31 / 53
○~第5章~○ 射精の苦悩
7射精目! 変態魔法賢者アレックス
しおりを挟む
「じいちゃん! あーもー! 今めっちゃいいとこだったのに!」
「へ? 何がじゃ?」
あと一歩でサンダーが出る。
そのとき、じいちゃんが歯科受診から帰宅したのだ。俺の集中力は一気に閉ざされ、一瞬にして元の現実まで戻ってきてしまったのだった。
「魔法だよ! 魔法! いま本当に魔法が出そうだったんだよ! なあエイデン」
そう言ってエイデンの方を振り返ると、エイデンは不思議そうにじいちゃんを凝視していた。
「ん、ああ。ごめんなエイデン。これは俺のじいちゃん。一緒に住んでるんだ」
「……先日はどうもありがとうございましたさ」
「どうじゃ? あの本、買えたかの?」
「へ? へ? え、なになに? 二人は知り合い?」
「テツオ、僕にアレックスの大冒険の小説を教えてくれたのはこのお爺さんさ。今とてもビックリしてるさ」
「はあ!? マジで!? じ、じいちゃん本当なの?」
「ああ本当じゃよ」
「な、なんで教えたの?」
「ふむ。この青年はな、魔法になる物質に愛されとる。いい魔法使いになると思ったんじゃ」
「そんなの…… そんなのなんでじいちゃんが分かるんだよ!」
「なんでって見えるんじゃもん。しょうがないんじゃもん」
「お爺さん。お爺さんのおかげで魔法が使えるようになったさ。感謝するさ」
「いや、いいってことじゃよ。で、どれくらいまで使えるようになったんじゃ?」
「えっと…… サンダーとマラの進化系のマラミ、そして今はペニタスを練習しているさ」
「ほほうペニタスまで。なかなか飲み込みが早いようじゃな」
「ペニタスを使えるようになったら、僕はもう射精に行こうと思っているのさ」
「そうか。ワシは止めたりはしないがな。ま、気を付けるんじゃぞ」
じいちゃんとエイデンは俺の知らない魔法の名前を使いながらどんどん話を進めていた。
置いてけぼりの俺はただ口をポカンと開けることしかできなかった。じいちゃんがまさか魔法のことを知っているなんて意外も意外だったからだ。
「じいちゃん。話の途中で悪いけどさ、じいちゃんももしかして魔法使えるの?」
「ん? ああ使えるじょ」
「ということはさ、じいちゃんもあの変態魔法賢者アレックスの大冒険を読んだの?」
「いや読んでない書いた」
「そっか。書いたんだったらそりゃ魔法使えるよねってはぁぁああああああ!!!!????」
「お、お爺さんがアレックスの大冒険の作者だったさ!!??」
「そうじゃよ。ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
~○~○ CM入ります ○~○~
(婆さんと読んだあの本、もう売ってしまおうかのう……)
早いもので婆さんが死んでからもう15年が経つ。ワシもいい歳になっていた……
婆さんとは恋愛結婚だった。
出会いは町の小さな図書館。一目惚れだった。いや、向こうもそうであったに違いない(と思いたい)
ワシらは共通点が多かった。好きな食べ物、好きな映画、そして…… 好きな本。
ワシら夫婦の周りには常に本があった。婆さんが好きな本。ワシも好きな本。
気に入った本を買って帰ると、婆さんが先に同じ本を買っていたこともざらにあった。
そのたびに二人で笑って、同じ布団に入って、同じ本を読んで……
子供はできなかったが、ワシら夫婦の周りには常に本があった。
「残念ですが、末期の癌です」
ワシの周りには本だけになった。
そしてワシもいい歳になり、そのときが近いのが分かるようになった。
(なあ婆さん。ワシらの本、もう売ろうと思うんじゃ)
あの世には本は持っていけない。だからワシらの好きな本を、たくさんの人に読んでもらおう。
そう思った。
「いらっしゃいませーー!」
「「らっしゃっせーーーーー!」」
「この本たちを売りたいんじゃ。この本たちは婆さんとの思い出が詰まっとる。だがワシももういい歳になった。だからワシの、いやワシらの好きなこの本たちを、たくさんの人たちに読んでもらいたいんじゃ」
「あざまーーーっす! 査定するんでしばらくお待ちくださー――い!」
ワシが持ち込んだ婆さんとの思い出の本たちは300冊を超えていた。
その一冊一冊に婆さんとの思い出の日々が詰まっとる。
「お待たせしましたー!」
(値段は関係ない。例え1万円でも2万円でも婆さんとの思い出はこの心の中に残っとる)
「300冊のお持込みありがとうっしたーー! 買い取り金額は合計で240円になります!」
「ファァァアアアアアアアアアック!!」
『ただいまウルトラ買い取り実施中! ♪本を売るならファック-OFF♪』
○~○~ CM終わり ~○~○
「ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
じじじじいちゃんが……
じいちゃんが……
変態魔法賢者アレックス!?
提 供
ファック-OFF
「へ? 何がじゃ?」
あと一歩でサンダーが出る。
そのとき、じいちゃんが歯科受診から帰宅したのだ。俺の集中力は一気に閉ざされ、一瞬にして元の現実まで戻ってきてしまったのだった。
「魔法だよ! 魔法! いま本当に魔法が出そうだったんだよ! なあエイデン」
そう言ってエイデンの方を振り返ると、エイデンは不思議そうにじいちゃんを凝視していた。
「ん、ああ。ごめんなエイデン。これは俺のじいちゃん。一緒に住んでるんだ」
「……先日はどうもありがとうございましたさ」
「どうじゃ? あの本、買えたかの?」
「へ? へ? え、なになに? 二人は知り合い?」
「テツオ、僕にアレックスの大冒険の小説を教えてくれたのはこのお爺さんさ。今とてもビックリしてるさ」
「はあ!? マジで!? じ、じいちゃん本当なの?」
「ああ本当じゃよ」
「な、なんで教えたの?」
「ふむ。この青年はな、魔法になる物質に愛されとる。いい魔法使いになると思ったんじゃ」
「そんなの…… そんなのなんでじいちゃんが分かるんだよ!」
「なんでって見えるんじゃもん。しょうがないんじゃもん」
「お爺さん。お爺さんのおかげで魔法が使えるようになったさ。感謝するさ」
「いや、いいってことじゃよ。で、どれくらいまで使えるようになったんじゃ?」
「えっと…… サンダーとマラの進化系のマラミ、そして今はペニタスを練習しているさ」
「ほほうペニタスまで。なかなか飲み込みが早いようじゃな」
「ペニタスを使えるようになったら、僕はもう射精に行こうと思っているのさ」
「そうか。ワシは止めたりはしないがな。ま、気を付けるんじゃぞ」
じいちゃんとエイデンは俺の知らない魔法の名前を使いながらどんどん話を進めていた。
置いてけぼりの俺はただ口をポカンと開けることしかできなかった。じいちゃんがまさか魔法のことを知っているなんて意外も意外だったからだ。
「じいちゃん。話の途中で悪いけどさ、じいちゃんももしかして魔法使えるの?」
「ん? ああ使えるじょ」
「ということはさ、じいちゃんもあの変態魔法賢者アレックスの大冒険を読んだの?」
「いや読んでない書いた」
「そっか。書いたんだったらそりゃ魔法使えるよねってはぁぁああああああ!!!!????」
「お、お爺さんがアレックスの大冒険の作者だったさ!!??」
「そうじゃよ。ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
~○~○ CM入ります ○~○~
(婆さんと読んだあの本、もう売ってしまおうかのう……)
早いもので婆さんが死んでからもう15年が経つ。ワシもいい歳になっていた……
婆さんとは恋愛結婚だった。
出会いは町の小さな図書館。一目惚れだった。いや、向こうもそうであったに違いない(と思いたい)
ワシらは共通点が多かった。好きな食べ物、好きな映画、そして…… 好きな本。
ワシら夫婦の周りには常に本があった。婆さんが好きな本。ワシも好きな本。
気に入った本を買って帰ると、婆さんが先に同じ本を買っていたこともざらにあった。
そのたびに二人で笑って、同じ布団に入って、同じ本を読んで……
子供はできなかったが、ワシら夫婦の周りには常に本があった。
「残念ですが、末期の癌です」
ワシの周りには本だけになった。
そしてワシもいい歳になり、そのときが近いのが分かるようになった。
(なあ婆さん。ワシらの本、もう売ろうと思うんじゃ)
あの世には本は持っていけない。だからワシらの好きな本を、たくさんの人に読んでもらおう。
そう思った。
「いらっしゃいませーー!」
「「らっしゃっせーーーーー!」」
「この本たちを売りたいんじゃ。この本たちは婆さんとの思い出が詰まっとる。だがワシももういい歳になった。だからワシの、いやワシらの好きなこの本たちを、たくさんの人たちに読んでもらいたいんじゃ」
「あざまーーーっす! 査定するんでしばらくお待ちくださー――い!」
ワシが持ち込んだ婆さんとの思い出の本たちは300冊を超えていた。
その一冊一冊に婆さんとの思い出の日々が詰まっとる。
「お待たせしましたー!」
(値段は関係ない。例え1万円でも2万円でも婆さんとの思い出はこの心の中に残っとる)
「300冊のお持込みありがとうっしたーー! 買い取り金額は合計で240円になります!」
「ファァァアアアアアアアアアック!!」
『ただいまウルトラ買い取り実施中! ♪本を売るならファック-OFF♪』
○~○~ CM終わり ~○~○
「ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
じじじじいちゃんが……
じいちゃんが……
変態魔法賢者アレックス!?
提 供
ファック-OFF
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる