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○~第2章~○ 卵子:膣美(ちつみ)
4排卵目! 鉄の処女、キヨ子
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おかしい……
おかしいのでございます……
あれから何発入れれたでしょうか。
ただ闇雲に突進し、手当り次第攻撃をしかけてくるだけの満子お嬢様に対し、膣美さまはその能力『純粋な透明』を効率的に使用し、急所を的確に殴れています。
なのに……
なのに……
なぜ死なないのでしょう!
「膣美ぃ! そろそろ体力が尽きてきたんじゃねえのか? 姿は未だに見えねえけど苦しそうな呼吸が聞こえてきてるぞ!」
「くっ…… あんたいつからそんなタフになったのよ!」
通常の卵子なら、急所に数発打ち込むだけでその短い生涯が終わってしまうはずでございます。
ですが、膣美さまが満子お嬢様に打ち込んだ拳は100を優に超えております。
(まさか膣美さまの攻撃力が著しく弱い?)
いえ決してそんなことはございません。
以前、闘いのお稽古の時のことでございますが、私の特殊能力である『鉄の女』の中でも、防御に特化した奥義とも言える最終形態:アイアン・メイデン※通称 鉄の処女キヨ子 をご披露した折り、あろうことか膣美さまが私に拳を打ち込み、ダメージを与えたのでございます。
その時の痛みは今でも忘れることができません。
※ちなみにそのとき、膣美さまは手首を骨折してしまいました。これには私、猛省にございます。
そんな攻撃を100発以上くらっている満子お嬢様は、もうとっくに死んでいてもおかしくないはず……
なのに弱るどころかだんだんとイキイキしてきているようにも感じ取れます!
(嗚呼…… このままでは)
私がそう思った矢先、
フワッ……
「おっ! やっと出てきたじゃねーか!」
そう。
『純粋な透明』が使えないくらい体力を消耗してしまっていたのでございます。
もちろん満子お嬢様はその隙を見逃すはずがございません。
「くらえ! 膣美ぃ!」
「や、やばっ!!」
膣美さまはとっさに両腕を顔面の前で合わせてガードをとりましたが、満子お嬢様の反動をつけた真っ直ぐなストレートパンチの威力は凄まじく、体ごと吹っ飛ばされてしまいました。
「っ痛ぅうううう! これほんとにヤバいわ…… こんなのまともに受けたら……」
「まともに受けたらなんだってぇ?」
(しまった!)
ドスン……
それは今まで聞いたこともない鈍い音にございました。
満子お嬢様の放つボディブローは、強く重たいということを音が物語っているのです。
膣美さまは膝から崩れ落ち、その場で嘔吐されました。
※吐物は主に、朝食で食べたパン、ウィンナーで構成されていました。しかしブロッコリーが入っていないところをお見受けいたしますと、また残されたことと存じます。
「ゲホッ! ゲホッ! グエェ……」
「あぁん。苦しそうね膣美ぃ。それじゃあいま楽にしてあげるから!」
満子お嬢様がそう言うと、倒れ込んでいる膣美さまの頭部を踏みつぶそうと右足を高く上げたのでございました。
「膣美さま! 逃げるのです!」
もはや私の悲痛な叫び声など届くはずがございません!
その間、無慈悲にも満子お嬢様は右足を勢いよく振り降ろしたのでございます。
満子お嬢様の足の裏が、膣美さまの後頭部に接触する瞬間、私は思わず目を背けてしまいました……
ゴっ!!
