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○~第1章~○ 精子:テツオ
6射精目! 主人公、もう死ぬ?
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『お、おい。なんだこれ。光ってる! 光ってるぞおい!』
王様の慌てふためいた声に、帰りかけていた精子たちが振り返る。
真っ二つに割れた金玉から強烈な光が発せられ、瞬く間にキンタマーニ王国全土を照らした。
(あの時と同じだ……)
そう。
それはあの日、ヒ・マラ山の頂上から発せられた光と全く同じだった。
「なんかあの光、見たことあるわ」
「あっ! この前ほらっ! マラ山(流行りの略語)から出てたやつじゃね?」
「白内障でも見えりゅ!」
他の精子たちも皆同じことを思ったようだ。
2つに割れた金玉は、光を発しながら今度は空中に浮き始め、どんどんと高度を上げて行き、僕たちがいる国民集会広場の真上に、ゆっくりと無音で移動してきたのだ。
王様は、『捕まえろ! それは王族のモノだぞ!』などと大声で叫んでいたが、兵士も誰も動こうとはせず、ただただ見上げることしかできなかった。
そして、ちょうど僕が立っている広場の真上に来ると、光る割れた金玉はピタッと動きを停止し、なんと自らの形状を変え始めたのだ。
光りながらウネウネと動き、最終的に2つとも金色の卵(以下金卵)の形になり、大きさにしてそれぞれ2メートルくらいになった。合計的な質量は元の金玉より明らかに増加していた。
トモハルが言った。
「なんか…… パズ○ラっぽいな」
僕も最初そう思ったが、形的にモン○トの方が近いと思った。
※昨日10連爆死した。
が、次の瞬間!
2つの金卵は光を放つのをやめ、真直ぐ僕をめがけ落下してきたのである!
「え……」
とっさの出来事に僕は反応できず、ただ落ちてくる金卵を見上げることしたできなかった。
「危にゃぁぁあああい!」
じいちゃんが真っ先に叫んだが、入れ歯が飛び出して集会広場の地面に落ちて泥まみれになった。
あーまたスマホで歯医者を予約しなきゃなんないよ……とは思っている暇もなかった。
金卵は更に勢いを増し、僕を目がけて落下する!
(し、死ぬ……)
生まれて初めて死を感じた。
「テーーツーーオーー! よーーけーーろぉぉおおおおお!」
「テッちゃーーーーん! よーーけーーてぇぇえええええ!」
スローだった。
死ぬ前ってスローになるんだな。
ハハッ…… 初めて知ったよ……
しかしアレだな。人生終わるの早かったな。受精は無理だとしても、射精すら体験できないのはちょっと残念だったかも……
でもまあいいや。僕たち世代は“草食系精子”と呼ばれた世代なんだから……
僕は死を受け入れた。
そして、落下してくる金卵を見上げるのをやめた。
最後は家族と仲間に、笑ってさよならを言おうと思ったからだ。僕はトモハルとムー、そしてじいちゃんの方を見つめた。
「じいちゃん、トモハル、ムー、今までありがt……」
王様の慌てふためいた声に、帰りかけていた精子たちが振り返る。
真っ二つに割れた金玉から強烈な光が発せられ、瞬く間にキンタマーニ王国全土を照らした。
(あの時と同じだ……)
そう。
それはあの日、ヒ・マラ山の頂上から発せられた光と全く同じだった。
「なんかあの光、見たことあるわ」
「あっ! この前ほらっ! マラ山(流行りの略語)から出てたやつじゃね?」
「白内障でも見えりゅ!」
他の精子たちも皆同じことを思ったようだ。
2つに割れた金玉は、光を発しながら今度は空中に浮き始め、どんどんと高度を上げて行き、僕たちがいる国民集会広場の真上に、ゆっくりと無音で移動してきたのだ。
王様は、『捕まえろ! それは王族のモノだぞ!』などと大声で叫んでいたが、兵士も誰も動こうとはせず、ただただ見上げることしかできなかった。
そして、ちょうど僕が立っている広場の真上に来ると、光る割れた金玉はピタッと動きを停止し、なんと自らの形状を変え始めたのだ。
光りながらウネウネと動き、最終的に2つとも金色の卵(以下金卵)の形になり、大きさにしてそれぞれ2メートルくらいになった。合計的な質量は元の金玉より明らかに増加していた。
トモハルが言った。
「なんか…… パズ○ラっぽいな」
僕も最初そう思ったが、形的にモン○トの方が近いと思った。
※昨日10連爆死した。
が、次の瞬間!
2つの金卵は光を放つのをやめ、真直ぐ僕をめがけ落下してきたのである!
「え……」
とっさの出来事に僕は反応できず、ただ落ちてくる金卵を見上げることしたできなかった。
「危にゃぁぁあああい!」
じいちゃんが真っ先に叫んだが、入れ歯が飛び出して集会広場の地面に落ちて泥まみれになった。
あーまたスマホで歯医者を予約しなきゃなんないよ……とは思っている暇もなかった。
金卵は更に勢いを増し、僕を目がけて落下する!
(し、死ぬ……)
生まれて初めて死を感じた。
「テーーツーーオーー! よーーけーーろぉぉおおおおお!」
「テッちゃーーーーん! よーーけーーてぇぇえええええ!」
スローだった。
死ぬ前ってスローになるんだな。
ハハッ…… 初めて知ったよ……
しかしアレだな。人生終わるの早かったな。受精は無理だとしても、射精すら体験できないのはちょっと残念だったかも……
でもまあいいや。僕たち世代は“草食系精子”と呼ばれた世代なんだから……
僕は死を受け入れた。
そして、落下してくる金卵を見上げるのをやめた。
最後は家族と仲間に、笑ってさよならを言おうと思ったからだ。僕はトモハルとムー、そしてじいちゃんの方を見つめた。
「じいちゃん、トモハル、ムー、今までありがt……」
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