Sオナ! ~SランクDNAの精子だけど、今回どう見てもオ○ニーです~○~○

巻き爪たろう

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○~第4章~○ 膣美の修行

4排卵目! 睡眠は大事

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 ――あれからアタシは、婆やの能力を使って毎日精子の世界を覗き、あの男の子の精子を追い続けた。
 あの男の子を見るたび、ミゾオチがキュウっと締め付けられる気持ちになった。
 でもそれは……

「嫌な気持ちじゃないんだよねー。っていうかむしろ……」
『何が嫌じゃないんでございますか? 膣美さま』
「え? あっ…… ううん。なんでもない」
『……そうでございますか。なら良かったです。では本日はどう致しますか? ご観賞なさいますか?』
「うん!」

 インコ婆やは随分協力的になってくれた。
 初めは『精子の世界はそう何度も見るものではございません! あの日は膣美さまが精子を見たことがないとおっしゃったからにございます!』と言っていたが、観賞は“精子抹殺のための研究”と称するととても喜び、いつまでも放映してくれた。
 婆や、ちょろいもんね。

 そうして、夜は精子抹殺の研究で、日中はアタシが強くなるための修行という日々が続いた。
 そんなある日――

『膣美さま…… 私はもう眠とうございます。この後もお一人で精子の世界をご観賞なさいますか?』
「うん。そうする」
『では膣美さまがおやすみになられるまで、私の能力であるちつホンX10 通称:ジョブズを自動発動させておきますゆえ、見終わりましたら画面のログオフをタップしてくださいませ』

 婆やがそう言うと、プスプスと寝息をたてて間もなく就寝した。
 ※僕のおばあちゃんもプスプスと寝息をたてます。
 #気になって寝られへん

 アタシは慌てて婆やの膣ホンXを操作し、精子世界の大通りの画面を一旦閉じ、あの男の子が映る画面のブックマーク開いた。※先日膣ホンの大型アップデートがあり、ブックマーク機能が備わったのだ
 しかし……

「なんだ…… あの子もう寝ちゃってるじゃない……」

 男の子はベッドで気持ちよさそうに眠っていた。
 制服を壁に吊っているのが見える。

「高校生かな…… もしかしてアタシと同じ歳だったりして」

 会えば襲ってきて殺されるかもしれないというのに、アタシは必死で男の子との共通点を探した。

(もし声が聞けたなら…… 話ができたなら……)

 そう思ったが、こんなこと婆やに言うと、きっともうこの精子の世界は見せてくれなくなるだろう。
 アタシは壁一面に映し出される男の子の寝顔をそっと見守り、自分も眠ろうと膣ホンXの画面に表示されているログオフをタップしようとした。が、

「ん?」

 ログオフと記された画面の最下段に小さく緑色で“通話”と表示されている。

(あれ? こんな表示今までなかったはず…… あっ!)

 それは、先日の大型アップデートで追加された新たな機能だとすぐに分かった。

(ど、どうしよ…… これ押したらどうなっちゃうのかな)などといったことは思うはずもなく、アタシは好奇心の一点張りでなんの躊躇もなく“通話”をタップした。
 そしたら次の瞬間、画面が男の子から切り替わり、真っ暗な場所が映し出された。

(ここどこだろ?)

 慌てて膣ホンXの画面左上を確認する。
 そこには≪テツオの夢の中≫と表示されており、通話時間がカウントされていた。

(え? 膣ホンXすご! っていうか怖っ! なにこの機能! っていうかあの男の子、テツオっていうんだ)

 そう思っていると、画面から小さく声が聞こえてきた。

『あのー! 誰かいませんかー!』

 男の子の声だ。
 アタシは今までにないくらい緊張してしまい、噛み噛みの返事をしてしまった。

「あ、あの…… テツオ…… さん。テツオさん。私は…… ここにいます」
『どこ? どこにいるの? 君は誰? 君の名は?』
 ※ここで前前前前世みたいなタイトルの音楽が流れます。
「私は…… 膣美。 土田膣美です……」

ブツッ

 アタシがそう言うと婆やが寝返りを打ち、通話が切れてしまった。
 自己紹介の途中だったのにぃ!
 でも…… でも!

(しゃ、しゃべっちゃった! 精子としゃべっちゃった!)

 テンションMAXになったその日のアタシは眠ることができなかった。

次の日――

『膣美さま! へこたれるのが早すぎます! そんな体力ではいつまで経っても強くなりませぬ! 昨夜遅くまでなにをしてたのでございますか!』
「ちょ…… 婆や…… 今日は休ませて」
『ダメです!』

      第4章 4排卵目! ~睡眠は大事~
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