9 / 17
9※
しおりを挟む
ちゅっとくちびるが触れ、竹野は自分でも驚くくらいに身体が跳ねた。触れただけだ。もしかしたら、一度目より短いかもしれない。それでも室内で、小槙だけを意識している状態でのキスはひどく刺激的だった。
「まだいいって言ってない……っ!」
「やだ?」
「や、やじゃない、けど」
そう応えた途端に、嬉しそうに微笑みながら顔を寄せられ、いやだと言うべきだったのか、と竹野は混乱した。先程よりもずっと、小槙はゆっくりと近づいてくれた。避ける余裕はいくらでもあった。だが竹野の心臓は激しくなっていて、うるさくて、何も考えられない。呼吸の仕方もわからない。手も足も、どうしたらいい。顔も、いま、どんな顔で、どこを向いたらいい。わからない。わからなくて、助けを求めるように小槙を見つめてしまうことしかできない。
柔らかく触れて、離れる。顎に添えられた手はごつごつとして節がしっかり分かるのに、くちびるは柔らかいのが不思議だった。こんなに柔らかいんだ、なんて、そのことにも驚いてしまう。竹野からすると小槙は大柄で、スポーツもできて、筋肉や骨が丈夫な、あちこちどこも筋張って硬い身体に見えた。そんな小槙に、こんなにも繊細な器官があったのか。
ちろっと合わせ目をまた柔らかなもので撫でられ、竹野は思わず奥歯を噛み締めた。吐息が触れる距離で小槙が笑う。目尻がほんのり赤く見えるのは、この甘いにおいのせいか。それとも目の錯覚か。こんなにも近くで視線を合わせているのに、手のひらを胸に押し当てられて、やっぱり竹野は飛び上がった。
「竹野、緊張してんね」
「当たり前……っ」
心臓がばくばくうるさいことを、どう足掻いても隠せるはずがない。たとえ触れなくたって、小槙はわかったはずだ。
もうずっとだ。ずっと緊張している。駅に着いてからずっと。いや、再会してからずっとかもしれない。頼むから、ほんの少しでいいから、この関係を客観的に見直す時間がほしい。これでいいのか考えさせてほしい。だがそれを竹野は小槙に言えずにいる。言うために勇気を蓄える一息すらつけないからだ。
ずっとぐるぐるぐるぐる目が回っている。洗濯機の中にでも放り込まれたんじゃないだろうか。ずっとなんの刺激もなく暮らしてきたのに、こんな展開についていけるはずもない。
「竹野も勃ってる」
「だって!」
小槙が人差し指で竹野のふくらみをするりと撫で上げた。がっちりと抱きこまれていて、逃げ場がない。だって、と竹野は泣きそうになりながら声をあげた。
否定するよりも先に、相手を詰る言葉が飛び出た。何についても文句を飲み込んでしまう竹野だが、羞恥の許容を振り切ってしまった。誰のせいか。責任の所在は明らかだ。
仕方ないじゃないか。小槙のにおいがする部屋で、こんなふうに抱きこまれて、キスまでされた。そして大腿には、熱いものが押し当てられている。こんな状況で、冷静でいられるはずがない。
「こ、小槙だって勃ってるし……」
「俺は竹野のこと好きだし」
「ぼ、僕は……」
好きだから勃起するというのは正しいだろう。だが小槙の理由でいうなら、竹野もそう、ということになる。小槙は竹野を急かすことはないけれど、答えを確信しているようだった。まだ自分の感情さえぐちゃぐちゃなのに。竹野は後ろめたいような、悔しいような居たたまれなさに首を降った。指先が冷たいものに当たり、わっ、と手を引く。そういえば、天板に瓶の中身をこぼしたままだった。つい手を振ってしまったせいで、小槙に水滴が飛んでしまった。
「あっごめん!」
「大丈夫大丈夫」
小槙が箱ティッシュを引き寄せたので、竹野もティッシュを抜き取る。
竹野は小槙の頬に手を添え、自分の方へと顔を向けさせた。水滴を飛ばしたのは自分だから、拭わなければ。そう思ったための行動だったはずなのに、小槙との距離が近づいたことでなんだかわけが分からなくなった。
甘いにおいがする。
自分からも、小槙からも。無意識に唇を舐めてしまう。
「竹野?」
小槙の困惑した声に、竹野ははっと我に返った。手の中のティッシュの存在も忘れ、小槙の頬にくちびるを寄せようとしていた。
いやいやそんなことするわけない。
竹野はぶんぶんと首を振り、小槙ではなく、自分の手を拭った。
小槙がテーブルの上を拭き始めたので、竹野もそれに倣う。濃い、甘いにおいのせいで、頭がぼうっとするせいか、いつの間にかふたりとも無言になっている。
竹野はつい、甘いにおいのする自分の指先を口元に近づける。ぺろ、とくちびるを舐めると、だめだよ、と小槙が竹野の手首を掴んだ。
「だめだよ、舐めちゃ」
「あ……うん……」
自分でもわかっているはずなのに、どうしてか小槙に窘められるまで止められなかった。竹野はそわそわと身体を揺らす。ひどくおいしそうなにおいにそそられる。あまくてあまくて、舐めてみたいという欲求が膨れ上がる。
