41 / 53
○~第7章~○ 憧れのオ・マーン公国編
1射精目! クリスマスへ向けて①
しおりを挟む
「――というわけなんじゃ」
「ふ~ん。で、その卵子じゃない女の人、本当に来たの?」
「ああ。来たよ…… ワシらはそれから毎晩同じ山の頂上で落ち合うことにした」
「敵同士なのに!?」
「ああ。今思えばおかしいよな。昼はお互い戦って、夜は一緒に魔法の修行なんてな」
「絶対おかしいだろ」
「まあな。それももう昔の話じゃ。アイツももう生きてはいまい。そんなことよりテツオ、そろそろじゃ!」
「うしっ!」
俺は両手で自分の頬をパンっ! と叩き気合を入れた。
今日の射精は一味違う。はず。
なんて言ったって今日はクリスマス・イブなのだから!
『Sオナ!』
~SランクDNAの精子だけど、今回どう見てもオナ○ニーです~○~○
○~第7章~○ 精子:テツオ編
今から遡ること約1か月。
あの小説、“変態魔法賢者アレックスの大冒険~中だしパラダイス~”の作者がじいちゃんだと判明して以来、俺とエイデンは魔法の修行をじいちゃんに見てもらうこととなった。
「ふむ。エイデンはもう卒業といったところじゃな。後は実戦で鍛え、そのまま受精を目指すのじゃ」
「ありがとうさ」
「じいちゃん俺は!?」
「テツオ、お前はダメじゃ。そんな魔法の威力じゃオ・マーン公国に行った途端瞬殺じゃぞ」
俺には魔法のセンスが全くなかった。
一応、サンダーもマラも出せるようにはなったのだが、いかんせん物質の量自体が全然足りず、威力もめちゃ弱だった。火系の魔法であるマラなんて、ロウソクの火くらいだった。
「テツオは集中力が足りんのじゃ。そんな浅い宇宙では魔法となる物質もいないじゃろうに」
「うるせ! 俺だって頑張ってんだよじじい!」
「ま、待て! どこ行くんじゃ!」
「あー。また始まったさ」
この光景が当たり前の日常になってしまっていた。
どんどんと魔法が成長していくエイデンに対し、俺は全くだった。
そしてそのまま2週間ほど経過したある日――
『うわぁぁぁあああああああ!!』
俺が魔法の修行をサボって家の裏山で昼寝をしていたところ、スパ次郎が大声を上げ、スマホ片手に慌てて飛んできたのだ。
「どうしたんだよそんな血相変えて。っていうかスパ次郎久しぶりだな」
『テツオ! えらいことやで! いや、えらいことが起こるんやで!』
「え? なになに? 」
『再来週の12月24日はクリスマス・イブって言うらしい!』
「……それがどうしたんだよ」
『本題はこっからや! よう聞きや。12月24日のセックスはだいたい中だしらしい!』
!!
「っということは!?」
『せや! オ・マーン公国へやっと行けるんや!』
「ま、マジか!?」
『ああ! マジや!」
『「うぉぉおおおおおおおお!!」』
俺とスパ次郎は抱き合って歓喜した。
『テツオ! 残り2週間で魔法の修行も終わらせてもらうんや!』
「…………そ、それが」
◇◆◇
実は魔法の修行が上手くいっていないことをスパ次郎に打ち明けた。
『マジか…… SランクDNAが付与されてても魔力には関係ないねんな』
「うん…… 俺も最初そう思ってた。SランクDNAの俺はきっと特別なんだって……」
『で、でもさ! 一応使えるには使えるんやろ!?』
「ああ。サンダーとマラの2種類使えるようになったよ」
『それだけでもスゴいやん。なあ1回見せてやテツオの魔法』
“それだけでもスゴい”
魔法の修行をしだして初めて褒めてもらえた言葉だった。
スパ次郎の言葉に気を良くした俺は、いかにも魔法使いっぽくゴニョゴニョと詠唱し、大声を張り上げ火系の魔法“マラ”を出した。
「出でよ! マラっ!」
…………ポっ
俺の右手の平からは、いつも通りローソクレベルの火が出た。
『ちっさwwww え!? ナニコレ? ローソクやん! しかも誕生日ケーキに刺さってる細い方のローソクレベルやんwww え!? ナニナニ!? 自分これでほんまに魔法使えるとか言うてたんwww 草生えるでほんま』
「くそがぁぁあああ!」
ブチ切れた俺は、スパ次郎の毛むくじゃらの下半身に火をつけてしまった。
ボッ! ボボボッ!
