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朋成とアヌビスさん
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俺、三石朋成は焦っていた。
ここ、私立太陽学園に入学して、今日で4日目。
朝の出席確認の時にぼそっと「はい」と返事をする以外、俺は今の今まで一切声すら出していない。
友達の少なかった中学時代から心機一転すべく、知り合いのいない太陽学園に入学したにも関わらず、早くのボッチの指定席に収まりつつあった。
(くそう、来週から本気出すとか思ってた自分を呪いたい…)
入学式のがあった4月1日は水曜で、木、金とそのまま周りのクラスメイトに話しかけるチャンスを伺っていたものの、コミュ力の低い俺は中学時代よろしく、一歩を踏み出せずにいた。
幸い俺がが所属する1年5組は元々「おな中」勢が少ないのか、先週の金曜日までは周りのやつらもお互い様子見といった調子で、ポツポツとコミュニティはできつつあったが、比較的ソロ勢が多かった。
それで、来週頑張る決意をしてしまったのが失敗だった。
『三日見ぬ間の桜』というが、実際は土日を挟んでいる。5日も経てば満開だった桜も散るというものだ。
そう、やつらはあの悪魔度200%(株式会社TOMONARI比)の最終兵器『LINE』を駆使し、土日の間に各自交流を深めていたのだ。
気の早い奴らは新しい仲間同士で部活の見学なんかに行っていたらしい。
そんなわけで、今や1年5組は新しい仲間で新生活を謳歌しようというすがすがしい雰囲気に包まれ、俺はは残されたボッチシートに着席するのみ、といった状況だった。
キーン、コーン。
ちょうど、午前の授業終了を告げるチャイムが鳴った。
(もう、いくしかねえ!)
朋成的激アツTIMEの昼休み(「よっ、弁当一緒食わねえ?」と気軽に声をかけやすさ300%((株)TOMONARI比))に、俺は勇気を振り絞ってちょうど机に弁当らしきものを取りだした隣の男子に声をかけた。
「よ、よぉ、良かったら弁当一緒に食べな……ぃ?」
イメージより爽やかさ400%減ではあったが、何とか声をかけることに成功した。
俺と同じく入学式の日から誰とも話さず下を向いてずっとごそごそと何かをやっていた隣人は、無機質な目を向け、答えた。
「ああ、いいとも。だが、しばし待て。まだ食事を用意していない」
「え? その机の上の白い包み、弁当じゃないのか?」
「これはミイラだ。出来たてホヤホヤだぞ」
「!?」
わけがわからなかったが、良く見ると弁当の包みに見えたそれは包帯がぐるぐる巻きにされていた何かだった。
「見てみるか?」
「い、いや、いい!」
「おっと、名乗りがまだだったな。我が名はアヌビス。ミイラづくりの神だ」
早くも、俺も桜が完全に散った予感がした。
ここ、私立太陽学園に入学して、今日で4日目。
朝の出席確認の時にぼそっと「はい」と返事をする以外、俺は今の今まで一切声すら出していない。
友達の少なかった中学時代から心機一転すべく、知り合いのいない太陽学園に入学したにも関わらず、早くのボッチの指定席に収まりつつあった。
(くそう、来週から本気出すとか思ってた自分を呪いたい…)
入学式のがあった4月1日は水曜で、木、金とそのまま周りのクラスメイトに話しかけるチャンスを伺っていたものの、コミュ力の低い俺は中学時代よろしく、一歩を踏み出せずにいた。
幸い俺がが所属する1年5組は元々「おな中」勢が少ないのか、先週の金曜日までは周りのやつらもお互い様子見といった調子で、ポツポツとコミュニティはできつつあったが、比較的ソロ勢が多かった。
それで、来週頑張る決意をしてしまったのが失敗だった。
『三日見ぬ間の桜』というが、実際は土日を挟んでいる。5日も経てば満開だった桜も散るというものだ。
そう、やつらはあの悪魔度200%(株式会社TOMONARI比)の最終兵器『LINE』を駆使し、土日の間に各自交流を深めていたのだ。
気の早い奴らは新しい仲間同士で部活の見学なんかに行っていたらしい。
そんなわけで、今や1年5組は新しい仲間で新生活を謳歌しようというすがすがしい雰囲気に包まれ、俺はは残されたボッチシートに着席するのみ、といった状況だった。
キーン、コーン。
ちょうど、午前の授業終了を告げるチャイムが鳴った。
(もう、いくしかねえ!)
朋成的激アツTIMEの昼休み(「よっ、弁当一緒食わねえ?」と気軽に声をかけやすさ300%((株)TOMONARI比))に、俺は勇気を振り絞ってちょうど机に弁当らしきものを取りだした隣の男子に声をかけた。
「よ、よぉ、良かったら弁当一緒に食べな……ぃ?」
イメージより爽やかさ400%減ではあったが、何とか声をかけることに成功した。
俺と同じく入学式の日から誰とも話さず下を向いてずっとごそごそと何かをやっていた隣人は、無機質な目を向け、答えた。
「ああ、いいとも。だが、しばし待て。まだ食事を用意していない」
「え? その机の上の白い包み、弁当じゃないのか?」
「これはミイラだ。出来たてホヤホヤだぞ」
「!?」
わけがわからなかったが、良く見ると弁当の包みに見えたそれは包帯がぐるぐる巻きにされていた何かだった。
「見てみるか?」
「い、いや、いい!」
「おっと、名乗りがまだだったな。我が名はアヌビス。ミイラづくりの神だ」
早くも、俺も桜が完全に散った予感がした。
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