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112 私の気持ち 2
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お義兄様の思いを聞いた後、何もなかったかのようには振る舞えず、侍女達が私の周りでオロオロしているのに、私も気の利いた事も言えず、結局オロオロ…
「何ですか?お嬢様、その顔は?さっさと制服脱ぎますよ!学校で何か言われたのですか?だからその眼鏡をしていかない方が良いと、我々毎日ご忠告いたしていますのに」
眼鏡じゃないのよ。
「…ラナ…
私、どうしたらいいかわからない。人の気持ちがわかってないから、色々周りを傷つけている、お義兄様のあんな顔を見たことなかったもの。それに、アンドル王子様のことだって、好きとか特別とか、そんな事考えてなくって。ただ友達と話すのは楽しなとか、アンドル王子様には、友達がいないから私に頼っていると勝手に思って、この話を本気にしていなかったの、多分。みんなが考えてるほど…どうにかなるだろうみたいな…」
考えてみると、リリエットも随分気にかけてくれていたのに。
「お嬢様、私は貴族令嬢ではありませんから身分や政略事はわかりませんが、人が人を思う形や言葉は、様々あると思います。お嬢様が以前ハンカチに刺繍を刺したのも思いがあったでしょうし、ディライド様とご一緒にお出かけする時も、計画をたてたり、服を選んだり、思いはあったはずです」
「ええ、嬉しいも会いたいも楽しいもあったわ」
「様々なのです、思いは。人の気持ちの前に、お二人に向けてのお嬢様の気持ちを理解してますか?」
「私の気持ち?それはだから、嬉しいとか楽しいとかで…」
ラナは顔を振った。
少し迷いながら、私にコソッと話す。まるで秘密の話みたいに…
「言い方を変えますね、もし明日マリングレー王国に帰らないと行けない、みんなに手紙は書けるけど会いに行ける時間は一人分しかなかったら、誰に会いますか?」
えっ!?
一人しか会えない?でもみんなには手紙を書ける…
「そんなの決められない…」
と言えば、ラナは、
「そういう時もあります。それでもいいのです。誰にも会いに行かなくてもいい、それもお嬢様の気持ちです。私は、お嬢様自身を考えて思っていただければいいのです。皆様きっと沢山考えているはずなのです、勿論自分の事をです。向き合うって、凄い事なんですよ。勇気のいる事です」
ラナの言葉は、とても重く感じた。
私が、この勝負眼鏡をしていれば、勝手に周りが言いがかりをつけてくるだろうと思っていて、その本質、アンドル王子様に対しての事を本気で考えていなかった。彼はこの勝負を本気だと言っていたのに…
義兄の事もそうだ。
ずっと考えて、悩んでいた事を知っていたのに、その『原因』を私は聞かなかった。
避けていた。
本気を受け止めなかった。
人の気持ちがわからない、じゃなくて、向き合っていなかっただけ。
言い訳、屁理屈を言って、誤魔化し逃げていただけ。
「私こそ眼鏡という屁理屈をつけて、誰に対しても向きあってなかったのね。もちろん私自身にも」
安易な道具で逃げていた事が恥ずかしい。
多分二人は私が本気で嫌がったら、退いてくれる。
眼鏡を外し、ラナの言ったようにもし一人しか会えなかったらと考えて、手紙を書くことにした。
これは渡すことのない手紙。
一人づつ宛名を書き、思い出を振り返り、感謝の気持ちを綴る。
驚く事は、思い返すとマリアーノ様やダイアナさんとの思い出が、結構ある事だ。そして、何故か今なら言いがかりや苦情も笑えてしまう。
「何故かしら?」
理不尽だと思っていた事も、サーシャさんとは何かと衝突した事も、嫌な思い出という訳でなく、もう少し言葉を足せば良かったという後悔…そんな手紙になっていく。
「あとは、イズリー家とアンドル王子ね」
義父や義母、レオンにはすぐ書けるのに、中々義兄には、ペンが進まない。御礼の言葉はいっぱいあって次から次へと浮かぶのだけど、それを書くたびに後悔も浮かぶ。こんな風に言えば良かったと、今更ながらその時の思い出に修正したくなる。
ハァーーー
読み返してみると私は、いつも義兄に頼ってばかりだ。にこやかに笑って、私を当たり前のように守ってくれる義兄…護衛騎士のように執事のように、大事に大事に私と接してくれていた。
例え、出会った時から私が第二王女と知っていたからという事を差し引いても。
ずっと知りつつ黙って、守ってくれていた。
きっと悩ませたのは、この事も原因だろう。
最後は書けなかった。
御礼で締めればいいか、言葉が見つからなかった。
向き合うというのは、凄く難しいのね。
アンドル王子に対して、最初の出会いからつらつらと書き進められる。
絵本の王子でびっくりしたことや義兄に側近になって欲しと言われたこと。彼に対して全く後悔がなくて、それは全部思い出で、ダイアナさんの後を尾けた事だって後悔はない。
「不思議、全部思い出だわ…そして何故話したくなるのかしら、次々と」
溜息の船乗りとあだ名をつけた事、マユリカ王女様の一件、あんな苦しそうな顔を見せられたのに、ただの愉快な思い出のように軽口を今なら叩ける。
友達になっても、やっぱり楽しいばかりが先行して、会えなかった時怒ったり、寂しかったりしたのに…
後悔がない。
「何故アンドル王子様には、後悔がないのかしら?先程まで、あんな賭け事してしまって後悔とか普通ではなかったって思っていたのに…まだ勝負がついてないからかしら?」
三日後を思い浮かべて、マリングレー王国に帰りますと書いてみた。
…最後の言葉はなんて書こうか、ありがとうございましたかしら。
あぁ、ぴったりと合う言葉があった!
夜が更けても、やっぱりお義兄様の手紙だけペンが進まない。
考えて、考えても。
向き合って、言葉を綴ることが出来ないとわかった。
だから、私は、『ディライド様』宛に手紙を書くことにした。
私は見えてなかった。
ディライド様が、私がバレてないか何度も眼鏡を確認していた仕草。
不安だったのだろうな。感謝と謝罪が何度も出てくる。そこは義兄にと書いた手紙と変わらないのだけど。
手紙の終わりを書く。
マリングレー王国に帰ります、今までありがとうございましたと。
涙が出る。
この人の優しさにただ甘えて。
これは、他の令嬢が怒りたくなるのもわかる。私は…
少しもわかってなかった。
ここまで書いて、初めてわかった。
私のディライド様への気持ち…
明日、会って話すことに決めた。
「何ですか?お嬢様、その顔は?さっさと制服脱ぎますよ!学校で何か言われたのですか?だからその眼鏡をしていかない方が良いと、我々毎日ご忠告いたしていますのに」
眼鏡じゃないのよ。
「…ラナ…
私、どうしたらいいかわからない。人の気持ちがわかってないから、色々周りを傷つけている、お義兄様のあんな顔を見たことなかったもの。それに、アンドル王子様のことだって、好きとか特別とか、そんな事考えてなくって。ただ友達と話すのは楽しなとか、アンドル王子様には、友達がいないから私に頼っていると勝手に思って、この話を本気にしていなかったの、多分。みんなが考えてるほど…どうにかなるだろうみたいな…」
考えてみると、リリエットも随分気にかけてくれていたのに。
「お嬢様、私は貴族令嬢ではありませんから身分や政略事はわかりませんが、人が人を思う形や言葉は、様々あると思います。お嬢様が以前ハンカチに刺繍を刺したのも思いがあったでしょうし、ディライド様とご一緒にお出かけする時も、計画をたてたり、服を選んだり、思いはあったはずです」
「ええ、嬉しいも会いたいも楽しいもあったわ」
「様々なのです、思いは。人の気持ちの前に、お二人に向けてのお嬢様の気持ちを理解してますか?」
「私の気持ち?それはだから、嬉しいとか楽しいとかで…」
ラナは顔を振った。
少し迷いながら、私にコソッと話す。まるで秘密の話みたいに…
「言い方を変えますね、もし明日マリングレー王国に帰らないと行けない、みんなに手紙は書けるけど会いに行ける時間は一人分しかなかったら、誰に会いますか?」
えっ!?
一人しか会えない?でもみんなには手紙を書ける…
「そんなの決められない…」
と言えば、ラナは、
「そういう時もあります。それでもいいのです。誰にも会いに行かなくてもいい、それもお嬢様の気持ちです。私は、お嬢様自身を考えて思っていただければいいのです。皆様きっと沢山考えているはずなのです、勿論自分の事をです。向き合うって、凄い事なんですよ。勇気のいる事です」
ラナの言葉は、とても重く感じた。
私が、この勝負眼鏡をしていれば、勝手に周りが言いがかりをつけてくるだろうと思っていて、その本質、アンドル王子様に対しての事を本気で考えていなかった。彼はこの勝負を本気だと言っていたのに…
義兄の事もそうだ。
ずっと考えて、悩んでいた事を知っていたのに、その『原因』を私は聞かなかった。
避けていた。
本気を受け止めなかった。
人の気持ちがわからない、じゃなくて、向き合っていなかっただけ。
言い訳、屁理屈を言って、誤魔化し逃げていただけ。
「私こそ眼鏡という屁理屈をつけて、誰に対しても向きあってなかったのね。もちろん私自身にも」
安易な道具で逃げていた事が恥ずかしい。
多分二人は私が本気で嫌がったら、退いてくれる。
眼鏡を外し、ラナの言ったようにもし一人しか会えなかったらと考えて、手紙を書くことにした。
これは渡すことのない手紙。
一人づつ宛名を書き、思い出を振り返り、感謝の気持ちを綴る。
驚く事は、思い返すとマリアーノ様やダイアナさんとの思い出が、結構ある事だ。そして、何故か今なら言いがかりや苦情も笑えてしまう。
「何故かしら?」
理不尽だと思っていた事も、サーシャさんとは何かと衝突した事も、嫌な思い出という訳でなく、もう少し言葉を足せば良かったという後悔…そんな手紙になっていく。
「あとは、イズリー家とアンドル王子ね」
義父や義母、レオンにはすぐ書けるのに、中々義兄には、ペンが進まない。御礼の言葉はいっぱいあって次から次へと浮かぶのだけど、それを書くたびに後悔も浮かぶ。こんな風に言えば良かったと、今更ながらその時の思い出に修正したくなる。
ハァーーー
読み返してみると私は、いつも義兄に頼ってばかりだ。にこやかに笑って、私を当たり前のように守ってくれる義兄…護衛騎士のように執事のように、大事に大事に私と接してくれていた。
例え、出会った時から私が第二王女と知っていたからという事を差し引いても。
ずっと知りつつ黙って、守ってくれていた。
きっと悩ませたのは、この事も原因だろう。
最後は書けなかった。
御礼で締めればいいか、言葉が見つからなかった。
向き合うというのは、凄く難しいのね。
アンドル王子に対して、最初の出会いからつらつらと書き進められる。
絵本の王子でびっくりしたことや義兄に側近になって欲しと言われたこと。彼に対して全く後悔がなくて、それは全部思い出で、ダイアナさんの後を尾けた事だって後悔はない。
「不思議、全部思い出だわ…そして何故話したくなるのかしら、次々と」
溜息の船乗りとあだ名をつけた事、マユリカ王女様の一件、あんな苦しそうな顔を見せられたのに、ただの愉快な思い出のように軽口を今なら叩ける。
友達になっても、やっぱり楽しいばかりが先行して、会えなかった時怒ったり、寂しかったりしたのに…
後悔がない。
「何故アンドル王子様には、後悔がないのかしら?先程まで、あんな賭け事してしまって後悔とか普通ではなかったって思っていたのに…まだ勝負がついてないからかしら?」
三日後を思い浮かべて、マリングレー王国に帰りますと書いてみた。
…最後の言葉はなんて書こうか、ありがとうございましたかしら。
あぁ、ぴったりと合う言葉があった!
夜が更けても、やっぱりお義兄様の手紙だけペンが進まない。
考えて、考えても。
向き合って、言葉を綴ることが出来ないとわかった。
だから、私は、『ディライド様』宛に手紙を書くことにした。
私は見えてなかった。
ディライド様が、私がバレてないか何度も眼鏡を確認していた仕草。
不安だったのだろうな。感謝と謝罪が何度も出てくる。そこは義兄にと書いた手紙と変わらないのだけど。
手紙の終わりを書く。
マリングレー王国に帰ります、今までありがとうございましたと。
涙が出る。
この人の優しさにただ甘えて。
これは、他の令嬢が怒りたくなるのもわかる。私は…
少しもわかってなかった。
ここまで書いて、初めてわかった。
私のディライド様への気持ち…
明日、会って話すことに決めた。
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