『お! おい! なにすんねん! あっ! あっ! ぎゃぁぁああああああああ!!』
瞬く間に火だるまになってしまったスパ次郎を見て、俺は正気を取り戻した。そして毛はよく燃えることも理解した。
「し、しまった! どどどどうしようスパ次郎!!」
『助けて! ダズゲテ! アヅイ! テツオ水! 水ぶっかけて!』
「みみみ水? 水なんて持ってない!」
俺たちがいる場所は家の裏山の中腹だった。
今から家に水をとりに戻っていては到底間に合うはずがなかった。
『ぎゃぁぁああああああ! なんでもいいから早ぐだずげでぇぇえええ!』
空中に浮遊していたスパ次郎が地面に落ち、ゴロゴロとのたうち回り出した。
「ああぁぁぁああああどうしよどうしよどうしよ!」
俺はパニックになり、髪をクシャクシャと掻いた。
その時――
チャポンッ……
頭の中に溜まっていた酵素が揺れ、音が鳴った。
(これだっ!)
酵素は液体 ⇒ 液体は水 ⇒ 水で火が消える ⇒ スパ次郎が助かる
という単純な発想だったが、“これしかない!”と思った。
そしてすぐさま頭頂部の切れ目を目いっぱい広げた俺は、もがき苦しむスパ次郎に全ての酵素をぶっかけた!
※いやらしい表現ではありません
が、次の瞬間――
ッドォォォォオオオオオオオオオオオン!!
(え……)
酵素をぶっかけた瞬間、なんとスパ次郎から凄まじい火柱が上がったのだ。火柱の先端部分は雲を突き抜け、目視できないほどの高さだった。
(な、なんで……)
原因を探っている場合ではなかった。
火柱の中心にいるスパ次郎は真っ黒になっており、動くこともなく声を発することもなくなっていた。そんなことはお構いなしに火柱は炎々と燃え続けている。
「なんとかしなきゃ! スパ次郎が―― ス…… パ…… あ、あれ……?」
なぜか突然強烈なめまいに襲われ、俺はその場で倒れ込み、そのまま気を失ってしまった。
「ふ~ん。で、その卵子じゃない女の人、本当に来たの?」
「ああ。来たよ…… ワシらはそれから毎晩同じ山の頂上で落ち合うことにした」
「敵同士なのに!?」
「ああ。今思えばおかしいよな。昼はお互い戦って、夜は一緒に魔法の修行なんてな」
「絶対おかしいだろ」
「まあな。それももう昔の話じゃ。アイツももう生きてはいまい。そんなことよりテツオ、そろそろじゃ!」
「うしっ!」
俺は両手で自分の頬をパンっ! と叩き気合を入れた。
今日の射精は一味違う。はず。
なんて言ったって今日はクリスマス・イブなのだから!
『Sオナ!』
~SランクDNAの精子だけど、今回どう見てもオナ○ニーです~○~○
○~第7章~○ 精子:テツオ編
今から遡ること約1か月。
あの小説、“変態魔法賢者アレックスの大冒険~中だしパラダイス~”の作者がじいちゃんだと判明して以来、俺とエイデンは魔法の修行をじいちゃんに見てもらうこととなった。
「ふむ。エイデンはもう卒業といったところじゃな。後は実戦で鍛え、そのまま受精を目指すのじゃ」
「ありがとうさ」
「じいちゃん俺は!?」
「テツオ、お前はダメじゃ。そんな魔法の威力じゃオ・マーン公国に行った途端瞬殺じゃぞ」
俺には魔法のセンスが全くなかった。
一応、サンダーもマラも出せるようにはなったのだが、いかんせん物質の量自体が全然足りず、威力もめちゃ弱だった。火系の魔法であるマラなんて、ロウソクの火くらいだった。
「テツオは集中力が足りんのじゃ。そんな浅い宇宙では魔法となる物質もいないじゃろうに」
「うるせ! 俺だって頑張ってんだよじじい!」
「ま、待て! どこ行くんじゃ!」
「あー。また始まったさ」
この光景が当たり前の日常になってしまっていた。
どんどんと魔法が成長していくエイデンに対し、俺は全くだった。
そしてそのまま2週間ほど経過したある日――
『うわぁぁぁあああああああ!!』
俺が魔法の修行をサボって家の裏山で昼寝をしていたところ、スパ次郎が大声を上げ、スマホ片手に慌てて飛んできたのだ。
「どうしたんだよそんな血相変えて。っていうかスパ次郎久しぶりだな」
『テツオ! えらいことやで! いや、えらいことが起こるんやで!』
「え? なになに? 」
『再来週の12月24日はクリスマス・イブって言うらしい!』
「……それがどうしたんだよ」
『本題はこっからや! よう聞きや。12月24日のセックスはだいたい中だしらしい!』
!!