そのなんとも生々しい鈍い音を最後に、観客も静まり返り、スタジアムは無音の世界と化してしまいました。
私は目を背けたままでいました……
17年間生活を共に致しました膣美さまの最後を、見届ける勇気など持ち合わせていなかったのでございます……
子宮・子宮閣下……
私は…… 私は…… 閣下の大事なご令嬢を……
頬を伝う熱い何かが1つぶ流れました。
それはすぐさま“涙”であることを理解致しました。
オ・マーン公国最強の鉄の女兵士と言われた私が、生まれて初めて泣いたのでございます。
◇◆◇◆◇◆◇
「キヨ子! キヨ子! ここへ!」
「閣下、先ほどからここに……」
「うわっ! いきなり出てくんなって言ってるだろうが!」
「いえ閣下、先ほどから閣下の斜め後ろに控えております……」
「えっ? マジで? オナラ聞かれた?」
「はっ! 2回ほど確認致しております」
「…………」
「…………」
ブボッ
「3回目にございます」
「まあいいや。それよりお前に頼みがあるんだ」
その時のことでした。
ベビーベッドで眠っていた膣美さまが、突然大声で泣きはじめられたのです。
※十中八九、屁のにおいが原因と考えます。
「こいつのことなんだけどな。お前、育てろ」
閣下の突然の命令に、歯切れの悪い返答をしてしまいました。
「はぅ……」
「なんだ? 返事が悪いなあ。 嫌なのか?」
「はっ! あ、いえ…… そうではございません……」
「じゃあなんなんだ?」
「閣下もご存じの通り、私は子を育てたことがございません!」
事実、私は兵士。子など不要であり、オ・マーン公国を守ることが私の務めと存じておりました。
そんな私に閣下は、我が子であり純粋な血統であられるご令嬢を、私に育てろと命じるのです。
「それがどうした。構わん。お前が育てろ」
「お、お言葉でござますが閣下! 伯爵や男爵などの子を育てろと言われれば喜んでお受けいたしますが…… 閣下の正式血統であられるご令嬢を、私が育てるにはあまりにも荷が重いと考えます」
「まぁまぁまぁまぁ! いいからいいから! しんどくなったら返してくれればいいんだ」
結局、閣下特有の軽いノリで押し切られ、私が今日より膣美さまの執事となり、お育てすることになったのでございます。
「あっ! 忘れてた! それ相応の身分とお金、屋敷は手配したからな! ほなよろしく!」
「…………」(なんでちょっと大阪弁やねん)
「それと膣美の名字な、土田にしといたから!」
(土田 膣美……さま)
_人人人人人人人人人_
> なんか名前微妙! <
 ̄YYYYYYYYY ̄
おかしいのでございます……
あれから何発入れれたでしょうか。
ただ闇雲に突進し、手当り次第攻撃をしかけてくるだけの満子お嬢様に対し、膣美さまはその能力『純粋な透明』を効率的に使用し、急所を的確に殴れています。
なのに……
なのに……
なぜ死なないのでしょう!
「膣美ぃ! そろそろ体力が尽きてきたんじゃねえのか? 姿は未だに見えねえけど苦しそうな呼吸が聞こえてきてるぞ!」
「くっ…… あんたいつからそんなタフになったのよ!」
通常の卵子なら、急所に数発打ち込むだけでその短い生涯が終わってしまうはずでございます。
ですが、膣美さまが満子お嬢様に打ち込んだ拳は100を優に超えております。
(まさか膣美さまの攻撃力が著しく弱い?)
いえ決してそんなことはございません。
以前、闘いのお稽古の時のことでございますが、私の特殊能力である『鉄の女』の中でも、防御に特化した奥義とも言える最終形態:アイアン・メイデン※通称 鉄の処女キヨ子 をご披露した折り、あろうことか膣美さまが私に拳を打ち込み、ダメージを与えたのでございます。
その時の痛みは今でも忘れることができません。
※ちなみにそのとき、膣美さまは手首を骨折してしまいました。これには私、猛省にございます。
そんな攻撃を100発以上くらっている満子お嬢様は、もうとっくに死んでいてもおかしくないはず……
なのに弱るどころかだんだんとイキイキしてきているようにも感じ取れます!
(嗚呼…… このままでは)
私がそう思った矢先、
フワッ……
「おっ! やっと出てきたじゃねーか!」
そう。
『純粋な透明』が使えないくらい体力を消耗してしまっていたのでございます。
もちろん満子お嬢様はその隙を見逃すはずがございません。
「くらえ! 膣美ぃ!」
「や、やばっ!!」
膣美さまはとっさに両腕を顔面の前で合わせてガードをとりましたが、満子お嬢様の反動をつけた真っ直ぐなストレートパンチの威力は凄まじく、体ごと吹っ飛ばされてしまいました。
「っ痛ぅうううう! これほんとにヤバいわ…… こんなのまともに受けたら……」
「まともに受けたらなんだってぇ?」
(しまった!)
