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掃き溜めに鶴
第7話 カリンの秘密Ⅱ
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アイラは薄々カリンの能力に気づき、シンに告白していることは、カリンにはつゆ知らず、時々、自分の能力を持て余していた。
二つの能力でカリンは辛うじて命の危機を避け、高級娼婦として勤めを果たしていた。
しかし、ここのところ、別の能力も目覚めたらしい。
異常な心を持った人間だけでなく、本当に人間じゃないモノも見かけるようになった。
変な液状の物体や、昆虫のような気味の悪い物体が、人々に憑き、憑かれた人たちはまるで搾取されるように消耗していった。 普通の人間には見えない妖怪や魔物が見えるようになっていた。
でも、カリンにはその人外に対抗する力はない。唯見えるだけだ。カリンはひたすらに無視することにした。
彼らは運が悪いのだ。弱肉強食。 現実にいる怖い人間。見えないけど搾取しようとする人外共め。
カリンは理不尽な不条理な運命に深い心の奥底で怒りを抱いた。
神様あんまりです。見たくないものばかり見せられて地獄です。
ある日、カリンは馴染の娼婦に、黒い物体が憑くのを見た。娼婦がもがき苦しんでいるのを見てカリンは抑えていた怒りが爆発した。
この化け物め。この女が何をした。理不尽だ。あんまりだ。
黒い物体を思わず強く叩いた。見えない物体がなぜか触れられる。カリンは叩き続けた。この化け物め。消えされ。
彼女は強く思って叩いた。
黒い物体は散り散りになって消滅した。苦しんでいた娼婦は、やっと息ができたようにぜいぜいいいながらカリンを奇妙なものを見るように見つめた。
「カリン。なにを見たの。いきなり窒息しそうに苦しかったけど、カリンが強く叩いたから、息ができるようになったわ。カリンは何もないところを睨んで、私を強く叩いたわ。」
「痛かったけど、何かから解放されたようだった。」
「カリンは見えないものが見える人なの?」
カリンはばれたかと苦々しい顔をした。まさか化け物を叩けるとは思わなかった。退散できるとも思わなかった。
「わからないわ。なにか黒いモノが貴方に憑いているものが見えたのよ。錯覚かもしれない。貴方が苦しんでいるのを見て、思わず黒いモノを叩いたわ。まさか消えるとは思わなかった。」
「わたしにも何もわからないのよ。あれが何だったのか。怖かったけど思わず手が出たの。」
「わたしには何の力もないわ。時々変なものがみえるだけよ。頭がおかしい女と言われたくないからこの事は黙っていて。」
馴染の娼婦は頷いたが、カリンを奇妙なもの。不可思議なものとして見るようになった。
「ありがとう。カリン。」「このことは黙っておくわ。」
彼女はそう言ったが、秘密はいつかはばれる。時間の問題かもしれない。
彼女は時々カリンを珍しいものをみるように見つめるようになった。子どものように彼女につきまとうようになった。
「ねえねえ。何か見た?また黒いモノ?」
彼女は興味深々で、カリンの耳にひそひそと話した。
カリンは眉をしかめて言った。「残念でした。あれから何もないよ。」
そっけなく、あっちいってとあしらった。
彼女は子どものように顔をふくらませた。死にかけたのに、この元気さ。カリンは辟易した。
それをこっそりと見ていた娼婦がいた。何のことだろう?不可解な話に娼婦は首を傾げた。
友人に早速言いふらすことにした。女は噂が好きなのだ。
かくしてカリンには不可解な噂が広まった。
娼館の主人はこの噂は何なのかとカリンに尋ねたが、さあ何のことやらと知らぬ存ぜぬで通した。
馴染の娼婦はジト目で、カリンを見つめた。
二つの能力でカリンは辛うじて命の危機を避け、高級娼婦として勤めを果たしていた。
しかし、ここのところ、別の能力も目覚めたらしい。
異常な心を持った人間だけでなく、本当に人間じゃないモノも見かけるようになった。
変な液状の物体や、昆虫のような気味の悪い物体が、人々に憑き、憑かれた人たちはまるで搾取されるように消耗していった。 普通の人間には見えない妖怪や魔物が見えるようになっていた。
でも、カリンにはその人外に対抗する力はない。唯見えるだけだ。カリンはひたすらに無視することにした。
彼らは運が悪いのだ。弱肉強食。 現実にいる怖い人間。見えないけど搾取しようとする人外共め。
カリンは理不尽な不条理な運命に深い心の奥底で怒りを抱いた。
神様あんまりです。見たくないものばかり見せられて地獄です。
ある日、カリンは馴染の娼婦に、黒い物体が憑くのを見た。娼婦がもがき苦しんでいるのを見てカリンは抑えていた怒りが爆発した。
この化け物め。この女が何をした。理不尽だ。あんまりだ。
黒い物体を思わず強く叩いた。見えない物体がなぜか触れられる。カリンは叩き続けた。この化け物め。消えされ。
彼女は強く思って叩いた。
黒い物体は散り散りになって消滅した。苦しんでいた娼婦は、やっと息ができたようにぜいぜいいいながらカリンを奇妙なものを見るように見つめた。
「カリン。なにを見たの。いきなり窒息しそうに苦しかったけど、カリンが強く叩いたから、息ができるようになったわ。カリンは何もないところを睨んで、私を強く叩いたわ。」
「痛かったけど、何かから解放されたようだった。」
「カリンは見えないものが見える人なの?」
カリンはばれたかと苦々しい顔をした。まさか化け物を叩けるとは思わなかった。退散できるとも思わなかった。
「わからないわ。なにか黒いモノが貴方に憑いているものが見えたのよ。錯覚かもしれない。貴方が苦しんでいるのを見て、思わず黒いモノを叩いたわ。まさか消えるとは思わなかった。」
「わたしにも何もわからないのよ。あれが何だったのか。怖かったけど思わず手が出たの。」
「わたしには何の力もないわ。時々変なものがみえるだけよ。頭がおかしい女と言われたくないからこの事は黙っていて。」
馴染の娼婦は頷いたが、カリンを奇妙なもの。不可思議なものとして見るようになった。
「ありがとう。カリン。」「このことは黙っておくわ。」
彼女はそう言ったが、秘密はいつかはばれる。時間の問題かもしれない。
彼女は時々カリンを珍しいものをみるように見つめるようになった。子どものように彼女につきまとうようになった。
「ねえねえ。何か見た?また黒いモノ?」
彼女は興味深々で、カリンの耳にひそひそと話した。
カリンは眉をしかめて言った。「残念でした。あれから何もないよ。」
そっけなく、あっちいってとあしらった。
彼女は子どものように顔をふくらませた。死にかけたのに、この元気さ。カリンは辟易した。
それをこっそりと見ていた娼婦がいた。何のことだろう?不可解な話に娼婦は首を傾げた。
友人に早速言いふらすことにした。女は噂が好きなのだ。
かくしてカリンには不可解な噂が広まった。
娼館の主人はこの噂は何なのかとカリンに尋ねたが、さあ何のことやらと知らぬ存ぜぬで通した。
馴染の娼婦はジト目で、カリンを見つめた。
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