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○~第2章~○ 卵子:膣美(ちつみ)
3排卵目!あのブス
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観客の盛大な歓声に後押しされ、膣美さまはスタジアム中央に設置された天下一○武道会風の石畳リングへお行きになられました。
※トグロ弟が背負ってきた丸い石畳のリングではございません。
私は、膣美さまのお背中をただただ見守ることしかできなかったのでございます。
そうなのです。
大変残念なことに、リング付近には関係者はもちろん、卵胞細胞である執事でさえ近づくことは許されていないのでございます。
しかし、それは対戦相手である満子お嬢様、あ、失礼いたしました。あのブスも同じ条件にございます。
あのブスの執事も、私と同じくらいの高齢とお見受けしましたが、私とは対面側の観客席に着席されました。
(嗚呼…… 神よ。どうか膣美さまをお守りくださいませ)
私は手を組み合わせてひざまずき、空を見上げ、お祈り申し上げました。
空には膣鳩ことチッツーが自由に飛びまわっていました。
・
・
・
「膣美ぃ! 死ぬ前にいいことを教えてやるよ!」
「な、なによ!」
「お前が幼稚園の頃に大切にしていた、ピンク色のポッピンアイを捨てたのは私なんだよ!」
※ポッピンアイとは、3cmほどの合成ゴムでできておりまして、半球の中身がくり抜かれたような形をしてございます。それを裏返して地面に置き、放置していると、ゴムの弾力によって元の形に戻った際、反動でピョン! と飛ぶおもちゃにございます。昭和生まれなら誰しもが知っていて、そして持っていたおもちゃでございます。
「やっぱりあんただったのね…… もう絶対絶対殺してやる!」
膣美さまとブスが何やら口論をされておりますが、私が位置するスタジアムの1階観客席からでは、歓声にかき消され到底聞こえません。
(嗚呼。ますます心配にございます……)
しかし、私の心配をよそに審判である白血球ゴリラがリングにやってまいりました。
このゴリラは毛並みが真っ白であり、オ・マーン公国の兵隊にございます。
そして、この兵隊の指揮をとっているのが、スタジアム最上階のVIPルームから観戦をなさっているオ・マーン公国公爵こと、子宮・子宮閣下であり、膣美さまの実の母君にございます。
「ウホッ! ウホッ!」
白血球ゴリラのボディチェックが始まりました。
いよいよ排卵最終試験、“死ぬまで殴り合い”が始まってしまうのです。
「ウホホーーーー!!」※開始!と言っています。
「死ね! 膣美ぃいいいい!」
開始と同時に動いたのはブスの方でございました。
膣美さまの方へ真直ぐ走り、反動をつけて殴るようです。
その安易とも言える戦法方法に、正直私はホッと安心いたしました。なぜなら……
フッ……
「き、消えた? 膣実が…… 消えただと!?」
そう。
膣美さまが唯一覚えた特殊能力『純粋な透明』にございます。
その透明度は凄まじいものがございまして、この私の特殊能力である『鉄の女』第4形態:カラーコーディネーター3級受かったけど仕事がない腐女子 ※通称キヨ子 を凌ぐほどの透明度なのでございます。
「くそっ! どこ行った! 膣美ぃ! 出てこい!」
あのご様子だと、満子お嬢様は未だ特殊能力を覚えておられないと考えます。
膣美さま。チャンスにございます!
ドゴォオン!
それは、腹部を殴る音とは思えないくらいの轟音でございました。
「ぐぁぁああああ!」
のたうちまわる満子お嬢様を見て、私は確信致しました。この勝負、膣美さまの勝ちにございます!
この時はそう思っておりました。
※トグロ弟が背負ってきた丸い石畳のリングではございません。
私は、膣美さまのお背中をただただ見守ることしかできなかったのでございます。
そうなのです。
大変残念なことに、リング付近には関係者はもちろん、卵胞細胞である執事でさえ近づくことは許されていないのでございます。
しかし、それは対戦相手である満子お嬢様、あ、失礼いたしました。あのブスも同じ条件にございます。
あのブスの執事も、私と同じくらいの高齢とお見受けしましたが、私とは対面側の観客席に着席されました。
(嗚呼…… 神よ。どうか膣美さまをお守りくださいませ)
私は手を組み合わせてひざまずき、空を見上げ、お祈り申し上げました。
空には膣鳩ことチッツーが自由に飛びまわっていました。
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「膣美ぃ! 死ぬ前にいいことを教えてやるよ!」
「な、なによ!」
「お前が幼稚園の頃に大切にしていた、ピンク色のポッピンアイを捨てたのは私なんだよ!」
※ポッピンアイとは、3cmほどの合成ゴムでできておりまして、半球の中身がくり抜かれたような形をしてございます。それを裏返して地面に置き、放置していると、ゴムの弾力によって元の形に戻った際、反動でピョン! と飛ぶおもちゃにございます。昭和生まれなら誰しもが知っていて、そして持っていたおもちゃでございます。
「やっぱりあんただったのね…… もう絶対絶対殺してやる!」
膣美さまとブスが何やら口論をされておりますが、私が位置するスタジアムの1階観客席からでは、歓声にかき消され到底聞こえません。
(嗚呼。ますます心配にございます……)
しかし、私の心配をよそに審判である白血球ゴリラがリングにやってまいりました。
このゴリラは毛並みが真っ白であり、オ・マーン公国の兵隊にございます。
そして、この兵隊の指揮をとっているのが、スタジアム最上階のVIPルームから観戦をなさっているオ・マーン公国公爵こと、子宮・子宮閣下であり、膣美さまの実の母君にございます。
「ウホッ! ウホッ!」
白血球ゴリラのボディチェックが始まりました。
いよいよ排卵最終試験、“死ぬまで殴り合い”が始まってしまうのです。
「ウホホーーーー!!」※開始!と言っています。
「死ね! 膣美ぃいいいい!」
開始と同時に動いたのはブスの方でございました。
膣美さまの方へ真直ぐ走り、反動をつけて殴るようです。
その安易とも言える戦法方法に、正直私はホッと安心いたしました。なぜなら……
フッ……
「き、消えた? 膣実が…… 消えただと!?」
そう。
膣美さまが唯一覚えた特殊能力『純粋な透明』にございます。
その透明度は凄まじいものがございまして、この私の特殊能力である『鉄の女』第4形態:カラーコーディネーター3級受かったけど仕事がない腐女子 ※通称キヨ子 を凌ぐほどの透明度なのでございます。
「くそっ! どこ行った! 膣美ぃ! 出てこい!」
あのご様子だと、満子お嬢様は未だ特殊能力を覚えておられないと考えます。
膣美さま。チャンスにございます!
ドゴォオン!
それは、腹部を殴る音とは思えないくらいの轟音でございました。
「ぐぁぁああああ!」
のたうちまわる満子お嬢様を見て、私は確信致しました。この勝負、膣美さまの勝ちにございます!
この時はそう思っておりました。
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