はっと気づくと、竹野は小槙にすっかりもたれかかっていた。ティッシュで拭っても、まだにおいが取れないのだろうか。小槙からにおいがする。竹野は引き寄せられるように、小槙に密着した。
鼻腔から甘いにおいが頭の中へ入り込んでしまう。頭の奥がジン、と痺れ、指先まで力が入らない。
「竹野」
耳元で呼ぶ声が、急に熱くなったように感じる。いままで拒否していた理由などが、もはや遠くに感じられる。いろいろ理由があったはずなのに。それらすべてが、いまこの体温の前には小さなものとしか思えなかった。竹野は何を言おうとしたのかも分からないまま、あ、と声を上げてただ小槙に抱き寄せられるままに身体を預けた。
「んっ、あ! あっ!」
気づいたときには、竹野の下着の中に小槙の手が入り込んでいる。
他人の手など感じたことのない場所への接触に、竹野は混乱した。やわやわと握られて、思考回路がめちゃくちゃに壊されたようだった。
なんで、どうしてと理由を考えるよりも先に、どうしよう、と竹野は思う。どうしよう。
「こま、小槙、小槙、どうしよ」
この状況をもたらしているのは小槙だというのに、竹野には小槙に縋る以外に方法がなかった。
小槙への、妙な信頼もあった。竹野にとって、小槙は、誰かが困っていたら絶対に助けてくれる男だ。
「竹野」
「どうしよ、小槙……熱くて、きもち、よくて……」
小槙の手がぴた、と止まる。どうしてと思いながら、竹野は焦れて腰を揺らす。もっと触ってほしい。目を見つめて訴える。
「くそっ」
こんな余裕のない小槙の声を聞くのは初めてだ。竹野は驚いたあまり固まってしまった。小槙は、焦れた様子で竹野のベルトのバックルに手をかけると、ずるっと下着ごと履いていたボトムスを剥いてしまう。こたつに入っているので、竹野の膝のあたりで布が絡まった。だがそれでも、小槙の手が動くには十分だった。
「まだいいって言ってない……っ!」
「やだ?」
「や、やじゃない、けど」
そう応えた途端に、嬉しそうに微笑みながら顔を寄せられ、いやだと言うべきだったのか、と竹野は混乱した。先程よりもずっと、小槙はゆっくりと近づいてくれた。避ける余裕はいくらでもあった。だが竹野の心臓は激しくなっていて、うるさくて、何も考えられない。呼吸の仕方もわからない。手も足も、どうしたらいい。顔も、いま、どんな顔で、どこを向いたらいい。わからない。わからなくて、助けを求めるように小槙を見つめてしまうことしかできない。
柔らかく触れて、離れる。顎に添えられた手はごつごつとして節がしっかり分かるのに、くちびるは柔らかいのが不思議だった。こんなに柔らかいんだ、なんて、そのことにも驚いてしまう。竹野からすると小槙は大柄で、スポーツもできて、筋肉や骨が丈夫な、あちこちどこも筋張って硬い身体に見えた。そんな小槙に、こんなにも繊細な器官があったのか。
ちろっと合わせ目をまた柔らかなもので撫でられ、竹野は思わず奥歯を噛み締めた。吐息が触れる距離で小槙が笑う。目尻がほんのり赤く見えるのは、この甘いにおいのせいか。それとも目の錯覚か。こんなにも近くで視線を合わせているのに、手のひらを胸に押し当てられて、やっぱり竹野は飛び上がった。
「竹野、緊張してんね」
「当たり前……っ」
心臓がばくばくうるさいことを、どう足掻いても隠せるはずがない。たとえ触れなくたって、小槙はわかったはずだ。
もうずっとだ。ずっと緊張している。駅に着いてからずっと。いや、再会してからずっとかもしれない。頼むから、ほんの少しでいいから、この関係を客観的に見直す時間がほしい。これでいいのか考えさせてほしい。だがそれを竹野は小槙に言えずにいる。言うために勇気を蓄える一息すらつけないからだ。
ずっとぐるぐるぐるぐる目が回っている。洗濯機の中にでも放り込まれたんじゃないだろうか。ずっとなんの刺激もなく暮らしてきたのに、こんな展開についていけるはずもない。
「竹野も勃ってる」
「だって!」
小槙が人差し指で竹野のふくらみをするりと撫で上げた。がっちりと抱きこまれていて、逃げ場がない。だって、と竹野は泣きそうになりながら声をあげた。
否定するよりも先に、相手を詰る言葉が飛び出た。何についても文句を飲み込んでしまう竹野だが、羞恥の許容を振り切ってしまった。誰のせいか。責任の所在は明らかだ。
仕方ないじゃないか。小槙のにおいがする部屋で、こんなふうに抱きこまれて、キスまでされた。そして大腿には、熱いものが押し当てられている。こんな状況で、冷静でいられるはずがない。
「こ、小槙だって勃ってるし……」
「俺は竹野のこと好きだし」
「ぼ、僕は……」
好きだから勃起するというのは正しいだろう。だが小槙の理由でいうなら、竹野もそう、ということになる。小槙は竹野を急かすことはないけれど、答えを確信しているようだった。まだ自分の感情さえぐちゃぐちゃなのに。竹野は後ろめたいような、悔しいような居たたまれなさに首を降った。指先が冷たいものに当たり、わっ、と手を引く。そういえば、天板に瓶の中身をこぼしたままだった。つい手を振ってしまったせいで、小槙に水滴が飛んでしまった。
「あっごめん!」
「大丈夫大丈夫」
小槙が箱ティッシュを引き寄せたので、竹野もティッシュを抜き取る。
竹野は小槙の頬に手を添え、自分の方へと顔を向けさせた。水滴を飛ばしたのは自分だから、拭わなければ。そう思ったための行動だったはずなのに、小槙との距離が近づいたことでなんだかわけが分からなくなった。
甘いにおいがする。
自分からも、小槙からも。無意識に唇を舐めてしまう。
「竹野?」
小槙の困惑した声に、竹野ははっと我に返った。手の中のティッシュの存在も忘れ、小槙の頬にくちびるを寄せようとしていた。
いやいやそんなことするわけない。
竹野はぶんぶんと首を振り、小槙ではなく、自分の手を拭った。
小槙がテーブルの上を拭き始めたので、竹野もそれに倣う。濃い、甘いにおいのせいで、頭がぼうっとするせいか、いつの間にかふたりとも無言になっている。
竹野はつい、甘いにおいのする自分の指先を口元に近づける。ぺろ、とくちびるを舐めると、だめだよ、と小槙が竹野の手首を掴んだ。
「だめだよ、舐めちゃ」
「あ……うん……」
自分でもわかっているはずなのに、どうしてか小槙に窘められるまで止められなかった。竹野はそわそわと身体を揺らす。ひどくおいしそうなにおいにそそられる。あまくてあまくて、舐めてみたいという欲求が膨れ上がる。
はっと気づくと、竹野は小槙にすっかりもたれかかっていた。ティッシュで拭っても、まだにおいが取れないのだろうか。小槙からにおいがする。竹野は引き寄せられるように、小槙に密着した。
鼻腔から甘いにおいが頭の中へ入り込んでしまう。頭の奥がジン、と痺れ、指先まで力が入らない。
「竹野」
耳元で呼ぶ声が、急に熱くなったように感じる。いままで拒否していた理由などが、もはや遠くに感じられる。いろいろ理由があったはずなのに。それらすべてが、いまこの体温の前には小さなものとしか思えなかった。竹野は何を言おうとしたのかも分からないまま、あ、と声を上げてただ小槙に抱き寄せられるままに身体を預けた。
「んっ、あ! あっ!」
気づいたときには、竹野の下着の中に小槙の手が入り込んでいる。
他人の手など感じたことのない場所への接触に、竹野は混乱した。やわやわと握られて、思考回路がめちゃくちゃに壊されたようだった。
なんで、どうしてと理由を考えるよりも先に、どうしよう、と竹野は思う。どうしよう。
「こま、小槙、小槙、どうしよ」
この状況をもたらしているのは小槙だというのに、竹野には小槙に縋る以外に方法がなかった。
小槙への、妙な信頼もあった。竹野にとって、小槙は、誰かが困っていたら絶対に助けてくれる男だ。
「竹野」
「どうしよ、小槙……熱くて、きもち、よくて……」
小槙の手がぴた、と止まる。どうしてと思いながら、竹野は焦れて腰を揺らす。もっと触ってほしい。目を見つめて訴える。
「くそっ」
こんな余裕のない小槙の声を聞くのは初めてだ。竹野は驚いたあまり固まってしまった。小槙は、焦れた様子で竹野のベルトのバックルに手をかけると、ずるっと下着ごと履いていたボトムスを剥いてしまう。こたつに入っているので、竹野の膝のあたりで布が絡まった。だがそれでも、小槙の手が動くには十分だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました
水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。
世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。
「見つけた、俺の運命」
敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。
冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。
食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。
その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。
敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。
世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる