や射的なんかはどう?』
千鶴『これなら交代でできるし…特殊な知識もいらないと思うよ…』

千鶴『あと…後者は少人数でコストも低い…』

「それで決まりだな…」

ドラゴン『別に…父上がすべて負担するから…代金は無くていいのにね…』

神様『ドラゴン…こう言うのは問題が付きものなんだよ…』

クラーケン『ですね…』

ーーー

そして…
「庭央祭」当日…

瑠華『神様さん…一緒に周りませんか?』

千鶴『まあ…私たち生徒も楽しめる訳だし…』

未彩『学園内と学園外…どちらから周る?』

神様『スケジュール的に…交代まで時間があるな…』
神様『他のクラスが、何をやっているのか…見て周るのも楽しみの一つだ。』

神様『最後の演劇祭も…この為に練習してきたしな…』

瑠華『ですね…』

ーーー

庭央祭
ースケジュールー

始まりの挨拶 1日目
ーーー
庭央祭 交代まで自由行動
ーーー
演奏会 2日目
演劇祭 2日目
終わりの挨拶 2日目

ーーー

「此処に…アイツが…」
「さて…どう…目覚めさせてやるか…」

「だが…」
「先ずは…この迷い子をなんとかしないとな…」

「我は…陽と陰を導き司る者…」
「太古から途絶えてきた…信仰なき世を…」

「取り戻すはずだった…」
「この世界では…」

「人間達から害鳥と罵られ…不吉の象徴と言われ…」
「ゴミ漁りや作物の荒らし…子供とまで言われた。」
ポロッポロッ…

「我は子供ではなく…神ぞ…」

ーーー

「日本神話の導きの神」
八咫烏 夜宮(やみや) 新月(しんげつ)
能力 「???」

ーーー

「いきなり泣き出すし…」
「訳の分からない言葉を呟く迷い子だな…」

「まったく…」
カタッカタッ…

「(俺の人形が…何かを見つけたか…)」

ーーー

「暇そうな…何かの天使らしい…」
ローサル
能力 「仕掛け人形(ギミック・ダミー)」

ーーー

神様『それで…ドラゴンとクラーケンは?』

瑠華『ドラゴンちゃんとクラーケンちゃんは、他のクラスで…「ある事」を頼まれている様です。』

神様『ある事?』

千鶴『他のクラスでどうしても…やって欲しいことがあるんだって…』

神様『ちょっと言ってみるか…』

ーーー

「は?」
「なんで…私が、こんな格好をしないといけないの?」

「フリフリで可愛いし…似合うと思いますよ!」
「ドラゴンちゃん!」

「これで他のクラスに勝てると思って…」

「それで…確かに勝てると思うわ…」
「私がこれを着たら…トレンドやフィギュア化も間違いなし…」

「ほとんどの場合…メスのキャラは、メイドやバニー姿で売りに出されてるし…」
「水着もあったね…」

「(あ…其処は自信あるんだ。)」
「(さりげない…問題発言…)」

「でも…私は…」
「ドラゴンよ!」

「威勢と気品に満ちた私を…」
「キャラ崩壊させてまで…この3つのどれかを着させる気なの?」

「先生には…ちゃんと許可を取っています。」

「なんの許可!?」

「何でも好きな食べ物を用意するし…」
「ただ…立っているだけでも良い…」

「看板キャラとして…ドラゴンさんに是非…」

「私はマスコットキャラじゃ…無いんだけど…主役キャラだけど…」

ーーー

クラーケン『私は気に入っています。』
フリフリ…

ドラゴン『恐ろしさが取り柄だった…クラーケンが…尊さを…』
ドラゴン『まだ…メイド姿で本当に良かった。』

ドラゴン『どう見ても…中学生以下しか見えないし…』

「どうなんですか?どうなんですか?」
「ドラゴンちゃん!これを!」

ドラゴン『う~ん…』
ドラゴン『やっぱり!出来ない!』

神様『いつまで!言い合ってんだ!』
神様『さっさと…尊厳を捨てろ…取捨選択だ。』

ドラゴン『エセ神様!』

ーーー

結局…着た…
と言うより…着こなした。

「おお!」

ドラゴン『これ…気に入ったかも…』

クラーケン『でしょ…でしょ…』

「尊いと…美しい…」

ドドド…

神様「?」

瑠華『ドラゴンちゃん…メイドになってる…』

ドラゴン『あんま…見てると…パチるよ…』

「パンチするよの略」

ドドドドドドド…

神様『気のせいか?』

瑠華『どうかしましたか?神様さん…』

千鶴『下劣な…男子が考えたでしょ…アレ…』

未彩『考えたの…女子だよ…』

千鶴「え!?」

ドドドドドドドドドッ!

神様「!?」

「赤と白のメイド!」
「メジャーとマイナーが調和を取れている!」
「写真撮影はダメですか?」

「ダメです。」

ーーー

こうして…2年の2組は大繁盛となった…

ーーー

ドラゴン『はあ…』

神様『お前も…そんな顔をするんだな…』

ドラゴン『自分のプライドを捨てるのは…簡単なことじゃないわ…』
ドラゴン『威勢も気品も無くした私は…竜で無くなってた。』

神様『じゃあ…トカゲか…』

ドラゴン『うるさい…パチるよ…』

「よぉ…ファルス…」
「いつ以来だ…お前に会うのは…」

「!?」
「お前は…」
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