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第五話 バルクからの来訪者?
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「今日も来たわ。昨日はご飯を食べ忘れたから、何か食べたいのだけれど。」
「昨日と同じで早いんだね。まだ氷空透は寝ているよ。」
「じゃあ、起こしてちょうだい。」
「その前にさ、聞きたいことがあるんだ。」
「なに?なんでも答えてあげるわ。いいなさい。」
「そこにある絵画、どうしてここにあったの?」
「知らないわ。そもそも、これは貴方たちがやったことだと思っていたのだけれど。」
「それは違うよ。僕たちも何も知らない。本当に君がやったわけじゃないんだよね?」
「あら、失礼ね。どうして嘘をつかなくちゃいけないのよ。」
「ちょっと聞いてみただけ。気分を悪くしたなら謝るよ。」
「まあいいわ。これでいいわね。さっさと起こしてちょうだい。」
「その前に、もう一つ質問があるんだ。昨日見つけた動く花、あれはどうしたの?」
「魔力を抜いたらただの花になったわ。せっかくだから押し花にしてしまったけど。」
「綺麗な押し花のしおりだね。」
「褒めてくれてありがとう。じゃあ、さっさと起こして。」
「あと一つだけ。磁場と魔力の関係について知ってる?」
「ジバ?なによそれ。」
「そう、大したことじゃないよ。じゃあ起こすね。」
「……ご飯を作るためだけに起こさないでくれ。」
今日も早起きしてしまった。しばらくこの生活をしていたら、早寝早起きが習慣になりそう。
「昨日は食べ忘れてたのよ。だから、早く食べたいの。」
「そっちで何か食べてるんじゃないの?」
「食材だけあるけど、料理なんてしたことないから食べれないのよ。そのまま食べれるのはもう全部食べちゃったし。」
「ええ、ってことは、こっちの世界に来れてなかったら時期に飢えて大変なことになっていたってこと?」
「それはないわ。一週間ごとに本邸の方からメイドが来るから。」
「すごいなあ、メイドなんているんだ。」
「それより、早くご飯を作ってちょうだい。」
イミィはずいぶんと人に命令するのが板についてるなあ。
たぶん、幼いころからメイドがいたからだろうな。
じゃあ、なんで今は料理を自分ですることになっているんだろう?
「常々思うのは、君たちの適応能力の高さだよね。絵画の中から人が出てくるなんて衝撃的すぎると思うんだけど。」
「異世界転移なんて、当たり前だろ?」
「ああ、そうだった。最近の若者は仮想空間にいることが日常になってるんだった。」
「貴族の世界を甘く見ないことね。」
「こっちは、よくわからないから、そういうものなのかな?」
ガタッ
「おい、ディーフェ。今絵画が揺れたような。」
「うん、しっかり観測してた。」
「あら。メイドがこっちに来ちゃったのかしら。」
脚が出てきたかと思うと、そのまま一気に女性が現れた。
「ふぇっ!な、なにこれ。えっ、ど、どういうこと!?あっ、お嬢様!!こんなところにいたのですか?!」
「まったく、うるさいメイドね。ええと、さかな、だったかしら?」
「サナです!!いい加減名前覚えてほしいです!!あの、ここはいったいどこなんですか?」
「私が作り出した空間よ。」
「サラッと嘘ついたね。」
「ここは魔法のない世界、或いは君たちの世界のブレーンかな?僕はアシスタントAIのディーフェ!よろしくね!」
「昨日と同じで早いんだね。まだ氷空透は寝ているよ。」
「じゃあ、起こしてちょうだい。」
「その前にさ、聞きたいことがあるんだ。」
「なに?なんでも答えてあげるわ。いいなさい。」
「そこにある絵画、どうしてここにあったの?」
「知らないわ。そもそも、これは貴方たちがやったことだと思っていたのだけれど。」
「それは違うよ。僕たちも何も知らない。本当に君がやったわけじゃないんだよね?」
「あら、失礼ね。どうして嘘をつかなくちゃいけないのよ。」
「ちょっと聞いてみただけ。気分を悪くしたなら謝るよ。」
「まあいいわ。これでいいわね。さっさと起こしてちょうだい。」
「その前に、もう一つ質問があるんだ。昨日見つけた動く花、あれはどうしたの?」
「魔力を抜いたらただの花になったわ。せっかくだから押し花にしてしまったけど。」
「綺麗な押し花のしおりだね。」
「褒めてくれてありがとう。じゃあ、さっさと起こして。」
「あと一つだけ。磁場と魔力の関係について知ってる?」
「ジバ?なによそれ。」
「そう、大したことじゃないよ。じゃあ起こすね。」
「……ご飯を作るためだけに起こさないでくれ。」
今日も早起きしてしまった。しばらくこの生活をしていたら、早寝早起きが習慣になりそう。
「昨日は食べ忘れてたのよ。だから、早く食べたいの。」
「そっちで何か食べてるんじゃないの?」
「食材だけあるけど、料理なんてしたことないから食べれないのよ。そのまま食べれるのはもう全部食べちゃったし。」
「ええ、ってことは、こっちの世界に来れてなかったら時期に飢えて大変なことになっていたってこと?」
「それはないわ。一週間ごとに本邸の方からメイドが来るから。」
「すごいなあ、メイドなんているんだ。」
「それより、早くご飯を作ってちょうだい。」
イミィはずいぶんと人に命令するのが板についてるなあ。
たぶん、幼いころからメイドがいたからだろうな。
じゃあ、なんで今は料理を自分ですることになっているんだろう?
「常々思うのは、君たちの適応能力の高さだよね。絵画の中から人が出てくるなんて衝撃的すぎると思うんだけど。」
「異世界転移なんて、当たり前だろ?」
「ああ、そうだった。最近の若者は仮想空間にいることが日常になってるんだった。」
「貴族の世界を甘く見ないことね。」
「こっちは、よくわからないから、そういうものなのかな?」
ガタッ
「おい、ディーフェ。今絵画が揺れたような。」
「うん、しっかり観測してた。」
「あら。メイドがこっちに来ちゃったのかしら。」
脚が出てきたかと思うと、そのまま一気に女性が現れた。
「ふぇっ!な、なにこれ。えっ、ど、どういうこと!?あっ、お嬢様!!こんなところにいたのですか?!」
「まったく、うるさいメイドね。ええと、さかな、だったかしら?」
「サナです!!いい加減名前覚えてほしいです!!あの、ここはいったいどこなんですか?」
「私が作り出した空間よ。」
「サラッと嘘ついたね。」
「ここは魔法のない世界、或いは君たちの世界のブレーンかな?僕はアシスタントAIのディーフェ!よろしくね!」
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