「っということは!?」
『せや! オ・マーン公国へやっと行けるんや!』
「ま、マジか!?」
『ああ! マジや!」
『「うぉぉおおおおおおおお!!」』
俺とスパ次郎は抱き合って歓喜した。
『テツオ! 残り2週間で魔法の修行も終わらせてもらうんや!』
「…………そ、それが」
◇◆◇
実は魔法の修行が上手くいっていないことをスパ次郎に打ち明けた。
『マジか…… SランクDNAが付与されてても魔力には関係ないねんな』
「うん…… 俺も最初そう思ってた。SランクDNAの俺はきっと特別なんだって……」
『で、でもさ! 一応使えるには使えるんやろ!?』
「ああ。サンダーとマラの2種類使えるようになったよ」
『それだけでもスゴいやん。なあ1回見せてやテツオの魔法』
“それだけでもスゴい”
魔法の修行をしだして初めて褒めてもらえた言葉だった。
スパ次郎の言葉に気を良くした俺は、いかにも魔法使いっぽくゴニョゴニョと詠唱し、大声を張り上げ火系の魔法“マラ”を出した。
「出でよ! マラっ!」
…………ポっ
俺の右手の平からは、いつも通りローソクレベルの火が出た。
『ちっさwwww え!? ナニコレ? ローソクやん! しかも誕生日ケーキに刺さってる細い方のローソクレベルやんwww え!? ナニナニ!? 自分これでほんまに魔法使えるとか言うてたんwww 草生えるでほんま』
「くそがぁぁあああ!」
ブチ切れた俺は、スパ次郎の毛むくじゃらの下半身に火をつけてしまった。
ボッ! ボボボッ!
『お! おい! なにすんねん! あっ! あっ! ぎゃぁぁああああああああ!!』
瞬く間に火だるまになってしまったスパ次郎を見て、俺は正気を取り戻した。そして毛はよく燃えることも理解した。
「し、しまった! どどどどうしようスパ次郎!!」
『助けて! ダズゲテ! アヅイ! テツオ水! 水ぶっかけて!』
「みみみ水? 水なんて持ってない!」
俺たちがいる場所は家の裏山の中腹だった。
今から家に水をとりに戻っていては到底間に合うはずがなかった。
『ぎゃぁぁああああああ! なんでもいいから早ぐだずげでぇぇえええ!』
空中に浮遊していたスパ次郎が地面に落ち、ゴロゴロとのたうち回り出した。
「ああぁぁぁああああどうしよどうしよどうしよ!」
俺はパニックになり、髪をクシャクシャと掻いた。
その時――
チャポンッ……
頭の中に溜まっていた酵素が揺れ、音が鳴った。
(これだっ!)
酵素は液体 ⇒ 液体は水 ⇒ 水で火が消える ⇒ スパ次郎が助かる
という単純な発想だったが、“これしかない!”と思った。
そしてすぐさま頭頂部の切れ目を目いっぱい広げた俺は、もがき苦しむスパ次郎に全ての酵素をぶっかけた!
※いやらしい表現ではありません
が、次の瞬間――
ッドォォォォオオオオオオオオオオオン!!
(え……)
酵素をぶっかけた瞬間、なんとスパ次郎から凄まじい火柱が上がったのだ。火柱の先端部分は雲を突き抜け、目視できないほどの高さだった。
(な、なんで……)
原因を探っている場合ではなかった。
火柱の中心にいるスパ次郎は真っ黒になっており、動くこともなく声を発することもなくなっていた。そんなことはお構いなしに火柱は炎々と燃え続けている。
「なんとかしなきゃ! スパ次郎が―― ス…… パ…… あ、あれ……?」
なぜか突然強烈なめまいに襲われ、俺はその場で倒れ込み、そのまま気を失ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる