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○~第5章~○ 射精の苦悩
7射精目! 変態魔法賢者アレックス
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「じいちゃん! あーもー! 今めっちゃいいとこだったのに!」
「へ? 何がじゃ?」
あと一歩でサンダーが出る。
そのとき、じいちゃんが歯科受診から帰宅したのだ。俺の集中力は一気に閉ざされ、一瞬にして元の現実まで戻ってきてしまったのだった。
「魔法だよ! 魔法! いま本当に魔法が出そうだったんだよ! なあエイデン」
そう言ってエイデンの方を振り返ると、エイデンは不思議そうにじいちゃんを凝視していた。
「ん、ああ。ごめんなエイデン。これは俺のじいちゃん。一緒に住んでるんだ」
「……先日はどうもありがとうございましたさ」
「どうじゃ? あの本、買えたかの?」
「へ? へ? え、なになに? 二人は知り合い?」
「テツオ、僕にアレックスの大冒険の小説を教えてくれたのはこのお爺さんさ。今とてもビックリしてるさ」
「はあ!? マジで!? じ、じいちゃん本当なの?」
「ああ本当じゃよ」
「な、なんで教えたの?」
「ふむ。この青年はな、魔法になる物質に愛されとる。いい魔法使いになると思ったんじゃ」
「そんなの…… そんなのなんでじいちゃんが分かるんだよ!」
「なんでって見えるんじゃもん。しょうがないんじゃもん」
「お爺さん。お爺さんのおかげで魔法が使えるようになったさ。感謝するさ」
「いや、いいってことじゃよ。で、どれくらいまで使えるようになったんじゃ?」
「えっと…… サンダーとマラの進化系のマラミ、そして今はペニタスを練習しているさ」
「ほほうペニタスまで。なかなか飲み込みが早いようじゃな」
「ペニタスを使えるようになったら、僕はもう射精に行こうと思っているのさ」
「そうか。ワシは止めたりはしないがな。ま、気を付けるんじゃぞ」
じいちゃんとエイデンは俺の知らない魔法の名前を使いながらどんどん話を進めていた。
置いてけぼりの俺はただ口をポカンと開けることしかできなかった。じいちゃんがまさか魔法のことを知っているなんて意外も意外だったからだ。
「じいちゃん。話の途中で悪いけどさ、じいちゃんももしかして魔法使えるの?」
「ん? ああ使えるじょ」
「ということはさ、じいちゃんもあの変態魔法賢者アレックスの大冒険を読んだの?」
「いや読んでない書いた」
「そっか。書いたんだったらそりゃ魔法使えるよねってはぁぁああああああ!!!!????」
「お、お爺さんがアレックスの大冒険の作者だったさ!!??」
「そうじゃよ。ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
~○~○ CM入ります ○~○~
(婆さんと読んだあの本、もう売ってしまおうかのう……)
早いもので婆さんが死んでからもう15年が経つ。ワシもいい歳になっていた……
婆さんとは恋愛結婚だった。
出会いは町の小さな図書館。一目惚れだった。いや、向こうもそうであったに違いない(と思いたい)
ワシらは共通点が多かった。好きな食べ物、好きな映画、そして…… 好きな本。
ワシら夫婦の周りには常に本があった。婆さんが好きな本。ワシも好きな本。
気に入った本を買って帰ると、婆さんが先に同じ本を買っていたこともざらにあった。
そのたびに二人で笑って、同じ布団に入って、同じ本を読んで……
子供はできなかったが、ワシら夫婦の周りには常に本があった。
「残念ですが、末期の癌です」
ワシの周りには本だけになった。
そしてワシもいい歳になり、そのときが近いのが分かるようになった。
(なあ婆さん。ワシらの本、もう売ろうと思うんじゃ)
あの世には本は持っていけない。だからワシらの好きな本を、たくさんの人に読んでもらおう。
そう思った。
「いらっしゃいませーー!」
「「らっしゃっせーーーーー!」」
「この本たちを売りたいんじゃ。この本たちは婆さんとの思い出が詰まっとる。だがワシももういい歳になった。だからワシの、いやワシらの好きなこの本たちを、たくさんの人たちに読んでもらいたいんじゃ」
「あざまーーーっす! 査定するんでしばらくお待ちくださー――い!」
ワシが持ち込んだ婆さんとの思い出の本たちは300冊を超えていた。
その一冊一冊に婆さんとの思い出の日々が詰まっとる。
「お待たせしましたー!」
(値段は関係ない。例え1万円でも2万円でも婆さんとの思い出はこの心の中に残っとる)
「300冊のお持込みありがとうっしたーー! 買い取り金額は合計で240円になります!」
「ファァァアアアアアアアアアック!!」
『ただいまウルトラ買い取り実施中! ♪本を売るならファック-OFF♪』
○~○~ CM終わり ~○~○
「ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
じじじじいちゃんが……
じいちゃんが……
変態魔法賢者アレックス!?
提 供
ファック-OFF
「へ? 何がじゃ?」
あと一歩でサンダーが出る。
そのとき、じいちゃんが歯科受診から帰宅したのだ。俺の集中力は一気に閉ざされ、一瞬にして元の現実まで戻ってきてしまったのだった。
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そう言ってエイデンの方を振り返ると、エイデンは不思議そうにじいちゃんを凝視していた。
「ん、ああ。ごめんなエイデン。これは俺のじいちゃん。一緒に住んでるんだ」
「……先日はどうもありがとうございましたさ」
「どうじゃ? あの本、買えたかの?」
「へ? へ? え、なになに? 二人は知り合い?」
「テツオ、僕にアレックスの大冒険の小説を教えてくれたのはこのお爺さんさ。今とてもビックリしてるさ」
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「ああ本当じゃよ」
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「そんなの…… そんなのなんでじいちゃんが分かるんだよ!」
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「そうじゃよ。ちなみにアレックスというのはワシの本当の名じゃ」
「「 ええええぇぇぇええええぇぇぇええええ!!!! 」」
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早いもので婆さんが死んでからもう15年が経つ。ワシもいい歳になっていた……
婆さんとは恋愛結婚だった。
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ワシらは共通点が多かった。好きな食べ物、好きな映画、そして…… 好きな本。
ワシら夫婦の周りには常に本があった。婆さんが好きな本。ワシも好きな本。
気に入った本を買って帰ると、婆さんが先に同じ本を買っていたこともざらにあった。
そのたびに二人で笑って、同じ布団に入って、同じ本を読んで……
子供はできなかったが、ワシら夫婦の周りには常に本があった。
「残念ですが、末期の癌です」
ワシの周りには本だけになった。
そしてワシもいい歳になり、そのときが近いのが分かるようになった。
(なあ婆さん。ワシらの本、もう売ろうと思うんじゃ)
あの世には本は持っていけない。だからワシらの好きな本を、たくさんの人に読んでもらおう。
そう思った。
「いらっしゃいませーー!」
「「らっしゃっせーーーーー!」」
「この本たちを売りたいんじゃ。この本たちは婆さんとの思い出が詰まっとる。だがワシももういい歳になった。だからワシの、いやワシらの好きなこの本たちを、たくさんの人たちに読んでもらいたいんじゃ」
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じいちゃんが……
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