17 / 17
第17話 終わり
しおりを挟む
まるで夢のような人生だった。
悪夢でもあるが、どこか甘美で安堵するような奇怪な人生を罪人と奇姫は歩んだ。
醜悪だと唾棄する人も居るだろうが、これが流れるように歩んだ彼らの結果なのだから仕方がない。
罪人と奇姫は死んでからどこへいったのか。死者の世界へ戻ったのかわからない。どこか別の世界へ旅去ったのかもしれない。
正義感の強い医者は、自分の生だと悔やむかもしれない。でもそんなに人間や物事の事象はコントロールし切れない。それこそ傲慢だ。唯人だけが悔やむのだ。
女神を生み出した母親を知るのは僅かな人だけだった。
あの美貌の医者と女神だけだ。ほんの少しだけ彼らは家族としての情を共有した。
幻影のようだが確かにあったのだ。
これからは女神と父親の人生は続く。いつか飽きるまで腐り果てるまで続くだろう。
壊れた民の人生も続く。
世の中無常だが、ほんの僅か何か痕跡を残して去る。そういう人生があるのだ。
これは数奇な運命を歩んだ奇姫と罪人の物語であった。
終わり。
悪夢でもあるが、どこか甘美で安堵するような奇怪な人生を罪人と奇姫は歩んだ。
醜悪だと唾棄する人も居るだろうが、これが流れるように歩んだ彼らの結果なのだから仕方がない。
罪人と奇姫は死んでからどこへいったのか。死者の世界へ戻ったのかわからない。どこか別の世界へ旅去ったのかもしれない。
正義感の強い医者は、自分の生だと悔やむかもしれない。でもそんなに人間や物事の事象はコントロールし切れない。それこそ傲慢だ。唯人だけが悔やむのだ。
女神を生み出した母親を知るのは僅かな人だけだった。
あの美貌の医者と女神だけだ。ほんの少しだけ彼らは家族としての情を共有した。
幻影のようだが確かにあったのだ。
これからは女神と父親の人生は続く。いつか飽きるまで腐り果てるまで続くだろう。
壊れた民の人生も続く。
世の中無常だが、ほんの僅か何か痕跡を残して去る。そういう人生があるのだ。
これは数奇な運命を歩んだ奇姫と罪人の物語であった。
終わり。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる