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第2章 宗教施設

第1話 金髪の男視点

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俺・・最底辺で育ったから将来は宗教施設や、暴力集団の奴隷として働く運命を持っていた。
俺みたいなやつらは吐いて捨てるほどいる。野良猫より酷い境遇に置かれている奴も居る。
でも、そんなやつらに救いのチャンスは少ない。
俺は、暴力集団に入ることにした。家族は‥嗚呼思い出したくもない。ろくでもない奴らだった。可哀そうな妹。
俺は妹によく似た喋らない女の子と親しくなった。そいつは宗教施設で働いていた。
何故か気が合った。
俺は暴力に塗れながら育った。人をたくさん殺したり、嬲ってきて生きてきた。勿論俺も無傷ではいられなかった。
唯、俺は人一倍生存欲が強くて、慎重に仲間を囮にしたり、安全なところを見つけるのか上手くなっていた。

俺は仲間もあまり信じちゃいなかった。仲間はどこか俺より自暴自棄でイカレテイタ。
そんなやつらは俺の盾や囮にすればいい。俺より生きる価値のない者を選んだ。

少女の働いている宗教施設の教義を聞いて思わず嘲笑したぜ。
「人をあまり傷つけるなかれ」だって。

俺は何の冗談だと思いながら、荒唐無稽な教義を聞いた。何だろうね。じゃあ俺は最も教義に反しているけど生きているぜ。誰が決めたんだか。 神という詐欺師かな?俺は呆れてついつい本を見た。
俺のような奴はあまり本に触れる機会はない。

大人の考える事は解らない。 処女懐胎? ばからしい。そんなやついたら変な生き物に決まっている。
お袋と親父はちゃんと性器を結合して子作りして俺と妹が生まれたんだ。
あんな無知な獣のような夫婦も本能的にまぐわって子作りしたんだ。

俺は怖い大人の集団への通過儀礼として、攫ってきた涙を流している女と子どもを代わる代わる犯して蹂躙して
最後は性器を切って、死んだ女と子どもの口に含ませた。
そうすれば、死体への侮辱にもなると、いい見世物になると怖い大人は笑いながら見ていた。


可哀そうに。でもあいつらに見つかったのか運の尽きさ。俺は唯、従っただけ。恨むなよ。
でも男って、哀れみながらも、情欲と興奮でちんぼは立つんだな。これが人殺しの高揚感かな。
俺はあの時確かに大きく膨れ上がり立っていた。 可哀相な女子供の穴に入れたよ。気持ちがいいから射精した。
あれが俺の初体験かな。

俺は俺より弱い奴らを食い物にする集団の一員になった。
それからは淡々と大人の言う通り仕事をするだけだった。もう慣れたよ。どんなに悲惨な現実も見慣れるとああまたかと思うだけだ。麻痺かね。これって。

つきあっていた女がなんでかなあとぶつぶつと呟いていたんだ。俺は何か?と聞いたよ。

「なんで何もしていない子どもが殺されて、あんたたちみたいのがいるのかな・・」

女は殺されていく子どもを見て、俺たちを侮辱した。俺はそれが悲しくて「許せない。」と呟いて女の首を絞めたよ。女は獣のように抗ったが男の力には叶わねえ。女はゆっくりと震えながら息絶えたよ。
ざまあみろ。俺だって必死に生きているのに俺を否定するからだ。
俺は女の死体を思う存分蹴ってやった。女は潰れた猫のようになった。ぺちゃんこ。いい気味だ。

少女のほうがよほど世界をわかっていたぜ。俺を否定せず、肯定していた。
女って頭が悪いんだな。口で身を滅ぼしやがった。
それから俺はより残虐に人を殺すようになった。怖い大人も俺を認めてくれていつの間にか集団でも一目置かれるようになっていた。

そんなある日、とても綺麗な女が俺の元に来たよ。商品や獲物としてな。俺は白い肌。母親みてえな年がいっているけど豊満な胸や柔らかな曲線をかいた肢体に目を奪われた。

勿論、仲間と蹂躙したよ。女は放心状態で、余り抗わず従順に受けいれた。
とてもとてもとてもとても気持ちが良かった。殺した女より良かった。
ずっと入れたかった。仲間なんていらないのに・・俺はこの女と二人で居たかった。

嗚呼・・妹のような少女もだな。少女は俺が気にいった女が気になるようだった。
あわせろっていうんだ。俺は会わせてやった。
少女はとんでもないことを言うんだ。
「あんたさあ。その女好きになったんじゃない。」いつの間にか少女は歪んた笑みをするようになった。

好き?分からない。あれは商品で獲物だ・・。俺は解らなかった。いつかは殺さなきゃいけないものだ。
俺はそう少女に言い聞かせた。すると少女は変な顔をした。
泣きそうな嬉しそうな悲しそうな変な顔だ。

少女も女に会って気にいったようだった。男みたいにたわわな乳房にしゃぶりついた。
少女はこっそりと痣を治す薬を手に入れていた。
俺も食べ物や体に良いものをあの女にやった。

女は俺を警戒していたが、少女のお陰で俺に少し気を許すようになった。

でも女は嫌な仲間の蹂躙で体がだんだんボロボロになっていった。いつもの光景だ。俺は唯傍観していた。
ああ・・死ぬんだ。あの女も・・

女は奇妙に穏やかな顔で息絶えた。 怖い奴らが俺たちに死体の解体を命じた。俺は何だかこの時は辛かった。
少女も男装して手伝っていた。涙を流しながら、解体した乳房を触っていた。宝物のように。
嗚呼・・そんなに気に入っていたのかな。俺もかな。
俺はなんだか悲しかった。

女のバラバラになった死体は誰も居ない海の底へ沈められることになった。
嗚呼・・女の死体が消えていく。俺は実感して慌てて周囲を見た。俺は淡い白と赤の野草の花を見た。
思わずむしって、彼女の手に添えた。なぜだろう。せめてもの情けかな。

死んだらどこへ行くんだ? 俺は女の死体が消えてからはじめてそう思った。

なんだかまた女に会えそうだった。俺の獣のような直感がこれで終わりじゃないと言っていた。

理性がそれを拒絶したが、俺は少女とどこかで女を待っていた。

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