ドスン……
それは今まで聞いたこともない鈍い音にございました。
満子お嬢様の放つボディブローは、強く重たいということを音が物語っているのです。
膣美さまは膝から崩れ落ち、その場で嘔吐されました。
※吐物は主に、朝食で食べたパン、ウィンナーで構成されていました。しかしブロッコリーが入っていないところをお見受けいたしますと、また残されたことと存じます。
「ゲホッ! ゲホッ! グエェ……」
「あぁん。苦しそうね膣美ぃ。それじゃあいま楽にしてあげるから!」
満子お嬢様がそう言うと、倒れ込んでいる膣美さまの頭部を踏みつぶそうと右足を高く上げたのでございました。
「膣美さま! 逃げるのです!」
もはや私の悲痛な叫び声など届くはずがございません!
その間、無慈悲にも満子お嬢様は右足を勢いよく振り降ろしたのでございます。
満子お嬢様の足の裏が、膣美さまの後頭部に接触する瞬間、私は思わず目を背けてしまいました……
ゴっ!!
そのなんとも生々しい鈍い音を最後に、観客も静まり返り、スタジアムは無音の世界と化してしまいました。
私は目を背けたままでいました……
17年間生活を共に致しました膣美さまの最後を、見届ける勇気など持ち合わせていなかったのでございます……
子宮・子宮閣下……
私は…… 私は…… 閣下の大事なご令嬢を……
頬を伝う熱い何かが1つぶ流れました。
それはすぐさま“涙”であることを理解致しました。
オ・マーン公国最強の鉄の女兵士と言われた私が、生まれて初めて泣いたのでございます。
◇◆◇◆◇◆◇
「キヨ子! キヨ子! ここへ!」
「閣下、先ほどからここに……」
「うわっ! いきなり出てくんなって言ってるだろうが!」
「いえ閣下、先ほどから閣下の斜め後ろに控えております……」
「えっ? マジで? オナラ聞かれた?」
「はっ! 2回ほど確認致しております」
「…………」
「…………」
ブボッ
「3回目にございます」
「まあいいや。それよりお前に頼みがあるんだ」
その時のことでした。
ベビーベッドで眠っていた膣美さまが、突然大声で泣きはじめられたのです。
※十中八九、屁のにおいが原因と考えます。
「こいつのことなんだけどな。お前、育てろ」
閣下の突然の命令に、歯切れの悪い返答をしてしまいました。
「はぅ……」
「なんだ? 返事が悪いなあ。 嫌なのか?」
「はっ! あ、いえ…… そうではございません……」
「じゃあなんなんだ?」
「閣下もご存じの通り、私は子を育てたことがございません!」
事実、私は兵士。子など不要であり、オ・マーン公国を守ることが私の務めと存じておりました。
そんな私に閣下は、我が子であり純粋な血統であられるご令嬢を、私に育てろと命じるのです。
「それがどうした。構わん。お前が育てろ」
「お、お言葉でござますが閣下! 伯爵や男爵などの子を育てろと言われれば喜んでお受けいたしますが…… 閣下の正式血統であられるご令嬢を、私が育てるにはあまりにも荷が重いと考えます」
「まぁまぁまぁまぁ! いいからいいから! しんどくなったら返してくれればいいんだ」
結局、閣下特有の軽いノリで押し切られ、私が今日より膣美さまの執事となり、お育てすることになったのでございます。
「あっ! 忘れてた! それ相応の身分とお金、屋敷は手配したからな! ほなよろしく!」
「…………」(なんでちょっと大阪弁やねん)
「それと膣美の名字な、土田にしといたから!」
(土田 膣美……さま)
_人人人人人人人人人_
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